私は、上の子が言葉をしゃべれるようになる前から、 いろんな本を読んでやっているが、 多くの童話は、 話し言葉になってなくてそのまま読んだのでは子供にとってわかりにくいし、 話がワンパターンすぎて、 昔の人の性別役割その他の社会通年に基づいた (私からするとかなり偏向した)世界観のお話を、 一つか二つならいざ知らず― かわいい娘が生まれて、両親にたいそう可愛がられて育てられていると、 まず、母親が病気で死んで(父親も死ぬ場合もある)、 新しい母親が来ると、その母親はいじわるだったり、魔女だったりして、 虐待されているところに、王子様が現れて救ってくれて、 その王子様と結婚してしあわせになりましたっていう話― (グリム童話のナントカ姫という話はほとんどそういう話)の変種を 何十通りも読んで聞かせる必要があるのだろうか。 最初にかわいがって育ててくれた死んだ母親への思いとか、 (親指姫の場合は死んですらいない、どこかにいる育ての親への思い)とか、 そういう愛情が非常に希薄で(そこが癒されることもなく)、 金持ちの王子と結婚しさえすれば、それでめでたしで終わるというのは、 私からするとなかなか後味が悪い。 日本の昔話のじいさんばあさんものもワンパターンだ。 隣のうちのよくばりばあさんだのじいさんが、 正直じいさんだのばあさんだのの真似をしただけでひどい目を見るとか、 その手の教訓めいた話が多いけど、 それは私が子供に教えたい教訓とはずれている。
我が家では、 上の子が四才のときに下の子が生まれたのだが、 上の子は、やきもちをやいて、 下の子にいじわるしたり、 親の言うことをきかなくなったり、 要は、親の関心を自分にひきつけようと、 色々と悪いことをするようになった。 そこで、 上の子が悪いことをするたびに、 その日の夜、寝る前に、反省を促す意味で、 その日した悪いことが、どういうふうに自分自身にとって不利益になるのか ということを、 キルキルという子供を主人公にした教訓話にして話してやったりしていたのが キルキルのはなしの始まり。 一方、私には 幼児向けの読み物にはSF的なものや科学的懐疑心を養う ものがなかなかないという不満もあって、 そのうちキルキル話に SF的な要素や、反オカルト的な要素を含めたりして、 何夜も続く長い話になったりした。 毎晩その場で適当に思いつきながら話していた話の大部分は 忘れているけど、 上の子は覚えているようで、 小学二年生になり、本読みの練習なんかもするようになってきたこともあって、 キルキルの話を読みたいなんて言い出した。 そんなものを書いている暇はなかなかないが、 おもしろそうなので、ためしに少しずつ書いていってみようかと (先に進まないうちに長期の更新停止になるかも)。 ちなみに、小学一年ぐらいからは、 上の子の語彙力や理解力が(幼稚園時代よりは)多少はついてきたこともあり、 青い鳥文庫その他児童向け文庫の小学高学年向けぐらいのSFもの (筒井康隆のSFジュブナイルとか星新一のショートショートとか)でも 私が小学一年生でもわかるようにかみくだいて やれば(といっても、 裁判だの政府だのといった言葉が出てくると苦労するが)、 なんとか読んであげれるようになったので、 最近は、もっぱら、小学高学年向けSFとかばっかり読み聞かせしている。 反オカルトものという意味では、 藤野恵美の 七時間目シリーズ とかも、小学一年生がわかるようにかみくだくのはなかなか苦労したが、 うちの子にとっては、すごく面白かったようだ。 という訳で、最近は 既存の優れた(と私も評価できる)作品を ようやく、かみくだけば読んでやれるようになってきたので、 キルキルのはなしをすることもなくなっている。
キルキルが 4さい の とき、
おとうと が うまれた。
おとうと の なまえは ミルミル だ。
かあちゃん も とうちゃん も ミルミル ばっかり かわいがる ので、
キルキル は やきもち を やいて おもしろく なかった。
ミルミル が 1さい に なって、いっぱい うごける ように なってくると、
キルキル は、ミルミル と いっしょに あそんだ。
ミルミル は とても かわいかった けど、
かあちゃん や とうちゃん が あんまり ミルミル ばかり
かわいがるので、キルキル は やきもち を やいて
ミルミル に いじわる したり、
かあちゃん や とうちゃん が 見ていない ときに、
こっそり ミルミル を たたいたりした。
それが、とうちゃん や かあちゃん に 見つかると、
キルキル は すごく おこられた。
そういうとき、とうちゃんは、
「キルキル が ミルミル に やきもち やいでんのは わがっけっと、
んだがらって、ミルミル ば いじめだら、ますます
キルキル は おごらいんだど。
キルキル ばがだなあ。
ミルミル ど ながよぐして、ミルミル に やさしぐ してれば、
キルキル も かわいがらいんだど。
とうちゃんだって、キルキル ば かわいがりてえ げっと、
いっそ わりい ごど ばり してっから、
かわいがれねんだ。」
という。
かあちゃん も とうちゃん も、キルキル の ことを おこって ばかり いる。
