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《テーマ いろいろパート2》
◎ミネラル(無機質)必須ミネラル16種
以前からカルシウム、鉄の不足からの欠乏症状が指摘されていましたが、近年の加工食品、ハウス栽培の食品の増加によって、亜鉛、銅の不足も見られるようになり味覚障害、骨粗しょう症、貧血等新たな症例が多く見られるようになりました。そして
最近ようやくミネラルの体内における重要な16種の必須ミネラル微量栄養素(不足しがちなミネラル10種Ca.Fe.I.Mg.Mn.Cu.Zn.Se.Cr.Mo)があることが分かってきました。その推奨量、目安量、目標量など、おもな働きについて解説してみましょう。
| 品名 | 主な働き | 欠乏症状 | 主要給源 | 1日の 推奨量・目安量 (成人) |
備考 |
| カルシウム (Ca) |
骨・歯の組織を形成 血液凝固作用 心筋の収縮作用 精神安定作用 酵素活性化作用 |
発育不良 骨粗鬆症 |
乳・乳製品 小魚類 胡麻 緑黄色野菜 |
750〜550mg | 日本人に不足しがち ビタミンD不足で吸収 が悪くなる Ca:Pのバランス2:1〜1:2 で吸収が良い シュウ酸・フイチンが Caの吸収阻害 許容上限摂取量2.5g |
| マグネシュウム (Mg) |
骨格形成促進作用 浸透圧の調整 精神安定作用 |
Caが定着しない | 貝類 魚・肉類 黄な粉 |
370〜270mg | ビタミンの吸収に不可欠 通常の食品から摂取の場合、上限量は設定しない。 通常食品以外で上限量350mg 許容上限摂取量700mg |
| リン(P) | 骨・歯の形成 筋肉の収縮作用 Caと共にエネル ギー代謝・PHの 調整に関与 |
特に日本人に は過剰傾向 |
卵黄 牛乳 大豆・大豆製品 |
1,050〜900mg | Pが多くなると酸性に傾く又 Ca欠乏を招く 加工食品からの摂取 過多の傾向 上限量3.5g |
| カリウム(K) | 浸透圧の調整 神経・心機能の調整 利尿作用 |
筋力低下 腸閉塞 味覚・反射 機能の低下 |
果物・野菜 魚・肉類 |
目標量 2〜1.6g (授乳婦+370mg) |
軟弱野菜は、茹でこぼし によって減少 熱に弱く加熱によって分解 Na:K比2:1以下とするのがよいとされる 生活習慣病予防上望ましい摂取量3.5g |
| ナトリウム (Na) |
浸透圧の調整 PHを正常に保つ |
胃酸の減少 食欲がなくなる 倦怠感・失神・ 精神不安 |
食塩 | 目標量 3.9g以下 (食塩10g〜8g以下) |
推定平均必要量Na600mg、食塩で1.5gといわれる 過多の傾向 |
| 塩素(Cl) | 胃液の生成 浸透圧の調整 |
消化不良 |
食塩 | 2.5g | Naclで摂取 |
| 鉄(Fe) | ヘモグロビンの生成 血液運搬作用 |
貧血・倦怠感 | レバー ひじき |
10.5〜6.0mg (妊婦+13.0mg) |
食品により吸収率が25〜80% ビタミンC、蛋白質で 吸収を高める タンニン、燐酸、蓚酸で阻害 上限量40mg |
| 銅(Cu) | 赤血球の生成 骨・脳・神経組織を生成 |
貧血 骨格の形成不良 |
牛レバー 牡蠣 枝豆 |
0.8〜0.7mg (授乳婦+0.6mg) |
過剰摂取で臓器に障害 上限量10mg |
| マンガン (Mn) |
軟骨に関与 炭水化物・蛋白質・ 脂質の消化吸収に関与 |
成長障害 生殖機能低下 |
豆類 野菜 |
4〜3.5mg | 腎臓・肝臓に多い 中毒で神経障害 上限量11mg |
| コバルト (Co) |
ビタミンB12の生成に 関与 造血作用 神経の働きを正常化させる |
悪性貧血 | 動植物に 広く存在 |
ー | 中毒にラットで多血球血症 人体に1〜1.5mg含む 必須の微量成分だが必要量などまだ解明されていない |
| 亜鉛(Zn) | たん白質合成 血中コレステロール調整 インシュリンの分泌促進 |
成長・生殖機能の 抑制 皮膚・骨格異常 味覚障害 |
魚介類 肉類 乳・乳製品 大豆 胡麻 |
9〜7mg (授乳・妊婦+3mg) |
肝臓の機能を強化し解毒作用を 持っている。 蛋白質の代謝に関係し酵素の構成成分となっている。 細胞の代謝を促し新しい骨を作りやすくする。 中毒で悪心・嘔吐・下痢 上限量30mg |
