バリアフリーについて

 古民家の改造と利用
■古民家とは



 『古民家』という言葉聴いたことありますか?
 最近では田舎暮らしというキーワードでちょっとおなじみになりつつあるとお思います。
 しかし、実際には定義は無く概ね第二次大戦以前に立てられた60年以上経過した民家を言う場合が
 多いようです。
 それらの民家は瓦屋根、土壁漆喰塗り、煤けた太い張り、磨きこまれた大黒柱が大きな魅力です。
 まさに木と土と草と紙でつくられた、自然素材いっぱいの建築です。

  

■古民家の再生  多くの古民家は伝統的木造建築の高い技術が惜しみなく使われていて、材料と共にその形式や構造に
 も大きな魅力があります。
 それらは長い年月、地震や台風に耐えて今にその姿を残しているのに、使い勝手が悪いとか、寒いな
 どといった理由で取り壊されてしまっているの現状です。
 勿体無い!
 自分が生まれ育った家であり家族との思い出がいっぱい詰まった家を取り壊す前に、一度再生を考え
 てみるべきです。
 しっかり作られたものであれば、建ち(垂直、水平)を直せば元通りに使えるし、隙間風や寒いとい
 った弱点については建具の取替えや、断熱改修でカバーできます。

 梁組みを調査すると、元々構造はしっかりしている場合が多いようです。
 しかし、現在の基準に合わせるために、耐力壁の追加、基礎の補強などが必要になります。

 もちろん全ての古民家が良い状態で残されているとは限りません。
 中には土台が腐っていたり、屋根が落ちかかっている場合もあります。
 そんな場合、曳き屋をして基礎、土台を新しくしたり、屋根を架け替えたりする場合もあります。

 天井を外して梁 組みを見せたり、土壁を補修して漆喰や珪藻土を塗ればおしゃれな空間をつくるこ
 とができます。
 梁組みを取り外して再利用したり、床の間の材料、建具、欄間などを再利用したりして新築住宅に取
 り込むことも可能です。

 

 古民家の特徴のひとつですが、間取りは田の字型の間取りの場合が多く、家族構成によっては使いづ
 らい場合もあります。
 そんな場合は間仕切壁の撤去や追加などで間取りを変更したり、一部増築したりして生活のスタイル
 に合わせることも可能です。
 また、トップライトやハイサイドライトなどを利用し、家全体を明るい空間とすることも可能です。

 予断ですが、一般的に木材は伐採時以降、強度が増して行きます。その経過年数は200〜300年
 といわれています。
 つまり、江戸時代後期以後に建てられた木造住宅の木材が現在強度を増している途中だということが
 できます。

■古民家の利用  自分が生まれ育った家、おじいちゃん、おばあちゃんが住んでいた家・・・思い出がいっぱい詰まっ
 た家だから残したい。
 こんな思いをお持ちの方は多いと思います。
 しかし、残してもどう使ったら良いのか・・・

 たとえば、週末住宅。
 たとえば、ギャラリー。
 たとえば、貸し別荘。
 などなど・・・いろいろな利用方法があるはずです。

 

 自宅の庭にある蔵を使って喫茶店やギャラリーをやりたい。
 自然素材を中心に作られた古民家の持つ独特の味わいは利用する人に、日々の生活で疲れた心を寛ぎ
 や癒し、懐かしさを与えてくれるはずです。

 それぞれの地方により特徴のある貴重な古民家を残すことは、それぞれの思い出を残すだけでなく、
 建築技術の保存と継承といった観点からも大切なことです。
 また、古民家の再利用により、廃材の削減や景観の維持など環境にも配慮できると思います。

■古民家再生の工事費  古民家を再生とは修繕や間取りの変更工事をすることになります。
 (状態がよければそのまま住むことも可能ですが・・・)
 工事の内容は現在の状態やオーナーが用意した設計条件によって違ってきます。
 建具の取替えや床の張替えなど簡単な工事で終わる場合もありますし、曳き移転や屋根や外壁の大幅
 な修理、設備工事を伴う間取りの変更などの場合もあります。
 
 屋根や外壁を修繕したり、外観を変え、間取りを変更して住宅として使う場合は、ほぼ新築と同じく
 らい工事費が必要になると考えてください。

 大まかに約60万円/坪以上で必要になります。
 (あくまで概算的な坪単価であり、最終的には見積もりが必要になります。)

 それだったら建て替えたほうが良いと思われる方は、古民家に住むことをあきらめたほうが良いのか
 もしれません。
 古民家を再生することで、新築住宅には無い味わいが欲しい方、思い出を残したい方、あるいは店舗
 やギャラリーに利用して古民家の価値を多くの人に知ってもらいたいと考え、私の意見に賛同してい
 ただける方限定のことかもしれません。

■お手伝い  独楽・アーキワークスでは古民家の再生や再利用をお手伝いしています。
 設計や工事監理はもちろん、利用目的にあわせてディスプレイのアドバイスなどもいたします。
 また、アプローチ、塀や植栽などの外交についても設計及びアドバイスをいたします。

 全てがバラ色のお話ではありません。
 最終的にはオーナーの判断が必要になります。
 維持管理のため、積極的に大掃除や補修が必要ですし、住宅以外に利用する為にはもちろんオーナー
 の経営努力も必要です。

 それらも含めて、設計監理、メンテナンス等のアドバイスをしていきます。

■事例  事例を紹介いたします。

 小田・蛍の家 2003年完成 大分県玖珠郡玖珠町

 鏝絵の家   2005年完成 大分県中津市安心院町



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