『家』づくりを考える。

 建築家とハウスメーカーを比較してみて・・・

 日本人は結婚して子どもが生まれると、自分の『家』が欲しくなるようです。これは至極当然の欲求だと思います。昔から、一生一代の大仕事だとか、男の(失礼・・笑)甲斐性だとかいわれて育ってきているからなのか、結婚と同時に考えることだろうと思います。
今の時代、メディアが色々な情報を提供しているから、インターネットや新聞広告、住宅雑誌などである程度の情報が得られます。しかし、残念なことにそれらの記事を書いている記者やブロガーは素人が多い。素人だからこそ簡単に住宅を手に入れる方法やら、見栄えのいい住宅を安く手に入れる方法などに目がいきがちです。だからハウスメーカーや地場工務店の新聞広告などは、素人受けを狙って見た目で勝負しているケースを良く見かけます。また、家づくりをした建築主のブログやホームページも良く見かけます。確かに参考になりそうなことが沢山かかれています。しかし、あくまでも経験者であり建築のプロフェッショナルではない。肝心な部分は曖昧だったり、勘違いだったり・・・、見方が偏っていたりすることが多いように思います。それらを見ただけで全てが分かったと勘違いしていることも多いように思います。

 そんな現状を見ていると、日本の『家』づくりがこれで良いのかと危惧したくなるのです。よく言われているのに無視されているのではないかという言葉に、「一生返済を続けるくらいの大きな資金を使って、住宅を建てるのだから・・・」というのがある。この言葉の意味は本当に重いと思います。それを分かっているのかいないのか、住宅を求める人々は簡単で気軽なハウスメーカーでの住宅づくりを選択しています。その大きな理由は「安いから・・・、面倒くさくない・・・」だと言うが・・・本当なのだろうか?安くて良い家を手に入れたいのは理解できるとしても、限度があるのではないか?「一生一代の大仕事」なのに面倒くさいなどと尻込みしていて良いのだろうか?あなたはどう思いますか?

 建築家との『家』づくりと、ハウスメーカーとの住宅づくりを比較しながら、もう一度冷静になって考えてみようと思います。

『家』

 建築家の多くは、『家』は人間にとって、そこに住まう家族の生命を守り、育む場所だと考えています。それだからこそ外部の自然事象、人為的行為から家族を守るための備えが必要です。だからといって、コンクリートの箱では困ります。人が豊かな感性を養うためには、構造や仕上げに使う材料を考慮しなければなりません。また、四季の移ろいを感じるための仕掛けも必要になってきます。外部空間も含め、窓の位置を考え、光と風の変化を感じながら、時には太陽の光を、時には雨や雪から家族を守るとともに愛でることも必要なのです。

 夏には夏の、冬には冬の生活があるはずです。機械設備を駆使して、家事を簡単に便利にし、一年中同じ室温に保たれた見せ掛けだけの快適な家は、家族の絆を深めていくとは思えない部分もあります。家族が家族の役割を果たし、助け合い、沢山コミュニケーションがとれる。そんな住宅が本来の『家』ではないかと考えています。
 そのために、住宅の仕掛けは大切になります。家族が一緒に集える空間構成、無駄と思える部分、外部と繋がる空間、日差しをコントロールする庇や軒の出と植栽、風の流れを考えた窓の位置など、色々な手法を駆使して初めて『家』というものになるのではないでしょうか。


 ハウスメーカーの住宅づくりは基本プランから始まります。地域の環境や自然条件などを無視した全国仕様がその基本プランの根源にあります。それに色々な条件をプラスしながら変更があるごとにコストをプラスしていきます。外壁はほとんどの場合がサイディング貼り、屋根は平瓦か厚型スレートであり、自社の取引メーカーの物の中からチョイスする方法がほとんどだと思います。

 建築主の要望に対し建築的に積極的なアドバイスをすることはほとんどなく、自社の施工可能な範囲(コストと工期短縮)を基に意見交換が進みます。後にクレームになるような仕様は厳禁なので無難な方向へ建築主の意見を誘導していると思います。そして、予算の多くをシステムキッチンやシステムバス、トイレの便器や洗面ユニットなど建築主にとって魅力的な部分の打合せに多くの時間がかけられます。これは主婦の願望を満足させれば、ほぼ計画は決定してしまうというハウスメーカーの戦略の表れでもあります。