かあちゃん は、キルキル が、たべもの や のみもの で ふく や ゆか を よごしたりすると、
すぐ おこる。
とうちゃん は よごして も おこらない。
とうちゃん が おこるの は、
あぶない こと を したとき や ほかの ひと が いやがる こと を したときだ。
だから、ミルミル を おしたり して、
ころばせたり すると、
「ちっちゃい こ の ほね は、よわい から、
おれやすいんだぞ。
もし、ほね おれだら、たいへん な ごどなんだど!」
と、かんかん に なって おこる。
キルキル は、ミルミルばかり かわいがられて、
やきもち を やいて あたまに きたから、
ミルミル に しかえし を してやった だけ なのに、
どうして、とうちゃん に そんなに おこられ なければ ならない の だろう。
「こらっ、わがったのが!」
とうちゃん の おこる の は とまらない。
キルキル は、すなお に とうちゃん の いうこと を きく の は、
くやしい ので、ゆび で 耳を ふさぐ。
「…らっ、とうちゃん が、
大っきい こえ で おこってる とき は、
あぶない ごど どが、
すぐに いうごど きがねげねえ どぎ なんだど!
耳 ふさいで、とうちゃん の いうごど きがねがったら……」
とうちゃん は、ますます かんかん に なって おこり つづけている。
とうちゃん は おこって ない とき は やさしい。
ある日、キルキル は、
とうちゃん と ふたり で、スーパーに かいもの に 出かけた。
キルキル は うれしくて、
どうろ を スキップ しながら どんどん はしって いった。
とうちゃん よりも さきに スーパー に つきたい と おもった。
「キルキルっ、あぶねっ、はしんな!」
とうちゃん が さけんだ。
とうちゃん は じぶん が、おそく なって まけそう だから、
そんな こと を いって いるのだ。
キルキルは、どうろ の まん中を どんどん はしった。
「こらっ、あぶねでば! どうろ の まん中 はしって だめだ!」
とうちゃん は また おこりだした。
キルキル は あたま に きて、
ゆび で
耳を ふさぎ ながら はしった。
とうちゃん が、なんか ひっし に さけんで いるようだった。
ゆび を 耳に つっこんで いると、
あんてい が わるくて ころんで しまった。
「…よげろっ! すぐに ころがれっ!」
ゆび が 耳から はずれて とうちゃん が ひっし に さけんで いる の が
きこえた ― と おもったら、
目の まえ に、大きな トラック が きて いた。
あ、もう まに あわない。
キルキル は トラック に ひかれて しまった。
キルキル は きゅうきゅうしゃ で あきた かがく だいがく に はこばれた。 からだ は ぐちゃぐちゃ だった。 のうみそ だけ が たすかった。 キルキル の のうみそ は、 みず の 入った とうめい な カプセル に 入れられ、 けっかん から えいよう が おくられて いた。 のうみそ だけに なった キルキルは、かんがえる こと は できた けど、 もの を 見たり、音を きいたり すること は できなかった。
とうちゃん は、おいしゃさん に きいた、
「この子の のうみそ は、ずっと カプセルの中で、
いきていがねげ ねえ の すか。」
おいしゃさん は いった、
「いえ、もし、この子の のうみそ ば、
サイボーグの じっけん に つかわせて もらえんだごって、
おかね は、ただで いいがら サイボーグに してあげすと。
んでも、せいこう すっか どうが は わがんねげっと」
とうちゃん は いった、
「わがりした。この子の のうみそ ば サイボーグの じっけん
に つかって けらいん。ぜひ おねがい すっから」
キルキルの のうみそ は、 たくさん の でんせん で コンピューターと つながれて、そのコンピューターには、 ものを 見る ための カメラ、 音を きく ための マイク、 こえ を 出す ための スピーカーなどが つながれた。
トラックに ひかれて から、
なに も 見えなくて、なに も きこえなかったキルキルには、
カメラに うつった へや の 中 が 見える ようになり、
マイクに 入った おいしゃさん の こえ が きこえる ようになった。
でも、その けしき は、ゆがんで いて、
いろ も なんだか おかしかったし、
おいしゃさん の こえ も、キーキーと、なんだか おかしく
きこえた。
でも、おいしゃさん が なに を いって いる のか は わかった。
「キルキルさん、きこえるすか?」
と おいしゃさん が いった ので、キルキルは、
「きこえるよ」と、いった つもり だったけど、
スピーカーから、
「ッガ、ギーゴージョー、ガガガガガ」
と音が なった ように キルキルには きこえた。
「そっかー、きこえだがー、いがった、いがった」
と おいしゃさん は いった。キルキルは、
「キルキル、トラックに ひかれで、どうなったの?
