平家物語のための 古語辞典    
 (注1) 時代によって、表す意味が異なる場合も有ります。
 (注2) ふりかなは現代風にしました。(例)会稽(くいけい・・・かいけい)
 
(注3) 官位と官職との関係も時代によって異なります。
 
(注4) 言葉によっては、ここに記した以外に、色々な意味を含んでいる時が有りますので、注意してください。
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 あ 行  か 行  さ 行  た 行  
 な 行  は 行  ま 行  や・わ/ら行
漢 字 ふ り が な 区分    概         略
 あ 行  
朝 所 あいたんどころ 建物 参議以上の人の会食の場。 卷一
相 引 あいびき 互いに弓を引き合う事 巻四
赤地の錦の あかちのにしきの 衣類 地が赤い色の、5色の糸で模様を編んだもの 卷二
閼伽の水 あかのみず 仏に捧げる浄水。 卷二
赤腹の使い あかはらのつかい 新年に朝廷へ赤腹(さかな)を奉った、筑紫(大分)の国の使者。 卷二
 悪 あく 頭に付けて、その人の荒々しい性格を表す(例 悪左府・悪源太など) 卷一
悪源太義平 あくげんたよしひら 呼称 源義朝の嫡男・平治の乱で討死、木曽義仲の父を討ったことでも有名・ 卷八
悪左府 あくさふ 呼称 保元の乱の首謀者、藤原頼長のこと 卷一
阿古屋の松 あこやのまつ 名所 陸奥(現在の岩手・青森地方)にあった松の名所 卷二
朝 政 あさまつりごと 天皇が朝早く政務に就かれること 卷一
葦 毛 あしげ 白に黒、褐色などが混じった毛の馬 巻四
足白の太刀 あしじろのたち 武器 飾りの二つの輪を銀で装飾した太刀 巻一一
足摺り あしずり 子供がむずかって、地団太を踏む様子。 卷三
網 代 あじろ 竹で作った漁具 巻四
阿闍梨 あじゃり 師範となるべき徳の高い僧侶(教員の資格を持った僧侶) 卷一
朝 臣 あそん 敬称 平安時代、三位以上の位の人につける敬称 卷一
秋津島 あきつしま 日本の別称 当時は66カ国に分割されていました。 卷一
 怨 あた 敵・恨み 卷二
寇なし あたなし 害がない。無事。 卷二
能はず あたはず 出来ない。道理に合わない。納得がいかない。 巻四
あ な ・・・ 感嘆 喜怒哀楽を強調する言葉。”あな いとおし”(嗚呼、あらまあ等) 卷二
あはれ ・・・ 感嘆 嬉しいに付け悲しいに付け、言葉の頭につける。”ああっ” 卷二
  鐙 あぶみ 馬に乗る人が、足を掛けるための馬具。 卷二
天児屋根尊の御末 あまこやねのみことのおんすえ 帝に代わって政治を司る藤原氏のこと。 卷二
あまつさへ ・・・ しかも。そればかりか。あろうことか。 卷二
あるべうもなし ・・・ それは理想的ではない。そこまでしなくとも。 卷二
阿波の国 あわのくに 国名 現在の徳島県鳴門地方 卷一
晏 駕 あんが 帝が御隠れになることの例え。 卷一
暗欠道 あんけつどう 罪を犯した人が通る道 卷二
安和の御門 あんわのみかど 冷泉天皇のこと 卷二
郁芳門 いうほうもん 建物 御所の東側にある入り口の一つ 卷一
医 王 いおう この場面では延暦寺根本中堂の薬師如来 卷一
沃懸地の鞍 いかけじのくら 武具 うるし塗りに金粉を散りばめたも模様の鞍 巻四
怒 坊 いかめぼう 愛称 延暦寺の僧・祐慶のこと。豪胆で怒りやすい所からこの名がつけられた。 卷二
いか物作りの太刀 ・・・・ 武具 銀製の金具を使っていかめしくした刀 巻九
いさとよ ・・・ 聞かれて直ぐ答えられない時に発する言葉。”さて、それは・・・” 卷二
石打ちの矢 いしうちのや 武具 鷹の羽根の両端の羽根で作った矢 巻九
伊豆の守 いずのかみ 官職 静岡県伊豆半島を治める役所の長官 巻四
伊勢平氏 いせへいじ 通称 平清盛の先祖の居住地伊勢地方であったためこの様に呼ばれた 卷一
いたうな歎きそ ・・・ 余りに歎くではない。そんなに歎くではない。 卷二
一 院 いちいん 敬称 この場面では後白河院のこと 卷一
一 宇 いちう 単位 宇・・・軒  一棟の家 卷一
一入再入 いちじゅうさいにゅう 何度も染料に浸し、色を濃くする事。 卷二
一 定 いちじょう 確実なこと 巻一一
一の上 いちのかみ 通称 最上位の左大臣の位を指す言葉 卷一
一ノ宮 いちのみや 通称 第一番目にお生まれになった皇子 卷一
異 朝 いちょう 用語 他の国をさす言葉。主に中国を指す。 卷一
一騎當千の兵 いっきとうせんのつわもの 一騎で千騎の働きをする武者 巻四
一 向 いっこう ひたすら・すべて・いっさいいちずに 卷二
一向専修 いっこうせんしゅ ひたむきに何かを行う事 卷一
一生不犯 いっしょうふほん 一生妻帯しないこと 卷二
一ちゃく手半 いっちゃくしゅはん 尺度 中指と人差し指を広げた長さ 卷一
いづち ・・・ 何処へ 卷二
一天四海 いってんしかい 用語 天下全体・全世界天と四方を取り巻く海 卷一
いとうな歎いそ ・・・ そんなに歎くではない。 卷二
 乾 いぬい 方角 北西の方角 卷一
戌の刻 いぬのこく 時間 午後 8 時 卷一
いぶせき ・・・・ 心の晴れない 卷一
縛しむ いましむ 体を縄で括り付ける事 卷二
今 様 いまよう 平安末期に庶民の間で流行した歌。後白河帝が好まれた。 卷一
射向の袖 いむけのそで 武具 鎧の左の袖 卷一
一 口 いもあらい 地名 八幡市淀川沿いの地名。 巻九
一 段 いちだん 距離 六間。一見は180センチ。約11メートル 巻九
いろふまじき ・・・ 拘わり合うべきでない 卷二
岩波甲 いわなみかぶと 武具 巻九
院 号 いんごう 退位した天皇・皇后に贈られる称号、建礼門院、白川院など 卷一
院 参 いんざん 上皇や法皇の御所へ参る事 巻八
院 宣 いんぜん 上皇・法皇が発せられる命令 卷一
引 摂 いんじょう 仏が人の魂を浄土に受け入れる事 卷一
印 鑰 いんやく 座主の印鑑と宝蔵館のカギ 卷二
上 臥 うえぶし 御所の当直(夜勤) 卷二
右衛門尉 うえもんのじょう 官職 御所の御門を守る役人(左右あり)。尉は三等官 卷一
憂き目 うきめ つらく悲しい思いをする事 卷一
有 験 うげん 密教で、効めのある御経を上げられる高僧。 卷三
  艮 うしとら 方角・北東の方向 卷一
宇治の悪左府 うじのあくさふ 通称 保元の乱の首謀者・藤原の頼長のこと 巻三
宇治の左大臣 うじのさだいじん 通称 藤原頼長のこと 巻四
右大将 うだいしょう 官職 宮中・行幸の警護を司る右近衛府の大将 卷一
うたて ・・・ 異様な・情けない・嘆かわしい・見苦しい。 卷二
打ち刀 うちがたな 武具 つばの付いた切るための刀 巻九
打出の浜 うちでのはま 地名 大津市琵琶湖南岸の浜 巻九
打 物 うちもの 武具 太刀、槍、弓など武具の総称 巻四
 現 うつつ 現実・夢と対比して使われる。夢か現か。 巻三
空 柱 うつぼばしら 建物 御所の中の、雨水を受ける樋 卷一
右大臣 うだいじん 官職 太政官の太政大臣の下、左大臣に次ぐ役職 卷一
うたて ・・・・ 情けない。見苦しい。 巻四
空 舟 うつぼぶね 丸太をくり抜いて作った船 巻四
卯の刻 うのこく 時刻 午前6時 卷一
内 甲 うちかぶと 武具 甲の正面の内側 巻四
上 綱 うえつな 僧の三綱(さんこう)僧正・僧都・律師の総称 卷一
右兵衛の督 うひょうえのかみ 官職 右兵衛府(宮中の警護を司る)の長官 卷二
 午 うま 方角・南の方向。時間で正午 卷一
羽 林 うりん 官職 近衛府の唐名 巻四
雲霞の如く うんかのごとく 喩え 雲やかすみのように多く群がる事 卷二
雲上人 うんじょうびと 通称 雲の上の人。転じて朝廷・宮中の公家を指す言葉 卷一
雲林院 うんりんいん 寺院 紫野の寺院。源氏物語にも登場する。 卷二
叡 岳 えいがく 比叡山のこと 卷二
叡 覧 えいらん 天皇が御覧になる事 卷一
叡 感 えいかん 天皇が感心される事 卷一
えこそ宣ふまじ えこそのたまふまじ その様な事は決して申されるべきではない。(強調する時に用いる) 卷二
得たりや、おう ・・・・・・ してやったり、 巻四
