動物病院コンサルタント カトー

ポイント 動線   機能  給排水、ガス
 電気  医療機器 デザイン  アメニティー 
院内ネットワーク  施工手順(テナント)   施工手順(戸建て) 設計施工チェックリスト 

ポイント
建物もマーケティングの一つ
動物病院の開業において立地がいかに大切であるかは、このサイトの中でも述べてきていますが、さらに立地に関連することでもう一つ大切なことがあります。
立地というものはたくさんの患者様に訴求ができ患者様が容易に利用できる場所であることはもちろんですが、この他にも動物病院の建物自体が大切になります。

患者様は動物病院のある立地と建物の印象を基に、ここの動物病院は望ましいサービスを望ましい質で提供できる動物病院かどうかの判断をするからです。
モノ(目に見える物)とは 
初めての場合、診療サービスには、形がないので患者様は、診療サービスの質を客観的に評価することがなかなかできません。
そのために診療サービスの周辺の目に見えるモノから質を測ろうとします。

モノとは、動物病院の外観、動物病院の内部、その他の目に見えるモノという3種類に分けることができます。

動物病院の外観は、建物の外観、看板、サイン、駐車場、景色、周辺環境など。

動物病院の内部は、内装デザイン、設備、備品、医療機器、明かり、臭い、温度、音楽などです。

その他の目に見えるモノとしては、スタッフのメディカルウエア、名札、名刺、診察券、薬袋、事務用品といったモノがあります。

また、サービスそのものには形がないため普通に考えればそれを入れる箱は必要ありません。
しかし、動物病院の外観や内部、その他の目に見えるモノは、サービスを包む箱のようなものと考えることができます。


患者様は動物病院の外観を見て、その第一印象から、どのような質でどの程度の診療サービスが提供されるかを判断します。


そしてモノは、サービスの提供を円滑にする役目もはたします。部屋の配置や待合室や備品、設備などがサービスの提供を支援するモノの一例です。診察室の広さは窮屈でなく家族で来た時も一緒に中に入って説明が聞けたり、診察室の中に荷物置き場が設けてあったり、待合室には水などが自由に飲むことができるようウォーターサーバーが置いてあったりすれば、しっかり患者様のことを思っているのだな〜♪と動物病院側のサービスの気持ちが伝わります。
モノも患者様志向で
モノは、競合病院との差別化を図るのにも役立ちます。

差別化は、スタッフの服装によっても動物病院の外観や内部によっても可能です。差別化の手段として建築デザインや内装デザインにて患者様に独自性を伝えることもできます。また、照明、音響、映像、小道具などを用いて動物病院のコンセプトに沿った環境を作り出すこともできます。

また、モノには3つの次元があります。

1つ目は、
温度、照明、雑音、臭いといった周囲条件。患者様が病院内で過ご時間が長いほど周囲条件重要度は増します。

2つ目は、
サービス提供空間のレイアウトと機能性。望ましいレイアウトと機能性をもたせることでスタッフと患者様とが容易に効率的に目標を達成することができます。

3つ目は、
看板やサインを使ったりしてメッセージを何らかの形にしたものを用いて患者様を導くことができます。

患者様とスタッフとはこの3つのモノの3次元から影響を受けます。その結果、患者様は3つの反応を示します。

第一に
モノを認識し、それを手がかりにして何らかの解釈を導き出すという認知的反応を示します。動物病院自体や提供されるサービスの質について何らかのイメージを構築します。例えば、立地がわかりやすくて通院しやすい便利な場所でいい感じの建物であれば、「きっと、いい感じの先生だろうなっ!」というイメージを持ちます。

第二に
周囲の環境に対して感情的な反応を示します。これは患者満足度に大きな影響を及ぼす可能性があります。建物や内装は、人によって良いという人もあればイマイチとみる人もいるかもしれません。

第三に
狭い診察室、窮屈なイス、不快な温度、不快な臭いといった要素に対して生理的な反応を示します。
モノに対して患者様が否定的な反応を示すようであれば患者様自身も不満を覚えるし獣医師が良質な診療サービスを提供する能力にも悪影響が及ぶことになります。

私の支援させていただいた動物病院様でモノの重要性を感じ患者様を最優先に考えて内装を試みた先生がいらっしゃいます。動物病院に初めて来た患者様の第一印象に重点を置いて、待合室を広くとり、トイレも広くきれいにして、建物全体には大きな窓を設けました。
その先生は
「患者様を気持ちよく迎え、診療サービスをする環境を生み出すのが今回の目的」
動物病院は
「病気のペットが来る場所」というイメージから「癒しと健康維持のための場所」というイメージに生まれ変わるべき
だとおっしゃっていました。
立地+モノ+サービス=成功 
動物病院のサービスにおいて患者様への利便性ということを考えるときに、立地が決まればそれで終わりというわけではありません。
患者様が自分自身のニーズや都合に合わせてサービスを求める傾向はますます強くなっています。


