後藤文彦ピアノ小品集

GOTOU Humihiko Pianoverketoj

注意
エスペラント版
(Esperantlingva versio)
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目次

はじめに(著作権等について。 楽譜の印刷について
作曲の部(01/1/3更新)

ピアノ小品 作品五(1988頃)
ピアノ小品 作品一(1981、悪魔のワルツ?)
ピアノ小品 作品二(1988)
ピアノ小品 作品四(1988)
ピアノ小品 作品三(1982、ロック調?)
ピアノ小品 作品六(1984、長七度)
仙台エスペラント会の歌(1997、バロック調)
ハシトホホ変奏曲(1998、バロック調)

反復音楽(ミニマルミュージック)の部

橋々トホホにいべいべ反復位相音楽(1998/12/5、ピアノフェイズの真似)
ミニマル、ミミマル、ミミミル、ミミミミ(2000/2/18、六手、八手連弾等。 一台のピアノのための六人六手連弾8 × 8 の音列の 90°回転による二重奏八台のピアノ
15個の振り子の動きの主題によるミニマル・ミュージック

ジャズの練習の部(01/8/18)

モードもどき 習作その一(01/8/2)
モードもどき 習作その二(君が代モード)(01/8/13)

ゴルトベルク変造曲(01/8/18)

編曲(冗談音楽)の部(01/1/24更新)

七手連弾のための「かえるの歌」(1999)
渚のアベマリア(1999, 平均律一番前奏曲+渚のアデリーヌ)
月光即興曲(1999, 月光+幻想即興曲)
村の鎮守の神様のためのパバーヌ(1999, 亡き王女のための+村まつり)
君が代葬送行進曲(01/1/24, 81禁、君が代+葬送行進曲)

子供向け教本「おらいのわらすのためのピアノ曲集」 (07/11/16)

あかるい おじぎ
くらい おじぎ
あかるい おかたづけ
くらい おかたづけ
あかるい ぐー ちょき ぱー
くらい ぐー ちょき ぱー
きらきら星(長調版)
きらきら星(短調版)
ドレミファソファミレド
右手ハ長調音階
すきなもの
音感訓練

番外編:この曲なにっしゃ

八百屋さんの音楽

技術的なこと

MIDI から TeX に変換するには?
Vine Linux 4.x 環境設定 覚え書き
rosegarden操作方法 覚え書き


はじめに

 ここに置いてある作品の再利用や演奏などについては基本的に自由ですが、 詳しくは「著作権について」を ご覧ください (但し、私が、著作権の切れていない、つまり死後50年以上経過していない人の 旋律や着想を利用して編曲している曲については、その限りではありません)。

 あと、ここに置いてある作品を商業的な目的に利用するなどという 人は、まずいないとは思いますが、何かの勘違いで万が一にもそのような ことをしてみたくなってしまった場合(入場料を取る発表会で演奏してみたいとか、 CD化?楽譜化?して販売したい!とか)、で、且つ、 儲かりそうな見込みがあって、私にも是非その分け前をくれたいなどという場合は、 私に気軽に相談して下さい (電便。勿論、 「著作権について」の条件を満たしていれば、 相談しなくても全く構いません)。

楽譜の印刷について

 MIDI ファイルを適当な楽譜作成ソフトに読み込んで印刷しても、 なかなかちゃんと読める楽譜にはなってくれません。 例えば、ノンレガートの(スラーを付けていない)八分音符の連打が、 付点十六分音符と三十二分休符に読み換えられてしまったりとか、 八分音符四つずつ(のオタマジャクシのしっぽをつなげて) ひとまとめにして表記してほしいところを、 一つずつバラバラになったり、変なアーティキュレーションで 組み合わされてしまったりします。 (Windowsユーザーだった頃の) 私は RIMSHOT社Score Grapher Lite Ver 1.0 を使って、 まず 楽譜を MDF というファイル形式で作成してから、 MIDI 化していましたが、この MDF ファイルで書かれた楽譜は、 Score Grapher View Version5 という無料ソフト(Win版のみ)をインストールすることで読めるそうなので、 一応、MDFファイルも(MIDI とあわせて)ここに置くことにします (編曲などの二次利用にも利用しやすいかも知れないし)。
 なお、MIDI を MusicTeX に変換する試みについては、 「MIDI から TeX に変換するには?」に 別記します。


目次

作曲の部

ピアノ小品 作品五 (1988頃)

verko5.mid
verko5.MDF

作曲年代: 一九八八年頃。

形式等: 主題は十二音階を用いてはいるが、一応、ハ長調。 八分の六拍子で、ところどころ三拍子や九拍子になる。 二声をそれぞれオクターブで補強してはいるが、形式上は 二声の対位的な構造を試みた。

作曲の動機: 十二音音楽というのは私にはまるで「わからない」 「親しみにくい」曲が多いが (「原博」の頁へ)、 十二音の音符を一つずつ使った主題を用いて、「わかりやすい」曲を 作れないかと考えた。 冒頭に十二の音階を一音ずつ使って(但し音符の長さは 変えていいとして)できるだけ「わかりやすい」「かっちょいい」 主題を示し、その主題に対して「機能調性的に」もう一つの声部を 重ねることによって、できるだけ「わかりやすく」「かっちょいい」 曲を作ってみようとした。

感想、反省: 一つの主題だけを何回も丁寧に使っている点が冗長である。 二声とは言っても、主題に絡ませている方の声部は、伴奏の域を 出ておらず、対位性に欠ける。また、これに関係するが、 二声だけの絡みでは今ひとつ厚みに欠ける。 しかし自分では、なかなか「かっちょいい」曲に感じる。

目次

ピアノ小品 作品一 (1981、悪魔のワルツ?)

verko1.mid
verko1.MDF

作曲年代: 初稿:一九八一年、第二稿 一九八五年。

形式等: 四分の四拍子。「嬰ハ ハ ホ 変ホ」の主題とこれの変形、 「嬰ハ ホ ハ 変ホ ホ 嬰ハ 変ホ ハ」と 「嬰ハ 変ホ 嬰ハ 変ホ ハ ホーホ ホハホハ 変ホー 嬰ハー」 が主に五度関係で様々に重ねられる 嬰ハ短調的(または変ト短調的)無調性の部分と中間部の 変ト長調の部分からなる。

作曲の動機: 小学二年の頃(一九七四年頃?)、エクソシストという 映画が流行っていて、私の姉が「エクソシストの音楽おっかねんだど」 と言いながらピアノで弾いていたような気がする。確か、 石巻高校の文化祭のお化け屋敷でエクソシストの音楽が流れていた ということだったかも知れない。私は姉の真似をして、自分なりに エクソシストの音楽をピアノで再現しようとしていたのだと思う。 そして「嬰ハ ハ ホ 変ホ」というエクソシストの音楽の近似?(には 程遠いが)を得たのである。

 小学三四年の頃(一九七五、六年頃)、 休み時間に小学校の教室にあるオルガンで 「嬰ハ ハ ホ 変ホ」の音列をオクターブずらして両手で 繰り返し引きながら、みんなの顰蹙を買って楽しんでいた。 ある級友がそれを聴いて「悪魔のワルツだ、ひひひひひ」と 言いながら喜んでいた(四拍子なのだが)。

 中学三年の頃から、家にあったピアノを悪戯し始めたが、 私の場合、既存の楽曲の練習ではなく「即興演奏」から入っていった。 と言っても、いきなり機能調性に従った即興演奏などできる訳はなく、 無調性的な十二音音楽的な「即興演奏」を楽しんでいた。 その中で、かつて取り付かれた主題「嬰ハ ハ ホ 変ホ」 をもっと楽曲的な域に「昇華」?させよう思い始めた。

 小学三四年の頃よりは、指が器用になってきており、 「嬰ハ ハ ホ 変ホ」の主題をオクターブまたは五度ずらして、 一方の音価を他方の四倍長くして重ね合わせたりしてみた。 やがて、「嬰ハ ハ ホ 変ホ」を用いた 変奏主題? 「嬰ハ ホ ハ 変ホ ホ 嬰ハ 変ホ ハ」と 「嬰ハ 変ホ 嬰ハ 変ホ ハホーホ ホハホハ 変ホー 嬰ハー」 を思い付き、これを五度ずらして音価を四倍にした「嬰ハ ハ ホ 変ホ」と 重ね合わせたりしてみた。

参考:./oboegaki.html#d990425
続く?