えつぼ (笑壷) 表情 会心の笑みを浮かべる事 卷一
穢 土 えど 穢れたこの世(極楽浄土に対する言葉として用いられる) 卷一
 箙 えびら 武具 矢を24本入れて、背に背負う入れ物。筆などの小物が入る 巻四
衛 府 えふ 官職 宮中の警護・御幸時の警備に当たる役所や役人 卷一
烏帽子 えぼし 衣服 元服した男子が着用する帽子。位によって形が異なる 卷一
衛門府 えもんふ 役所 宮中の門を警護する役所 卷一
延喜の聖代 えんぎのせいだい 善政を施された醍醐天皇の時代。村上天皇ととも有名。 卷二
園 宗 えんしゅう 天台宗のこと 卷二
艶 書 えんしょ 恋文・ラブレター 卷一
円頓一味の教法 えんどんいちみ 天台宗のこと 巻四
王 莽 おうい 人名 前16年、前漢末期に、”新”と言う短命の国家を作った人物。 卷一
横 災 おうさい 思いがけない災難 卷二
王 氏 おうし 天皇の子孫・皇族 卷一
黄 紙 おうし 写経に用いる木汁で染めた紙 卷二
皇 子 おうじ 名称 天皇の男の子達、第一の皇子・第二の皇子等 卷一
王 城 おうじょう 建物 皇居・皇居のある都市。 卷一
王 法 おうほう 国王の政治・法令 卷一
王法牛角 おうほうごかく 朝廷(王)と比叡山(法)とは優劣つけ難いこと。互角。 卷二
押 妨 おうぼう 横暴な振る舞い 卷一
近 江 おうみ 国名 現在の滋賀県・琵琶湖を望む地域(近江源氏の拠点でもあった) 卷一
往 来 おうらい 音信。あいさつ 巻四
大荒目 おおあらめ 武具 幅の広い鉄板で作った鎧(よろい) 卷二
大 炊 おおい 官職 天皇の御食事を司る役人(宮内省に属する) 卷一
大炊の御門 おおいのみかど 通名 一条と二条の間、東西に走る通りの名前 卷一
大内山 おおうちやま 通称 上皇の御所。転じて皇居を指す。 卷二
大蔵卿 おおくらきょう 官職 大蔵省の長官 卷一
大蔵大輔 おおくらのたいふ 官職 大蔵省の次官 卷一
大 口 おおくち 衣類 裾口の広い絹で作った袴(はかま) 卷二
大 殿 おおどの 通称 関白藤原師実のこと大臣の尊敬語 卷一
大番役(衆) おおばんやく 諸国から交替で来ている宮廷の守衛 巻四
大 宮 おおみや 皇太后の尊敬語 卷一
大 矢 おおや 丈の長い矢 巻四
尾 髪 おがみ 馬の尻尾の毛 巻四
追っ立ての鬱使 おったてのうっし 咎人を護送する役人 卷一
大 臣 おとど 通称 公卿の尊敬語 卷一
衽・端袖 おおくび・はたそで 衣装 襟の付いた幅の広い直垂 巻一一
御 室 おむろ 寺名 仁和寺の別称。 巻三
思はじ事のう おもわじことのう 何これと心配して 卷二
御 戒 おんいましめ 注意・警告を与える事 卷一
御様を替え おんさまをかえ 女性が仏門に帰依する事。 卷二
園城寺 おんじょうじ 寺名 大津市長等の三井寺のこと 巻四
陰陽の頭 おんみょうのかみ 官職 安部清明が始祖とする占い師は、陰陽寮という役所に所属していた 卷二
御 末 おんすえ 子孫 卷一
御曹司 おんぞうし 通称 武家の子息で部屋住みの若者。 巻九
御 禅 おんゆづり 皇位を譲られる事 卷一
 か 行  目 次 へ
 衙 役所。寺の事務を執るところ。 巻四
外 宮 がいきゅう 皇居に接する建物 卷一
会稽の恥 かいけいのはじ 中国の武士が会稽山で捕らえられて、恥を掻いたところから来た言葉 卷一
戒 功 かいこう 仏教の戒律を守る事により得られる功徳 卷一
介 錯 かいしゃく 身の回りの面倒を見ること 巻六
外 人 がいじん 敵視すべき人・疎遠な人・他人 卷一
海 内 かいだい 四海の内。すなわち国内の事。 卷一
掻 楯 かいだて 武具 楯を並べて敵の侵入を防御すること。 巻四
外 土 がいど 都から遠く離れた土地。 巻四
返り忠 かえりちゅう 一度裏切った者が、寝返って再び味方に加わる事 卷二
加賀の国 かがのくに 国名 現在の石川県の一部 卷一
加 冠 かかん 儀式 元服して冠を付ける儀式 卷一
かきすえ ・・・ 仮に取り付けた・・・ 卷二
恪勤者 かくごしゃ 公卿の家に仕える侍 卷一
鹿 毛 かげ 毛が茶褐色で尻尾やタテガミが黒い馬 巻四
花山の院 かざんのいん 通称 左大臣藤原兼雅のこと 卷一
柏木にみみづく打ったる ・・・ 柏の模様にみみずくが止まった模様 巻四
柏原の天皇 かしはばらのてんのう 桓武天皇の事。御陵が柏原にある。 卷一
上総介 かずさのすけ 官職 現在の千葉県・上総の国を治める役人で次官の位の者 卷一
華 族(花族) かぞく 通称 太政大臣になれる家系・藤原家 卷一
片端人 かたはうど 体のわるい人 卷一
 帷(帷子) かたびら 衣装 裏を付けない一重の夏用の衣服 卷二
 褐 かち 藍で染めた黒めの色 巻四
歩立の先陣 かちだちのせんじん 戦闘 歩いて一番先頭に立ち、敵陣へ斬り込む事 巻九
月氏の霊山 がっしのりょうざん 地名 インド・月氏の国にある霊鷲山のこと 卷二
門脇の宰相 かどわきのさいしょう 通称 清盛の弟・教盛のこと、六波羅蜜寺の門前に館があることからそう呼ばれた。 卷二
金 焼 かなやき 焼き印。馬の所有者の印 巻四
鉄漿黒 かねぐろ 鉄分で歯を黒く染める事。公家の化粧の一種 巻九
鏑 矢 かぶらや 武具 木・鹿の角をくり抜いて、矢の先に付け、射ると矢鳴りがする様に細工したもの 卷一
 禿 かぶろ 髪型 おかっぱに髪を切り揃えた童子 卷一
過 分 かぶん 身分不相応なさま。 卷二
かへり聞かんずる ・・・ 後になって耳に入る事 卷二
 守 かみ 官職 役所の長官(4等官以上) 巻四
 督 かみ 官職 兵部省などの長官 巻四
搦め手 からめて 敵の背後。敵の正面は「大手」と言う。 巻四
唐綾威しの鎧 からあやおどしのよろい 武具 唐から渡来の織物で作った紐で綴った鎧 巻四
唐 皮 からかわ 平家の長男が着る鎧。虎の毛皮で綴ったもの 巻四
狩 衣 かりぎぬ 衣服 狩の衣装。平安期には貴族の平服となった襟が丸く袖に括りがある 卷一
駆武者 かりむしゃ 諸国から借り集めた武者 巻四
漢 家 かんか 中国・漢の皇室 卷一
還 御 かんぎょ 敬語 天皇がお帰りになること 卷一
諫 言 かんげん 諌め諭す 卷一
冠 者 かんじゃ 元服して冠を付けた少年。6位で官職に就かない者 巻四
貫 主 かんしゅ 通称 蔵人頭・・・宮中の行事・雑務を司る役人の頭延暦寺の座主 卷一
勘 状 かんじょう 調べた結果を吟味して意見を添えた文書 卷二
上達部 かんだちべ 大臣・大納言・中納言以上の位の人 卷一
肝胆を砕く かんたんをさく 誠意を尽くす事・心を傾ける事 卷二
潅 頂 かんちょう 仏教の位を受ける時に、頭に水を潅(そそ)ぐ儀式。(密教) 卷二
神南備山 かんなびやま 紅葉で有名な飛鳥の山 巻四
関 白 かんぱく 通称 天皇を補佐して政治を行う最高位の位・通常は藤原氏 卷一
官幣使 かんぺいし 神祇官直属の格式の高い神社へ、貢物を届ける使いの者 卷三
紀伊の国 きいのくに 国名 現在の和歌山県周辺 卷一
帰 依 きえ 神仏を固く信奉する事 卷一
祇 園 ぎおん ここでは東山の八坂神社の事 卷一
祇園精舎 ぎおんしょうじゃ 建物 インドの長者が仏のために建てた寺 卷一
鬼界が島 きかいがしま 島名 九州南方の小島。(物語の記述は、”硫黄島”と混同しています) 卷二
麹 塵 きじん 黄色がかった萌葱色(もえぎいろ) 卷一
擬 勢 ぎせい 見せ掛けの意気込み。虚勢。 卷二
著背長 きせなが 武具 大将の着る鎧(よろい) 巻四
北の方 きたのかた 呼称 高貴な人の夫人・奥様のこと 卷一
北の政所 きたのまんどころ 通称 摂政・関白や大・中納言の正妻の尊敬語 卷一
橘逸勢 きついっせい 人名 仁明天皇の時反乱を起こした人物。書の名人としても有名。 卷一
木 寺 きでら 寺名 仁和寺の中にある院の名前 卷一
奇 特 きどく 極めてめずらしい事。 卷一
吉 備 きび 地名 現在の岡山県の一地方を指す。 卷二
鬼 門 きもん 方位 東北の方角、陰陽道では百鬼が集まる所として忌み嫌う。都では比叡山の方向。 卷二
九 卿 きゅうけい 公卿・上達部 巻三
九 国 きゅうこく 地名 九州のこと。(当時は筑前・筑後・日向など9カ国に分かれていた) 卷三
