カバノアナタケ

北半球の寒い山奥で、ある条件の揃った場所に自生する白樺やカンバの老木幹に黒い塊となって寄生し、成長しながら大きな幹を腐らせ栄養源とし数十年をかけて成長します。立木の古幹に塊り状で表面は黒く、内部は黄褐色で、大型の菌核を形成するキノコです。

古くはガン、胃腸病の治療に用いられていましたが、詳細な研究がなされていませんでした。最近になって、公的な機関での研究報告が俗説を裏付ける結果となり、注目されています(幹心腐病という名称がついています)。

自然の中で、この天然のカバアナタケを探しだし、採取することは年々困難となりつつあります。

SOD抗酸化作用) :動植物の中で過剰に出来た活性酸素や過酸化脂質を取り除いてくれる物質で、SODと呼ばれる酵素です。(SOD様作用物質の仲間に、カタラーゼ、グルタチオン、ペルオキターゼがあります)

活性酸素:本来体の中の免疫機構の一つで、菌やカビ、ウイルスなどに対応する物質です。しかし、活性酸素が体内で過剰になると、自分自身の組織を攻撃してしまう反作用を持った物質です。

LSPリポ多糖体 :人体細胞の白血球の仲間、リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞、マクロファージ)と呼ばれる貧食細胞の免疫細胞は、体内の菌やウイルスを食べていますが、自分の手に負えなくなると各細胞に働きかけ抗体を生産させ、異物を排除・消滅させます。この細胞を活性化するのにLSPという物質が関与しています。

   
活性酸素とカバノアナタケの抗酸化作用

およそ20年前、専門の研究者を除けば活性酸素についての知識のある人はほとんどいませんでした。
最近では、特に老化現象に深く関わっているということが明らかになりつつあります。
その結果、ちょうど約50年前に起こった抗生物質の発見の時と同じように、
多くの科学者が活性酸素の研究こそ人間の健康にとって、大きなインパクトを与えるものだと信じて、
日夜研究に励んでいます。

ヒトの中でも、このシステムがうまく働かない人は短命なわけです。
遺伝的にこの対活性酸素防衛システムに不具合がある場合がまれにはありますが、そういう場合は、
老化が早かったり、若いうちに病気をしたりして、結局は生き残れないのです。
食生活の中で、この活性酸素防衛システムに必要なミネラル類が不足すれば、結果は同じです。
心臓疾患、ガン、関節炎その他の病気に掛かる可能性が大きくなるからです。

人間の体は、各種のタイプの数多くの分子から成り立っています。また、これらの分子は原子から出来ていますが、
原子の数は全部数えても100以下です。すべての原子にはその中心に核があり、その周りを電子が回っています。
太陽の周りを惑星が回るような具合に回っているのです。一般に電子はプラスとマイナスが一対(ペア)になって、
安定した状態が保たれています。ところが、放射線や酸化を受けると、このペアが崩れて電子の1つが奪われ、
ペアが崩れた電子が1つ残されます。このような状態の原子は、そしてその原子からなる分子は、危険な存在になります。
どこからでも電子を奪って元の安定した状態に戻ろうとする傾向を持ち、攻撃的行動をとります。
そして周囲の生物的組織から代りの電子を奪い取るわけです。

 身体の細胞は、このような活性酸素の攻撃に毎日何千回もさらされています。
活性酸素の1つ1つがそれぞれどこからかペアの電子を奪い取るわけです。
奪われた側は、今度はそれ自身が活性酸素になり、電子をよそから奪います。連鎖反応の悪循環です。
このような連鎖反応は、体の防衛システムがタイミング良く作動しないと、数秒間に数千の活性酸素を生み出すことになります。

 この連鎖反応が起こると、多くの細胞が殺されることになります。殺されないにしても、
細胞膜は破壊され、細胞の働き、つまり、栄養素、水、酸素などの扱いがうまく出来なくなります。
活性酸素がDNAを攻撃すると、タイミングよく修理されない限り、ガンを発生させることになります。
攻撃相手がミトコンドリアの場合には、細胞のエネルギーバランスを壊し、細胞はやがて自殺に追い込まれます。
アポトーシスとして知られる現象です。このような細胞が腎臓にあるとします。腎臓機能は次第に衰えます。
皮膚にあれば、皮膚細胞はゆっくりと変化し、コラーゲンが減少し、次第に色つやが失われます。

 活性酸素は「穏やかな毒」とでも呼ぶべきもので、人体を常に脅かします。
ゆっくりした死に追い込むようなものです。活性酸素の攻撃を受けた場合、
防御システムに守られていない生物的組織は酸敗し、ついには死を迎えます。
こういうわけで、活性酸素は老化プロセスの進行に関しては重要な役割を果たしているのです。

活性酸素は非伝染性の疾患の殆どに深く関与しています。炎症にも関与しています。
歯肉炎、関節炎、脾臓炎、潰瘍性大腸炎等の疾患で重要な役割を演じます。

   
カバノアナタケのSOD活性(抗酸化作用)は驚異的です。       カバノアナタケの菌核(黒色部分)とアガリスク(参考例)の化学成分(乾物%)
品名   SOD活性  
アガリスク   1500単位/g  
霊   芝   630単位/g  
舞   茸   1100単位/g  
トリュフ   860単位/g  
山 伏 茸   1400単位/g  
カバノアナタケ   35000単位/g  
メシマコブ   110単位/g  
     
成分 菌核(黒色部分)”チャーガ アガリスク
タンパク質 2.40 43.19
脂 質 1.37 3.73
灰 分 11.27 5.54
繊 維 19.38 6.01
食物繊維 58.25 表になし
糖 質 65.56 41.56
エルゴステロール 35.5mg % 0.14
     
(財)日本食品分析センター (キノコ類の分析成績書)
医学博士 星崎東明 著 カバノアナタケ(チャーガ) 健全社 より転載
      静岡大学名誉教授 農学博士 水野 卓
菌核部分はCHEMICAL TIMES 1997 No.1(関東化学株式会社)より転載
アガリスクはアガリクス茸MHC会報誌「ピレウス」の水野博士連載より転載

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