世界各国の QSL buro の実態調査方法

(1)私の経験をもとに判断する。
私は、スウェーデンに長期滞在していたことがあり、SM7XQZ のコールサインを取得し、現地からアクティブにオンエアしていた。ヨーロッパ各国は、それぞれが地理的に近く、また、アマチュア無線のアクティビティーも高い国が多いため、まるで日本国内で他のエリアの局と交信するような感覚で、HF はもちろん、VHF や UHF でも簡単に他の国(entity)と交信することができる。よって、ヨーロッパ国内では、QSL buro で交換される QSL が、国をまたいで常に多数飛び交っている。私は、ヨーロッパの主な国ならば、その国の QSL buro がどの程度機能しているか(実際に何ヶ月で QSL がスウェーデンに届いたか)、自身の経験をもとに正確、かつ、客観的に判断することができる。

(2)メーリングリストで情報提供を呼びかける。
私が参加している複数の国内のメーリングリストで、QSL buro に関する情報提供を呼びかける。

(3)外国の QSL buro に直接問い合わせる。
アマチュア無線のアクティビティーが高く、その国自身の QSL buro が良く機能している国を20カ国ほどピックアップし、その国の無線連盟の QSL buro の責任者にメールで連絡を取り、他国の QSL buro について、どのような印象を持っているかを尋ねる。

(4)CQ Ham Radio の「DX'erのための近着 QSL 情報」を参考にする。
同誌の「DX'er のための近着 QSL 情報」のコーナーには、buro 経由で届いた QSL の情報が掲載されている。そこで、同誌の情報をもとに、どの国の QSL buro から QSL が届いた事実があるかをチェックする。ただし、QSL buro 経由で QSL が届いたと報告されている DX 局の中には、その国の QSL buro 自体が閉鎖されている国もある。これは、その DX 局が運用している(した)国の QSL buro 経由ではなく、別の国にいる QSL manager から QSL buro 経由で QSL が届いたことを意味している。よって、同誌に報告されている DX 局のコールサインだけを見て、「この国は QSL buro が機能している」と早合点しないように注意が必要である。

上記の4つの方法で判定した、各国の QSL buro の実態を表中にまとめたが、QSL buro の実態を数字などで客観的に判断することは難しく、判定にはどうしても主観的な部分も含まれる。よって、表中の結果とは異なった印象を持つ方もいることと思われる。また、不確実な情報を排除するため、データー不足などで判定が不能な国々に関しては、想像だけで判断することなく、潔く空欄とした。