世界中にひとつだけの家

 建築家の設計する『家』は、平面的(間取り)にも、デザイン的にも同じものはありません。それぞれの家族によって異なります。それは、それぞれの家族の住まい方がそれぞれによって違うこと、地域や敷地の条件はどれひとつ同じものはありません。だからこそ、『家』は似ていることはあっても同じものではありえないのです。家族の考え方や、生活の仕方により間取りの構成は違ってきます。道路の位置や隣地、周辺の状況によって窓の位置や大きさ、屋根の形、仕上げ材料が違ってきます。もちろん気象条件によってもです。

 また、住まい方によっても、部屋の広さや建具のデザイン、内部の仕上げ、設備の種類などが違ってきます。つまり、それぞれの家族には、それぞれの家族だけのために設計された家で無ければならないはずです。


 ハウスメーカーの場合、準備された基本プランの中から建築主の提示した条件に近いものを提示するところから始まります。そして、その基本プランが全ての元になって計画といわれるものが進んでいきます。基本プランに、建築主が言った事を何も考えずにプラスしていくだけの作業ですから、計画が3日程度ででき、3、4日間隔で打合せが繰り返されます。

 風がどちらから吹こうが、隣地にどのような家が建っていようが関係ありません。家族構成は一応考えて、その人数分の個室を用意するのが基本です。住宅の規模に関係なくリビング階段が採用されます。主婦に人気の高い対面式キッチンが採用されます。住まい方は一応聞くだけで、聞いたからといってプランに反映されることはありません。
 だから、同じ団地の中にほとんど同じ間取りの家が存在する可能性があります。違っているのは仕上げ材料の色、窓の大きさ、雨戸があるかないか、屋根が切妻か寄棟か・・・。
 まったく同じ間取りをひっくり返しただけのプラン提示をすることさえあるでしょう。ハウスメーカーは計画や設計の打合せに余計な時間はかけられないのです。1軒の住宅を6ヶ月程度で完成させなければ利益になりません。

 
打合せに手間をかけないよう余計なことは言わないのが常です。


建築家(建築士)の関わり

 多岐にわたる設計条件をまとめて形にしていくのが、建築家です。建築家との『家』づくりには、基本プランというものは存在しません。まずは建築主と建築家が共有できる基本理念(コンセプト)の構築が大事です。家族みんなで料理が出来る『家』だとか、庭とリビングが繋がる『家』だとか、『家』づくりの目標を建築主との打合せにより探し出します。
 そして、建築主の家族と話をしながら、一つ一つの建築条件を『家』づくりにどう生かしていくかを考え、『家』をデザインしていく。だからプランは流動的で、まとまるまでは色々な提案をすることになります。間取りはもちろん、姿、窓の位置、予想される材料の種類と色、植栽も含めた外構、建築関係法令の適合、予算など色々な条件を提案しながら計画は進んでいきます。それは一朝一夕に出来るものではなく、色々な建築の設計・監理の経験と、様々な事例を見聞して得た技術と知識の習得があってこそ出来るものなのだと思います。

 さらに建築家は現場監理も行います。設計しても現場が図面どおりに出来なければ意味がありません。建築主とつくりあげた『家』の設計を現場に通いながら施工者に伝えていく作業は大変です。大変だけれどそれを省くことは出来ません。現場の勘違いや間違いを上手くコントロールしながら、建築主と、施工者と打合せを繰り返しながら、設計どおりの形にしていく作業が必要です。
 その他に、設計に基づき予算案の作成、施工者の選定、工事請負契約時の見積書のチェック、契約の立会い、アドバイス、工事完了後のメンテナンスなど、多方面から『家』づくりに関わります。
 
建築家は建築主のために設計・監理・アドバイスをするのがその業務です。


 ハウスメーカーには建築家というものは存在しません。ハウスメーカーにいるのは社内にある設計事務所又は下請け設計事務所の建築士です。彼らは、建て前上建築主のために設計をしていると言ってはいますが、本音は自社のために設計をしています。彼らはハウスメーカーから給料を貰って生活をしているわけです。つまり、会社の不利益になることをすれば彼らは収入の手段を失ってしまうことになります。そういう建築士ですから、建築主のために設計をするなどということはなく、クレームでも発生しようものなら、自社を弁護する姿勢をとってしまう事になります。また、基本プランに変更になったオプションを入れ替えるだけですから、経験は必要ありません。それだけの仕事ですから、住宅づくりに対して自分の意見を言うことはなく、会社の用意したマニュアルにしたがって作業をするだけです。だから、建築の素人である営業担当者でも計画に口出しができてしまう・・・