| セレン又は セレニュウム (Se) |
ビタミンEの活性化 視力回復 組織の皮膜保護 抗ガン・抗炎症作用 |
成長障害 | 動物性食品 いわし |
35〜25μg (授乳婦+20μg) |
抗がん作用 上限量450μg |
| モリブデン (Mo) |
酵素としての作用 | 成長障害 | 豆類 緑黄色野菜 乳製品 |
25〜20μg | 腎臓・肝臓に含まれる 過剰摂取により成長障害 細胞の呼吸を調節 上限量270μg |
| クロム(Cr) | インシュリンの活性化 糖代謝・脂質代謝に関与 脂肪酸・コレステロールの 合成を助ける |
耐糖能低下 | 穀類 肉類 |
40〜25μg | 体内の分布量が極めて 少ない 肝・腎・ヒ臓・血液に存在 許容上限摂取量250μg |
| バナジュウム (V) |
虫歯予防 Fe・脂質の代謝に関与 |
━ | ━ | ━ | Feと共に貧血の改善に有効 |
| ヨウ素(I) | 甲状腺ホルモンの成分 新陳代謝の活性化 |
成長障害 脱毛・皮膚障害 |
海藻類 | 150μg | 多量摂取により甲状腺異常 上限量3mg |
| フッ素(F) | 虫歯予防 | ━ | 抹茶・緑茶 ・紅茶 魚類・飲料水 |
2〜4mg | 中毒に心臓・胃腸障害・ 食欲減退 斑状歯 |
| イオウ(S) | アミノ酸・V.B1の構成 要素 蛋白質の保護 解毒作用 |
毛髪・爪の発育 阻害 |
卵 肉 魚介類 |
━ | 動物性たん白質 |
| ニッケル | 肝臓・心臓・生殖機能に 関与 酵素活性化に関与 |
━ | ━ | ━ | 毛髪・皮膚に含まれる 発ガン物質のひとつと も言われる 必須な栄養素ともいわれて いる 毒性は低いほう |
| リチュウム | Naの代謝に関与 神経組織の調整 |
うつ症 | ━ | ━ | 中毒により腎障害・嘔吐 ・口渇・疲労感・かすみ目 |
五大栄養素に炭水化物、蛋白質、脂肪、ビタミン、無機質(ミネラル)があります。
以前は炭素を持たないいわゆる燃えない栄養素灰分(食品を燃やして最後に残る灰になっているもの)とも言われていたものがミネラルと呼ばれていました。灰分そのものはおおよその無機質としても良いのですが灰の中に炭素(C)が残ることもあり、又、無機質である塩素(Cl)が失われている場合があります。最近では灰分そのその物を無機質とは言わなくなりました。
有機質で存在する炭素、水素、酸素、窒素の4つを除いたもので無機質は、体内、食品に存在しその成分はカルシュウム、鉄、リン、ナトリウム、カリウムなどでカロリーがなくビタミンとの相互関係を持ちながら、又、酵素の活性化を助ける働きを持っているのです。
ミネラルは、体内の4%(体重50kgとして2kg)、カルシュウム1kg、リン500g、鉄3g、ナトリウム100g、カリウム200g、マグネシュウム30g、イオウ、塩素150gで大部分を占め他は、微量とされています。
より吸収、利用率を高めるには、一定範囲内での比率を保つこと、他の栄養素といっしょに取ることなどが大切です。カルシュウムは、リンの適正な比率、ビタミンC、Dといっしょに摂取する、食塩の摂取量によってカリウムの摂取量も増やさなければならないことがあります。鉄はビタミンC、蛋白質といっしょに取ったほうが利用率が高まるなどです。日本人は、欧米人に比べ魚介類(海底火山の噴火)、穀類(米)の摂取が多いことから土壌、重金属(水銀、カドニュウム、鉛:脂溶性、脳の神経細胞に障害を起こしいらいら、記憶力の低下)の体内への取りこみが3倍もあるといわれています。以前は、海草、野菜、大豆(必須ミネラルを含む)をよく取り汗して働き水分を補給することで解毒されてきましたがその摂取量が減少傾向にあります。
人の手によって作られた加工食品によって加えられたり、取り除かれたりした栄養素を又取り得なければなりません。美味しさを求める飽食の時代に、今まで自然の食品そのままを取り入れて栄養のバランスを計ってこられたものが、加工食品を取ることによって不足気味、過剰摂取気味の食品が出てきていることに目を向けなければなりません。健康的なより良い食生活を送るためには、益々栄養に対する知識が求められます。
(初版02.4.18;更新09.12.18
発行:村上京子)
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