弓 箭 きゅうせん 武具 弓と矢、転じて武士を指す言葉 卷一
糾 問 きゅうもん 罪の有無を厳しく問い質すこと 卷二
  卿 きょう 官職 位(くらい)が三位・官職が参議以上の人の尊称 卷一
御 宇 ぎよう その天皇の在位中の期間を指す 卷一
行 啓 ぎょうけい 皇后・皇太子などが外出されること 卷一
狂言綺語    きょうげんきぎょ 小説・詩歌のこと 巻九
行 幸 ぎょうこう 天皇が外出されること。 卷一
刑部卿 ぎょうぶきょう 官職 刑罰・訴訟を司る刑部省の長官(清盛の父・忠盛が在籍した官職) 卷一
御 感 ぎょかん 天皇が感激されること感心されること 卷一
玉泉玉花両家 ぎょくせんぎょっか 天台宗と法相宗 巻四
清見原の天皇 きよみはらのてんのう 人名 天武天皇のこと 巻四
魚陵の直垂 ぎょりょうのひたたれ 衣類 天皇が召されるウロコ紋の綾織物の直垂 巻九
綺 羅 きら 外見がきらびやかで美しい事 卷一
切 者 きりもの 主君に可愛がられて、それを傘に権力を振舞う人 卷一
切り斑 きりふ 矢羽を白黒の鷹の羽根で作った矢 巻四
禁 獄 きんごく 牢屋に入れること 卷一
近習者 きんじゅうしゃ 主君の側に仕える者たち 卷一
君達(公達) きんだち 通称 貴族の息子・平家一門の子供達 卷一
禁 色 きんじき 許しが無ければ着られない服の色、赤・紫など 卷一
今 上 きんじょう 現在の天皇 卷一
公 達 きんだち 貴族の息子、平家の子息を指す事もある。 巻四
禁 中 きんちゅう 宮中・皇居をさす言葉 卷一
金覆輪の鞍 きんぷくりんのくら 武具 金の飾りを施した鞍(くら) 巻四
禁 門 きんもん 通称 皇居の門・転じて皇居を指す言葉 卷一
公 卿 くぎょう 総称 公・・・摂政・関白・太政 卿・・・大・中納言・参議など 卷一
公 家 くげ 通称 天皇・朝廷・宮廷の貴族 卷一
供 御 くご 天皇の食べ物 巻四
草摺り くさずり 武具 鎧の胴の下に垂れ下がっている板。 卷二
草飼う くさかう 馬草を刈ること。転じて馬の世話をする者。 卷二
九 重 くじゅう 都のこと。唐の都が9つの門で囲まれていた。 巻五
久住者 くじゅしゃ 長い間山に籠もり、修業する人 卷一
公 請 くじょう 法話などの講師に天皇から招請されること 卷一
具して ぐして 連れ立って 巻三
具 足 ぐそく 物事が十分に備わっている事 卷一
件の くだんの 言葉 前述の、例の、 巻三
朽葉の綾の直垂 くちばのあやのひたたれ 武具 赤味を帯びた黄色の模様織りの鎧の下の衣服 巻四
供 奉 ぐぶ 身分の高い人のお供をする事 卷一
具平親王 ぐへいしんのう 人名 村上天皇の皇子 卷一
 轡 くつばみ 馬の口にはめる金具 巻一一
蜘手結うたる くもでゆうたる
蜘蛛の巣のように木を打ちつけた様。 卷二
蜘蛛手・かく縄・十文字 くもでかくなわ・・・ 太刀を振り回して散々に斬って回る勇ましい戦闘の描写 巻四
雲 井 くもい 皇居のある所、都 巻四
雲の上人 くものうえびと 通称 昇殿を許された公家衆 卷一
九 曜 くよう 日・月・・・・・土に、羅ご星と計都星を加えた陰陽道の世界 卷二
蔵人頭 くらうどがしら 官職 宮中の行事・雑務を司る役人の頭 卷一
鞍 壷 くらつぼ 鞍(くら)の人のまたがる所。 巻四
呉 竹 くれたけ 真竹の別名。節の有る所から歌に詠まれる 巻六
黒糸縅し くろいとおどし 武具 鉄板を黒糸でかがった鎧(よろい) 卷一
黒革縅し くろかわおどし 武具 鉄板を黒い革で綴った鎧(よろい) 卷二
黒栗毛 くろくりげ 黒味がかった茶色の毛の馬 巻九
黒ほろの矢 ・・・ 武具 矢羽根を鷹の黒い羽根で作った矢。 巻四
鍬形打ったる甲 くわがたうったるかぶと 武具 鹿の角のような飾りの付いた甲 巻九
郡 司 ぐんじ 官職 国司(地方を治める長官)の下で、政務を司る役人 卷二
京 師 けいし 通称 京の都のこと 卷一
卿相・雲客 けいしょう・うんかく 公卿と殿上人 卷一
傾 城 けいせい 美人のこと 巻一一
敬 白 けいびゃく 神仏に願い上げること 卷一
解官停任 げかんていにん 免職して任を解く事 卷一
外 記 げき 官職 太政官・少納言の下に有って、色々な書類を作成する役人。 卷三
加 行 けぎょう 修業に一段と励む事。 卷二
逆 鱗 げきりん 天皇のお怒り。(竜が鱗を逆撫でされると怒る所から来た喩え) 卷二
下 向 げこう 高い所から低い所へ下る。都から地方へ下る。 卷一
夏 衆 げしゅう 夏の間修業する僧.。 卷二
下 知 げ ぢ 指図・命令 卷二
結 願 けちがん 日数を決めて仏に願を立てた最後の日 卷一
家 嫡 けちゃく 本家の跡継ぎ・家の長男 卷一
下 着 げちゃく 都から地方へ下りつくこと 卷一
結 構 けっこう 決断 卷二
闕 国 けっこく 用語 領主が欠員となって不在の国 卷一
結 番 けつばん 交代でその任にあたる事。 卷二
化 導 けどう 人を教え導く事。 卷二
下 洛 げらく 比叡山から都へ降りてくる事 卷一
下 臈 げろう 年功を積まない身分の低い人 卷一
検 校 けんぎょう 官位 盲人に与えられた最上位の位 卷一
元 服 げんぷく 儀式 成人した男子が、髻・冠を付けて、大人の装束をする儀式 卷一
源三位頼政 げんさんみよりまさ 人物 源頼光を先祖に持つ源氏。清盛の推挙により三位の位を授かった。 卷一
見 参 けんざん 目上の人に逢うこと 卷一
建春門院 けんしゅんもんいん 人名 後白河法皇の奥方、清盛の妻時子の妹、高倉天皇の母、二位殿 卷一
勧 賞 けんじょう 手柄を立てた者に、官位もしくは物を与える事 卷一
賢 聖 けんじょう 紫寝殿の障子に描かれた中国の32人の賢人・太公望・司馬など 巻一
還 俗 げんぞく 僧侶になった者が、また現世に戻る事 巻四
検非違使 けんびいし 官職 京中の犯罪を取り締まる警察と裁判所を兼ねる役人 卷一
顕密兼学 けんみつけんがく 釈迦の教えを解釈する二つの派(顕教と密教)のいずれも習得している事
卷二
建礼門院 けんれいもんいん 人名 安徳帝が即位されて、国母となられた清盛の娘に贈られた尊号 卷三
堅牢地神 けんろうちじん 大地を司る神 卷一
後 胤 こういん 子孫 巻四
剛の者 ごうのもの 強い者 巻四
皇后宮 こうごうぐう 官職 皇帝の正妻皇后のすむ宮の管理をする役人 巻六
口 入 こうじゅう 口添えすること 巻三
香染の御衣 こうせんのみころも 紅に黄を加えた茶褐色・僧衣の最高の衣 卷二
江相公 こうそうこう 人名 参議 大江朝綱 卷二
業の秤 ごうのはかり 地獄で亡者の罪業の軽重を計るハカリ。 卷二
高 名 こうみょう 戦場で手柄を立てて評判が高い事 巻四
高良の大明神 こうらのだいみょうじん 石清水八幡宮の末社 卷一
荒 涼 こうりょう すさまじい。 巻九
高力士 こうりょくし 中国 唐の玄宗皇帝に仕えた近臣の名前 卷一
五 戒 ごかい 人が守るべき5つの戒め。殺生・盗み・邪淫・妄語・飲酒 卷二
御 願 ごがん 祈願の尊敬語(天皇の祈願された) 卷一
国 司 こくし 官職 地方を治める役人・守・介・目等の官職がある。 卷一
国 府 こくふ 官庁 諸国に置かれたその地を治める役所(国司が駐在する) 卷一
国 母 こくも 呼称 天皇の母上 卷一
九 重 ここのえ 中国の皇居の門が9つあったことから、皇居・都を指す言葉に転じた 卷一
  理 ことわり 用語  道理・筋道・判断 卷一
康和の義親 こうわのよしちか 人名 康和年間に、九州で反乱を企てた八幡太郎義家の子供 卷一
五逆罪 ごぎゃくざい 父母を悲しませるなど、天の道に背く事。 卷一
黒 漆 こくしつ 黒いうるし塗りの 巻四
御 禊 ごけい 天皇即位後、加茂川で行われる禊(みそぎ)の儀式 卷一
御結構 ごけっこう 御計画・御支度・ご準備されること 卷二
御 幸 ごこう 敬語 上皇・法王・皇后が外出される事 卷一
心憂し こころうし 不愉快だ。心苦しい 卷二
ござんなれ ・・・ さあかかって来い。 ・・・なのだなあ。(推量) 巻四
五三昧 ごさんまい 葬場・墓地 卷三
後 生 ごしょう あの世死後に生まれ変る世界 卷一