それに対して顧客サービス、接客サービスや新しいサービスの提供といった方法で利便性をいっそう高めることはできると思います。
さらに患者様が動物病院のモノを目にした結果、組織に対してあるイメージや感情を抱く点も理解しておかなくてはなりません。動物病院の内外装といったモノによって患者様は提供されるサービスがどのような質のものかを判断します。同時にモノから受ける雰囲気や空間レイアウト、病院内で使われているサイン、文字、記号類によって患者様は認知的反応や感情的反応、生理的反応を示します。

特に、動物病院の広さとスペース、物の配置、使用素材、形、照明、色彩、温度、雑音、各種アメニティーといったモノが患者様とスタッフに大きな影響を与えることになります。
     
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動線
待合室や診察室などの部屋の位置、広さ、空間は非常に重要です。ご家族全員で来院されることもあるためご家族1人1人の行動範囲や動き方も充分考慮して最低限必要な診察室の広さ、待合室の広さ、イスの数などを算出して確保しましょう。待合室のイスの色、形、配置も工夫したいです。

動物病院のレイアウトを考えるにあたっては必要な部屋の種類、広さ、空間を考えると同時に、それらをどのようにう配置するかが重要になります。
この配置を考える上で一番大切なのが「動線」です。

飼主様、ペットが病院に入ってから出るまでの動線(動くルート)、スタッフが効率良く動いて受付、診療、調剤、会計、手術、入院などが出来るよう病院内の部屋、通路、医療機器、備品などとその広さ大きさを図面に落とし込みます。

一般的には 「スタッフの動線」と「飼主様の動線」は下記のレイアウトプランA、レイアウトプランB の様に分離することが多いです。

レイアウトプランA
は面積に余裕がある場合で、必要なスペースはすべて個別の部屋に配置し医師・スタッフの移動距離そして患者様の移動距離も短くしてあります。

レイアウトプランB
は平均的な面積の場合で、手術室とレントゲン室は兼用、隔離室もありませんが必要であればスタッフの部屋をなくしたり診察室を1つにしたりしてレントゲン室や隔離室、トリミングルームを作る事もできます。

面積の大小や建物の形、固定の柱・壁・入口の位置、設備関係、医療機器の内容によりレイアウトは変わりますが重要なのは、処置室、診察室、レントゲン室、受付の間の行き来が容易にして無駄な動きがないようにしなければなりません。理由は
飼主様、ペット、スタッフの無駄な動きは、医業、収益に大きな影響を与えることになるからです。
また、将来、クライアントが増えた時にも対応できるかどうかも考えてレイアウト計画します。
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機能
動物病院には一般の店舗や飲食店、また内科や歯科のクリニックとは異なった機能が多く必要になります。動物病院としての機能はもちろん、飼主様そして動物達のアメニティーのことも重要視して考えます

レントゲン室

放射線防護→鉛、重コンクリートの利用
手術室
無影灯の位置→天井吊の場合は天井内部補強
入院室、隔離室
防音→天井、壁、ドア、空調に防音用素材を使用。 防臭→ 単独換気、個別空調

この他にも注意すべき点は数多くあります
     
     
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給排水、ガス
給排水、ガスの諸設備は、検査処置室、手術室、診察室、トイレ、トリミング室、スタッフルーム、現像室、入院室などに必要でありそして毎日使うものです。
また、その設備工事には多額の費用がかかります。そのため、内装工事前の給排水ガス設備の事前チェックは必ず綿密に行う必要があります。そして設備工事は将来の使用状況も見越して行いましょう。その配慮を欠くと後日取り返しのつかない事態を招きます。
給排水の場所を、なるべく近くにまとめる工夫をしたりして排水経路の省力化も考えてみます。排水経路をとるために床をハツルか床を上げるかなども検討します。
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電気
動物病院は電気容量を充分に確保しなければなりません。
レントゲン、無影灯、オートクレーブ、ドライヤーなど各種の医療機器を多く使うため開業する場合、適切な電気設備が必要になります。電気設備のチェックはそれほど難しいものではありませんが、必ずその電気容量、配線状況、そして各階テナントの状況を事前にチェックしなければなりません。
それも動物病院の内装に慣れていなければ思わぬ見落としが出るため、動物病院の内装に経験豊富な設計者や施工業者さんに見てもらう必要があります。また、レントゲン室、手術室、トリミング室、処置室においての使用電気容量の確認、単独回路の有無、コンセントの位置・形状を確認する必要があります。
照度も検討しましょう。
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医療機器
検査処置室、レントゲン室、手術室、暗室、薬局、診察室、入院室、など医療機器及びそれに付随する備品の形状、大きさを確認します。
また、開業後に予定している医療機器、器材が置ける様に準備をしておきます。
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デザイン
動物病院のデザイン、設計に関しては、飼主様とペットの立場に立った細かな気配りと運営効率とを両立させる必要があります。
来院したくなるような明るく清潔感のある雰囲気
に創り上げ、また、飼主様、ペットにとって快適であり、スタッフにとっても使い勝手がよく毎日楽しく働ける機能、デザインにする必要があります。
色彩、照度、音楽、夜景(ライトアップ)の工夫もします。
病院内だけでなく病院外部のデザイン
、建物、入口、ウィンドー、駐車場などの看板サイン ・ ロゴマークも重要な要素です。
     