 さらに、設計担当者と現場担当者とは同じ建築士ではありません。なので、ハウスメーカーの建築士は現場監理をすることはなく、ほとんどの場合現場監理の経験はなく、現場のことを知らない建築士がほとんどです。

 
そして、現場担当の建築士も自社の不利益になるような現場監理はできないのです。


予算

 建築家との『家』づくりは基本プランがないので、簡単に工事費がいくらになると言うことは出来ません。もちろん建築主から提示された予算は大事なことですから、常に意識をしながら計画を作っていきます。そして、プランが固まった時点で概算予算を積算して求めていきます。
 さらに、予算に合わせて無理の無い仕様を選択しますし、予算配分をどこに重点を置くか建築主と相談しながら決めていきます。基本的にはしっかりとつくらなければならない構造躯体や外壁、屋根などに予算の重点を置き、取替え可能な設備器具や照明器具、建具などは予算調整のための部分と考えることが多いように思います。
 この予算はほとんどが『家』づくりのために使われます。つまり、予算のほぼ90%が家をつくる木材や設備器具の材料代であり、職人の手間代となります。およそ10%が施工業者の経費となりますが、この経費もほぼ半分が現場監督さんの給料であり、工事中の保険や燃料代なのです。そして、設計・監理料は10〜15%です。この費用もほとんどは、建築家がその家を設計・監理するための費用となります。


 ハウスメーカーの場合は、基本プランに、変更になった工事費や、別途工事費、オプション工事費などを積上げて予算が決まっていきます。
その費用はメーカーが独自に設定しており、厚型スレートを瓦に変更するとプラス50万円、腰高窓をテラス戸に変更するとプラス10万円などと積上げ式です。しかも、一式で示されておりその明細が提示されることはありません。細かい内容を提示しても素人である建築主に理解することは難しく、下手をするとクレームの対象になりかねないからです。

 このように、変更や別途工事を積上げていくと基本プランの予算額の2倍程度になるのが常のようです。また、前にも書きましたが予算配分の重点は設備器具や照明器具など、建築主が興味を持ちやすい部分におかれていることがほとんどです。
 さらに、支払いをする工事費の40%は経費として差し引かれ、下請け施工者に渡る工事費は60%でしかありません。40%の経費は会社の利益、テレビや、雑誌、新聞広告といったメディアに載せるCM 料、モデルハウスの建設維持費、営業マンや設計担当者の給料などに消えていきます。
 つまり、同じ工事費2000万円を支払っても、建築家の場合は1800万円(設計・監理料を10%として)の家であり、ハウスメーカーの家は1200万円の家でしかないのです。

 建築家 2000万円 × 0.9 = 1800万円

 ハウスメーカー 2000万円 × 0.6 = 1200万円

 設備の程度がほぼ同等のものであったら、基礎や柱・梁といった構造にかける費用は極端に少なく、いくら材料を大量購入して安くし、工法を合理化しているとはいえ、どこかでやりくりをしなければ下請け業者は会社を維持していけないのです。
 視点を少し変えると、建築家の場合と同じ1800万円の家をハウスメーカーで建てようとすると、3000万円掛かるという事になります。

 1800万円 ÷ 0.6 = 3000万円

 建築主がハウスメーカーに支払うお金の1/2近くが、工事費に使われずにCM やモデルハウスの建築、維持管理費に消えていく現状は考え直さなければなりません。有名芸能人がCM に出ているからといって、良い家が買えるとは保証されてはいないのです。

 
建築家は家づくりのプロディユーサーです。建築主の用意できる予算で、最高の家をつくろうと、色々なシナリオを作りにチャレンジしてもらえるはずです。


モデルハウス(住宅展示場)

 建築家はモデルハウスを運営しているということはほとんどありません。その代わり、これまでに設計した住宅をオーナーに頼んで見学可能にしているケースもあります。この場合、実際の『家』の住まいわれ方を見ることが出来ます。さらに実際にすんでいるオーナーに良かったことや、悪かったことなどの参考意見を聞くことも可能です。
 この場合、広範囲で仕事をしている建築家を選ぶと、予定地の近くで設計実例を見る機会が増えることになりますね。