こごは どこ? おとうさんは? おかあさんは? 」
と いって みたけど、
「ッガ、ギーギー、ドッゴ、ッガ、ヒガ、ッガド、ッゴ、
ッゴ、ドッゴ? ッオド? ッオガ、ガガ?ガガガガ」
とスピーカーが なって いるように きこえた。
おいしゃさん は、
「まあ、まあ、まあ、だいじょうぶ、だいじょうぶ、だいじょうぶ。
ちゃんと しゃべれる よう に なるまで、いろいろ ど
コンピューターの ちょうせづ しねげ ねえがら。
まあ、まあ、まあ、そう あわてねくて、いいがら。
おかあさん ど おとうさん ど おとうとさん は、いま、でんわ して
よんで あげっからね。」
キルキルの のうみそ は、
あきた かがく だいがく の サイボーグけんきゅうしつ という
ところ に はこばれて きていた。
そこには、おいしゃさん の ほかに、
コンピューターを いじる 人や、
きかいを つくる人 など、いろんな かがくしゃ の 人が きて、
キルキルの のうみそ と でんせん で つながっている コンピューターや、
そのコンピューターに つながっている カメラやスピーカーなどの
きかい を ちょうせつ した。
かがくしゃ の 人たち が、いろいろ な ちょうせつ を すると、
もの の 見えかた や、音の きこえ かた や、
こえ の 出かた などが かわってくる。
キルキルは、見えかた や きこえかた が どんなふう に
かわった のか を おしえると、かがくしゃ の 人たち は、
また ちょっと ちょうせつ を して、すこしずつ、すこしずつ、
キルキルは トラックに ひかれる まえ と だいたい おなじ くらい に、
見たり、きいたり、しゃべったり が できるよう に なった。
とうちゃん は、
「キルキルど はなし でぎる ように なった。
これだげでも じゅうぶんだ。
いがった。いがった」
といって、よろこんで いた。
かがくしゃ の 人たち は、
「んで、こんど は、手ど足 うごかす じっけん すっから」
といった。
つぎ の 日、キルキルの まえ には、
キルキルと そっくり の かお や からだつき の ロボットが はこばれて きた。
そのロボットは、キルキルの のうみそと つながれた コンピューターと たくさんの
でんせん で つながれた。
ロボットを いじって いた人が、
「どれ、カメラば ロボットの目のカメラに きりがえっから」
と言って、コンピューターを かちゃかちゃ と いじった。
そしたら、いっしゅん 目の まえ が まっくら に なった と 思ったら、
今まで 見えていた ばしょ と ちょっと ちがう ばしょ が 見える ように
なった。
あれ、ここは どこだ? と おもって、あたり を 見まわしたら、
なんか、くび が うごいて いる ような かんじ だ。
あっ、キルキルは、じぶん の のうみそ が、
すいそう の 中に ぷかぷか と うかんで、
いっぱい でんせん が つながれて いる の が 見えた。
キルキルは 今、ロボットの 目に とりつけられた カメラから
見ている のだった。
「ちゃんと、見えっちゃ?」
コンピューターを いじって いた人が いった。
「うわー、くび も うごぐー」
とキルキルが いうと、その こえは、ロボットの 口の おく の スピーカー
から なっている の が、ロボットの 耳に とりつけられた マイク
から きこえる の が わかった。
キルキルは 今、じぶん が、ロボットの かお の あたり に いる ような
かんじ が した。
「どれ、んで、手も うごぐ ように して みっから」
コンピューターを いじって いた人が そう いうので、
キルキルは、手を うごかして みると、
ロボットの 手が、あちこち に うごいた。
まだ、じぶん の うごかしたい ように は うごかなかった。
それから まいにち、キルキルは 手を うごかす れんしゅう や 足
を うごかす れんしゅう を つづけた。
とくに あるく れんしゅう は なかなか むずかしかった。
なんにち も なんにち も れんしゅうして、
コンピューターも ちょうせつ して、
キルキルは どうにか ころばないで あるける ように なった。
おいしゃ さん が やってきて、
「どれ、そろそろ のうみそ ば ロボットの あたま に 入れで みっか」
といった。
