《テーマいろいろ・パート2》

◎子供の食事
 
未来を担う子供達の間に小児肥満が増加傾向を示しています。成人になって多発する糖尿病、がん、高脂血症高血圧症動脈硬化症は、幼児期からの20年、30年の食生活、生活習慣から発病すると言われています。最近よくいわれる「メタボリックシンドローム」は、肥満、中性脂肪、血圧、血糖の値が少し高めでこれらの条件が重なった状態とされています。そして平成8年11月に当時の厚生省は、成人病を改めて生活習慣病とすることとしました。死亡率トップは、がん ・心臓病・脳血管疾患の順となっています。2011年に起きた原発事故によって放射性物質が大量に大気中、海水に放出されたことにより、今後何十年か先の発ガンが懸念されています。

 まずは、小児肥満を起こしている子供達の食生活は、どのようになっているのでしょうか。
 飽食の時代を反映してか食生活が豊かになり小児の成長も近年著しく改善されてきたのは喜ばしいことなのですが、肥満児の増加が目立ってきています。小中学生の5〜10%に見受けられるようです。大人の肥満の三分の一位が小児期からの肥満で占められているといわれています。文部科学省の調査より肥満と診断された割合は、小学生4年生で1982年(5.9%)、2003年(9.0%)、中学1年生で1982年(7.3%)、2003年(10.8%)と増加しています。小学生のおよそ15%、中学生の約20%に、週に2〜3回朝食をとっていないともいわれます。

 生活習慣病の予防は、基本として言われているところの運動、休養、栄養のバランスに気をつけることに尽きるのではないでしょうか。ここでは、特に栄養、食事、食生活について考えてみます。過食に注意し腹8分目を心掛けること。毎日の一日一食のバランスの取れた一日三十品目の食品を取れる食事に近づけることが大切なことです。

 味覚は、乳児期生後2〜3ヶ月頃より形成されるようです。このころからの味付け、偏食、アレルギー、肥満が一生の嗜好を決めるとさえいわれます。子供の好きな食べ物は、ハンバーク、シチュー、カレーライス、ハンバーガー、オムレツ等、飲み物は、ジュース、炭酸飲料の多飲する児童が多く見られるようになりました。高学年になるにつれ朝食の欠食が多くなる傾向があるようです。そして固定した同じパターンの食事も見受けられるようです。

 味覚形成期の離乳食にジュースの与え過ぎは糖分の取りすぎしいては、肥満にもつながります。

 加工食品に多く含まれ品質改良剤、結着剤として利用されているリン酸塩は、体内のカルシウムとのバランス、ミネラル 吸収を阻害することもあり骨折しやすい子供達の増加傾向を示していることの一因とも考えられます。亜鉛の吸収を妨げ味覚障害を起こしやすくなります。加工食品には食品添加物が使われていることが多くアレルギーの原因の一つにも上げられています。植物性脂肪主にリノール酸のとり過ぎもアレルギーを引き起こすともいわれています。とり過ぎには注意したいものです。

 ハンバーグのような歯ごたえの無い食品は、脳への刺激が伝達されず脳の活性化が図られないということになります。朝食の欠食も脳のエネルギー源であるブドウ糖が欠食によって行き渡らず学業にも影響を与えるのではないでしょうか。
 早寝早起き家族そろってバランスの取れた朝食を楽しむのはいいムードです。幸いに日本は、四季があり、それぞれに旬の食材が、季節ごとに行事があります。忘れかけていた懐かしい郷土の行事食などを盛り込みメリハリをつけましょう(おせち:正月 豆まき:節分 散らし寿司:桃の節句  ぼたもち・おはぎ:彼岸(春・秋) お重弁当:お花見  柏餅:端午の節句  ソウメン:七夕 団子:月見団子等) などを積極的にとりいれるとよいでしょう。おしゃべりしながら家族の絆を深め、生活にリズムを持たせ、食べ物を作ってくれた人、料理していただいた人に感謝し、食物の歴史、食材の成長過程、マナーを学びます。旬の食材から季節、社会の情勢を感じ取ります。団らんの食事をすることは、自然とバランスの取れた食生活になりますね。固定した同じパターンの食事は、戸外での下校、塾帰りでのファストフード、持ちかえり弁当の多用で変化のある食事から得られる栄養が十分ではなくなるのではと心配されます。過食にもつながって肥満の原因も作り出しているようです。肥満傾向にある子供達の中には、コレステロール値が高く生活習慣病の予備軍が数多く見られ、以前に比べ骨折しやすい子供達が増えてきていることも以上のことからうなずけます。子供達の地域における食育活動が盛んになっています。どのようにしたら健全な食生活が送れるのか、考え、実行されなければなりません。

 離乳食のときからの加工食品の多用によっての肥満は、3大死因に直接結びつけることができるのではないでしょうか。
がん予防についても少しづつ明らかにされつつあります。野菜の取り方が以前より少なくなってきていることで繊維質(食物繊維)の少ない食事が大腸がんの危険因子として知られています。これも食生活をただすことである程度防げるのではと思うのです。しかしながら、大量の放射性物質の中でヨウ素131、放射性セシウムからの内部被曝が今後の病状を見守っていかなければならない事態に陥(おちい)っています。定期的に検診を受けることが大切です。  

(初版01.11.1 更新2012.1.5 記載者村上京子


                                   

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