 ハウスメーカーはモデルハウスを持っている場合がほとんどです。
 各地の営業所がモデルハウスを持っている場合が多く、建築主は利用しやすいでしょう。しかし、気をつけることは、そのモデルハウスは規模が大きく、ほとんどの場合は40坪以上であり、極端な場合70〜80坪であったりします。さらに、そのモデルハウスはそのメーカーの最高級仕様になっている場合が多く、坪単価では80万円〜100万円という高額なものである場合が多いのです。しかも置かれている家具調度品も高級なもの。建築主が「この会社に頼めばこんな素敵な住宅に住めるんだ・・・♪」と錯覚してしまうようにつくられています。

 実際に坪単価30万円程度のモデルハウスというものは皆無なのです。

 さらに、モデルハウスにいるのはハウスメーカーの従業員です。彼らは建築に関しては素人で、営業マニュアルに沿って売らんかなという説明に終始します。自社の利点は説明をしますが、欠点は説明するはずもありません。

 
モデルハウスを見に行くときは参考に見るという視点を忘れてはいけません。


別途工事、オプション工事

 建築家の設計する『家』は、ほとんどの工事が含まれていて、ほぼ住める状態の設計をします。別途工事があるとすれば、フェンスや植栽などの外構工事、エアコンなど持込みをしやすい空調工事やカーテン工事くらいです。
 これら別途工事も、予算が許せば設計の内容に盛り込むことも可能です。


 ハウスメーカーの場合、基本プラン坪30万円程度の住宅は実際にはそれだけでは住めなくて、屋外給排水工事(浄化槽や下水道接続、市水道本管接続工事、雨水排水工事等)、電力会社幹線引込み工事、照明器具などは別途工事の場合が多いようです。
 窓は基本的に腰高窓、庇なしであったり、極端な場合設備機器もオプション工事となる場合さえあります。
 別途工事や、オプション工事の費用は基本プランの費用には含まれていませんから、当然追加工事になり、工事費が増加していきます。

 
いずれにしても別途工事やオプション工事の内容はよく確認をして、建築主自身が納得しておく必要があります。


面積

 建築家の言う面積とは建築基準法で定義されている床面積を差す場合がほとんどです。つまり、玄関ポーチや、ベランダ、吹抜け、さらに軒の出や庇の出、ウッドデッキなどは床面積には含まれていません。


 しかし、ハウスメーカーが言う面積とは、建築基準法で定義されている床面積に、玄関ポーチや、ベランダ、吹抜けなどの建築家が省いて言っている面積をプラスして工事面積や施工面積や工事面積などと称して面積を示している場合がほとんどです。

 一般的に良く使われている坪単価は、建築家の場合は床面積を基に表していて、ハウスメーカーの場合は工事面積を基に表しています。つまり、同じ床面積でも、余計な部分をプラスした工事面積の方が広くなるのは当然で、同じ工事費であれば坪単価も安くなるわけです。


床面積 100u(30.3坪)※玄関ポーチ、ベランダ、吹抜け、軒の出を含まない。
工事面積 135u(40.8坪)※玄関ポーチ、ベランダ、吹抜け、軒の出を含む。
工事費2000万円

・床面積を基にした坪単価(建築家の場合)
20,000,000円 ÷ 30.3坪 ≒ 66.0万円/坪

・工事面積を基にした坪単価(ハウスメーカーの場合)
20,000,000円 ÷ 40.8坪 ≒ 49.0万円/坪

※工事面積を基にしたほうが17.0万円/坪だけ安く表現できる。

 ハウスメーカーが安いと思っていても、別途工事やオプション工事を含めてみると予想以上の工事費になる可能性が高いし、坪単価だけ比べてハウスメーカーを選択すると安物を買ってしまいかねないのです。

 説明書に小さな文字で書かれているのは部分は、重要なことが書かれている場合がほとんどです。ダラダラ長文にし、文字を小さくしているのは、読みづらくするためであって、後日「聞いてないよ!」と言っても後の祭りってことになりかねないのです。


設計・監理と施工の分離

 建築家の場合は設計して、工事監理まですることは前述の通りです。
 建築主から設計・監理料を貰って、建築主の立場で業務を遂行することになりますから、建築主+建築家 VS 施工業者という図式が出来るわけです。
 だから、建築家はあなたの味方であり、建築主は分からないことは建築家に相談をすれば良いことになります。そして、建築家は現場で施工業者に与えた重要な注意事項又は指示は、建築主に報告説明をしなければなりません。