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アメニティー
床材、壁材、什器の高さ、各部屋の面積、酸素配管、収納、リードフック、入口チャイム、汚物流、掲示板。また消防法など法規基準を考慮する工事も入念に検討します。工事期間、メンテナンスの範囲も確認しインターネット関係の配管・配線も忘れずに行いましょう。

動物病院内で使われるモノの素材や手触りも患者様に何らかのメッセージを伝えるものです。
床の場合は固さ、すべり、クッション性なども考慮して考えたいです。
家具の種類や形、ラインなどもその動物病院のイメージづくりに役立つため充分検討します。これらモノの色彩は動物病院の第一印象を患者様に植えつける重要な要因になります。人は、異なる色からさまざまな印象を受けます。色を選択する際には患者様そのものと患者様の目的を理解することが大切です。

あまり鮮やかな色を使うと気分が悪くなる患者様もいるかもしれません。温度は患者様のニーズを考慮して快適な温度を保ちましょう。雑音は、動物病院を利用する患者様にとって良い影響を与えることもあれば悪い影響を与えることもあります。静かな音楽かけておくことで患者様は快適さを感じ、サービスの提供過程において良い印象をもつようになります。
反対に、スタッフ同士、患者様同士が大声で話しているのが聞こえたりドアの開ける音などがうるさかったりすると患者様は動物病院に対して良くない印象を持ちます。

患者様に快適感を与えるためのアメニティーを用意することで動物病院に対する患者様の印象を大いに改善することができるため工夫して病院づくりをしましょう。
例えば、待合室に水やコーヒーが飲めるウォーターサーバーがあれば患者様を温かく迎える雰囲気をつくり出せます。
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院内ネットワーク 
動物病院は急激に進化しています。
今までの、動線、電気、設備、給排水、デザイン、アメニティーを重視した動物病院づくりに加え、医療機器やカルテのデジタル化に応じた「院内ネットワーク」の構築が必要になってきました。
CRに限らず、エコー、顕微鏡、眼底カメラ、内視鏡、血液検査、CT、MRI、電子カルテ、学術書……などネットワーク可能な対応機器は拡大しており、あらゆる画像、データの一元化が日々進んでいます。
設計の打合せ、内装の打合せ、医療機器の打合せ、パソコン機器の選定などそれぞれ単独ではなく、総合的にリンクして一体化して打合せをしていきたいです。関係業者全体の打合せの場を設けて入念に詰めていくことも必要になります。
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施工手順(テナント)

完成写真


正面に入口とサッシュ ↓


病院内の仕上げ工事 ↓


医療機器の搬入終了 ↓


物件決定、約18坪 ↓


待合室と受付の天井部分 ↓


待合室の壁の仕上げ ↓


 ウインドウサインがつき ↓

 
工事準備 ↓

 
曲線部分にボード貼付 ↓

 
天井の塗装が終了 ↓


メインサインの取付け ↓


天井の下地組み ↓


仕上がっていきます ↓


薬品棚設置 ↓


 完成です

 
間仕切りの為の柱立て ↓

 
内装仕上げ下準備 ↓

 
カウンター後ろ ↓


 ファサード

 
間仕切り壁の取付 ↓

 
家具の取付け ↓

 
内装が完成しました ↓


 待合室

 
天井にボード取り付け→

 
表は、ほぼ完成しました→


 医療機器搬入→


 受付

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施工手順(戸建て)

完成写真 ↓


鉄筋を配置 ↓


屋根がかかります ↓


 受付 ↓


土地が決定しました ↓


鉄筋検査 ↓


骨組み完成 ↓


外回りを仕上げして ↓

 
土地面積 100坪 ↓


基礎工事終了 ↓

 
屋根がかかります ↓


 内装も仕上がり ↓


基礎工事前の準備 ↓


基礎完成 ↓


外壁がつき ↓


 完成しました

 
 
杭打ちの準備です ↓


 足場工事です ↓

 
サッシュがつき ↓


 ファサード

 
杭打ち ↓


木工事 ↓


建物内仕上です ↓


 入口横ベンチ


 基礎工事に入ります →


 組み立て→

 
天井と壁ができました→


正面全景

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動物病院の設計施工チェックリスト 999
動物病院の設計施工は注意するべき箇所が多くあります。これらの注意するべき箇所のチェック項目を今までの経験から「999」にまとめてあります。
当事務所では、この999のチェック項目を基に設計施工のアドバイスを行っていきます。

また、候補物件が決定したらまず始めにこの物件は動物病院をつくるの適した物件かどうか、給排水は大丈夫か、空調は、換気は、電気は、床天井は、入口のドアは、窓は、トイレは、などなど設備と建物のチェックを入念に行う必要があります。
もし物件に不備があれば不動産契約前に不動産業者やオーナーと交渉しましょう。
 

全体計画


エントランス、待合室


受付、薬局


診察室、トリミングルーム


処置室、検査室


レントゲン室、暗室


手術室


犬舎、猫舎、隔離室


冷暖房設備、換気設備


給排水設備


電気設備


医療機器


看板サイン、デザイン


アメニティー


外部、駐車場


トイレ、建具、仕上げ

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