キルキルの のうみそ は、ロボットの あたま の 中
の 小さい すいそう に 入れられた。
ロボットの うで や 足 は でんき で モーターを うごかして うごき、
カメラで ものを 見たり、スピーカーで こえを 出したり する
のにも、でんき を つかう。
ロボットの からだ の ひょうめん には、
からだじゅう に たいよう でんち が ついて いて、
光を あびると たいよう でんち で でんきを つくって、
それを ためて おくこと が できる ように なっていた。
でも、のうみそ を 生かして おく ため には、
えいよう や さんそ という くうき が ひつよう だ。
むね の ふたを あけると、そこに えいよう の しる が 入った かん
を 入れられる ように なっていた。
さんそ は、口から くうき を すって、とり入れ られる ように なっていた。
「えいよう も、口がら たべもの たべて、とり入れ らいる ように したい
んだげっと、も すこし まってでね。
あ、んでも、あじセンサーの べろ つけだがら、
たべもの の あじ は わがる ようになっから。
たべだ もの は、はら の タンクに たまるがら。
いっぱい に なったら すてねげねえよ」
キルキルの のうみそ は、
ロボットの あたまの 中に 入れられ、ロボットと コンピューターに つながれて
いた でんせんも はずされ、
キルキルは、のうみそ いがい は すべて きかい の サイボーグとなった。
ミルミルと かあちゃん と とうちゃん が サイボーグ
けんきゅうしつ に やってきた。
かあちゃん は、キルキルの ふく を もってきた。
とうちゃん は だっこ していた ミルミルを ゆかに おくと、
キルキルを だっこ した。そして、
「うわー、おもでえごだ」
といった。サイボーグけんきゅうしつ の 人は、
「きかい だがらねえ。
パワーも あっから、あぶない ような どぎは、
この リモコンで パワーば よわぐ して けらいん」
といって、とうちゃんに ケータイでんわ みたいな リモコンを わたした。
ひさしぶり に、うちに かえってきて、
キルキルは ミルミルと あそんだ。
ミルミルは、だいぶ しゃべれる ように なっていて、
「ねえね、ブーブ つぐってえ」
といって、キルキルの 手を ひっぱって、
つみ木 の ところに つれて いった。
キルキルは、つみき で、
車を つくって やった。
まだ、手の コントロールが うまく いかないので、
つくる のに なかなか くろう した。
そしたら、ミルミルは、
「ガッチャーン」
といって、せっかく キルキルが つくった 車
を くずして こわして しまった。
キルキルは すごく あたまに きた。
ミルミルは、キルキルが サイボーグけんきゅうしつ に いる あいだ、
ずーっと、かあちゃん と とうちゃん を ひとりじめ して
いた くせに、と おもうと、ますます あたまに きて、
キルキルは、つみ木を ミルミルに むけて ぶんなげた。
でも、まだ 手の コントロールが うまく なかった ので、
つみ木は ミルミルには あたらないで、かべに ぶつかり、
ズコンっと 大きい 音を たてて かべに つきささった。
その音を きいて とうちゃん が とんできた。
「キルキルっ、なに やったのやっ? つみ木 なげだのがっ。
なんで そんなごど するんだ。
つみ木は すごく かたい ものだ って わがってっぺ。
しかも、今の あんだ は、きかい の からだ だがら、
力 つよいんだど。
もし ミルミルに あたって だら、どう なってだど おもう? かべ
に つきささった っつうごど は、ミルミルの あたま にも つき
ささってだど。
あたま に つみ木が ささって のうみそ が つぶれて しまったら、
もう サイボーグに なる ごど も でぎねんだがらな。
しんで しまうんだどっ......」
こうつう じこ の あと、キルキルが サイボーグに なる まで、
とうちゃんは ずーっと、キルキルの ことを しんぱい していて、
やさしくて、いっかい も おこらなかった けど、
ひさしぶり に とうちゃん に おこられて、
キルキルは とうちゃん に おこられていた とき に すごく あたま
に きていた ことを おもい出して、ますます あたま に きて、