五 障 ごしょう 女性が生れつき持っている仏になれない5つの障害 卷二
五 常 ごじょう 儒教 人の守るべき5つの道。仁・義・礼・智・信 卷二
護持僧 ごじそう 清涼殿で天皇などの身を守るための祈祷をする僧 卷二
己心中 こしんじゅう 自らの心の想い 卷二
御神宝 ごじんぽう 神社に納めてある宝物 卷一
五 衰 ごすい 天人の死期が近付くと現われる5つの相。 卷二
五 節 ごせち 祭事 新嘗祭 毎年11月頃に宮中で行われる五穀豊穣の祭り 卷一
御成敗 ごせいはい 政治を行う事。善を成し悪を破るの意物事の良否を決めること 卷一
御託宣 ごたくせん 神の御告げ・勝手な口実を並べ立てる事 卷一
骨 法 こつぽう 礼儀作法 卷一
小舎人 こどねり 官職 殿上の雑用係 巻四
御 悩 ごのう 貴人の御病気。 卷三
近衛府 このえふ 役所 宮中の警護・行幸の警護を司る。左右がある。 卷二
御 辺 ごへん 同輩に呼びかける丁寧語。貴殿。 卷一
小松殿 こまつどの 通称 清盛の長男重盛のこと。東山の小松谷に居を構えていた。 卷二
孝 養 こうよう 儒教 親を大切にすること 卷一
後 胤 こういん 用語 子孫 卷一
金作の太刀 こがねづくりのたち 武具 金で装飾した太刀 巻四
黒 漆 こくしつ 黒いうるし塗りの・・ 卷一
後三条の関白 ごさんじょうのかんぱく 通称 藤原師道のこと 卷一
小総の鞦 こぶさのしりがい 牛馬の尻に回す房の短い緒 巻九
御不豫 ごふよ 天皇・上皇の御病気 卷一
御 辺 ごへん 同輩を呼ぶ時の丁寧語。御分(ごぶん)とも言う。 卷二
五枚甲 ごまいかぶと 武具 しころの板が五枚の甲 巻四
小松殿 こまつどの 呼称 清盛の長男重盛が東山区小松に館を構えていたので彼の事を呼ぶ言葉になった 卷一
 権 ごん 官位 正官を補佐する為、臨時に設けられた次官 卷一
権 化 ごんげ 仏が人を救うために、神の姿で現われること(権現ともいう) 卷二
根 元 こんげん 元々・元来・物事の根本 卷二
紺地の錦の直垂 こんじのにしきのひたたれ 武具 紺色の地模様に五色の糸で刺繍した鎧の下の衣類 巻四
今 生 こんじょう この世 卷一
健児童 こんでいわらわ 兵部省に属する兵士 卷一
権小輔 ごんのせふ 官職 各省の次官 卷一
権の亮 ごんのすけ 官職 弾正台(現在の裁判所・警察)の次官 卷一
権の師 ごんのそち 官職 大宰府の副長官 卷一
根本中堂 こんぽんちゅうどう 建物 比叡山延暦寺の東塔のこと。 卷一
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西 海 さいかい 地名 西海道の略。九州一帯をさす言葉 巻七
宰 相 さいしょう 官職 参議の唐名。この場面では、清盛の弟 門脇の教盛のこと。 卷二
催馬楽 さいばら 歌謡 馬子歌(まごうた) 卷二
西方浄土 さいほうじょうど 仏教 西方にあると言われる極楽浄土 卷一
雑 色 ざうしき 位を持たない雑役夫。雑多な色の衣服を着ていたのでそう呼ばれた。 卷二
左右なう さうのう ためらい無く。たやすく。 卷二
左衛門の督 さえもんのかみ 官職 御所の御門を守る衛門府の長官 卷一
左衛門権佐 さえもんのごんのすけ 官職 御所の御門を守る衛門府の次官補佐。 巻四
左衛門尉 さえもんのじょう 官職 御所の御門を守る衛門府役人(左右有り)。尉は三等官 卷一
逆茂木 さかもぎ 武具 針のある木を立て回して、敵の侵入を防ぐための柵 巻四
前 輿 さきごし 先頭にたって輿を荷う事 卷二
前の さきの 以前の。前太政大臣、前兵衛佐など 巻四
左 近 さこん 左近衛府(宮中行事の警護をする役所)の略 巻四
指貫き さしぬき 衣服 裾に括りの有る袴(はかま) 卷二
座 主 ざす 延暦寺の最高責任者たる僧 卷一
左少弁 さしょうべん 官職 太政官府の庶務を司る判官(四等官)左右あり。 卷一
沙 汰 さた 事の善悪を定める。命令、通達。 巻六
左大将 さだいしょう 官職 宮中・行幸の警護を司る左近衛府の大将 卷一
左大弁 さだいべん 官職 太政官府の兵部・刑部・大蔵・宮内の各省を監督する職。 卷二
薩摩守 さつまのかみ 官職 九州現鹿児島を治める役所の長官平忠度のこと 巻五
さてしもあらるべき事 ・・・・・ 何時までもそうして居れない事 巻四
讃岐の院 さぬきのいん 人名 保元の乱に敗れて、讃岐(愛媛)へ流された崇徳上皇のこと。 卷三
讃岐の守 さぬきのかみ 官職 現在の愛媛県地方・讃岐の国を治める地方長官 卷一
沙 汰 さた 知らせ。便り。仰せ。 卷二
左大臣 さだいじん 官職 太政官の太政大臣に次ぐ役職 卷一
雑 袍 ざつぽう 衣類 普段着 卷一
さてしもあるべき ・・・ そのままでは良かろうはずも無い・・・ 卷二
実方の中将 さねかたのちゅうじょう 人名 殿上で口論して、陸奥の国へ流された歌人・藤原氏。 卷二
早良の廃太子 さはらのはいたいし 人名 桓武帝の弟、罪に連座して、淡路島へ流された早良親王。 卷三
左兵衛 さひょうえ 官職 宮中の警護をする役人の職名 卷一
左馬頭 さまのかみ 官職 全国の牧場を管理し帝の馬を飼育する左馬寮の長官 卷二
左馬寮 さまりょう 役所 全国の牧場を管理し帝の馬を飼育する役所 巻六
侍大将 さむらいだいしょう 侍で一軍を率いる者 巻四
鞘 巻 さやまき 武具 刀の一種、柄がなく皮紐で腰に止める 卷一
さやめく ・・・ ざわざわと音をたてる。 卷二
さらぬだに ・・・ そうでなくても・・・ 卷二
猿 楽 さるがく 舞踊 余興として行われた即席の滑稽な劇 卷一
さる人にて ・・・ 表現 抜け目のない人・相当なしたたか者 卷一
三位中将 さんいちゅうじょう 官位 宮中警護・行幸の警護にあたる近衛府の次官。通常は四位相当ですが、三位の者が着任した時は、三位中将と言います。 卷二
山 王 さんおう 比叡山の守護神・日吉神社 卷一
参 議 さんぎ 官職 太政官(政務全般を司る最高府)の役職、大・中納言に次ぐ高い位 卷一
三所権現 さんしょごんげん 熊野本宮・速玉大社・那智大社のこと 卷二
讒 臣 ざんしん 快からぬ家臣。真実を歪めて語る家臣 卷二
三世の諸仏 さんぜのしょふつ 前世・現世・来世を護持される諸々の仏。 卷二
讒 奏 ざんそう 天皇に他人を悪し様に申し上げる事。陰口を伝える事。 卷二
参 内 さんだい 御所へ上がること 卷一
三 台 さんたい 大臣 巻三
三台槐門 さんだいかいもん 大臣になる家柄 卷二
三 塔 さんとう 建物 延暦寺の東塔・西塔・横川のこと 卷一
讃仏乗の因 さんぶつじょうのいん 仏法の教理をほめたたえる事。 巻九
三 宝 さんぽう 仏の教え・・・仏・法・僧 卷一
山 門 さんもん 通称 延暦寺のこと。対して 三井寺を寺門と言う 卷一
参 籠 さんろう 寺社に御参りすること 卷一
旨 趣 しいしゅ 心の中に思っていること。理由。 卷二
四 海 しかい 四方を海に取り囲まれた国、天下国家 卷一
自 害 じがい 自ら命を絶つこと 巻四
しきなみに ・・・ 後から後から押し寄せる様 卷二
職 事 しきじ 官職 蔵人頭・官職のある者 巻四
式 部 しきぶ 官庁 朝廷の儀式・六位以下の選任等を司る式部省の事。女官の呼び名(紫式部など) 卷二
慈救の呪文 じくのじゅもん 不動明王の呪文、願いが叶えられる呪文。 巻四
しぐろうて ・・・・ 黒々として 巻九
滋藤の弓 しげとうのゆみ 武具 表面を黒塗りにして、その上を藤の蔓で巻いた弓 卷一
紫 毫 しごう 文具 巻四
 錣 しころ 武具 甲の側面と後頭部を守るための金具 巻四
子 細 しさい あれこれ言い立てる事。異論。 卷一
鹿の谷 ししがたに 地名 東山から大文字山に通じる丘陵一帯の地名 卷一
紫震殿 ししんでん 建物 御所内、即位式・節会など重要な儀式を行う所 卷一
使 廰 しちょう 官庁 都を取り締まる検非違使(けびしい)の略。 卷二
執 権 しっけん 政権を握ること 卷二
執 行 しっこう(しゆうぎょう) 寺の事務を司る者 卷一
執 事 しつじ 摂政関白の家で家政を統括する者。院の事務を行う者。 卷二
七珍万宝 しっちんまんぽう 色々な珍しい宝物 卷一