目次

ピアノ小品 作品二 (1988)

verko2.mid
verko2.MDF

作曲年代: 初稿:一九八八年。

形式等: 四分の四拍子、ところどころ四分の二拍子や八分の九拍子。 嬰ト短調的な部分と変ホ長調的な部分とからなる。

作曲の動機:中学三年から高校一年の頃(一九八一から一九八二年頃)、 「嬰ト イ ト 嬰ト」という 単純な主題に基づき、導入部分の嬰ト短調的または嬰ハ短調的な「暗い」 部分は作曲してあった。その後、大学四年頃(一九八八年頃に) 変ホ長調的な「明るい」部分を作曲し、この二者を強引に繋ぎ合わせて みたら面白いかと思って繋いでみた。

感想:当時の私の曲にしては、調性感が割とはっきりしている方かも しれない。やや冗長か。

目次

ピアノ小品 作品四 (1988)

verko4.mid
verko4.MDF

作曲年代: 初稿:一九八八年。

形式等: 八分の四拍子、ところどころ八分の二拍子。 二つの全音階とハ長調的な部分とからなる。

作曲の動機:ドビュッシーのピアノ曲に全音階が多用されていると知り、 二つの全音階を交互に使いながら曲を作ってみようと考えた。

感想:打撃音を多用したので、そこそこ刺激的になった。 旋律的にも、まあまあかっちょいいのではないか(私の曲としては)。 同じ主題を繰り返し使い回しているのが冗長か。

目次

ピアノ小品 作品三 (1982、ロック調?)

verko3.mid
verko3.MDF

作曲年代: 初稿:一九八二年、第二稿 一九八八年。

形式等: 四分の四拍子。

作曲の動機: 男子高校一年の頃、 YMO辺りでにわかに音楽に目覚めたような級友たちの一部で、 「バンド」なるものが流行りだしていた。 バイエルも弾けないような奴が、 「キーボード担当だ」とのたまい、 「オリジナル」と称して自作曲を発表したりと、 いっぱしの音楽家を気取っているようなところを、 私は白けた目で傍観していた (尤も私のこの「後藤文彦ピアノ小品集」 の頁も同じように冷ややかに傍観されているのかも知れないが)。 そんなふうに「かっちょつけていることが見え見えのところが 如何にもかっちょ悪い」と私は黙殺していたのだが、 どうやら、こうしたバンドの連中は、 「かっちょつけていることが見え見え」であるにもかかわらず、 分不相応にも?、女子高校生たちにモテたりしているらしい*。 その辺の事情?が私の矜持を刺激したらしい (おいのほう おめだぢなんかよりよっぽど かっちいい曲つぐんのいんだど――と)。 私は無謀にも歌付きの「オリジナルの」 ロック音楽を作曲しようとしていたらしい (というか、当時の私はバンドには属していなかったし、 属するつもりもなかったから、 そんなものを仮に作曲できたところで、 自己満足以上の意味はまるでないのだが)。 という訳で、この曲には、当初、 英語の歌が付いていた。 幸い、その恥ずかしい歌詞は紛失したが、確か出だしは 「Let's escape」(どれ、脱出すっぺ)で始まり、 「脱出するために高層ビルから飛び降りよう。 彼等は私が死んだものと思うだろうが、実は 私はこの俗世間から脱出したのだ」 というような内容の下手くそな英語だったと思う。 ああ、恥ずかしい。 冒頭の長七度関係の打音の提示は、当初はドラムを意識していたものだろう (あるいはバルトーク、特にピアノ協奏曲二番辺りを意識していたのだろうか)。 その後、大学四年の頃に、それをピアノ曲へと編曲したのがこの曲である。

* 因みに私は大学に入学するや、フォークソング研究会というサークルに 入って、ある「バンド」に所属してみた。 このバンドでは、 ハードロックの中では難しいとされているらしい TOTO の曲を中心として、エイジアやデュランデュランなどもやった。 私は「キーボード」(特にピアノ系)を担当したが、 こうした曲は、技巧的には別に難しくはなかった。 但し、私はリズム感が悪いので、いつも足を引っ張っていた。 バンドの構成員は全員 男だったが、誰一人として 「バンドをやっている」という付加価値によってモテたりはしなかった。 二年目ぐらいから、構成員の間でバンドに求めるものが喰い違いだした。 私やベースの奴とかは、単なる「余暇活動」としか考えていなかったが、 ドラムの奴が、「もっと練習して巧くならなければならない」と主張しだした。 曰く、「市販のバンド譜は原曲とは違うし、耳コピしなければ 鍛えられない」とのことで、 我々はカセットテープから耳コピ (テープとかを耳で繰り返し聞いて同じ演奏ができるようになること) することを強いられたりした。 人によって持っているラジカセのテープ走行速度が違うので、 耳コピしてきた結果、半音ずれているなどということもあった。 ある時、私がせいいっぱい耳コピしてきた通りに弾いていると、 突如 ドラムの奴が、「その音は間違っている」と言って 私の耳コピを修正しだした。 私からすると、 なんで余暇活動でまで、そんなふうに、 教官からレポートを採点されるような思いをしなければならないのか という感じだった。 それに、こっちは学部進学のために勉強することの方が本業だったし、 たかが余暇活動のために、そんな 耳コピだの練習だのと時間を割くつもりもなかった。 そんなこんなで、そのバンドは二年ほどで解散した。

目次

ピアノ小品 作品六 (1984、長七度)

verko6.mid
verko6.MDF

作曲年代: 初稿:一九八四年、第二稿 一九八八年。

形式等: 四分の四拍子。

作曲の動機:  高校の頃、テレビで(たぶん)メニューヒンだったかが解説する音楽番組 (もしかするとグールドも出ていただろうか?) の中で、新ウイーン楽派の十二音技法や無調性の音楽の特集をやっているのを見た。 たぶんその番組でだったと思うが(あるいは「題名のない音楽会」かも)、 新ウイーン楽派の無調の音楽では、 長七度の不協和音が多用されているみたいなことを言っていた。 私は、早速ピアノで、適当な(めちゃくちゃな)主旋律に長七度で時々 和音を 添えてみたら、なかなか「それらしい」不気味な音楽になった。 しかし、当時から私は 無調性の音楽は不気味ではあるけれど単調であまり面白くないと感じていたので、 長七度の不気味な和音を、有調的な旋律の美しさを引き立たせるように 利用できないものかと考えていた。 で、機能和声的な音楽と長七度の分散和音からなる無調的な音楽とを強引に 合成してみたりしてみた。

反省:  私の空想(妄想)の世界では、美しい長七度の和音が響いているのだが、 その表象を音符に再現する音楽的素養が私にはないので、 できあがったものは、単調で今一つ面白くない。

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仙台エスペラント会の歌 (1997、バロック調)

ses.mid
ses.MDF

歌詞:
!!!! !!!! 
Apud la rivero HIROSE
Ni kuiras kaj manĝas kolokasisupon
paroletante Esperanton
!!!!
Ĉar ni estas la membroj de
Sendai Esperanto-Societo
Sendai Esperanto-Societo
Sendai Esperanto-Societo
(ripeto)

(四分の四拍子で、!は四分休符)

仙台語訳?:
広瀬川のほどりで、おらだつぁエスペラントくっちゃべりながら
芋煮のつぐりがだしたり喰いがだしたりしてんでがす
なしてがっつど、おらだつぁ、あの仙台エスペラント会
仙台エスペラント会 仙台エスペラント会の会員だがらだっちゃ

作曲年月: 一九九七年十一月末

作曲の動機:  仙台エスペラント会の例会で、ある会員から会の歌を作ったら? と 冗談で言われたので冗談で作ってみた。

反省: 歌いにくい

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ハシトホホ変奏曲 (1998、バロック調)

verkoh.mid
verkoh.MDF

作曲年代: 初稿:1998/11-12。

形式等: 四分の拍子、ハ長調。 「ハ'' ロ' ト' ホ' ホ’」「ハ' ロ ト' ホ'' ホ''」 の二小節の主題を四度ずらしたり、 やや変形させたりして繰り返しながら、他の声部を重ねる。

作曲の動機: ある方(職場の上司?)から、 「橋」「とほほ」を主題とする曲を作るように冗談で命じられた?ので、 冗談で作ってみた。 但し「橋(はし)」の「し」は「ドレミファソラシ」の「シ」にこじつけて、 ハ長調であれば「ロ」の音に相当するから、「ロ」に読み替えて 「ハロトホホ」を主題とすることにした。

反省: 対位法など勉強したこともないだけあって、私の手持ちの駒は実に限られている。 例えばフーガのように、 主題の模倣である応答を様々な技法を駆使して複数声部に 幾何学的に緻密に積み重ねていく(しかも 機能調性を満たしつつ)というような(バッハや 原博がやってるような)高度な 芸当は、私にはとても真似できないので、 単純に主題(とその変形)を繰り返しながら他の声部を(辛うじて機能調性を 満たすように)重ねただけである。だから変奏曲と呼んでおくことにした (パッサカリアとかシャコンヌとか呼ぶには語弊があるし)。 各声部の旋律性は今一つ感じにくく ごちゃごちゃしている。どうせ素人の遊びである。

