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| 屋根、外壁材 | 内装材 床 | 内装材 壁 |
| ***屋根材*** | |
| ■塗装ガルバリューム鋼板 |
ガルバリューム鋼板とは、鉄板に55%アルミ・亜鉛合金(アルミ55%+亜鉛43.4%+シリコン1.6%)をメッキしたものをいいます、その原板に特殊塗装したものが塗装ガルバリューム鋼板です。厚さは0.27mmからあり、通常使用するのは0.35mm又は0.40mmです。塩水噴霧試験や、耐薬品性試験などに優れた結果を出しています。加工性はよく瓦棒葺きや横葺き、段葺き、折版葺きなどほとんどの屋根材加工が可能です。色も数種類用意されていている見本の中から選定します。色に関しては自由度は低いのかなあと思いますが、通常は用意されているもので間に合います。屋根勾配(屋根の傾斜)は横葺きや段葺きは3/10以上、瓦棒葺きや折版葺きの場合は1/100以上を基本にしています。 私が使用し始めてから15年ほどになりますが、色落ちもほとんど見られません。工事費は横葺き、材工共で4300円/u(役物別)前後からです。 大雨の日に、雨が屋根を打つ音が聞こえることがあります。これが気になる場合は屋根下地にインシュレーションボードを入れることで、音を和らげることができます。又、鋼板裏面で結露する可能性がありますが、ゴムアスルーフィングを使い、屋根通気工法を併用することでそれを防止します。 風に対する対策が必要で、留め金や吊り子は垂木ピッチに合わせて、釘やビスが垂木に打ち込まれるように注意します。又、使用する釘やビスは(電食や強度を考え)ステンレス製とし、それ以外のものは使用しないほうが良いようです。又、アルカリには弱いので、モルタルやコンクリートと接触する部分がある場合は、塗装品とし原板の使用は避けたほうが良いようです。 実例として、港に面して建っている建築物の屋根、外壁にガルバリューム鋼板を使用したものがあります。建築後20年程度経過しているのですが、目視できる範囲内では錆の発生は見られません。そう考えると瓦と同じくらいの耐用年数が期待できると考えています。 |
| ■粘土瓦(陶器瓦) |
ご存知屋のように根材といえば粘土瓦です。粘土瓦には 釉 薬 瓦、無 釉 瓦、いぶし瓦の3種類があり、私の場合一般的には釉薬瓦(陶器瓦)を使っています。形状により和型瓦、平瓦、S型瓦、本葺き瓦などがあります。一般的に使われるのは和型、平瓦です。 瓦は粘土を成型して窯に入れ、1000℃以上の温度で焼き上げられます。(三州瓦は1100℃、石州瓦は1200〜1300℃。石州のほうが硬いといわれている)吸水率は5%前後で、耐久性、耐寒性にも優れており、50年以上の耐用年数は期待できます。色については数種類ありますが、私の使用するのは銀黒がほとんどです。あとは黒、ブラウン、赤(レンガ色)などがあります。 下地はアスファルトルーフィングやゴムアスルーフィングなどを張った上に杉や桧の瓦桟を設置してこれに瓦を止めます。最近の瓦桟には下端を切欠いた通気用のものが使用されています。棟部分は熨斗瓦を積んで丸瓦で押さえます。屋根の勾配は4/10以上を基本としています。 古い木造建築物などでは、粘土瓦葺きの屋根が多く残っています。私が採用するのは三州瓦、石州瓦がほとんどですが、一文字葺きの場合は三州瓦を採用しています。 最近になって、瓦葺きと銅板葺きとの接点や、銅板製の軒樋に穴が空く現象が見られます。メーカーの説明によると、これは、瓦の釉薬の成分が雨水に溶け出して銅板と化学変化をおこし銅板を溶かしているということでした。その対策としては瓦を無釉瓦にするか、銅板との併用を避けるかしかないようです。最近の酸性雨の影響も懸念されます。私は瓦葺きと金属板を併用する場合はガルバリューム鋼板を使いますが、瓦葺きとの接点の1列目だけはカラーステンレス板を使うようにしています。 |
| ■その他 | 上記以外にセメント平瓦やコロニアル、フルベストも使用可能ですが、積極的には使おうとは思っていません。最近はかなり改善されているようですが、色落ちの問題や、厚さが薄いことなどが耐久性に影響を与えそうなことが大きな理由です。屋根のシャープなラインが出るのは好きなのですが・・・。 以前茅葺屋根をやりました。最近は萱葺き職人さんが少なくなってきていますが、商業建築では時々使われます。材料である萱を入手するのが大変ですが、ある程度ストックをして、2〜3年寝かしてあるものを使用しないと虫が発生します。又、イロリやクドなどで煙を発生させるような手段を用意しておくと、屋根が燻されて萱や竹などが長持ちします。夏涼しく、冬暖かい茅葺は憧れですが、工事費は一般の屋根材よりもかなり高めで、メンテナンスが大変なため一般住宅では採用する例はほとんどありません。 |