科皮縅 しんながわおどし 武具 藍色にしだの花を白く染め出した皮で綴った鎧 巻四
四 品 しほん 通称  四位の者の総称 卷二
四明の教法 しめいのきょうほう 天台宗の教え 卷二
除 目 じもく 前の官を除いて、新しく任命すること 卷一
芝田楽 しばでんがく 舞楽 芝の上で演じる舞楽 卷一
四 明 しめい 比叡山の異称 卷二
寺 門 じもん 通称 三井寺(園城寺)のこと一方、比叡山延暦寺を山門という 卷一
釈 氏 しゃくし 僧のこと 巻四
積 善 しゃくぜん 善行を積み重ねる事 卷二
赤銅作りの太刀 しゃくどうつくりのたち 武具 太刀の鞘を、赤い銅で装飾したもの 卷一
赦 免 しゃめん 罪が許される事。 卷三
修理大夫 しゅうりのたいふ 官職 内裏の修理を司る役所の長官 卷一
入 御 じゅぎょ 天皇などが内裏などへ入られる事 巻四
朱 雀 しゅじゃく・すざく 方位 中国・四方を守る神。朱雀は南の方位を守護する。 卷一
朱雀大路 しゅじゃくおおじ 道路 御所の正面から南の羅城門まで走る大路。現在の千本通り 卷一
主 上 しゅじょう 呼称 天皇の尊敬語 卷一
宿 根 しゅくこん 素性・生まれた家柄 卷一
入 内 じゅだい 皇后・中宮・女御に決まった女性が正式に内裏へはいること 巻三
出 仕 しゅっし 宮中や役所に勤めること。 卷二
受 領 じゅりょう 官職 各地方へ赴任して吏務を司る役人・国守とも言う 卷一
出世者 しゅっせしゃ」 妻を持たない僧 巻六
娑 婆 しゃば 人間界(梵語から来た言葉) 卷一
上 卿 じょうけい 官職 宮中での行事で、その場を取り仕切るために臨時に下される役人 卷一
将 監 しょうげん 官職 近衛府の判官(五等官) 巻四
諸行無常 しょぎょうむじょう 経典 この世に万物不変の物は無いという道理 卷一
沙羅双樹 しゃらそうじゅ 樹木 お釈迦様が他界された時、寺の四方に生えていた双生の樹木 卷一
 丈 じょう 長さ 一丈は約3メートル。 卷二
諸 司 しょじ 官職 各種役所の役人 卷一
盛者必衰 しょうじゃひっすい 経典 仁王経の中の偈の一節・・・”盛者必衰・実者必虚” 卷一
上 綱 じょうこう 僧の中でも、その地位の高い者 卷一
上 皇 じょうこう 退位した帝が就かれる位 卷一
重 代 じゅうだい 先祖代々伝わる 巻四
昇 殿 しょうでん 御所・清涼殿に昇る事。(五位もしくは六位の蔵人以上の身分 卷一
少納言 しょうなごん 官職 太政官の役職、(五位の位に相当 卷一
承平の将門 しょうへいのまさかど 人名 承平年間、関東で王国を作り、自ら新王を名乗った平の将門 卷一
上 臈 じょうろう 身分の高い女性 卷一
朱 い しゅい 人名 中国。時の帝に逆らった人 卷一
呪 詛 じゅそ 神仏に祈願して、人を呪うこと 卷一
出 家 しゅっけ 僧になること 卷一
十地究竟の大士 じゅうじくきょうのだいし 誘惑を断ち、真実を極められた菩薩 卷一
十 禅 じゅうぜん 仏の教えの十悪を犯さず、十戒を守ること 卷一
衆 徒 しゅうと 下級の僧侶の集まり 卷一
宿 業 しゅくごう 前世における行いの報い 卷二
宿 世 しゅくせ 前世からの因縁・定め 卷一
宿 老 しゅくろう 経験を積んだ老人 卷二
受 禅 じゅぜん 天皇が皇位を譲られること 卷一
崇道天皇 しゅどうてんのう 尊号 長岡京遷都に絡んで亡くなった早良皇子の尊号 巻三
執 筆 しゅひつ 執事・書記 卷三
主 馬 しゅめ 官職 乗馬・馬具のことを司る役人 卷二
主馬の判官 しゅめのほうがん 官職 検非違使の三等官 卷二
出 御 しゅつぎょ 尊敬語 帝が御出ましになる事 巻六
修理の大夫 しゅりのたいふ 官職 内裏の修理・造営を司る役所の長官 卷二
諸衛佐 しょえいさ 官職 宮中の護衛を司る役人で、従五位相当の位 卷一
 じ  尉 じょう 官職 検非違使や衛府などの4等官・次官の下の役人 巻四
正一位 しょういちい 官位 最高の官位・太政大臣になれる官位。 巻三
淨 海 じょうかい 人名 清盛の出家後の法名 卷一
上 古 じょうこ 大昔・上代 卷一
定 業 じょうごう 前世から定まっている報い 巻四
勝 事 しょうじ 一大事・非常事 卷一
少 将 しょうしょう 官職 宮中・行幸の警護を司る左近衛府の役職・通常は五位相当 卷一
盛者必衰 しょうじゃひっすい 御経の中の一句、”盛者必衰・実者必虚”、今栄えている者も何時かは衰退するとの意。 卷一
生々世々 しょうじょうせぜ この世もあの世も・未来永劫 卷二
上西門院 じょうせいもんいん 人名 鳥羽天皇の第二皇女 巻四
装 束 しょうぞく 正装すること 巻四
諸大夫 しょたいふ 位が四・五位の人々 卷一
上 童 しょうとう 宮中に仕える少年 巻六
淨頗梨の鏡 じょうはりのかがみ 地獄の閻魔堂で、生前の善悪の所業を映し出す鏡。 卷二
上 人 しょうにん 知徳を備えた僧 巻四
正 念 しょうねん 正しい信心。往生を疑わない心。 巻三
昭 穆 しょうもく 年の順・幼長の序列 卷一
上 臈 じょうろう 年功を積んだ高僧・身分の高い人 卷一
諸司八省 しょいはっしょう 官庁 いろんな役所と大蔵省など八省。 卷一
叙 爵 じょしゃく 従五位以下の位に叙せられること。 卷二
所従眷属 しょじゅうけんぞく 家臣や家来と親族 巻三
諸大夫 しょだいぶ 官職 摂関家などで家政を司る四位・五位の官吏。 卷二
白川の御坊 しらかわのごぼう 建物 左京区の青蓮院(粟田御所)のこと 卷二
白大衆 しらたいす 官位のない最下層の僧達。 卷一
白月毛 しらつきげ 白みがかった朱鷺色の馬 巻四
白拍子 しらびょうし 呼称 宴席で今様を歌いながら舞をする男装した遊女 卷一
 し しれ事 ・・・ 愚かな行い 巻四
白薄様 しろうすよう 当時の歌謡 卷一
白鞘巻 しろさやまき 武具 革紐で腰に吊るす白い刀 卷一
新 院 しんいん 敬称 天皇を譲位された高倉院のこと 卷一
神祇官 しんぎかん 官庁 祭礼・占い・社領を司る。太政官と並び最高の機関 卷一
宸 襟 しんきん 天皇の御心 卷二
人皇七十余代 じんこう70よだい 皇室 天孫降臨後、初代神武天皇から数えて、鳥羽天皇が第74代目です 卷一
進 士 しんじ 式部省で行った登用試験に合格した者 卷二
信施無慚の罪 しんぜむざんのつみ 信者に施しを受けながら功徳を施さない罪 巻三
新大納言 しんだいなごん 人名 この場面では、鹿ケ谷事件の首謀者・藤原成親のこと 卷二
震 旦 しんたん 国名 中国を指す言葉 卷一
真 読 しんどく お経を最後まで読むこと 卷一
親 王 しんのう 呼称 皇太子以外の皇族男子が賜る称号 卷一
神 拝 じんぱい 国司になった者が、その国の神社に初めて御参りする事。 卷二
尋常に じんじょうに 立派に 巻一一
人 臣 じんしん 家来・家臣・臣下 卷一
神 人 じんにん 神主・神職 卷一
神 妙 しんみょう けな気な様・大人しい 巻四
神 明 しんめい 神の事 卷一
神 輿 しんよ みこし 卷一
新羅大明神 しんらだいみょうじん 三井寺の守護神 巻四
水 干 すいかん 衣装 糊を用いず、水張りして干した白色の狩衣男装の遊女がこれを着ていた所から、転じて遊女を指す言葉になりました。 卷一
推 参 すいざん 無礼にも勝手に押しかけること 卷一
瑞 相 ずいそう 目出度いしるし。吉兆 卷一
酢 甕 すがめ 上薬を施さない安物の磁器 卷一
 亮 すけ 官位 四等官で長官の補佐をする役人。 卷一
鈴の綱 すずのつな 御所内、殿上から人を呼ぶために鳴らす、鈴につけた綱 卷一
州浜殿 すはまどの 建物 伏見区にあった大納言・藤原成親の別荘。 卷二
周防の国 すほうのくに 国名 現在の山口県の東部。 卷二
墨染の衣 すみぞめのころも 衣装 出家した人が身にまとう黒く染めた粗末な衣。転じて出家すること。 卷二
聖 代 せいだい 優れた帝が統治された時代のこと醍醐・村上帝を指す。 卷二
清涼殿 せいりょうでん 建物 御所内、天皇のお住まい、四方拝・叙勲・などの行事も行われる 卷一
せきあへず ・・・ 涙が込み上げて止まらない事。 卷二
赤山の社 せきざんのやしろ 比叡山の麓にある赤山神社のこと 卷一