目次

今後の予定:
歌曲作品七(あーあーおもしぐねーなー)
歌曲作品八(つーらいなー)
続く……


反復音楽(ミニマル ミュージック)の部

橋々トホホにいべいべ反復位相音楽 (1998/12/5、ピアノフェイズの真似)

verkoi.mid
verkoi.MDF

注意:これは作曲家スティーブ ライヒのミニマルミュージック(英 極小音楽。 ごく短い旋律主題に微妙な変化を与えながら執拗に反復し続ける音楽) の代表作「ピアノ フェイズ」(英 ピアノ 位相)の真似である。 「ピアノ フェイズ」は一つの同じ旋律を二台のピアノで延々と繰り返し続ける。 まず、最初は両方のピアノとも同じ速さのテンポで数回、旋律をユニゾン(英 斉奏) で弾いた後、一方のピアノだけは僅かにテンポを速くする。 すると、両者のリズムに位相差が生じるが、それでもそのまま弾き続ける。 そのうち、ちょうど一拍だけずれたところで、同じテンポにしてしばらく弾く (二つの旋律が一拍だけずれたために和声が生じる)。 次にまた、一方のピアノだけは僅かにテンポを速くする……を旋律を構成する拍数 だけ(十二回?)繰り返すと、ちょうど一回りして二つのピアノの旋律が ユニゾンで重なり、そこで曲が終わる。

 私が用いた旋律主題は「ピアノ フェイズ」とは違う独自のものだが、 前述したような「ピアノ フェイズ」の「手法」自体にも著作権はあるのだろうか?  同一主題を時間的にずらすという意味では、これは「一度のカノン」とも 解釈できるし、一方のピアノはテンポも固定して同一主題を延々と繰り返し 続けるという意味では「パッサカリア」と解釈することもできるのだが、 「ピアノ フェイズ」の手法もそのような音楽形式の一つとして誰でも 共有できるものであることを願う。

作曲年代:初稿:1998/12。

形式等:二分の三拍子(一小節に八分音符が十二個)。十二音階。 ハ' ロ' 嬰ハ' 変ロ' ト' ホ' 変ホ'' ニ' イ' ヘ' 変イ' 嬰ヘ' の一小節の主題を、前述の 「ピアノ フェイズ」の手法で二声の位相をずらしながら反復する。 但し、midi 形式情報の打ち込みの関係上、 同位相で三小節を繰り返したら、一方の声部を三十二分音符分だけ前につめる (位相をずらす)。これを三回繰り返すと再び二声の位相が一致する。 そこで同位相で三小節 繰り返したら、一方の声部を三十二分音符分だけ前につめる ……を十二回 繰り返して、一回りしてユニゾンになったところで終わる。 人が演奏する場合、演奏は二台ピアノで二人の奏者で演奏するのが妥当であろう。 原理的には一人でも弾けないことはないが(せめてオクターブずらせば)、 よほど研ぎ澄まされた律動感覚と卓越した技巧を 持ち合わせた人でもなければ演奏不可能 であろう(尤も高橋悠治とかなら 弾けるかも知れないが)。

作曲の動機:ある方(職場の上司?)から、 「橋」「とほほ」を主題とする曲を作るように冗談で命じられた?ので、 ハシトホホ変奏曲をバロック調の対位的変奏曲と して冗談で作ってみたところ、そのある方(近、現代フランスものが好みらしく、 バロックや古典派は好みでないらしい)のお気に召さなかった。なんでも 「十二音のセリー(仏 十二音技法で使う音列)」を使ってほしいとのことであった。 そこで、どうせ十二音のセリーを作るなら、ミニマル音楽 にした方が面白いだろうと考えた。 但し「橋」「とほほ」から十二個の異なる音階からなる主題を作るにあたって、 「橋(はし)」の「し」は「ドレミファソラシ」の「シ」にこじつけて、 ハ長調であれば「ロ」の音に相当するから、「ロ」に読み替え、 (なるべく日本語としても意味が成立するように)「ニイヘイヘ」を付け加え、 「ハ' ロ' 嬰ハ' 変ロ' ト' ホ' 変ホ'' ニ' イ' ヘ' 変イ' 嬰ヘ'」 (橋々トホホにいべいべ)を主題とすることにした (「橋々を相手にトホホという気分に対して、まあ、いいさ、いいさ」 くらいの意???)。

お断り: 最近、巷では「癒しの音楽」や「ヒーリング音楽」といった 怪しげな音楽が流行りだし、独特の浮遊感覚をもたらすミニマル音楽も 「癒しの音楽」に利用されているようですが、 この「橋々トホホにいべいべ反復位相音楽」には、何らの癒しの効果も ヒーリング効果もありません。 「橋々トホホにいべいべ」という反復主題にも何らの サブリミナル効果も ありません。 なお、この曲を始め、 次項のミニマル系音楽を 聴いて精神や体が癒されたり、自信に満ちてきたり、 神の声が聞こえたり、はたまた iDosingだかiDoseだか みたいにハイになる目的で常習的に聴く人が現れてきたりしても、 私は一切の責任を負いません。

目次

ミニマル、ミミマル、ミミミル、ミミミミ (2000/2/18、六手、八手連弾等)

一台のピアノのための六人六手連弾

abcdef.mid(初稿)
abcdef.MDF(初稿)
abcdef2.mid(第二稿)
abcdef2.MDF(第二稿)
abcdef3.mid(第三稿)
abcdef3.MDF(第三稿)

経緯、動機等: 2000年2月。東北大学内の電子掲示板(tainsbbms)で、 鈴木睦さん が、ある法則に基づいて計算した文字列を紹介していました。 何でも、鈴木さんのもとにドイツ(在住?)の作曲家 この方ではないかと思われる から電便で、

a, b, c, d
b, d, a, c
c, a, d, b
d, c, b, a

のような文字列の 5×5 以上のものを捜してくれという依頼?があったそうです。 「のような文字列」というのは、 「左端の列は最上段の行と同じ順に文字が並んでおり、 各行に現れる隣り合う二文字の順序は一通りだけになっているような文字列」 ということのようです( なお、この文字列は更に二つの対角線に対して対称になっていますが)。 それで、その作曲家は、更に、

1aA, 2cD, 3dB, 4bC                              
3bD, 4dA, 1cC, 2aB
4cB, 3aC, 2bA, 1dD
2dC, 1bB, 4aD, 3cA

のような「数字」と「ラテン小文字」と「ラテン大文字」の組み合わせが一種類 ずつしか存在せず、同じ組み合わせが現れないようにして、 この「数字」や「ラテン小文字」や「ラテン大文字」に 音高や音価や音色を対応させていこうと考えているらしいのです。

 つまり、悪く勘ぐると、その作曲家は、ちょうど 十二音技法が同じ音高の繰り返しを排除して調性感をなくしたのと 同じ様な方向性で、音価や音色についても繰り返しを排除しようと しているのかも知れません。

(仮にそうだとすると)一方の私は、 ある複数の音高の音符が選択的に繰り返されることによって 生じる調性感や、ある音価の組み合わせの繰り返しによって生じるリズム感や、 ある音列が同一の音色によって奏でられることによって生じる旋律感とかにこそ 「心地よさ」を感じる音楽感性を持った人間なので (だからこそ古典的な機能調性で作曲する原博 とかを支持している)、その作曲家の意図とは対照的な思想を持っていることになる かも知れません。

 それはともかく、私は私なりに、鈴木さんが計算した 6×6 と 8×8 の場合の前述の条件を満たす音列を「素材」として、 同一の調性と同一のリズムと同一の旋律と同一の音色を執拗に繰り返して、 いわゆるミニマルな 音楽を試作してみた訳ですが、これは、もしかすると その作曲家が志向している曲想とは皮肉なほどに全く正反対のものを 執拗に志向していることになるかも知れません。

 そうなってくると、その作曲家が、こうした音列を使ってどのような曲を 作るのか、非常に興味があります。

形式等:

a=イ、b=ロ、c=ハ、d=ニ、e=ホ、f=ヘ と置いて、更に
{a, b, c, d, e, f}の六回繰り返しを 1
{b, d, a, f, c, e}の六回繰り返しを 2
{c, a, e, b, f, d}の六回繰り返しを 3
{d, f, b, e, a, c}の六回繰り返しを 4
{e, c, f, a, d, b}の六回繰り返しを 5
{f, e, d, c, b, a}の六回繰り返しを 6