| ***外壁材*** | |
| ■ラスモルタル |
一般的に使われているモルタル塗りです。下地は杉12mmのラス板+透湿防水シート+メタルラス(力骨押さえ)です。モルタルの塗り圧は20〜25ミリ程度です。 柔構造に硬いモルタルを塗るのですから、ひび割れが予想されます。又、下地のラス板が乾燥していないと収縮によるひび割れが出る可能性があります。その対策で、15*15程度の伸縮目地を@1000前後での施工を基本にしています。 仕上げ材はほとんどの場合、ソフトリシン吹き付けを採用しています。伸縮目地の上にも一緒に吹き付けることで、シーリングの劣化をある程度遅らせることが出来ます。耐久性もあり砂壁のイメージに近く、吹付けタイルのようにギラギラしないのと、施工単価も1500円/uからあり使いやすい材料です。予算的に余裕がある場合は、漆喰や白州壁、アースウォール(珪藻土建材)を使います。掻き落しやさざなみ等のテクスチャーはお気に入りです。色もシックな土色が数種類用意されています。 |
| ■塗装ガルバリューム鋼板 |
材料の性質は屋根材の部分を参照してください。 外壁で使うのは、角波と大波加工品です。長尺にすると搬入経路さえ確保できれば継ぎ手無しで張れます。通常は定尺切として、水切りを入れています。施工費は4000円/u程度から可能です。下地は標準的には通気工法用のシージングボード(大建アセダス)を使っています。防火措置が必要な場合は下地に不燃材料を使用することもあります。 |
| ■杉板張り |
杉板や桧板を本実加工して、縦や横(時には斜め)に張ります。杉板の場合は厚さ18mm以上とし、桧の場合は15mm以上とします。これは経年変化による目減りを考慮したものです。本実は板の継ぎ目をオスとメスに加工する方法のことで、お互いの材料が噛合うので、反りや曲がりに対応できるからです。基本的な張り方は縦張りとしています。繊維方向に張ることで、雨水を吸い込んでも下に落すことで早く乾燥させることができるからです。 板張りにする部分は軒天を除いて、オーナーにも簡単に塗り替えができる部分にしています。(例外あり)木部の塗装は標準的には5年程度で塗り替え時期を迎えますが、雨掛りが多い部分や、ウッドデッキのような水平部分は3年程度で塗り替えが必要になります。そのときにオーナーが簡単にメンテナンスが出来る事を考えています。3年程度の塗り替えを3回くらい繰り返すと、その後の塗装時期は5年ピッチ程度で良くなるようです。 保護塗料は、上塗り剤が天然系のものを選んで使用しますが、ほとんどのものが防カビ剤を下塗りしますので、オーナーへの説明と注意が必要です。製品としてはオスモカラー、ノンロットなどを使用しています。 |
| ■人造石洗い出し |
モルタルと同様に左官さんが仕上るもので、骨材に色々な種類の砂を入れてノロを洗い落とし仕上る工法です。 モルタルと同じように平滑に塗り上げ、新聞紙を貼り付けその上からセメント粉を生のまま塗りつけ、水分を強制的排除します。生乾きの状態で清水でノロを洗い流し、骨材を露出させます。全体が乾いて固まったら、塩酸を使って表面を洗います。 もともとは、土壁や漆喰壁の腰部分が雨で洗われるのを防ぐために使われていた工法ですが、最近では装飾的要素が強くなって、玄関周りだけや道路から見える部分のみに施工することが多くなっています。 骨材に使う砂利の種類によって色が変わってきます。写真は大磯砂ですが、他に、カナリヤと呼ばれる赤い長石、蛇紋石(緑色)、寒水石(白)などがあります。 上部の壁との見切りに、蛇腹をつけたり、黒目地を入れたりとバリエーションがあります。 |
