編集後記


私は、自称 QRP CWer で、いわゆる DXer ではありません。強いて言えば、「DX? さぁ?」です(笑)。しかし、DX QSO には少なからず興味を持っており、DX 局が聞こえていれば、QRP でどこまで届くか試すために、積極的にコールすることにしています。(現在、QRP CW only で 97 entities worked.)

それは、2009年10月のことでした。過去数年間のログを整理していたところ、QSL buro 経由で QSL を送っても返信がなかった DX 局が多数あることがわかり、QSL が届いていない entity に関しては SASE を出すことにしました。その際、「最初から buro 経由にせずに、SASE にすべきだったのか」とも考えましたが、どちらにするか判断が難しい例も多いことに気付きました。さらに、SASE を送るために QRZ.com で DX 局の情報を調べてみると、ある局は「IRC ではなくドル紙幣を同封しろ」と言い、また、別の局は「1ドルでは足りないので2ドル送れ」とアナウンスしていました。そこで、「世界各国の buro の実態」、「世界各国から日本への航空便の料金」、「IRC 交換の実態」について興味を持ち、様々な方法で情報を集めることにしました。

当初は気軽な気持ちで始めたことでしたが、調査を進めていくにつれ、自分が予想していたものよりも、はるかに貴重な情報が集まるようになりました。一度のめり込んだら、とことんまでやるのが、私の長所であり、同時に、短所でもあります(笑)。10月下旬からの約1ヶ月の間、プライベートな時間のほとんどをこの調査に費やし、国内外とやり取りしたメールの総数は遂に500通を超えました。

郵政庁のホームページでだけで、すべての情報が得られる国もありますが、それは、ごく一部の例外です。また、英語のページがあっても、申し訳程度に作っただけという国が多く、詳細な情報を得るには、英語以外の現地の言語とも格闘しなければなりませんでした。私は、スカンジナビア語(スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語)、ドイツ語、オランダ語は、読んで理解することができます(と本人は思っているそうです)。スペイン語、イタリア語、フランス語は、文章の内容は理解できなくても、「何について書いてあるか」ならば、何とか分かりますので、「必要な情報が載っているかどうか」までは行き着くことができます。しかし、それ以外の言語では手も足も出ず、1時間以上かけて、郵政庁のホームページのすべてのリンクを開いても、何の収穫も得られなかった国も多々あります。

ホームページで必要な情報が得られなかったときは、郵政庁やその国のアマチュア無線家にメールで問い合わせるのですが、英語が通じないため、返事がきても、まったく回答になっていないことや、英語で書いてあってもメチャメチャな英語で、何を言っているのか理解できないことも珍しくありませんでした。そこで、そのような場合には、なるべく簡単な英語表現を用いるように心がけ、例えば、「How much? Air mail to Japan?」などと超ブロークンなメールを送ってもみましたが、「How much」、「cost」、「price」などの単語がスパムメール除去ソフトに引っかかるらしく、メールが戻ってくることも少なくありませんでした。一瞬だけ、「この際、スペイン語を勉強しようか?」などと考えたこともありましたが、さすがに、そこまでの根性はありませんでした。

約1ヶ月もの間、ほぼ毎日苦労しながら頑張りましたが、残念ながら、どうしても情報が得られない国があったことが残念です。しかし、私独りの力では、ここが限界であると悟りました。自分で自分を褒めてあげたいと思います。(どこかで聞いたことがある懐かしい台詞!)