材木
額縁に使用する材木の一例
- アガチス : 東南アジア産の南洋針葉樹。インドネシア産が多く、直径1メートルを越す樹もある。現在は資源保護と現地産業育成の為に丸太での輸入は少なく、現地で平角材挽きされ、乾燥させた状態で輸入されている。現地挽きの利点としては丸太輸入と異なり、日本の貯木場で海水に浮かすことが無いので塩分の含みが少ない。

長さ3.5〜4.5m、厚み3.4cm、幅30cm前後に板割りされた状態。
特性:年輪はハッキリせず、木肌は比較的滑らか。このフラットな性状が美しい塗装面の基礎になります。
又、製材部分に節を含まないので建具用材、その他全ての造作材に適する。
額縁はタンス等の箱型では無く、棹を四辺の角のみで固定しているので、構造上大変に反りやすい。
しっかりと乾燥された良材の選別が大切です。

アガチス材に塗装と金箔をほどこしたアンティーク調の額縁

代表的な日本画縁の金泥(きんでい)塗装
- 米杉(ベイスギ)ライトカラー。北米原産
水性塗装で木目を見せる額縁の材。安定した幅板の取れる巨木となると、やはり輸入材の杉を使用します。杉材は反り難く軽いのが特徴なので、建具、キャンバスなどの木枠類に用いられ、特に額縁ではその柾目(まさめ・真っ直ぐな木目)の美しさを見せる為、グレードの高い米杉材を使用しています。

杉75mm幅、白仕上げ例 焼き杉75mm幅・茶仕上げ例
- シオジ:極東地域原産。色が白く、柾目と板目の美しい材。大変に硬質で密なため材は重い。国産もあるが、この材も最近は幅のある板は中国などからの輸入材が多い。

美しい年輪状の板目の白木例。さまざまに着色も可能
- スプルース Spruce:柾目を見せる肌の白い材。東欧産材は弦楽器用材として、北米産材まで様々。その他の用途は建具や内装材など。
- アルダー(5/4インチ):板目の美しい材。建具、造作材として。
- サーモアッシュ(アッシュ材の高熱乾燥材):北欧加工輸入材。落ち着いたブラウン色で反りが無い。
その他、裏面や下地などへの使用材として、ジェルトン、カセッタなどを使用しています。
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