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ビオチンに関する『たてまえ』と『ほんね』
しかし、食品中に含まれているビオチンは蛋白質と結合した状態(結合型)として存在しているので、そのままでは腸から吸収されません。ビオチニダーゼという酵素によって蛋白質との結合が切り離され、遊離型のビオチンに転換されて、はじめて腸から吸収されるようになるのです。 そこで通常、腸内細菌によって作られる遊離型のビオチンが腸から吸収され、利用されていますが、このビオチンが作られたり、吸収されたりする過程に障害があると、ビオチン欠乏を生じ、健康に重大な影響を及ぼすことになります。 ビオチンは食品中に含まれているとはいえ、その量は少なく、多量に含まれているといわれている卵黄や豚のレバーなどの濃度でさえ、他の水溶性ビタミン(例えばビタミンB1やビタミンC)の濃度に比べると、はるかに低いのです。 最も多く含んでいる豚のレバーでさえも100g中0.03r程度ですから、健康な成人の1日の必要量といわれている0.3rを豚のレバーだけで補おうとするならば、毎日1s以上摂取しなければならなくなります。 掌蹠膿庖症、乾癬、アトピー性皮膚炎の人ではビオチン欠乏が著しく、豚のレバーだけで病気を治そうとするならば、毎日1トン以上のレバーを摂っていなければならないことになり、とても病気を治すことは出来ません。 ビオチン欠乏が原因となって起こる病気は、ビオチンが含まれている食品を摂取することで、問題は解決すると断言している人達もいます。ビオチンが一番多い豚のレバーを、時々ではなく毎日1トン以上食べ続けられますか?要するに、食事だけでこれらの病気を治すことは不可能ということです。 しかも、掌蹠膿庖症、乾癬、アトピー性皮膚炎の人ではビオチニダーゼの活性が著しく低下しているので、たとえビオチンを多く含んでいる食品をたくさん摂ったとしても(豚のレバーを毎日1トン以上食べても)ビオチンが遊離型に転換されない為にほとんど吸収されないで、排泄されてしまいます。 掌蹠膿庖症などの人では腸内細菌が悪玉菌優勢な為に、劣勢の善玉菌はわたし達の必要量のビオチンさえも作ることが出来ません。たとえ作ったとしてもすぐ悪玉菌によって壊されたり、食べられたりしてしまいます。 また、食品中の結合型のビオチンがビオチニダーゼによって遊離型に転換したとしても、すぐ悪玉菌の餌食になってしまいます。いずれにしても、結果的にビオチン欠乏状態になっているのです。(参照:ホームページ掌蹠膿庖症と乳酸菌) ビオチン欠乏によっておこった病的な状態を改善する為には、ビオチンを薬として多量に補充しなければなりません。同時にこのビオチンが腸内の悪玉菌の犠牲にならないように、悪玉菌の繁殖や活動を抑え込んでしまう薬を服用することが必要です。これによってビオチン欠乏状態は改善して、代謝や免疫機能も正常化し、掌蹠膿庖症をはじめ乾癬やアトピー性皮膚炎などの病気は完治するのです。 (注意:病状によって服用量は変わりますので、自己判断はしないで下さい。)平成13年7/17 記
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