| ■土壁 | 日本の伝統的な壁工法です。木材の軸組が完了したら、竹コマイを組んでいき、土を塗ります。竹コマイは軸組の貫といわれる横架材(100×15程度)と間渡し竹といわれる横に取り付けた細い篠竹にワラ縄又はシュロ縄で固定します。これをコマイをかくとか、エツリという言い方をします。 コマイかきが終わると土塗りです。最初に大元になる荒塗りをします。これは竹コマイの裏側にはみ出す様に塗りつけ、塗り終わったら裏側にはみ出した分(団子状)を平に返し塗りをします。このとき、貫等の土の中に塗りこんでしまう木部分は土の被りが少なくなるので、ワラやシュロなどで貫ぶせという補強をしておきます。又必要な場合はトンボと呼ばれる役物を塗り込んだり、抜きを荒縄で巻いたりします。荒塗りが終わったら、土が十分乾燥するまで約1ヶ月から2ヶ月ほど(外気温や通風状態による)放置します。 荒塗りが乾燥し、ひび割れが十分に発生したら中塗りをします。中塗りは仕上ぬりの下地になるので、丁寧に平滑に仕上ていきます。この時に木部との取合い(チリ周り)は木部に施したチリ决り(土を塗りこむための細い溝)に塗りこんでおきます。丁寧な工事ではヒゲコと呼ばれるものを塗り込んだりします。こうすることで土と木の間に隙間が出来るのを防ぎます。中塗りも荒塗りと同様に2〜4週間ほど放置して十分に乾燥させます。中塗りの乾燥は、荒塗りが十分に乾燥していれば、荒塗り部分が水分を吸収する為に乾燥が速くなります。 最後に漆喰や珪藻土で仕上げ塗りをします。このとき外部側は外部用の漆喰や珪藻土を使います。 土壁はそれを施行する職人さんが少なくなり、同時に壁土やコマイ竹の入手が難しくなりました。昔は左官さんやエツリ職人が現場周辺で材料の調達をしていたのですが、最近ではそれも難しくなっています。私が知っている左官さんは、専門に壁土やコマイ用の竹を生産している業者から入手しているようです。時間と費用があれば、現場で土を作ることもあるようですが、それも少なくなっているとのことでした。 土壁は空気の湿度が高ければそれを吸収し、低いときには放出します。つまり調湿効果が大きな材料です。そして、解体したときには土に返ります。又再利用するときには新しい土を加えることで何度でも再利用でる環境にやさしい材料です。 施行費 荒塗り(エツリ共) 6500〜8000円/u 中塗り 3000〜4000円/u 上塗り 3000円/u〜 ※いずれもおよその金額であり、独楽・アーキワークス調べです。 |
土塗り えつり 壁土 |
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| ■漆喰塗り | 漆喰は世界的に利用されている材料で、日本では古くから使われている材料です。土壁に塗るとしっとりと馴染みます。 以前は貝灰や海草糊等を混入して現場で調合していましたが、現在ではすでに調合されたものが各メーカーが製造していて、それを使うことが多いようです。 漆喰の白い壁が連続する古い町並みは私たち日本人の心を和ませてくれます。 下地は土壁の場合や、ラスモルタルの場合があり、塗り方には大きな違いはありません。ただし、モルタル塗りの場合はクラック(ひび割れ)が発生しやすいので、モルタル下地に伸縮目地を設け、下地処理をした後に漆喰を塗る必要があります。 漆喰は15〜20年位でその撥水効果が落ちてきます。特に雨にぬれた場合に乾き難い北側の漆喰壁に黒いカビが発生したり、下地から剥離したりする場合があります。そうなると塗り替えが必要になってきます。 調湿効果があり、内部の壁に使うと室内空気を適当な湿度に保ってくれるます。又塗りやすい材料でもあり、仕上がりを気にしなければ、屋内の壁であれば建築主が自ら塗ることも可能です。又、色をつけることも可能で、黒や赤の漆喰壁の古民家風の仕上がりも素敵な外観を作ってくれます。 |
| ■その他 | 上記のほかにサイディング張りやタイル張りなどがあります。私は最近使用していません。窯業系やセメントのサイディングは以前使用していましたが、目地シーリングの耐久性や、下地の移動に追従できないことなどが理由です。周辺が同じような仕上げになることで特徴の無い建物になってしまうことも避けたい理由です。工事費は塗装まで考えると、モルタル塗りやガルバリュウム鋼板張りとあまり変わら無いということもあります。 現在検討中なのが土壁仕上げです。保温性や調湿効果などが期待できるこの工法は、高温多湿な西日本の気候に大変適していると思います。工事費の検討さえすれば、近い将来採用が可能であると考えています。エツリの技術が継承されるためには積極的に採用するべきだと考えています。 |
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