と置いて、オクターブずつずらしながら六オクターブで、一台のピアノを
六人六手で連弾するとして、左(低声部)から右(高声部)へ六声を

111111
111121
111321
114321
154321
654321
654326
654366
654666
656666
666666

と並べたのが、abcdef.mid(初稿)で、 一方、abcdef2.mid(第二稿)は以下のように 並べた。またそれの長調(a,b,c#,d,e,f#)版 abcdef3.mid(第三稿)。

111111

111121
111321
114321
154321
654321

654322
654222
652222
622222
222222

222221
222321
224321
254321
654321

654323
654333
653333
633333
333333

333331
333321
334321
354321
654321

654324
654344
654444
644444
444444

444441
444421
444321
454321
654321

654325
654355
654555
655555
555555

555551
555521
555321
554321
654321

654326
654366
654666
656666
666666
目次

8 × 8 の音列の 90°回転による二重奏

90do.mid
90do.MDF

a=い、b=ろ、c=嬰ハ、d=ニ、e=ホ、f=嬰ヘ、g=嬰ト、h=イと置き、更に
{a, b, c, d, e, f, g, h}
{b, d, a, f, c, h, e, g}
{c, a, e, b, g, d, h, f}
{d, f, b, h, a, g, c, e}
{e, c, g, a, h, b, f, d}
{f, h, d, g, b, e, a, c}
{g, e, h, c, f, a, d, b}
{h, g, f, e, d, c, b, a}

と置いて、左上から右下へ向かって一行ずつ演奏していく人と、 左下から右上へ向かって一列ずつ演奏していく人との二重奏 90do.mid

目次

八台のピアノ

abcdefgh.mid
abcdefgh.MDF
abcdefgh2.mid
abcdefgh2.MDF

 8 × 8 の音列の 90°回転による二重奏 の 8×8 の音列の一行目を1、二行目を2、……八行目を8 と置いて、 一台のピアノのための六人六手連弾 の 6×6 の音列(第二稿)の時と同じように並べた のが abcdefgh.mid。 但し、ピアノは七オクターブまでしか出ないので (ベーゼンドルファーなら別だが)、 八台のピアノで八人が同じオクターブを弾くことにした、 んだけども、なんか今ひとつなので、 やっぱりオクターブずつずらすことにして、最低声部だけは 二声が同じオクターブになるようにした二台ピアノ八人八手連弾(二台への八人 の振り分け方は任意)が abcdefgh2.mid。 まあ、四台に二人ずつぐらいにして、両手で弾く方が現実的か。

目次

15個の振り子の動きの主題によるミニマル・ミュージック

hurikoc.mid(ハ長調音階)
huriko3.mid(3度音階)
hurikoo.mid(沖縄音階)
hurikoj.mid(CDEbEGABbCペンタトニック系音階)
huriko2.mid(振り子の動きをそれなりに追えるように時間間隔をせまく設定したので長め。MMLの書式を間違えてところどころオクターブ飛ぶ。ハ長調音階)
huriko.mid(最初の試作。短く収まるように時間間隔をはしょりすぎたのと、 MMLの書式間違いで独特の旋律的?音階になった)

長さを変えた15個の振り子を一斉に揺らす実験(動画)という面白い実験装置が あるのだが (前野昌弘さんの3次元Flash動画)、 ちょっと本業の関係で、 この実験装置を作ってみようかなと思いつつ、 具体的に振り子の長さをどのくらいにすればいいものかと 計算してみた結果を眺めているうちに、 これがどうにもミニマル・ミュージックの音列に見えてきたので、 振り子の振幅をハ長調の2オクターブぶんの音階に置き換えて、 一つの振り子には一つの音色を与えて、 音楽にしてみた (というか15個の振り子を 見るミニマル・ミュージックと捉えている方もいるようで)。 なんとなくメシアン(のトランガリーラ)的な感じもするし、 (ストラビンスキーの) ペトルシュカっぽい感じもする。 もう少しパラメータをいじれば、もっといい感じのところが出てくるかもしれない。 こんな感じのミニマルっぽい音楽なら、いくらでも作れそうな(なんてね)。


ジャズの練習の部

モードもどき 習作その一 (01/8/2)

modo1.mid
modo1.MDF

作曲年代: 初稿:2001/8

形式等:  五小節ずつニ調ドリア調、変ホ調ドリア調、ニ調ドリア調、変ホ調ドリア調、ヘ調ドリア調。 左手の低声部は、1985年頃にサントリー?のテレビコマーシャルか何かでやっていた ダブルベース (分かる人がいたら誰の何という曲?か教えて)のベースの真似で四分の四拍子。 右手は、ジャズっぽく?リズムをずらすために、 十六分休符の後から十六分音符三つを一泊とするようにして、 後は、それぞれのドリア調の中で割と滅茶苦茶に旋律?を取っている。

作曲の動機:(詳細な経緯については./hara.html#d010705

 カプースチンのピアノ曲を聴いてみたら、 クセナキスとかほど ではないにしても、どうも滅茶苦茶に弾いているような印象を受け、 これなら、もっと「ちゃんとしたジャズ」の方が聴いていて心地よいのではないかと思った。 ジャズのコード進行だって、西洋古典音楽における和声進行に相当するような ある種の機能(規則)に従っている訳で、全くの滅茶苦茶ではないからこそ 心地よいのではないか。と思って、ジャズの形式などを調べていたら、 「コード進行に合わせてアドリブするのは大変だから、 いっそのこと使う音階は一つの旋法だけに決めてしまって、 その音階の中で自由に(カデンツ的な和声進行には従わずに)アドリブしよう」 というような、「モード奏法」というものがあるらしいことを知った。 これは、 西洋音楽が和声進行に基づく機能調性を解体して 調性もリズムもない「現代音楽」にまでいきついたのと なんか似ているが(ジャズでこれに相当するのは「フリージャズ」か?)、 「モード奏法」の場合は、辛うじて「旋法の中の音階を使う」(更に 「和声進行を連想させる三和音は避ける」とかも)程度の規則性は残していたために、 多くのジャズ愛好者にも受け入れられるジャズ奏法の一つとなったのではないだろうか。 「バッハとモーツァルトが確立した古典的音楽形式こそが、西洋音楽史上もっとも優れた形式であり、 その後、現代に至るまで発展してきた音楽史上において、それに優る 目を見張るような形式は一切見出だせない」というような理念に基づいて、 バッハの平均律を彷彿とさせるようなフーガ等を作曲している原博氏は、 「無調フーガの作曲は、機能調性に従わなくていいから簡単だ」とかと言っていたが、 確かに私も、自分が「いい」と思える音楽というのは、 そこに何等かの適度の規則性 (必ずしも西洋古典音楽的な機能調性に限らなくても)を 感じ取れるから「いい」と思えるのではないかと思っている。 そういう意味で、ジャズの「モード奏法」程度の「規則性」は、 (西洋古典音楽における機能調性を「いい」と思い、 無調の西洋現代音楽を特に「いい」とは思えないような)私にとっては、 どの辺の位置づけになるのかに興味を持った。

 時に私は、西洋古典音楽は全く聴かないがジャズっぽい音楽 (塩谷哲とか)はやや聴くらしい つれあいから、ジャズを弾いてみたらと言われていたが、そもそも 「楽譜を見ながらでないと弾けない」人である私には、コード進行に合わせて即興するようなジャズなんて、 正に、私が、 バッハのインベンションのような曲を即興で演奏したい と願いながらも、機能調性に従った対位法の制約を満たすような音楽を咄嗟に (時間をかけて推敲してすら) 創出できないのとほぼ同じようにとてもとても無理だなあと思っていた。 ところが、 コード進行をなくしてしまって適当に即興していいらしい?「モード奏法」 というのが、あるらしいのを知って、 これなら、私もあですぽ弾きで真似できるのではないかと 思いついた (まあ、この人とかと同じ発想)。 お陰で、最近の私は夕食後に、つれあいがテレビを見ている傍らで、 モードもどきの滅茶苦茶弾きをやって騒音を発してる。

感想、反省:最初の五小節を五回複写したものを微修正しながら作ったので単調である。 どうも、今一つジャズっぽくないような感じ。 むしろ、カプースチンとかの方向性のような気もする。 なんか、「モード奏法」というものを根本的に勘違いしているのかも知れない。 「モード奏法」と言われる演奏を色々と聴いて、 ちゃんと「モード奏法」というものがどういう感じのものかということが、 頭に思い浮かぶようになってから出直すべきかも知れない。 お粗末しました。

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モードもどき 習作その二 (君が代モード)(01/8/13)

modo2.mid
modo2.MDF

作曲年代: 初稿:2001/8

形式等:  四分の四拍子。11小節づつ、ニ調ドリア旋法、変ホ ドリア旋法、ニ調ドリア旋法。 ドラムはよく分からないので、ありきたりのリズム。 ベースもよく分からないので、君が代の旋律そのまま。 ピアノの左手は、 二度ずつの三和音か、四度ずつの三和音のみ。 ピアノの右手は音階上で適当。

