五月号
主宰の評
中村芳子先生への追悼句である。四句ともに師を慕い、追悼する心に溢れている。一句目の《すみれの花》二句目の《風花》四句目の《梅寒し》。芳子先生に相応しい季題の斡旋。静かに息を引き取られた先生の面影が浮かび上がってくる。天寿を全うされた先生との別れを淡々と詠い、《寒の月》で納めた掲句。《天寿てふ閑かな別れ》が誠に言い得ている。美しい師の面影、紫がよくお似合いであった師の佇まいが静かに哀しく甦ってくる。四連作として詠い上げ、しみじみとした芳子先生への追悼となった。

主宰の評
水分。《みくまり》と読む。「み」は水、「くまり」は配りの意。山から流れ出る水が分岐する処。分水嶺の事である。山深い分水嶺より流れ来た水は里を潤している。その水分の水に沿って里を歩いて来た作者。その冷え切った体に春の煖炉が焚かれていた。水分を歩いて来たことのみを詠い、他の事は一切述べていない。そして季題の春煖炉。《水分》と《春煖炉》の《春》が何とも言えず呼応している。俳句のシンプルさを追い求めている作者らしい一句である。

主宰の評
菅公。菅原道真の敬称である。長岡天神での一句。《東風吹かば匂ひ起こせよ梅の花主なしとて春な忘れそ》大宰府へ左遷された道真のこの和歌が下地にあっての句作か。《心象る》がいかにも上手い。道真の無念の情と、けなげに咲く一輪の白梅。心は都に残したまま大宰府へ旅立った道真の姿が梅の花と重なる。



小玉ヒロ子の評
種ぶくろをふってみると乾いた音がします。本当に芽がでるのかな、どんな花が咲くのかなとワクワクドキドキしているのです。

小玉ヒロ子の評
ほうれん草はえいようがあってからだにいいのです。おじいちゃんのそだてたあまいほうれん草をたくさんたべましょう。
小玉ヒロ子の評
ゆきがどんどんふって門をかくしてしまいました。どんどんふる雪にちょっとびっくりして、でも雪がつもるのがうれしいかいとさんです。

さくらんぼの句
さくらんぼの句ひな祭お内裏様は両思い 中三 中川治香 ひな達の視線感じるつまみ食い 中二 山田帆乃香 すまし顔笑う顔あり雛飾る 中一 奥村杏佳 ふとんをね重ねてねるとせつ電だ 小五 小多翔士(おださねと) 春休みいっぱい遊んだ六年だ 小五 本城七海 おおさかはゆきもじしんもあまりない 小四 山本健心 ふくろにね命がいっぱい種ぶくろ 小四 山田都久美 じいちゃんのほうれん草はあまいです 小二 河野壮留(かわのたける) つくしはね少しにがいよおいしいよ 小二 本城由比奈 あかりつきおしゃべりしてるおひなさま 小一 櫻井かなこ 雪どんどん門が雪にかくれたよ 六歳 小多かいと
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