カバノアナタケ「チャーガ」に関する、マスコミ報道、研究機関などの文献

 

よろず“医者いらず” 旭 利彦さん
北海道に生息「カバノアナタケ」の可能性
 昨年11月、北海道北見市で開催された「第51回北海道公衆衛生学会」で
参加者の注目を集めたのが、「カバノアナタケ」なるキノコだ。それというのも、
このキノコがインフルエンザやがん、エイズなどのウイルスを退治するのに
優れた作用を持っているという内容だったからだ。発表者は名寄市の農産
物加工会社、サラダメロンの代表、佐久間和夫さん。「発表内容が新聞など
マスコミで紹介されたとたん、医学関係者のみならず、一般の人々からの
問い合わせが殺到しました」カバノアナタケというのは、北海道やロシア、
フィンランドなど北方の寒冷地にのみ生息し、白樺の木に寄生するキノコ。
その存在を知る人はほとんどいない珍しいものだ。「北海道でも北部の
山地でしか見つからず、存在を知っているのは林業関係者ぐらい。
そうした山仕事をする人たちの中では昔から、このキノコを食べると風邪を
ひきにくいとか、がんが治るなどの噂があったのです。このキノコ研究を始
めるきっかけとなったのが、父親のがんでした。今から18年前のことです」
佐久間さんの家は代々農業を営み、佐久間さんも家の農業を継いだが、
旧来の農業に満足せず、バイオの研究を始めた。カバノアナタケは佐久間
さんにとって、まんざら知らないものではなかった。子供の頃、父親の仕事の
手伝いで山に入ったり、子供同士で山の中で遊んでいる時、そのキノコを
ごくたまに目にした。「石炭のような黒い塊で、とてもキノコとは思えないような
奇妙な形でした。子供心に、変なものがあるな、と思っていました。父親に聞くと、
これは木を枯らすがんのような邪魔者なのだというのです」後年再会した
そのキノコは、邪魔者どころか、がんに効くというキノコだった。佐久間さんが
調べていくうちに、ロシアに行き着いた。

「ロシアでは昔からカバノアナタケから抽出したお茶“チャーガ”を飲むと、
がんが治るといわれていたそうです。ソルジェニーツィンの小説『ガン病棟』
にも登場しています。患者同士の会話の中で、田舎の医者ががん患者に
幻のキノコのお茶を飲ませて、がん治療を行っているというのが紹介されて
いるのです」佐久間さんは即座に山に入り、カバノアナタケを探し求めた。
ところが、気紛れに採れるキノコなので、なかなか見つからない。そこで、
人工栽培しようと決意した。同時に、北海道大学の薬理学の教授、
北海道衛生研究所の研究員の協力を得て、薬理研究も行った。
「なかなか人工栽培は実を結ばず、残念なことに父親にはカバノアナタケの
効用を与えることができませんでした」人工栽培に成功し量産体制に入る
ことができたのは昨年のこと。昨年9月には顆粒状の健康食品を販売開始した。
さて、その薬理学的メカニズムはどういうことなのか。「カバノアナタケに含まれる
リグニン分画という成分が、抗菌活性に優れているため、ウイルスを殺す作用を
持っているのです。木を構成するものにセルロースという物質があります。
ところが、ある種の雑菌がこのセルロースを食べて壊してしまう。その雑菌を
殺す役割を持つのがリグニン分画という物質なのです」研究の中で、
そのリグニン分画が人体にも有効だということがわかった。インフルエンザやがん、
エイズなどのウイルスは、人体に入って細胞に向けてある種の酵素を出して、
その細胞膜を溶かして悪さをする。その酵素を吸収してウイルスの攻撃を阻害
するのがリグニン分画なのだ。佐久間さんによれば、糖尿病の原因のひとつも
ウイルスによるものだという説が、近年の国内外の研究で明らかになっているという。
「実際に、重い糖尿病患者がカバノアナタケを飲んで、血糖値を下げた例もあります」
佐久間さん自身もカバノアナタケを毎日飲んでおり、その結果、「私は前立腺が弱い
のですが、これを飲み始めて、すこぶる快調。おしっこの出もいいのです」
カバノアナタケには、まだまだ未知なる効能があるようだ。

                        (平成12年 週刊新潮)