作曲の動機:(詳細な経緯については./hara.html#d010705
 ドリア旋法を使ってモードもどき 習作その一を 作ってみたけど、 どうもジャズっぽくない。 むしろカプースチンとかプロコフィエフといったクラッシックのピアノ曲を真似して 失敗したような感じですらある。 まあ、リズムの問題もあるけど、もしかして、ドラムとベースを入れたら、 もう少しはジャズっぽくなるかも知れない。 でも、ドラムは、どんなふうにすればいいのか分からないので、 今たまたま聴いていたCDの真似。ベースもよく分からないけど、 モードの場合は、ウォーキングベースみたいな入れ方はしないんじゃないだろうか。 そう言えば、「君が代」というのは、正にドリア旋法になっているので、 これをそのままベースにしてしまったら面白いかも知れない。

感想、反省: 「モードもどき 習作その一」よりは、幾分ジャズっぽくなったような 気はするが、「モードもどきその一」よりも更に「いい曲でない」曲だ。 「ゴルトベルク変造曲」は「モードもどき 習作その一」 よりも更にジャズっぽくないが、 個人的には「ゴルトベルク変造曲」が群を抜いて「いい曲」に思える。 別にジャズでなくてもいんだけど、こんな感じて、 バッハみたいな曲を(「バッハみたい」が無理であれば、バロックっぽい曲を)ピアノで即興演奏してくれる人はいないのだろうか (./bahha.html#taii)。 ベートーベンの頃までは、さんざん即興演奏がやられていたのに、 どうして西洋古典音楽では、即興演奏をやらなくなってしまったのだろう。 西洋古典音楽の演奏家もジャズみたいに即興演奏をやればいいのに。 ケンプとかが即興演奏した演奏の録音ってあるのだろうか?  グルダのジャズの方の即興演奏ってどんな感じなのだろうか?  その辺のことはまた別の機会に書くとして、 「モード奏法は一つの音階の中で自由に即興していい」とは言っても、 やはり、私みたいに適当にやると(とは言っても、 完全な乱数ではなくて、指の動きやすい音の並びを選んでいるという 意味では、それなりには十分に「適当ではない」のだが)、 やっぱり何か変なので(まだまだ本物のジャズには程遠いような気がするので)、 恐らく、モード奏法には、まだまだ細かいところで 色々な(微妙な)規則(演奏家によっても違うかも知れないが)があるのだろう。

その他: 「君が代」の並行演奏に関しては、 君が代葬送行進曲も参照のこと。

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ゴルトベルク変造曲 (01/8/18)

私の編曲ではなく、ちゃんとしたバッハの原曲を聴きたい人は、 藤田伊織さんとこの ゴールドベルク変奏曲(part13)で各変奏ごとにピアノの音で聴けます。

変曲年代:初稿:2001/8

形式等:四分の三拍子。ト長調。 左手低声部はゴルトベルク変奏曲の原曲の低声部(または左手声部)を大体そのまま。 右手高声部は、 モードもどき 習作その一の要領で、 十六分休符の後から、十六分休符三つ(つまり付点八分音符)を一泊になるようにして、 原曲の旋律をそれなりになぞりながら(和声進行の音階上にそれなりに乗るように) 適当に取っている。

変造の動機: ジャズのモード奏法などに興味を持ち、ドリア調の音階を適当に使って、 モードもどきを作ってみる一方、 (西洋古典音楽的な)和声進行のあるちゃんとしたバッハのジャズ編曲の 模範であるジョン ルイスのゴルトベルクを 耳コピしながら、 ジョン ルイスの真似の練習?をしようかなどと企てていた(る)。 そう言えば、私は、 ジョン ルイスのゴルトベルクを買ってみる前、 カタログに紹介されていた解説を読んで、 ジョン ルイスのゴルトベルクのジャズ編曲が、 (当時の私がジャズへ抱いていた思い込みで)指が常に忙しく動きまくっている滅茶苦茶で刺激的な 編曲なのかと期待していたのだが、 いざ、買ってみると、実に実にゆったりとして、 深みがあり、味わいのある編曲で、 それはそれで好きになってしまった。 一方、私は、 グールドのバッハのように、 指が常に パラパラと動きまくっているようなピアノが好きである ことに変わりはない。 で、 当初、私がジョン ルイスを買う前に勘違いしていたような、 指が常に忙しく動きまくっている滅茶苦茶で刺激的な バッハのジャズ編曲は作れないものだろうかと考えた。 で、これが、その習作その一、その二。

感想、反省:例によって、今一つジャズっぽくないような(ごちゃごちゃした)感じ。 むしろラグタイム ピアノっぽい(ラグタイムはジャズピアノの前身らしいから、 それはそれでいいのか)。 さすがに、和声進行や旋律進行のしっかりしているバッハの音楽を下地にしただけあって、 そういう和声進行や旋律進行の下地を何もなしで(より滅茶苦茶に)作った モードもどき 習作その一よりは、 ずいぶんと音楽的な曲に聴こえる。
 この速さで一人で弾くのは(私には)難しいので、 低声部と高声部に分けて二人で連弾するという手もある。

参考:ジョン ルイスのゴルトベルクの耳コピしそこない(01/8/6)

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編曲(冗談音楽*)の部

* 西洋古典音楽を素材にしたこの手の連結系、並行演奏系の冗談音楽が 好きな方は、正にそのような音楽の研究/作成と midi 形式情報の展示をしている 「連結クラシック研究室」を参照して下さい。

七手連弾のための「かえるの歌」 (1999)

一台ピアノ七人七手連弾のための ドイツ民謡の主題に基づく八度のカノン
kaeru2.mid(その一:高声部から低声部への輪奏)
kaeru2.MDF(その一:高声部から低声部への輪奏)
kaeru.mid(その二:低声部から高声部への輪奏)
kaeru.MDF(その二:低声部から高声部への輪奏)

作曲年代: 初稿:1988/12。

形式等: 七手連弾。四分の四拍子、ハ長調→イ短調→ハ長調→全音階。 「かえるの歌」をオクターブずらしながら、七人で「輪奏」する。

作曲の動機: 1988年当時、大学生だった私は、 大学生のための文化教室みたいなところ (ピアノや生け花や料理や英会話を教えているところ) でピアノを習っていたが、 そこは キリスト教関係の施設だったこともあり、 十二月にクリスマス会という名の催し(隠し芸大会みたいなもの)を やるのだが、私が属していたピアノのクラスからも何か出し物を出 そうということになった。 安直に思いつくのは 誰かがピアノを弾いてみんなで歌を歌うとかだが、 こういうのは別に面白くはない。 ピアノの上手い人にピアノを弾かせるというのもあるが、 これも別に面白くはない。 ピアノを使わずに何か面白いことをやるという手もあるが、 ピアノクラスだから、やはりピアノを使って何かをやりたい。

 というような訳で、私は「かえるの歌」の輪唱をピアノで オクターブずらしながら弾いてみることを提案した。 一人が一声ずつ弾く分にはピアノを始めたばかりの初心者でも十分に弾ける。 ピアノの前に七人で並んで色々と試してみているうちに、 確かHKYMさんだったかが、短調に転調したらおもしろいんでないかと 言ったので、その意見も取り入れた。 この時はハ長調→イ短調→ハ長調で終わりにしていたが、 数年後にまたこのネタをやった時は更に全音階を入れてみた。

感想、演奏上の注意: 音楽的な善し悪しは置いておくとして、「出し物」として この曲はそれなりに受ける。 特に七人がピアノの前に並んで黙々と演奏する光景が異様である。 演奏前の曲の紹介は「かえるの歌の輪唱です」みたいなネタばらしはせずに、 「ドイツ民謡の主題に基づく八度のカノンです」みたいな尤もらしい 曲名を言っておくのも演出の一つである。 ピアノの前に七人並ぶのは、はっきり言ってかなり窮屈である (当然、腰掛けることなどできないので、 立って体を横にする)。 少しでも隙間を広くするために、最高声部を担当する人は左手で弾いた方が いいであろう(他の六人は右手で弾くとして)。 尚、七手を七人で弾かなければならないという訳でもないので、 両手三人に片手一人の四人による七手連弾とかもできるが、 やはり七人がピアノに並ぶ方が異様で面白いだろう。 「かえるの歌」に限らず輪唱や同度のカノンの曲を使って同じことができるだろう。 曲の構成とかももっと工夫すればもっと面白い曲にできるだろうが、 初心者でも間違ったり混乱したりせずに十分に弾けるということを考えると、 このくらいが妥当な線だろうと思っている。

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渚のアベマリア (1999, 平均律一番前奏曲+渚のアデリーヌ)

nagiabe.mid
nagiabe.MDF

編曲年代:1994年前後?

