Being On the Road

忘れっぽい僕のためのホームページ

オリバー・ツイスト
Oliver Twist
2005年 イギリス=チェコ=フランス=イタリア


キャスト

監督 ロマン・ポランスキー
出演 バーニー・クラーク、ベン・キングスレー

あらすじ

オリバー・ツイスト
SonyPictures/Photofest/MediaVastJapan

 孤児院で育った少年オリバー・ツイスト。彼はアルファベット順で孤児を名付けることにしているバンブル氏によって、(Tの番だったため)TWISTと名付けられた。9歳になったオリバーは多くの孤児たちと一緒に、古い縄をほぐして細かな麻くずに加工する過酷な労働に従事させられる。食事が満足に与えられない状況に腹をすかせた孤児たちは、くじでまけた者が食事の量を増やすよう頼むことにする。運悪くもオリバーがくじをひいてしまった。次の食事の際にオリバーは思い切ってもっと下さいと頼んだ。すると、孤児院を経営する貴族たちは激怒し、オリバーを5ポンドで売りに出すことにした。そこへ煙突掃除の男がオリバーを引き取りにやってきたが、涙ながらに懇願するオリバーを見た委員がそれをやめさせる。その後、オリバーは葬儀屋を営むサワベリー氏によって引き取られた。オリバーの美しくも物悲し気な眼差しに着目したサワベリー氏は、オリバーを子供の葬儀の際の先導役に使うようになり、好評を得る。だが、それが気に食わない同じく孤児院出身のノアは、オリバーの死んだ母親の悪口を言って挑発する。その挑発に乗ってしまったオリバーはノアにつかみかかり、さらにサワベリー夫人にも反抗的な態度を取ってしまう。オリバーを気に入っていたサワベリー氏もサワベリー婦人には逆らえず、オリバーの尻を打ったのだった。


 この理不尽な仕打ちに耐えきれず、オリバーはサワベリー氏の家を抜け出した。路上で石に刻まれた「ロンドンまで70マイル」の文字を見たオリバーは一人ロンドンへと徒歩で向かうことにした。途中、立ち寄った民家では浮浪児扱いされ追い出され、食事もなくなり、空腹と疲労から倒れ込んでしまった。それをたまたま見つけた老婆がオリバーを家に招き入れ、食事を与えられ助かった。ふたたび歩き始めたオリバーは7日かかってようやくロンドンに到着した。しかし空腹のために道ばたでぐったりしていると、同じく孤児で盗みで生計を立てているドジャーという少年と出合う。彼に連れられて、オリバーは盗品商を行うフェイギンという醜い男のもとに連れていかれ、スリの少年たちと一緒に暮らすようになった。孤児院で育ったため礼儀正しく、誰にでも「サー」とつけて話し、美しい瞳と不思議な魅力を持っているオリバーは、すぐに仲間に迎え入れられた。翌朝、オリバーはフェイギンがこっそりとためていた宝石を眺めているのを見てしまう。血相を変えてはさみをオリバーにつきつけ、このことは絶対に他言しないようにとおどされた。仲間は次第にオリバーと打ち解け、様々な盗みの技をオリバーにゲームのように教えていった。ついにハンカチとりのゲームをフェイギンに認められたオリバーは外に出ることが許された。しかし、初めての外出の日、ドジャーらが本屋で立ち読みする紳士からハンカチを盗んだのを本屋の主人に見つかってしまう。それを見ていたオリバーは犯人と思われてしまい、逃げるが警官や群集に追われ、ついにつかまってしまった。裁判所に連行されて有罪となろうとしたまさにその時、本屋の主人がオリバーは犯人でないと告げに法廷にやってきた。怪我と病気で衰弱しきっていたオリバーはその場に倒れ込んでしまう。身寄りのないオリバーに不思議な魅力を感じたそのブラウンローという紳士は、彼を引き取った。


 ブラウンローのもと回復したオリバーはきれいな服を着て、本を読み、素晴らしい生活を過ごしていた。しかし、自分たちの秘密をばらされることを恐れたフェイギンの一味はナンシーにオリバーの行方を探させる。行方不明の弟を捜す姉を装ったナンシーは裁判所で、オリバーを引き取った紳士の住所の架かれた名刺を手に入れた。ある日、オリバーはブラウンロー氏が本屋から借りていた本とお金を返しにおつかいに出ることになった。しかし、その瞬間をナンシーらは逃さなかった。オリバーを捕まえ、無理矢理フェイギンのもとに連れ返されてしまった。