積 悪 せきあく 悪事を積み重ねる事。 対語ー積善 卷二
碩 徳 せきとく 徳の高い僧 卷二
世 尊 せそん 仏の尊称 卷一
節 会 せちえ 行事 季節の変わり目に、宮中で催される儀式・宴会 卷一
赤気 せきき 気象 彗星の別称 巻三
摂 政 せっしょう 天皇に代わって政治を行う事・通常は藤原氏を指す 卷一
摂 禄 せつろく 摂政に同じ。天皇に代わって政治を行う事・通常は藤原氏を指す 卷一
僉 議 せんぎ 皆が集まって討議する事 卷一
宣 下 せんげ 天皇がお言葉を下されること・宣言される事 卷一
遷 幸 せんこう 天皇が都を移される事。 卷一
宣 旨 せんじ 天皇のお言葉を伝える文書 卷一
前 司 ぜんじ 官名 前任の国司 巻三
先 蹤 せんじょう 前例・先人の足跡 卷一
善 逝 ぜんぜい 仏のこと 卷一
仙 籍 せんせき 宮中で昇殿を許された者の名前を書いた札 卷一
践 祚 せんそ 皇位継承のこと 卷一
善知識 ぜんちしき 仏に帰依する縁となるもの 卷一
先 帝 せんてい 先代の帝 卷一
先 途 せんど その家の格式により、それ以上望めない最高の位。 卷一
仙 洞 せんとう 建物 仙人の住まい。上皇の住まい 卷一
專 當 せんどう 雑務を行う下級の僧 卷一
宣 命 せんみょう 天皇の命令書 巻三
禅 門 ぜんもん 仏に帰依した男子 卷一
相 国 そうこく(しょうこく) 通称 太政大臣・右大臣左大臣の唐の呼称 卷一
雑 色 ぞうしき 呼称 位階を持たない雑役の者。衣類の色に決りがなく、雑多な色の衣服を着ていたところから、そう呼ばれた。 卷二
僧 正 そうじょう 僧官の最高位。大僧正・正僧正・権僧正 巻四
僧 都 そうづ 僧の位。僧正に次ぐ地位。 卷一
相 伝 そうでん 先祖や師匠から伝え受ける事 巻四
相 人 そうにん 人相を見る人 巻四
想夫恋 そうふれん 雅楽 夫を恋うる歌 巻六
奏 聞 そうもん 天皇に申し上げること 卷一
叢 蘭 そうらん 群がって生える蘭。立派な人の喩えに用いられる 卷二
 候 そうろう 男子の専用語。御座います・でありますの意味。 卷一
素 懐 そかい 思い・望み 卷一
 束 そく 単位 一握りを1束とする長さの単位 巻四
粟散辺地 ぞくさんへんち 喩え 粟粒を撒き散らしたような小さな国。大国のインドや中国に較べて小さな日本のことを言う。 卷二
束 帯 そくたい 衣服 公式の場で着る制服。正装して冠を被り剣を帯びて、靴を履いた。 卷一
素絹の衣 そけんのころも 衣服 袖なしの絹の衣 卷二
尊 霊 そんりょう 御霊の尊称 卷一
尊 者 そじゃ 宴会の上座に座る賓客 卷一
 た 行   目 次 へ
対 捍 たいかん 命令に従わず逆らう事 卷二
大 饗 だいきょう 新任の大臣が公卿を招いて宴会を催すこと 卷一
待賢門 たいけんもん 建物 御所の東側にある入口の一つ 卷一
太皇太后宮 たいこうたいごうきゅう 先々代天皇の皇后 卷一
大極殿 だいごくでん 建物 御所の正殿、中央に高御座があって、帝が政務や大祭を執り行う 卷一
大 師 だいし 仏の尊号・弘法大師(空海)、伝教大師(最澄)など 卷二
大膳の大夫 だいぜんのかみ 官職 宮内省の属し、帝の食事を司る役所の長官 卷二
大僧都 だいそうず その寺の最高位の僧 卷一
大 内 だいだい 建物 御所の中・「おおうち」とも言う 卷一
大納言 だいなごん 官職 太政官の次官、右大臣の下の地位 卷一
太 子 たいし 皇位を継承するべき皇子 卷一
大 師 だいし この場面では、延暦寺創建の祖・伝教大師最澄を指す 卷二
大 衆 だいしゅう 平民出身の僧侶達 卷一
退 転 たいてん 時がたつにつれて衰えていく事 卷一
大般若 だいはんにゃ 知恵の意。御経・・般若心経のこと 卷一
大 ひつ だいひつ 官職 弾正台(警察・裁判所)の次官 巻六
大 夫 たいふ 官位 位が五位の者の総称 卷一
大 輔 たいふ 官職 大蔵省など各省の次官 卷二
内 府 だいふ(ないふ) 官職 内大臣の唐名 巻三
大文の指貫き だいもんのさしぬき 衣服 大柄の織物を施した袴(はかま) 卷二
内 裏 だいり 建物 天皇が住まわれる御殿・皇居・宮城 卷一
平の時忠 たいらのときただ 人名 清盛の妻・時子の兄、”平家に非ずば人に非ずの”言葉で有名 卷一
高 紐 たかひも 武具 鎧の胴にある輪の紐 巻六
高望王 たかもちおう 人名 桓武天皇の孫、「平」の姓を賜って地方に下り、平家の始祖となった 卷一
滝 口 たきぐち 建物 清涼殿の滝口に有った警護の詰所 巻四
吁幾爾の法 だきにのほう 邪法・よこしまな修法 卷一
多生昿劫 たしょうこうごう 六道を輪廻して生死をさまよう悠久の時間 卷一
大嘗会 だいじょうえ 儀式 天皇即位後、初めて穀類を神にお供えする儀式 卷一
太政官 だいじょうかん 役所 天皇を補佐し、中央・地方官庁総てをを統括管理する朝廷の最高機関 卷一
大納言 だいなごん 官職 太政官(国会)の次官級。右大臣の下 卷一
高 紐 たかひも 武具 鎧の胸のところに結ばれた紐(甲を吊るす) 卷一
高平太 たかへいだ 渾名 高下駄を履いた清盛。身分の低かった若い頃の蔑称 卷二
太政大臣 だじょうだいじん 官職 天皇を補佐する役所・太政官府の最高責任者 卷一
太政天皇 だじょうてんのう 天皇が退位された後の称号 卷一
太政の入道 だじょうのにゅうどう 通称 出家後の清盛のこと。すでに太政大臣の職は辞していたが世間ではこのように呼んでいました。 卷一
太宰権師 だざいごんのそつ 官職 九州・大宰府の長官 卷一
但馬の守 たじまのかみ 地名 現在の兵庫県豊岡の辺りを治める長官 卷一
畳 紙 たたうがみ 品名 折りたたんで懐に入れる紙。歌等を書くのに用いる。 卷一
辰の刻 たつのこく 時間 午前八時 卷一
巽の風 たつみのかぜ 方角 東南から吹く風 卷一
立烏帽子 たてえぼし 衣装 元服後被る黒い帽子の種類・他に折れ烏帽子もある 卷一
玉 章 たまづさ 手紙・消息文 巻六
垂 伏 たりふし 頭を垂れて・ねんごろに 巻4
俵藤太秀郷 たわらとうたひでさと 人名 関東の反逆者将門を退治した武将。藤原秀郷。 巻四
淡海公 たんかいこう 人物 藤原不比等 卷一
弾正台 だんじょうだい 役所 役人の監察、警察、風紀の取締などを司る役所 卷一
丹波の少将 たんばのしょうしょう 通称 藤原成親の嫡子・成経のこと。平教盛の娘婿丹波は京都府と兵庫県中部一帯を管轄する国名。 卷二
力及ばず ・・・ 仕方がない 巻四
知 行 ちぎょう 土地を支配する事。領地。 巻四
契り ちぎり 約束 巻九
値 遇 ちぐう 稀に合う事。 巻四
筑後守 ちくごのかみ 官職 九州・佐賀と熊本をまたぐ一帯を治める長官 卷二
筑前守 ちくぜんのかみ 官職 九州・福岡と熊本をまたぐ一帯を治める長官 卷二
地 下 ぢげ 五位以下で、清涼殿への昇殿を許されない役人 卷一
嫡 子 ちゃくし 本妻から生まれた家督を継ぐ長男 卷一
着 到 ちゃくとう 出陣に際し、集合した各軍の名前を書きとめる事。 卷二
中 宮 ちゅうぐう 皇室 皇后・皇太后の尊敬語 卷一
中 将 ちゅうじょう 官職 宮中の警護を司る左・右近衛府の次官 通常は四位相当 卷一
誅する ちゅうする 成敗する。死刑にする 卷一
中納言 ちゅうなごん 官職 太政官府の次官、従三位相当。(通称は黄門) 卷一
停 廃 ちょうはい 取りやめる事 卷二
朝 恩 ちょうおうん 天皇家から受けた恩 卷一
重 科 ちょうか 重い罪 卷二
張 行 ちょうぎょう 強引に事を進める事 卷一
朝 覲 ちょうきん 儀式 天皇が年の始めに、上皇・皇太后の所へ、挨拶に向われる事。 卷三
朝 家 ちょうけ 通称 帝王の家・皇室 卷一
朝 権 ちょうけん 帝王の権威 卷一
長 絹 ちょうけん 衣類 絹織物の一種、光沢の有る美しい布。 巻四
中間法師 ちゅうげんほうし 雑用を司る下級の僧侶 卷二
趙 高 ちょうこう 人名 秦の始皇帝の遺言に背いて王国を作った家臣 馬と鹿の話で有名 卷一
重 畳 ちょうじょう 幾重にも重なる事。結構なこと。 卷二
牒 状 ちょうじょう 回し文。書状。 巻四
手 水 ちょうず
手や顔を洗い清める事 卷一