形式等: 連弾。四分の四拍子。ハ長調。 低声部は、 バッハの平均律第一巻第一番の前奏曲ハ長調の 出だしの四小節をオクターブ下げたものと、その変形を 弾き続ける。 高声部は「渚のアデリーヌ」の右手旋律部を弾く。 尚、この曲が「冗談」であることを理解するには、

  1. バッハの「平均律第一巻第一番の前奏曲ハ長調」
  2. グノーが1.を伴奏としてこれに「あーべーまりーいあー」という 歌詞をつけた「アベマリア」
  3. Paul de Senneville と Olivier Toussaint (読み方?)の作曲で 昔、リチャード クレダーマンが弾いていた「渚のアデリーヌ」

の三曲を知っていることが必要である。 つまり、この三曲を知っている程度にピアノに親しんでいる 聴衆の前で弾く分にはそれなりにウケるかも知れない。

編曲の動機:ある時、 バッハの平均律第一巻第一番の前奏曲ハ長調の 出だしの四小節の和声進行と「渚のアデリーヌ」の 主旋律四小節の和声進行が同じであることに気づき 友人N氏に手伝ってもらって、 この両者を連弾で「合成」してみたらみごとに「合う」ことを発見した。

反省:かなり強引に「合成」しているところがあるが、 その辺は「冗談」ということで許して戴きたい。

反省その2――著作権等:「渚のアデリーヌ」の作曲者は最近の人なので (まだ生きているかも知れないし、 少なくとも死後五十年以上はたっていないだろうから)、 「渚のアデリーヌ」の旋律をこのように midi 化して電網上に公開する ことは著作権違反になるのではないかと思う。 しかし、「渚のアデリーヌ」で 検索してみると、既に複数の人々によって midi 化された「渚のアデリーヌ」の 原曲が電網上の方々に公開されている。 それに比べれば、このように編曲の材料として「渚のアデリーヌ」の 旋律を借用することは、やや罪が軽いのではないかと解釈し (編曲の方が重罪ということもあるのだろうか?)、 しばらく試験的に公開してみる。

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月光即興曲 (1999, 月光+幻想即興曲)

gekkou.mid
gekkou.MDF

編曲年代:1994年前後?

形式等:連弾。四分の四拍子。嬰ハ短調。 低声部は、ベートーベンのピアノソナタ 14番 「幻想曲風ソナタ」* 作品27の2 いわゆる「月光(の曲)」の 1楽章の出だしの四小節とその変形を引き続ける。 高声部は、それにショパンの「幻想即興曲」の主題を重ねる。

* 巷では「月光」ばかりが有名ですが、 このベートーベンの「幻想曲風ソナタ」としては、 作品27の1(ピアノソナタ 13番)の方が私は格段に好きです。 特にグールド(ソニー)とヤンドー(NAXOS)の演奏が。 ついでに、巷ではベートーベンと言えば三大ソナタ (14番 月光、8番 悲愴、23番 熱情)や、 21番(ワルトシュタイン)、26番(告別)、17番(テンペスト)、 29番(ハンマークラビーア) みたいな、重厚で刺激的で聞かせどころに満ちた曲ばかりが もてはやされがちですが(勿論、これらの曲も大変素晴らしいと 思いますが)、 私が最も好きなのは、 3番(特にグールド演奏の二楽章)、31番(特に三楽章)、 12番(これもグールドかヤンドー)、13番辺りです。 3番、12番、13番とかはとてもノリのいい曲だと思います。 以上、余談。

編曲の動機:バッハの平均律第一巻第一番の前奏曲ハ長調の 出だしの四小節と「渚のアデリーヌ」の主旋律四小節がうまく「合う」ことを発見した 渚のアベマリア 私とN氏は、他にも、うまく合う組み合わせがないかと捜しているうちに、 調性が同じである「月光」と「幻想即興曲」も組み合う?のではないかと 思って連弾で合わせてみた。

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村の鎮守の神様のためのパバーヌ (1999, 亡き王女のための+村まつり)

ラベル「亡き王女のためのパバーヌ」+作曲者不詳「村まつり」
pabaanu.mid
pabaanu.MDF

編曲年代:1994年前後?

形式等:連弾。四分の四拍子。 低声部は、ラベルの「亡き王女のためのパバーヌ」連弾版の 低声部十小節をそのまま弾く。 高声部は、三小節目から「村まつり」へと移行する。

編曲の動機: ある時、 ラベルの「亡き王女のためのパバーヌ」を思い出そうとして、 鼻歌を歌ってみたら、 「村まつり」になってしまい、何度やってみても 「村まつり」の旋律から抜け出せなくなってしまった。 さて、あなたは「村まつり」を十回 歌った後に「亡き王女のための パバーヌ」の主旋律を正確に歌えるだろうか……

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子供向け教本「おらいのわらすのためのピアノ曲集」

上の4才の子が、幼稚園から帰ってきて、 「そうだ、こんなことしてられない」だか 「れんしゅうしなくちゃ」とかぶつぶつ言って 突然ピアノをめちゃくちゃに弾き出した。 どうやら幼稚園(年中組)のお友達が、それなりに上手に ピアノを弾いているのを見てくやしいと思ったらしい。 私はこの子が3才の頃から、どうにかピアノを教えようと 試してきたのだが、 このわらすは、私から何かを教わるということがとにかく くやしいらしい。 例えば、私に折り紙なんぞを教えようとするくせに、 私が「こご ちょっと変えっと、もっとおもしいのでぎっと」みたいに 少しでも何かを教えてやろうとすると、 かたくなに拒否するのである。 更には、自分が作れないようなものを私が作ってみせると (例えば 切り折り紙飛行機 とかプリキュアステンドグラスとか チラシとセロテープのみで 可能傘とか)、 私が作ったものをもじゃぐってゴミ箱に投げてしまうのである。 そんなだから、 私がピアノを弾こうとするとことごとく私の邪魔をし、 自分の好きなように めちゃくちゃ 弾いていただけだから、 当然のことながら、楽曲と言えるような曲は全く弾けない。 それが、おともだちが上手に弾けているのを目の当りにして、 父親の教えを拒否し続けるのが戦略的に得ではないかも知れないと 多少は思い当たり始めたのかも知れない。 ようやく「とうちゃん、ピアノおしえで」と言い出したのだ。 しめしめと、私は 以下のような曲を教え始めたのだが、 私の言うことを素直に聞いているのは、せいぜい数分で、 あとは私を無視(拒否)して自己流で めちゃくちゃ弾き始めるのである。 どうなることやら。

あかるい おじぎ

midiファイル:ozigi.mid
楽譜pdfファイル:ozigi.pdf
楽譜texファイル:ozigi.tex
rosegardenファイル:ozigi.rose

右手と左手を1本ずつ使った2和音で、 一番?簡単な西洋和声的な音楽ということで、 おじぎの音楽。右手はドーシードー、左手はミーソーミー。 まずは、「ド」の場所を当てさせるところから始める。 「黒いのが2個あるどごの左側」と覚えさせて、 「この辺のドはどごだ?」といろんなオクターブのドをクイズ形式で 当てさせる。

くらい おじぎ

midiファイル:ozigik.mid
楽譜pdfファイル:ozigik.pdf
楽譜texファイル:ozigik.tex
rosegardenファイル:ozigik.rose

「あかるい おじぎ」の短調版。左手のミをミbにしただけ。 子供にはミbは「黒いミ」と教える。 「あかるい おじぎ」が弾けるようになったところで、 「どれ、ミば黒いミにしてみろ」 「ほれ、くらいおじぎになったべ」という具合。 長調=「あかるい」だの短調=「くらい」といった価値観の擦り込みを 避けるべきかといった問題もあるかも知れないが、 子供に説明するには「くらい」だの「かなしい」が手っ取り早くてわかりやすい。

あかるい おかたづけ

midiファイル:okataduke.mid
楽譜pdfファイル:okataduke.pdf
楽譜texファイル:okataduke.tex
rosegardenファイル:okataduke.rose

私が行ってた幼稚園(山城町教会幼児グループ)では、 おかたづけの時間になると、 先生がピアノを弾きながら ドドドレミー、ドドドレミーの旋律で 「おかたづけー、おかたづけー」と歌っていた。 原曲があるのかどうかも分からない。 その曲に、シシシドレーシーとかちょっと変化を付け足してみた。 右手は基本的に「ドレミ」かそれを1個左にずらした「シドレ」が弾ければよく、 左手は、終止形のとこだけがミでそれ以外はずっとソ。 子供は、右手と左手のリズムが違うのが苦手なようなので、 最初のうちは左手も右手と同じリズムで弾いていいことにする。 右手:シ-ド、左手:ソ-ミの終わり方は「おじぎどおなじだべ」と。