 ハウスメーカーの場合は、設計・監理と施工はハウスメーカー又はハウスメーカーの下請け業者が行います。
 ということは、建築主 VS 営業担当+設計担当+施工業者という図式になります。

 営業担当者や設計担当者が建築主の味方のような顔をしても、所詮、ハウスメーカーの社員であることは間違いありません。だから、建築主が分からないことがあっても、都合の悪いことは説明しないと思っていて間違いありません。また、説明し、約束していても、会社にとって不利なことは後日簡単に覆されると思っていて間違いないのです。
 ほとんどの場合、建築主は素人です。いくらインターネットや建築専門誌や雑誌などを見て勉強したといっても、建築業界の中は難しいことばかりでそう簡単に理解できるものではありません。ですから、建築主に設計の良し悪しの判断や、現場が設計どおりに進められているのかなど、判断できるはずがありません。ましてや、木造の納まりはどうにでもできるものです。その納まりが正しいのかは素人には判断できるわけがありません。幾通りもの中でより良い方法を、建築家のアドバイスを受けながら安心して『家』づくりを行うことをお勧めします。


建築家を選ぶ

 建築家との『家』づくりをお勧めしましたが、建築家そのものの資質が問題になります。建築家が不誠実な行為をすれば、建築家との『家』づくりが台無しになり、建築家に対する不信感が残るだけになります。残念ながら、そういう事例も見聞きするのは事実です。

 建築家を選ぶには

・事務所を訪ね建築家本人に話を聞く。
 雑誌や建築家自身のホームページなどで紹介されていますので、実際に建築家に対面して家づくりに対する考え方や家づくりの手法を聞いてみ ることです。色々質問をしていると、建築家の素顔が見えてくるものです。

・事務所を訪ねたら、見学可能な家を紹介してもらう。
 建築家と建築主の関係が上手く行っている家は、見学可能な場合が多いものです。建築家が案内してくれる場合が多いと思いますが、後日改め て単独で訪問してみてください。
 建築家が同席していないと、建築主もつい本音が出ることもあります。建築家と家づくりをした経験のある建築主は『家』に拘りを持っている 場合がほとんどです。沢山アドバイスをもらえると思います。

・建築家を紹介するシステムを利用する。
 ネットコンペなどを利用するのもひとつの手段ですが、建築家の資料を見て建築家と面談できるシステムもありますので、その利用をお勧めし ます。ネットコンペなどでプランを提出してもらっても、どのプランが良いのかは素人には判断できませんし、プランだけでは、建築家の本質 を見抜くことは出来ません。いくら良いプランを作っても、建築主の立場で考えてくれなければ、押付けの『家』づくりになってしまう可能性 があります。

 ・ラフスケッチのプラン提出を頼んでみる。
 この場合、費用がかかる場合があるので、最初に確認する必要がありますが、1回のラススケッチプランの提示程度であれば、無料という建築 家もいます。適切な費用を支払ったほうが業務として的確なアドバイスをする可能性があるとも言えますが、仕事にプライドを持っている建築 家であれば、無料だからといっていい加減なプラン提示はしないものです。
 長々と建築家とハウスメーカーの違いを書いてきましたが、とにかく住宅を含め建築というものは奥が広く、素人が2,3年勉強したとしても 付け焼刃でしかありません。多くの建築家はそれを知っていて、日々自分の技術を磨き、知識のストックを増やそうと努力しています。それで も、思うに任せない部分があるというくらいに難しい!
 特に住宅建築は、「建築設計は住宅に始まり、住宅に終わる。」といわれているくらいです。つまり、取り掛かりはやりやすいけれど、住宅を 知れば知るほど奥が深く難しいということです。それだけ、経験が必要なジャンルでもあるわけです。

 だからこそ、ここに書いてきたことを参考にして頂き、本当の『家』づくりを目指して欲しいと思っています。安いからとか、面倒くさいなどと言っていては良い家を建てる事はできません。何千万円という多額な資金を使うわけですから失敗は許されないからこそ、全ての建築主が良きパートナーとなる建築家に巡り会えて、ご家族皆さんで、何世代にも受け継がれ、住まい続けられる『家』づくりを楽しんでできることを願ってやみません。

※ ハウスメーカーについては、色々なメディアで見つけた情報を基に私なりに分析した結果を記述しています。ハウスメーカーによっては該当しない可能性もあることをご了解ください。


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