 オリバーは不意をついて脱走を試みるが、あっけなく捕まってしまう。屋根裏の小部屋に隔離されるが、やがて階下に行くことを認められた。かつてフェイギンの一味にいたビル・サイクスは凶暴な男だった。そしてある大雨の晩、彼の仲間のトビーとともに、かつてオリバーが世話になったブラウンロー氏のロンドン郊外の家に強盗に入ることになった。オリバーは嫌がるが銃で脅され、連れていかれる。ビルらは体の小さいオリバーをこじ開けた小窓から中に入れ玄関の扉を開けさせようとした。しかし、物音に気付いたブランロー氏が階下のオリバーを見つけた。その時、オリバーはドアを開けたが、ブラウンロー氏に助けを求め叫び、動揺したビルはオリバーに発砲した。オリバーは左腕に重傷を負い、トビーはそのオリバーを抱え、逃亡を図った。しかし途中でビルは足を滑らせ川に転落してしまう。一方、トビーによって連れ戻されたオリバーはフェイギンのもとで治療を受ける。


 川に転落したビルは熱病にかかり寝込んでしまう。しかし、フェイギンとビルはオリバーの傷がなおったら殺すことを決意していた。当時のロンドンでは盗みや殺人で捕まったものの多くが絞首刑になっていた。ビルは同じフェイギンの一味のナンシーを妻にしていた。オリバーを可愛がっていたナンシーは自分のせいでオリバーがブラウンロー氏から引き離されたことに良心の呵責を感じているようであった。ある日、熱病で苦しむビルの飲み薬にナンシーはこっそりと睡眠薬を入れ、ブラウンロー氏の家に向かった。ブラウンロー氏は不在であったが、女中に真夜中にロンドン橋に来れば、オリバーの行方を告げると伝言を残して立ち去った。一日目の晩はビルに外出を止められたが、二日目の晩、ナンシーはロンドン橋に向かいブラウンロー氏と会った。ナンシーはオリバーがフェイギンという盗品商のもとにいることとフェイギンの隠れ家の場所を告げた。その後すぐにブラウンロー氏は警察に向かった。しかし、ナンシーはフェイギンに指示されたドジャーに尾行されており、ブラウンロー氏とのやりとりの一部始終を全て聞かれていたのだ。


 自分達にも警察の手が及ぶと考えたドジャーはフェイギンのもとを訪れ、一緒にいたビルにもその話をした。怒りに震えたビルは家に戻り、寝ていたナンシーを起こし、殴打し殺害した。ビルによるナンシーの殺害とオリバーの誘拐事件はロンドン中の騒ぎとなり、警官はビルとフェイギンの捜索を始めていた。足がつくことを恐れたビルは常に従えていた相棒の白い犬ブルズ・アイを処分しようとしたが、逃げられてしまう。フェイギンの一味はオリバーを連れ、トビーの隠れ家に逃れていた。そこへビルがやってきたが、ナンシーを殺したビルにドジャーは反抗心をむき出しにする。そこへ主人のにおいをかぎつけたブルズ・アイがあわられ、吠え始めた。ブルズ・アイを追跡していた警官や群集たちによって隠れ家は完全に包囲されていた。追い詰められたビルはオリバーを連れ、屋根伝いに逃亡を図り、荷揚げ用の滑車のロープを利用して逃げようとする。しかしその時、ビルはブルズ・アイの吠えた声に気を取られて足をすべらせ、ロープによって自分の首をしめ死んでしまった。


 オリバーは再びブラウンローのもとに引き取られた。一方逮捕されたフェイギンは絞首刑となることになった。フェイギンの絞首刑の前夜、オリバーはブラウンロー氏とともに牢獄のフェイギンを訪ねた。絞首刑の恐怖におびえるフェイギンに対し、オリバーはこれまで親切にしてくれた礼を言った。翌朝、オリバーは絞首刑場の横を通り、馬車に乗ってロンドンをあとにしたのだった。


<更新履歴>
2006/8/6 作成
2010/9/12 更新


▲このページのトップへ