くらい おかたづけ

midiファイル:okatadukek.mid
楽譜pdfファイル:okatadukek.pdf
楽譜texファイル:okatadukek.tex
rosegardenファイル:okatadukek.rose

「あかるい おかたづけ」の短調版。 「あかるい おかたづけ」が弾けるようになったところで、 「どれ、ミば黒いミにしてみろ」と。

あかるい ぐー ちょき ぱー

midiファイル:guutyokipaa.mid
楽譜pdfファイル:guutyokipaa.pdf
楽譜texファイル:guutyokipaa.tex
rosegardenファイル:guutyokipaa.rose

原曲はフランス民謡のフレール ジャックだけど、 幼稚園とかでは、「ぐーちょきぱーで、ぐーちょきぱーで、 なにつくるー、なにつくるー」という替え歌で馴染んでいる。 右手は徐々に旋律的なものを単旋律で弾けるようになってもらうことにして、 左手は最初のうちはソとミだけにしておくか。

くらい ぐー ちょき ぱー

midiファイル:guutyokipaak.mid
楽譜pdfファイル:guutyokipaak.pdf
楽譜texファイル:guutyokipaak.tex
rosegardenファイル:guutyokipaak.rose

「あかるい ぐーちょきぱー」の短調版。 正に、マーラーの交響曲1番の3楽章か。

きらきら星(長調版)

midiファイル:kirakira.mid
楽譜pdfファイル:kirakira.pdf
楽譜texファイル:kirakira.tex
rosegardenファイル:kirakira.rose

きらきら星(短調版)

midiファイル:kirakirak.mid
楽譜pdfファイル:kirakirak.pdf
楽譜texファイル:kirakirak.tex
rosegardenファイル:kirakirak.rose

ドレミファソファミレド
右手の5本指を使う練習曲

midiファイル:migi5.mid
楽譜pdfファイル:migi5.pdf
楽譜texファイル:migi5.tex
rosegardenファイル:migi5.rose

という訳で?、上のわらすはとっくに5才になったものの、 結局、根気強くピアノを練習することもなく、 私が何かを教えようとしても5分が限界で、 そのままほとんど進歩がないままである。 そうこうしているうちに 下のわらすは1才になり、 私の主観では、この下のわらすの方が音楽に対する反応が良いので (例えば、上のわらすは、だっこしながら音楽を聞かせたり、 子守歌を歌って聞かせたりしても なかなか寝なかったが、 下のわらすは、だっこしながらノリのいいバロック音楽を聞かせると、 割とすんなりと寝てくれるし)、 だっこしながら、ピアノをばんばん叩かせながら、 私も一緒に弾いていると、 例によって、上のわらすがやきもちを焼いて、 自分もだっこされてピアノを弾こうとするのだが、 まあ、そのやきもちを利用して、 また少し上のわらすに次の段階を教えようかと。 今までは、人差指1本で弾いているので、 速く滑らかには弾けないし、 目でじっくり叩くべき鍵盤を確認しながらじゃないと すぐに狙いがはずれて間違ったところを叩いてしまうし、 という訳で、なるべく隣り合う指を順繰りに使う練習をさせようかと いうことで、まずは、 右手の5本指をすべて使ってドレミファソファミレドの練習をさせようかなと。

右手ハ長調音階

midiファイル:migionkai.mid
楽譜pdfファイル:migionkai.pdf
楽譜texファイル:migionkai.tex
rosegardenファイル:migionkai.rose

右手でハ長調の音階を弾く練習。 親指から順番にドレミを弾いたら、ミに中指をつけたまま、 親指を下からくぐしてファから上のドまでを5本の指で順番に。 ドシラソファと降りてくるときは逆にして、 ファに親指をつけたまま中指を上からミに。

すきなもの

midiファイル:sukinamono.mid
楽譜pdfファイル:sukinamono.pdf
楽譜texファイル:sukinamono.tex
rosegardenファイル:sukinamono.rose

上のわらすは小学二年になって、 近所のピアノ教室にやらせているのだが、 自発的に練習しているようでもなく、 なかなか上達していない。 弾かされている曲に私が色々とちょっかいを出しても、 未だに素直に聞こうとはしない。 まあ、それはどうでもよくて、 夜 二人のわらすを寝せようと、上のわらすには、 お話を読んでやったりしているのだが、 上のわらすの方が早く寝てしまって、 むしろ、三才になった下のわらすがなかなか寝ない。 どちらかというと、下のわらすが最初に寝てくれた方が、 その後、落ち着いて上のわらすにお話を読んでやれるので都合がいいのだが、 下のわらすは、私が上のわらすにお話を読んでやっていると、 下のわらすなりに多少のやきもちを焼くのだろうか、 「とうちゃん、だっこ」「とうちゃん の おんがく」(バロック音楽をかけて) 「あがって、おどって」(持ち上げて、ゆらして) とかをねだって、じゃましてくる。 そんな中で、下のわらすを寝せるのに、適当に考えた子守歌。 歌詞は、 「ミルミルの すきなー たべもーのー、 おにくー、さかなー、ごーはーんー」とか 「とうちゃんの すきなー のみもーのー、 おーちゃー、おさけー、ビールー」みたいに、 わらすのすきなもの、とうちゃんのすきなもの、をかわりばんこに、 えんえんと三つずつ挙げていく。 私としては、 シューベルトの弦楽四重奏13番ロザムンデの2楽章 の変奏ぐらいのつもりなのだが、 プレスリーのラブミーテンダーもちょっと入ってるだろうか。

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音感訓練

ドから高低対称に行ききする音程と和音
midiファイル:onkan.mid
rosegardenファイル:onkan.rose

最近、 音感マスターツール「音感トレーニング」 なるページを見つけた。 要は、無作為に鳴る音程(1音〜3音、2和音など)を当てられるかという (音感の悪い私には)実に格好なツールなのだが、 (絶対音感のない)私は、どうも最初に聞いた2音ぐらいで思い浮かべてしまった 調性感に引きずられて、絶対的な音程間隔を錯覚してしまうようなところが あるように感じる。 まだ自分の錯覚の内容をきちんと把握できてはいないが、 例えば同じ長三度の音程間隔でも、 最初にシソとかミドとかを聞けば、救急車の音とかベートーベンの運命とかの 長三度を連想できるのだが、最初に ドミと聞かされてしまった直後のド(下の)ラbは、 まるで同じ間隔には聞こえなかったりとか。 なので、ためしに、ドから上方と下方に半音ずつドを中心にして高低対称に行ききする 音程と和音を確認するmidiファイルを作ってみた。 やはり私は、確実に調性感にひきずられて音程間隔を錯覚していて、 ドから高低対称に同間隔で行ききしている音程がまるで同間隔には感じられない。 が、 調性感を音楽鑑賞の前提に位置づけている私の場合、 調性感にとらわれずに絶対的な音程間隔が同じなら同じ間隔と感じるような 音感を特に養わなくてもいいような気もしてきた。 私が自分に鍛えたいのは、調性のある音楽の 旋律や和音を識別して記憶したり耳コピしたりできる能力だから、 特定の調性の中で現れ得る音階や和音の組み合わせを一通り識別できるように なればいいような気もしてきた。 そこで、ためしにハ長調の音階の中に現れ得る短二度から長七度までの 一通りの音程間隔の音程と和音を確認するmidiファイルを作ってみた。

ハ長調の音階で作られる2音程と和音
midiファイル:onkanc.mid
rosegardenファイル:onkanc.rose

転回音程

更に、ハ長調の音階の中に現れ得る上記の短二度から長七度までの 一通りの音程間隔の音程と和音にしても、 例えば、ドソだろうとファ(上の)ドだろうと完全5度だから絶対的な音程間隔は 同じと捉えるよりは、 ドソの完全5度と(下の)ソドの完全4度(つまり転回音程)を (絶対的な音程間隔の度数は違っても) ハ長調の中で同じ(ような機能をする)和音と 捉えた方が捉えやすいし、私の目的にも適っているような気がしてきた。 という訳で、 ハ長調の音階の中に現れ得る上記の短二度から長七度までの 一通りの音程間隔の2音程と2和音について、 一方の音をもう一方の音を挟んで1オクターブ上下に転回した2音程と2和音も直後に 並べて比較できるようにしてみた。

ハ長調の音階で作られる2音程と和音(転回音程)
midiファイル:onkanc2.mid
rosegardenファイル:onkanc2.rose

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番外編:この曲なにっしゃ

Musipediaなどの メロディー検索のサイトも出てきてはいるが、 検索精度はとても低く、少なくとも私の用途にとっては、 今のところ ぜんぜん実用的ではない。 が、私をはじめ、こうした需要は確実にあると思うので、 この手のメロディー検索サービスが発展していくことには期待している。

八百屋さんの音楽

midiファイル:morityou.mid

私が石巻に住んでいた頃(1966-1985頃)、 複数の八百屋さんがトラックに野菜を積んで、 うちの前まで販売に来ていた。 そうした八百屋さんは、たいてい演歌とか、 どの八百屋さんとわかる音楽を鳴らしながらやってくるのであるが、 ある八百屋さん(守長さんだったかなあ)が鳴らしていた音楽が、 何の曲なのか未だにわからない。 たぶん、有名な行進曲なんだろうなと思って特に調べていなかったのだが、 恥ずかしながら未だにわからない。 1980年代頃のチューインガムかなんかのテレビコマーシャルで、 この曲のリズムを崩してポップス編曲した曲が流れていたので、 それぐらい有名な曲の筈だと思う。 何の曲かわかる人は、こっそり教えてほしい


技術的なこと

MIDI から TeX に変換するには?