朝 敵 ちょうてき 朝廷に敵対するもの 巻四
長兵衛尉長谷部信連 ちょうひょうえのじょうはせべのぶつら 人名 以仁王の謀叛を助けて奮闘した御所を護衛する役人 巻四
長 吏 ちょうり 通称 地方の役人 卷一
勅 勘 ちょくかん 天皇のお怒りを受ける事 卷二
勅 使 ちょくし 官名 天皇の意を伝えるために遣わされた官吏。 巻三
鎮守府 ちんじゅふ 官庁 その地方を鎮圧する為に派遣された軍隊の駐屯所 卷一
鎮 西 ちんぜい 地方 九州を指す。太宰府を昔は”鎮西府”と呼んでいたことから転じた名称。 卷二
鎮西八郎為朝 ちんぜいはちろうためとも 人名 源義朝の弟・保元の乱で義朝と敵対し、敗れて伊豆に流刑。 卷八
筑 紫 つくし 地方 大分と福岡にまたがる地方の名。 卷二
追 号 ついごう 呼称 事後に送られる尊号 巻三
追 討 ついとう 追っ手を差し向けて征伐する事 巻八
 貫 つらぬき 戦闘用の皮の靴 巻四
つれづれげ ・・・ する事が無くて退屈な様子 卷一
帝 闕 ていけつ 呼称 宮城の門・皇居 卷一
者ば ていれば と言えれば。 巻四
手垂れ てだれ 熟練者のこと 巻一一
手述べ てのべ タイミングを失すること 巻四
出羽の国 でわのくに 国名 現在の秋田・山形地方 卷二
殿 下 てんが 敬称 皇族・摂政・関白・将軍などをさす尊敬語 卷一
伝教大師 でんきょうだいし 人名 天台宗比叡山延暦寺の開祖最澄 卷二
天慶の純友 てんぎょうのすみとも 人名 天慶年間に、瀬戸内海の赴任地で反乱を起こした元朝廷の地方官 卷一
天衆地類 てんしゅうちるい 神仏 天と地のすべての神仏 巻四
天 竺 てんじく 国名 インドの古称 卷一
殿 上 でんじょう 場所 宮中の清涼殿・紫辰殿・殿上の間などを指す 卷一
殿上人 でんじょうにん 通称 五位もしくは六位以上で殿上へ上る事を許された者 卷一
伝 奏 でんそう 取り次いで天皇に申し上げる事 卷一
天 辺 てんぺん 武具 甲のてっぺんの所 巻四
遠き御守 とおきおんまもり あの世からこの世の人を守ること 巻七
 党 とう 関東の武士集団、猪俣・児玉・野井與・横山・西・都筑の各党がある。 巻九
童 形 どうぎょう 稚児姿(ちごすがた) 巻六
春 宮 とうぐう 呼称 皇太子の呼称。東宮とも、ハルノミヤとも言う。 卷一
東山道 とうざんどう 東海道と北陸道の間を奥羽まで抜ける道 巻六
道 心 どうしん 仏を信ずる心 卷一
遠江国 とうとうみ 国名 現愛知から静岡県沿岸部 巻五
頭の中将 とうのちゅうじょう 官職 宮中を警護する近衛府の次官で、蔵人頭も兼任する 卷二
同 隷 どうれい 仲間の者 巻四
度 縁 どえん 僧である事を証する文 卷二
 鬨 とき 合戦のはじめに両軍が発する大声・エイエイオー 卷一
徳大寺殿 とくだいじどの 人名 大納言徳大寺実定のこと 卷一
舎 人 とねり 官職 宮中で雑務を司る役人 巻九
殿ばら とのばら 殿たち。皆の者。 巻四
都卒天 とそつてん
主殿司 とのもつかさ 官職 宮中の雑務を司る女官 卷一
酉の刻 とりのこく 時間 午後6時 巻一一
取 袴 とりばかま 袴の裾をからげること 卷二
 な 行  目 次 へ
内 記 ないき 官職 朝廷内で、色々な文書を作成する役人。 卷三
ないきよげなる ・・・ 形容 糊のつかないしなやかな衣装 卷二
内 待 ないし 官職 神社の巫女・宮中に仕える女官(内待所に勤務) 卷二
内大臣 ないだいじん 官職 太政官で一般政務を司る大臣 従二位に相当 卷一
内弁外弁 ないべんがいべん 催事の内部と外部をを取り仕切る2人の大臣 巻四
泥 梨 ないり 地獄 卷一
内 府 ないふ 通称 中国・唐の国では内大臣の事を内府と言うこの場面では重盛卿を指す。 卷二
直 衣 なおし(なほし) 着衣 天皇貴人の平服、色や形に制限が無く、自由に着用できた。 卷一
中 務 なかつかさ 官職 太政官府8省の一つ。人事・宣旨の取次ぎ・国史の編纂を行う 卷一
長覆輪の太刀 ながふくりんのたち 武具 鞘を金銀で縁取りした太刀 巻六
長 坂 ながさか 地名 都から丹波へ抜ける峠道 巻九
長 等 ながら 地名 滋賀県大津市、志賀の都のあったところ 巻九
なじかは ・・・ 反論する時に用いる(どうして・・・なものか) 卷二
・・・・ などか・・・・であるべき どうして・・・・・出来ない事があろうか 巻六
七 社 ななしゃ 日吉神社にお祭してある七つの神 卷一
斜めならず なのめならず 表現 大変・大層 巻三
なまじひ ・・・ 中途半端な。なまじっか。 卷二
 汝 なんじ 目上の者が目下を指す言葉。貴方。 巻四
何でふ なんでふ どうして・何を言うか・なんという・・・。 卷一
南 都 なんと 通称 奈良の都興福寺や東大寺などを指す。 対:北嶺 卷一
南北二京 なんぼく2きょう 二都を指す言葉。南は奈良の都・北は京の都 卷一
錦の にしきの 衣類 五色の糸で織った衣類 卷二
西八条殿 にしはちじょうどの 通称 清盛の館が西八条にあったので、同人を指す言葉となった 卷一
二十四さいたる ・・・ 武具 矢を差して背負う道具・箙(えびら)には、24本の矢を収納できる 卷一
日 域 にちいき 日本国のこと 卷一
丹の党 にのとう 集団 武蔵の土着の武士集団7党の内の一つ 巻九
入 内 にゅうだい(じゅだい)
皇后などに決まった女性が正式に皇居内に入る事 卷一
入 道 にゅうどう 総称 出家した人の総称、清盛入道・源三位入道頼政等 卷一
入 部 にゅうぶ 国守がその領地にはじめて入る事 卷一
如意山(岳) にょいさん 地名 京都と滋賀県の境の山、大文字山の隣の山 巻四
女 御 にょうご 天皇のお側に仕える女官、皇后・中宮に次ぐ高官 卷一
仁王講 にんおうこう 般若心経を唱える法会 卷一
刃 傷 にんじょう 刃物で人を傷つけること 巻四
縫 殿 ぬいどの 建物 御所の北に面する門の一つ 卷一
 鵺 ぬえ 寅鶫(とらつぐみ)のこと 巻四
ぬための鏑 ぬためのかぶら 鹿の角の模様を生かして作った鏑矢(かぶらや) 巻一一
塗籠胴の弓 ぬりごめどうのゆみ 武具 藤つるで隙間無く巻いて、漆を塗った弓 巻四
練貫き ねりぬき 衣装 練り糸を横に生糸を縦に織った生地、 巻九
ねったい ・・・ いまいましい。くやしい。 巻九
子の刻 ねのこく 時刻 午前0時 巻四
 は 行  目 次 へ
拝 官 はいかん 官に任ずる事 卷一
橋 殿 はしどの 日吉神社の渓流に掛かる橋 卷一
波 旬 はじゅん 修業を妨げる悪魔 巻三
八王子 はちおうじ 日吉神社の社の一つ 卷一
八 逆 はちぎゃく 法律 大宝律令で定められた8つの重い罪。謀反、不孝など 巻四
八条の女院 はちじょうのにょいん 名前 鳥羽天皇の第3皇女、以仁王の叔母 巻四
 蓮 はちす 極楽往生した人が座る蓮華の台座 卷一
八幡太郎義家 はちまんたろうよしいえ 人名 前9年・後3年の役で奥州を征伐した源氏の先祖 卷八
初 冠 はつかんむり 儀式 (ういかんむり)元服して初めて冠をつけること 卷一
発 向 はっこう その地へ向うこと 卷二
播磨守 はりまのかみ 官職 現在の兵庫県赤穂市一帯を治める役人 卷一
判 官 はんがん(ほうがん) 官職 各役所の四等官(長官・次官級のこと) 卷一
万 機 ばんき 政治上の様々な重要なこと 卷一
万乗の宝位 ばんじょうのほうい 天皇の位 卷一
日 吉 ひえい 大津市  日吉神社のこと 比叡山の守り神 卷一
緋縅しの鎧 ひおどしのよろい 武具 緋色の革で綴った鎧(よろい)。 卷二
僻 事 ひがごと 道理に外れた事。非道。 卷二
 菱 ひし 武具 敵の侵入を防ぐ為に庭に撒く、ひしの実の形の鉄具。 卷二
 聖 ひじり 念仏僧・徳の高い僧・法師 卷一
聖柄の刀 ひじりづかのかたな 武具 鮫の皮で柄をまかない刀 卷二
備前守 びぜんのかみ 官職 現在の岡山県東部地方を治める役所の長官 卷一
備前の児島 びぜんのこじま 地名 現在の岡山県児島のこと 卷二
備前・備中・備後 びぜん・びっちゅう・びんご 国名 現在の岡山県。 卷二
混 甲 ひたかぶと 武具 全員が揃って、同じ甲を被る事 巻四
