上ちゃんのワイン日記 Vol.12 2001.12.03.

「永遠に女性なるものが我らを引き上げていく」

うーん、深いですね。これはゲーテの大著「ファウスト」結びの言葉だそうです。ほんとかうそかは読んだ事が無いので判りませんが、私たち男性にとって「女性」というのはやはり仰ぎ見るすごい存在な訳です。特に「初めての女性」となると、これはもう忘れられないアイドルとしていつまでも心に残っているものです。今回のワイン日記は「上ちゃん初めての女性」と題して、私の思い出の女性二人について書こうと思います。

ところで、皆さんは初恋の人を今でも覚えていますか?ずいぶん遠い目をしている方もいらっしゃるようですが、私はその人のことをはっきりと覚えています。彼女の名前はコメットさん。昔テレビドラマであったあのコメットさんです。といっても大場久美子の方ではなく、その前の九重祐美子のコメットさんに、遠い昔私は恋をしました。私にとって彼女以前の女性というのは、お母さんだったり幼稚園の同級生だったりと、「性別」というものを感じる事の無い存在だった訳です。しかし、テレビに映るコメットさんを見ていると、何ともいえず暖かい、けれども少しくすぐったい不思議な気持ちになりました。今まで感じた事のないそういう感情に、小さかった私はもちろん気付きませんでしたが、今考えればあれはきっと恋だったのかなと思います。目のくりくりした、笑顔のかわいいコメットさん。

あれから好きになった女性を思い浮かべてみると、この「目のくりくりした」という特徴は引き継いでいるかも知れません。最近あまりお姿をお見かけしない九重さん、ではなくコメットさんですが、私の心の中には今でもすぐに浮かんできます。気が付けば季節が変わっているように、ほのぼのとした気持ちが胸に広がっていつの間にか恋をしている。小さい頃はそんな風に人を好きになれたのにと思うと、年をとって無くしてしまったものは大きいのかも知れません。

幼く美しいまま歳月が過ぎていけばいいのですが、やはり上ちゃんも男の子。そういう訳には行きません。エッチな事に関心が向いてくる年頃になってきます。その頃、私の前に姿を現わし、大きな影響を与えた女性がいます。その名はハニーおねえさま。アニメの主人公、キューティハニーなのです。主人公である如月ハニーが悪の組織パンサークロウと戦うのですが、そんな事は全くどうでもよく、私はひたすらハニーおねえさまだけを見つめていました。このアニメ、今思い出してもけっこう刺激的な作品でして、特にキューティハニーが変身する場面は感動的でした。変身する過程で、ちょっとだけですがハニーおねえさまのおしりが見えるんです。その時の興奮というか感動というか、「雷に打たれた」ような気持ちになったのはその時が初めてでしたね。大人の感覚で見ればなんてことの無いシーンなのですが、幼かった当時の私には本当に衝撃でした。意識とは別に画面から目が離せない自分。全く経験した事の無い新しい世界への門。「天からの啓示」というのは、きっとあんなふうに現れるのだと思います。

あれから長い年月が過ぎて、幾つもの夜と朝を越えて、当時はかわいかった上ちゃんも今ではすっかり汚れてしまいました。しかし、この二人の「初めての女性」を思い出すと、お恥ずかしい話ですが胸が熱くなります。永遠に私を引き上げていく、というほど大そうなものではありませんが、今も心のどこかで、私はこの二人を追いかけているのかも知れません。そして、もし彼女達のような女性に会えたら、自分がどんな状況であっても、きっと恋をしてしまうのでしょうね。老人になってからも恋をし続けたゲーテのように。

では、上ちゃんのワイン日記VOL.12、この辺で。

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