 「楽譜の印刷について」のところで書いたように、 (Windowsユーザーだった頃の) 私は RIMSHOT社Score Grapher Lite Ver 1.0 を使って、 まず 楽譜を MDF というファイル形式で作成してから、 MIDI 化していた。 この MDF ファイルで書かれた楽譜は、 Score Grapher View Version5 という無償ソフトで見ることができるので、今のところは、まあそれでも いいんだけど、 RIMSHOT社がこの先も MDF ファイルを読める無償ソフトの複製・頒布を 認め続けるかどうか分からないし、 MIDI ファイルからの楽譜の再現には、色々と難がある (「楽譜の印刷について」)。

 やはり楽譜情報は、 マークアップ言語のようなテキストファイルの形で残しておくのが、 いろんな意味で汎用性があり、最も安心なような気がする。 楽譜情報をテキストで記述する言語には、 TeX を使うものとしては MusicTeXMusiXTeX があるが、 (MusicTeX は私も LaTeX2.09 を使い始めた頃に ちょっとだけ試してみたが)これの書き方を覚えるのはなかなか難しい。 割と簡単(らしい)のには、 abcとか、 PMX とか、MML とか、いろいろとあって、 それらから midi に変換したり TeX に変換したりする マクロなどの変換ソフト類も多種あるようだ。

 私はまず、自分が Score Grapher Lite Ver 1.0 で作った MIDI ファイルから TeX ファイル (MusicTeX であれ MusiXTeX であれ)に変換できないかと考えた。 かなり古い midi2tex という変換ソフトを試したが、 まるでちゃんと変換してくれずに使い物にならなかった。 次に、midi2abc, abc2mtex 二つの変換ソフトを用いて 二段階でどうにかならないかと試してみた。 midi2abc ではそれらしいテキストができたようだが、 abc2mtex でエラーが出てうまくいかなかった。 「 作曲、作譜環境をLinux上に構築 するには 」 という頁で紹介されていた rosegarden という楽譜作成ソフト (X窓で楽譜が書け、midiからの読み込み、midiへの出力、 MusicTeXやPMXでの出力ができる)を、 Turbolinux8 にインストールしてみた。 操作方法には(Score Grapher Lite のような楽譜作成ソフトと比べて) いろいろと戸惑うところはあるが、 いくつかの工夫をすれば、 midi ファイルを rosegarden に読み込んで MusicTeX ファイルにすることは(私のピアノ曲程度なら)できそうだ。 midi をそのまま読み込むと、 ピアノの二つのパートが一つのパートになってしまうので、 ピアノのパートを上パートと下パートの別々の midi ファイルにする。 スラーのついていない音符は、 (Score Grapher Lite が MIDI化するときに) 八分音符の連打が、 付点十六分音符と三十二分休符のつらなりに読み換えられてしまったりするので、 全体にスラーを付けてしまう。 そのように書き換えた(上下パート)二つの midi ファイルを、 一つずつ rosengarden に読み込んで、 それを「staff」ごとコピーして、2パートの楽譜に上下に1パートずつ貼り付ける。 音符のまとめ方(アーティキュレーション)のおかしいところを、 切ったりくっつけたりして修正する(これはマウス操作とアイコンのクリックで できる)。 そんなふうにして作った TeX ファイルと、 それを Win 上で dvipdfm した pdf ファイルの例を、 ゴルトベルク変造曲のとこに示した。 楽譜はあまりきれいじゃない。

目次

Vine Linux 4.x 環境設定 覚え書き

midi再生環境(timidity)

まず、synapticからtimidityをインストールする。これだけでは音源がないのでmidiは鳴らない。 「 TiMidity だだだだ! 」の「でかでか zip file」を適当な場所に ダウンロードし、 rootになってから、それを/usr/share/timidity (を作って)に移動。 そして、unzip *.zip で解凍。解凍すると出てくる timidity.cfg をviで開き、 dir という行が並んでいる辺りに、

dir /usr/share/timidity/inst/GUS

と追加する。 その他の参考: Penguin News
ブラウザーなどの関連付けを適宜 設定。

楽譜作成環境(rosegarden)

rosegardenの 新しいバージョンは、 かなり高機能化しているようだけど、 依存パッケージなどが多くて、どうもインストールが簡単そうでないので、 ちょっと保留中。 古いバージョン の方は、synaptic からインストールできる。 古いバージョンのrosegardenで、楽譜を書き込むと、 midiファイルやmusictexファイルを出力できる。

12/4/15メモ:Ubuntu10.04では新しいRosegarden(Rosegarden-4)が、 synapticからインストールされ(そうするとたぶんLilyPondとかの楽譜生成ツールも インストールされ)、 古いRosegarden(X11 Rosegarden)で作った.roseファイルを読み込んで、 pdf形式の楽譜をエクスポートできる。 楽譜を書く操作については、調査中。 古いRosegarden(X11 Rosegarden)みたいに、 メニューを見ただけで、すぐにピアノ二段譜が書けるという訳にはいかない感じ。

楽譜pdf化(musictex)

musictexをインストールするには、 山形大学辺りから、 musictex-520.tar.gz を適当なディレクトリにダウンロード。

	tar xvzf musictex-520.tar.gz
	

で、展開し、root になり、以下を実行。

	mkdir /usr/share/texmf/fonts/tfm/musictex
	cp ./*.tfm /usr/share/texmf/fonts/tfm/musictex/
	mkdir /usr/share/texmf/metafont
	mkdir /usr/share/texmf/metafont/musictex
	cp ./*.mf  /usr/share/texmf/metafont/musictex/
	mkdir /usr/share/texmf/tex/generic/musictex
	mv ./* /usr/share/texmf/tex/generic/musictex
	mktexlsr 
	

これでmusictexのインストールは終了。 rosegarden で出力したmusictexファイル(例えばhoge.tex)を

	tex hoge
	

でコンパイルすると、hoge.dviが生成されるので、 xdvi で表示できる。hoge.dviができれば、

	dvipdfm hoge
	

でpdf化できる。
参考頁: Linux上で、楽譜を書きたい

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rosegarden操作方法 覚え書き

領域選択

複数の音符を選択して和音にしたり、 小節をコピー/ペーストする際にはマウスで領域選択するのだが、 マウスのポインターが+字マークのときは音符等の挿入モードなので 領域選択ができない。領域選択のモードにするには一端右クリックする。 ポインターが][型に変わったら領域選択できる。 挿入モードにするときはまた右クリックする。

調号の設定

実はこれがよく分からない。 マニュアルによると、調号の辺りを領域選択して、 上下矢印ボタンをクリックすると#やbが増えたり減ったりすると 書かれているようなんだけど、上下矢印ボタンをクリックしても何も起きない。 よくわからないので、.roseファイルを直接 編集することにした。

Clef
	Clef Name Treble

みたいに書いてあるところの下に、例えばハ短調だったら、

Key
	Key Name Eb maj / C  min

みたいに書いて保存してから、rosegardenで開くと、 bが3つついてくれる。 ハ長調の曲にこのやり方でハ短調の調号をつけると、 ミやラはナチュラルがついて、あくまで曲自体はハ長調のままなので、 自動的に移調される訳ではない。 各調の記述は以下の通り。スペースの個数なども決まっているようだ。

	Key Name C# maj / A# min
	Key Name Db maj / Bb min
	Key Name D  maj / B  min
	Key Name Eb maj / C  min
	Key Name E  maj / C# min
	Key Name F  maj / D  min
	Key Name F# maj / D# min
	Key Name Gb maj / Eb min
	Key Name G  maj / E  min
	Key Name Ab maj / F  min
	Key Name A  maj / F# min
	Key Name Bb maj / G  min
	Key Name B  maj / G# min
	
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検索用鍵語: 実験音楽、前衛音楽、 デジタルドラッグ、idoser