 
エイズとインフルエンザにも効く 北海道産キノコカバノアナタケ
道立衛生研と民間企業が研究
北海道の山中で採れるキノコ、カバノアナタケの抽出物が、エイズ(後天性免疫不
全症候群)とインフルエンザを抑える効果があることが、北海道立衛生研究所と
民間企業のサラダメロン和光農場バイオ研究室の佐久間和夫室長の共同研究で
分かった。11日から北海道・北見市で開かれる北海道公衆衛生学会で発表される。
カバノアナタケはシラカバなどの幹について育つ希少な種類のキノコ。北半球に分布し、
日本では北海道の北部山地に見られる。分析は、カバノアナタケを煮て得た抽出物を
薬品などで処理した精製物にし、さまざまな濃度でヒトのリンパ球からとった細胞に加え、
エイズウイルス1型(HIV1)によって細胞が変性する程度を調べた。細胞は37度に維持、
6日後に判定した結果、精製物を1・中に62.5μ・溶かした溶液を加えた場合、
細胞は全く変性せず、エイズウイルスの増殖を抑制した。過去3年間に流行した
インフルエンザウイルスでも同様の検査をしたとろ、A香港型、Aソ連型、B型に関して
効果が確認できたという。エイズウイルスはリンパ球の細胞に取り付き、酵素を出して
細胞の壁を破壊する特徴がある。同研究所などは、カバノアナタケの成分が細胞の
壁を強化し、ウイルスの出す酵素を阻害する特徴を持っている可能性がある、としている。

                     (平成11年11月11日 産経新聞)

 
エイズ抑える きのこ

北海道立食品加工研究センターは27日、札幌市内で開いた同センター
研究発表会で、カバノアナタケに、エイズウイルスの増殖を抑える力があ
ると発表した。
水溶性リグニンが、エイズウイルスが増殖するときに使う酵素の働きを抑
える。試験では無処理に比べて二割程度のウイルス増殖だった。
カバノアナタケは、北海道など北日本からシベリア地方にかけ、シラカバ
の木に寄生するきのこ。シベリア地方ではガンに良いとして飲まれている。
同研究センター畜産食品科の渡邊治研究員らは、十種類のきのこ煮汁
をもとに試験。この結果、カバノアナタケに、ウイルスが増殖する時に使う
酵素を抑える力があるのを見つけた。物質が水溶性リグニンの一種であ
ることを公式に発表した。
渡邊研究員は「エイズウイルスを抑える物質としては、合成品などがある
が、食品成分の水溶性リグニンにもその力があることが分かった」とする。
ただ、このリグニンは分子量が大きく、細胞に入り込めないため、細分化
した場合にどの程度の効力があるかを含め、通産省の生命工学工業技
術研究所で試験を続ける。
1993年の日本エイズ学会で、カバノアナタケにエイズウイルスを抑える
力があることを発表した大竹徹大阪府立公衆衛生研究所主任研究員は
「アナタケの力は分かっていたが、水溶性リグニンが力を持っていること
を公式に発表したのは、初めてではないか」としている。


99年4月28日日本農業新聞記事を転載。

 

【日本生薬学会第41回年会(1994年)研究会発表・要旨】

カバノアナタケ(チャーガ)の抗HIV-1作用
(大阪府公衛研) 山崎勝弘、大竹徹、森治代、森本素子、上羽昇
(田辺製薬株式会社)西尾真樹、小松原三郎

【目的】われわれはすでにカバノアナタケ(チャーガ)Fuscoporiaoblliqua(Fr)
Aoshimaの抽出物が、天然物としては極めて強い抗HIV−1作用を示すことを確認した。
カバノアナタケは樺(Be-tula)類の立木樹幹に寄生する癌腫菌で、シベリアや、わが国では
北海道に分布しており、その菌核には制癌作用や強い免疫賦活作用があるといわれている。
そこで今回、カバノアナタケの抗HIV−1作用のメカニズムと有効成分の検討を行った。

【方法】@抽出および分割:メタノールなどの数種の有機溶媒および熱水
による抽出を行った。熱水抽出物を、 Bio-Gel P-100 を用いてゲル濾
過した。
AHIV増殖抑制試験: MT-4 細胞および健常人 末梢単核球における
HIVー1の増殖抑制効果を調べた。
B巨細胞 形成抑制試験:HIV感染細胞と非感染細胞を混合培養した
場合に生ずる巨細胞形成を検討した。
Cウイルスの不活化:HIVとカバノアナタケ抽出物を4℃および 37℃で
2時間反応させた後、ウイルスの感染価をNT-4 細胞を用いて測定した
D各種細胞膜マーカーおよびHIVエンベローブに対するモノクロナール
抗体を用いてカバノアナタケの作用点を検討した。

【結果および考察】カバノアナタケ抽出物は16μg /ml の濃度で、MT-
4細胞におけるHIVー1の増殖を100%抑制した。
カバノアナタケ抽出物は新鮮分離株(KKー1)およびマクロファージ好性
HIVであるJR-FL株に対しても有効であった。
また、HIVー1およびHIVー2による巨細胞形成を阻止し、HIVに直接作
用して、その感染価を低下させる作用も認められた。
さらに、各種モノクロナール抗体を用いてフローサイトメーターによる解
析を行った。その結果、細胞側レセプターであるCDー4分子ならびにHI
V吸着侵入時のコアファクターといわれているCD26に対するモノクロナ
ール抗体のHIV感染細胞への結合をカバノアナタケは強く抑制した。
以上のことから、カバノアナタケは細胞とウイルスの双方に作用すること
により、抗HIVー1活性を示すものと考えられた。

日本生薬学会第41回年会(1994年)研究会発表・要旨を転載。

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