オウムガイ(1)


オウムガイ


貝の中は仕切られて気室になっている。


気室の中を細い体管(体紐)がはしっている。

【分類】軟体動物門・頭足綱・四鰓亜綱・オウムガイ目
タコは、軟体動物門・頭足綱・二鰓亜綱・八腕形目
イカは、軟体動物門・頭足綱・二鰓亜綱・十腕形目
だから、タコやイカの親類種といえる。

 独特の形をした眼は、レンズがなくピンホールカメラ方式である。 親類のタコは人間に匹敵する眼をもっているが、オウムガイは視力はよくない。 しかし、水に溶けた化学物質には敏感で、餌にはすばやく反応する。

 餌をとるための触手(腕)は多いもので90本ほどあり、「根本」は鞘(さや)の中に入っている。 タコやイカなどのような吸盤はないが、触手は粘りやすく、たくさんの皺があり、ものに付着することができる。

 推進力は漏斗(ろうと)から噴き出す水である。漏斗とはイカなどにもある筒状になった器官だが、 オウムガイの漏斗は完全な筒ではなく、紙を丸めたような形になっている。 漏斗の先を曲げ、水を噴射することで上下左右に方向転換できる。 一番上の写真で向かって右の方へ進むのが普通の泳ぎ方で、左側へはほとんど進むことはできない。

 オウムガイは、水深数10mから600mの間を垂直移動するために、 殻に浮力調整構造をもっている。 成長にともなって新しい気室をつくり、古い気室からは体管をとおして「水」を排出していく。 体の増重量に相当する浮力をつけたしていくことで、自分自身を海水の比重とほとんど等しく維持している。

■オウムガイ(2)

参考:オウムガイの浮力調整
    P.ウォード/L.グリンウォルド/O.E.グリンウォルド
    サイエンス1980.12




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