「うるさい、うるさい、うるさい」
と いいながら、耳に ゆびを 入れて ふさいだ。
とうちゃん は、キルキルの ゆび を はずそう と したけど、
キルキルの 力が つよくて はずせなかった。
そしたら、とうちゃん は、ポケットから リモコンを とりだして、
ボタンを おした。
すると、キルキルは からだ じゅう の 力が ぬけて、
そこに たおれて しまった。
「キルキル、きこえっか」
と とうちゃんは しずかに いった。
キルキルは、からだ は うごかせ なかった けど、
見たり きいたり する こと は できた。というか、
見たくない ききたくない と おもっても、
目をつぶったり 耳を ふさいだり すること は できなく なっていた。
とうちゃんは しゃべり だした。
「とうちゃん だの かあちゃん の いうごど が まちがってる ごど
も あっかも しゃね。
んでも、今の キルキルが とうちゃん だの かあちゃん の いうごど きがねで、
じぶん の やりたい ように すきな ように やってる よりは、
とうちゃん だの かあちゃん の いうごど きいた ほう が、
ずーっと、あんぜん で、キルキルは そん しないで すむんだど。
あたまに きたがら って、人ば たたいだり、
ながめ いいがら って、ベランダの さぐ に よっかがったり、
おもしいがら って、ちゅうしゃじょう で はしり まわったり してだら、
そのうぢ、だれがに おおけが させだり ころして しまったり、
あんだ だって、ベランダがら おちて しんで しまったり、
車に ひかれて しんで しまう がも しゃねん だど。
っつうが、げんに、あんだ、とうちゃんの いうごど きがねがった がら、
車に ひかれて しまったんだべ。
どうにか サイボーグに なれだげっと、
こんど、のうみそ が つぶれたら、もう しんで しまうんだがらな。
とうちゃんが おこって いろいろ しゃべってる どぎ は、
あんだに あぶない ごど だの わるい ごど だの その りゆう ば おしえで
っとぎ なんだ。
おごらいでっとぎ に 耳 ふさいで、
とうちゃん だの かあちゃん がら あぶない ごど だの わるい ごど だの その
りゆう ば きぐの やめだら、
あんだは、あぶない ごど だの わるい ごど だの その りゆう が、
わがんない おとな に なって しまうど。
そして、人ば ころして ろうや に 入れられだり、
あぶない ごど して しんで しまったり すっかも しゃね。
とうちゃん だの かあちゃん の いうごど は、
ぜんぶ は 正しぐ ねえ がも しゃね げっと、
そんでも ちゃんと きいて おいだ ほう が、
あんだ に とって とく なんだ。
もし、とうちゃん の いうごど が おかしい ど おもったら、
耳 ふさぐんでねくて、なにが おかしい ど おもう のが、
ちゃんと 口で いって みろ。
そしたら、とうちゃん も あんだの はなし きぐど。」
そういって、とうちゃん は リモコンの ボタンを おした。
キルキルは からだを うごかせる ように なり、おきあがった。
とうちゃん は キルキルの あたま を なでた。
キルキルの からだ には、からだ じゅうに センサーが うめこまれて いるので、
あたまを なでられている かんじ を ひさしぶりに かんじた。
キルキルは、学校に いったり、すこしずつ、じこの まえ と おなじ ような 生かつ に もどって いった。 ある日、学校の かえり に、こうえん の わき を とおったら、 いっぱい 人が あつまっている。 よく 見てみると、こうえん の 中に、 サーカス のような 大きな テントが できていて、 「シンジローの力で きせき が おきる!」という かんばん が、 あちこち に 立って いる。 なんだろう? と おもって、キルキルは、テントの 中を のぞいて みた。
つづく
鍵語:1年で習う漢字: 大犬赤耳王口立一二三 四五草六七八九十左白 青貝入車人石子空右男 女足力手天見糸気玉村 音山水雨上下月田土日 川竹木林森花学校小中 正字本早目出火休虫金 文年生先町名百円夕千, khmhtg, SFジュブナイル, 児童文学, 童話, 小学低学年, 小学中学年、対象、小学一年生、小学二年生、小学三年生、 音読、おんどく、読み物、よみもの、