メールマガジン:育児困難児の子育てを考える:情緒発達から見た子育て 

育児困難児の子育てを考える:情緒発達から見た子育て

育児困難児の子育てを考える:情緒発達から見た子育て

乳幼児の情緒発達から、自閉性や落ち着きのなさ、言葉の遅れなどの育児困難を解明し、よりよい働きかけについて探求 したいと思います。また情緒発達を重視 する立場から子育て一般や教育のあり方まで考察したいと思います。これを読まれる方は、子育てについて新しい視点を得られるでしょう。

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2002年09月 日  時 分

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=     ()へ へ() __W_ 子育て                          +
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 登録していただいてありがとうございます。独自の情緒発達理論に基づいて、子育て 
 について考えていきますのでよろしくお願いします。
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基本的な見方
人間の精神の働きは下記の3つの情緒に分けて考えると分かりやすいものです。
@集中性の情緒:意識の集中を促す情緒。緊張の高まりを伴いやすい。
A高揚性の情緒:注意の転換を促し、広く浅い情報収集を促進する。興奮を伴う。
Bくつろぎ性の情緒:心のゆとりを促す。異質の情報への受容性を増す。
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目次
○自己紹介
○自閉的な子への働きかけ
○編集後記
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自己紹介
臨床心理士です。自閉的な子や落ち着きのない子、言葉の遅れの見られる子などの相
談や働きかけを行なっています。乳幼児期の情緒発達を研究し、情緒のバランスを整え、
情緒発達を促すことが、様々な行動上の問題を解決するために大切だと考えるようにな 
りました。現在、情緒の育ちを考える会で「情緒発達研究」という機関紙を発行しています。
詳しくはホームページを見てください。
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自閉的な子への働きかけ

自閉的な子は、自分の遊びに没頭して話しかけても答えてくれなかったり、細かい状況
の違いにこだわりパニックを起こしたりします。
このような行動は、自分の好む刺激への過度の集中を示しています。また、少しの変化
も気にして受け入れられないということは、心の固さを示しています。このような精神の集
中と固さは、視野の狭さ、部分にこだわり全体が見えないという認知的な特徴を作りだし
ます。高機能の自閉症児と言われる子では、ある程度会話ができても、やはり、自分の
指の動きを見ていたり、あらぬ方向を見ていたりして、注意が自分の興味に向いており、
十分人の話を聞いていないと感じさせます。学習する時にも、学習することからはずれて、
自分のイメージにとらわれた感じになります。学習や人の話しの方に集中しきれないため
に、人からの学習、情報収集がうまくいきません。そのために人の意図がわからないとい
うことも起きます。
このように、自閉的な子の問題は、自分の好む刺激やイメージへの集中や固執にありま 
すから、「高揚性の情緒」を引き出して活発さか注意転換を促したり、リラックスさせて「く
つろぎ性の情緒」を引き出し、人とのやりとりを楽しめるようにすればよいことになります。
3歳児健診事後指導で、相談に乗った自閉的な子の話しをしましょう。その子は、2歳の 
男の子。フラフラとしたり、水遊びに熱中したりしていました。言葉はなく、呼んでも振り向
かないことが多い子でした。さいわいくすぐると少しは喜ぶというので、くすぐり遊びを勧め
ました。さらに適当に遊んだところで抱っこでゆったりできるようにし、絵本の読み聞かせ
をするように勧めました。くすぐり遊びで活発に遊びながら人の追いかけに対して対応して
逃げられるようにします。つまり、人が前から迫ってきたら、後ろに逃げ、右から迫ったら
左に逃げるというように人の出方に応じて逃げられるようにします。このように活発に遊ん
では抱っこすることで、いい気分でゆったりできるようにしていきます。いい気分でゆったり
することで人の話をじっくり聞けるようにするわけです。
始めはくすぐって喜んでも逃げてくれなかったのが、2カ月ほどすると、喜び方も活発にな
り、人を見ながら逃げるようになってきました。ふだんも人の動きをよく見るようになってき
ました。抱っこの方は、抱っこしてもすぐにフラフラと歩き始めていたのが、しだいにすわれ
るようになってきました。3か月もすると、やわらかい声が出るようになり、4か月ほどでママ
などの声をまねするようになりました。半年ほどで言葉のまねも少しするようになりました。
このころには、抱っこしながら少しくすぐって笑わせては絵本の読み聞かせをしました。す
るとよく言葉のまねをするようになりました。また、アクセントをつけて読むとケラケラ笑うよ
うになってきました。このようにして1年後には、言葉はニ語文を話すようになり、質問にも
答えられるようになりました。その後は、言葉をよく覚えるようになり、言葉のやりとりもでき
るようになってきたので、1年半後には、相談を終了しました。
もちろん、自閉的な子でもっと長く相談を続けなければならない子もいます。しかし、人と楽
しくつきあい、かつゆったりとつきあえるようになることで、自閉性は、消えていきます。
これからも、いろいろな子どもについて働きかけを考えていきたいと思います。
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編集後記
暑い夏が過ぎましたが、まだ暑さが残っています。暑さのせいでムラムラと、何か表現し
たいという気持ちが高まり、メールマガジンに挑戦しようと思いました。当面、自閉的な子
や落ち着きのない子、言葉の遅れのある子などへの働きかけを情緒発達の話しを交え
ながら説明していきたいと思います。将来的には、不登校の子や引きこもりの子の問題
も論じていきたいと思っていますので、お楽しみにしてください。ご意見・ご質問も受けて
おりますので、どしどしどうぞ。
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編集・発行:安藤則夫(情緒の育ちを考える会)
問い合わせ:mailto:hodokio@sirius.ocn.ne.jp
Web サイト:http://www3.ocn.ne.jp/~hodoki00/
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(Update:2002/08/31 23:13:28)

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