直 垂 ひたたれ 衣類 元は平民の服でしたが、後に貴族・武家が着用するようになった、袖に括りが有り、飾の胸紐の付いた礼服。 卷一
飛騨守 ひだのかみ 官職 現在の岐阜と長野県にまたがる一帯を治める役所の長官 卷二
一つ物 ひとつもの 祭礼に練り歩く山鉾・山車(だし) 卷一
一人當千の兵 ひとりとうせんのつわもの 一人で千人の働きをする武者。強い武者の喩え 巻四
 鄙 ひな 田舎のこと 卷一
美福門院 びふくもんいん 人名 鳥羽天皇の妃・(保元物語参照) 巻四
非 分 ひぶん 不相応なこと。身に余る行い。 卷一
尾 篭 びろう 無礼・失態・おこ 卷一
白月黒月 びゃくげつこくげつ 月の前半15日と後半15日 巻三
百石百貫 ひゃっこくひゃっかん 単位 1石は約180kg(米の単位)・1貫は千銭(貨幣の単位) 卷一
兵衛の尉 ひょうえのじょう 官職 兵衛府(皇居の御門や行幸の守りをする役所)の三等官 巻四
兵衛の佐 ひょうえのすけ 官職 兵衛府(皇居の御門や行幸の守りをする役所)の次官 卷二
兵 革 ひょうがく 戦乱・戦争 卷一
兵 杖 ひょうじょう 武具 弓矢・槍(やり)などの武器 卷一
兵部省 ひょうぶしょう 役所 8省の1つ。諸国の兵馬・城・兵器など軍事を司る役所 卷一
兵狼米 ひょうろうまい 食料 戦地に貯蔵する」食料 巻五
平足駄 ひらあしだ 日和下駄。低い下駄。 巻四
平胡グイ ひらやなぐい 武具 儀式の時に用いる、武官が矢を入れる道具(装飾用) 卷一
蛭巻き ひるまき 武具 太刀などの鞘に、紙・藤・銀などで巻いたもの 卷二
不 覚 ふかく 思慮分別がないこと・愚かなこと 卷一
福 原 ふくはら 地名 清盛が遷都して、6ヶ月間 都となった現在の神戸周辺の地名。 卷二
不 定 ふじょう 物事が決まっていない事。 巻四
 衾 ふすま 布団のこと 巻三
無 双 ぶそう 並び立つ者がいない事。二つとない物。 卷二
二つかはら ・・・ 大型の船。 卷二
仏閣僧坊 ぶっかくそうぼう お寺の本堂・庫裏など総ての建物 卷一
佛 性 ぶつしょう 仏になる心を持った人 卷一
普天の下 ふてんのした 世界中。天が下。
 ふ 不當人 ふとうにん 無法者 巻四
文宣王 ぶんせんおう 孔子のおくり名。 卷二
分 明 ぶんみょう はっきりした言葉等 卷二
平関白 へいかんぱく 通称 平時忠の横暴が関白の権限に等しかったので、彼の事をそう呼んだ 卷一
平治の信頼 へいじののぶより 人名 平治の乱の首謀者藤原信頼 卷一
瓶 子 へいし 酒を入れるとっくり 卷一
秉 燭 へいしょく 火を灯す頃・夕方 卷一
へいする ・・・ 軽んじる。小ばかにする。 卷二
平大納言時忠 へいだいなごんときただ 通称 平の時忠(清盛の妻時子の兄)を指す 卷一
別 当 べっとう 官職 特殊な役所の長官。東大寺・興福寺など大きな寺の長。 卷一
別当宣 べっとうせん 検非違使別当が発する命令書 巻四
変成男子の法 へんじょうだんしのほう 胎内の女子を男子に変える御経。 卷三
辺地粟散 へんちぞくさん 喩え へんぴで粟粒のようなな土地。大国の中国・インドに比較して、我が国を指す言葉。 卷二
返 牒 へんちょう 返事 巻四
法 印 ほういん 僧の位の最高位。 卷一
法 皇 ほうおう 出家された上皇のこと 卷一
烽 火 ほうか 戦いの合図・のろし。 卷二
判 官 ほうがん 官職 検非違使(警察と裁判所)などの次官に次ぐ位。五位又は六位相当 卷二
坊 官 ぼうかん 門跡に仕えて事務を取る人 巻六
伯耆の国 ほうきのくに 国名 現在の鳥取地方 卷二
崩 御 ほうぎょ 帝がお亡くなりになる事 卷一
法華問答講 ほうげもんどうこう 法華経について問答を行う講 卷一
法 師 ほうし 僧・出家した者・男の子 卷一
法親王 ほうしんのう 出家された皇太子以外の皇族男子の称号 巻三
坊 舎 ぼうしゃ 建物 お寺の建物 卷一
法住寺殿 ほうじゅうじでん 建物 後白河帝が退位後、お住まいとされた建物 卷一
法性寺 ほうしょうじ 通称 藤原忠道のこと 卷一
俸 禄 ほうろく 給与・扶持米 卷一
北 面 ほくめん 白川院が創設した親衛隊・上北面と下北面がある 卷一
北面の武士 ほくめんのぶし 呼称 御所の北の詰所に常駐していた、帝を御守する親衛隊に所属する武士 卷一
北 嶺 ほくれい 比叡山のこと。天台宗を指す場合もある。 対:南都 巻四
星 合 ほしあい 季節 7月7日・七夕の日 卷一
法勝寺 ほっしょうじ 寺名 左京区岡崎に建立された白河天皇御願の寺(勝つの字の付いた六勝寺の一つ) 卷一
法 施 ほっせ 仏に経を読み、法文を唱える事 卷一
母衣の風切 ほろのかぜきり 武具 矢の羽を鳥の両翼の風切で作る 巻四
本 朝 ほんちょう 通称 異朝(中国)に対して、我が国・日本をさす言葉 卷一
梵 天 ぼんてん 娑婆(欲界)の上にある天 卷一
凡 夫 ぼんぷ ただの人・普通の人間 卷一
 ま 行  目 次 へ
魔 縁 まえん 人心を惑わせて、修業の妨げをする悪魔 卷一
実 虚 まことそらごと 真実と偽り 卷一
将 門 まさかど 人名 関東に王国を作ろうとした平将門 巻四
まさなう ・・・・・ 見苦しい。不都合だ。 巻九
松 殿 まつどの 人名 藤原基房のこと(当時摂政職にあった) 卷一
末 代 まつだい 釈迦の死から千五百年後に、この世が衰退すると言う教え 卷一
 政 まつりごと 政治 政治・行政 卷一
惑ひ者 まどひもの 居所の定まらない者。浮浪者。 卷二
ま れ ・・・ 珍しく・稀に。 卷二
客 人 まろうど たまに訪れる人 卷一
曼荼羅 まんだら 諸仏の悟りの世界を描いた図 卷二
御 門 みかど 敬称 天皇を表す尊敬語 卷一
御倉預り みくらあずかり 官職 倉庫番 卷一
御 簾 みす 部屋を仕切る簾(すだれ)。 巻六
水茎の跡 みずくきのあと 筆跡。(水草の茎を筆にしたところから転じた言葉。) 卷二
 禊 みそぎ 水で体を清める事 卷一
弥陀の本願 みだのほんがん 阿弥陀仏に極楽浄土を願う事 卷一
御堂の関白 みどうのかんぱく 通称 藤原道長のこと 卷一
皆 紅 みなくれない 地色が紅色の扇 巻一一
美濃守 みののかみ 官職 現在の岐阜県の一部を管轄する役所の長官 卷一
美作の国 みまさかのくに 国名 現在の岡山と鳥取の境にあった国。 卷二
宮 仕 みやじ 神社の雑務をする位の低い人 卷一
宮 腹 みやばら 皇室出身の女性から生まれること 巻四
明 雲 みょううん 人名 延暦寺第五十五代貫主 卷二
明 王 みょうおう 天皇 卷一
妙音院殿 みょうおんいんどの 人名 内大臣・藤原師長の事 卷一
冥 加 みょうが 神仏の助け 巻四
名 号 みょうごう 南無阿弥陀仏のこと 卷一
冥 助 みょうじょ 神仏の助け 巻四
民部卿 みんぶきょう 官職 民部省(戸籍・租税・土木・交通を司る)の長官。 卷三
木蘭地 むくらんじ 衣類 木蓮の木の皮で染めた生地。 卷二
無 位 むい 正一位や三位などの位を受けていない者 巻四
無 官 むかん 官職に着いていない者 巻四
睦 月 むつき 陰暦の一月 巻九
陸奥の国 むつのくに 国名 現在の東北岩手・宮城地方 卷一
むねとの ・・・ 重だった 卷二
謀 叛 むほん 君主や為政者に反抗して反乱を起こすこと 卷一
紫地の錦の むらさきじににしきの 衣類 紫の生地に5色の糸で刺繍したもの 巻六
迷慮八萬 めいろはちまん 中国の高い山・須彌山のこと。 卷二
目垂顔 めだれがお 男らしくない顔・見苦しい様 卷一
馬 手 めて 右手・馬の手綱を握る手 左手は弓手(ゆんで) 卷一
目 貫 めぬき 刀の柄の留め金 巻四
乳 母 めのと 母親の代わりに乳児に乳を飲ませる女。乳母子・・・乳母の実の子供。 卷二
乳母子 めのとご 乳母の子供。 巻四
面 廊 めんろう 建物 建物の中の板敷きの通路 巻四
萌葱縅 もよぎおどし 衣武具 薄緑の糸でかがった鎧(よろい) 卷一
萌黄匂 もえぎにおい 衣装 黄と青の中間の色地 巻四
目 代 もくだい 官職 国司に代わって、地方を治める役人 卷一
以仁王 もちひとおう 氏名 後白河院の第二皇子。 巻四
 髻 もとどり 髪を束ねる為の紙紐 卷一
物 詣 ものもうで 寺社にお参りする事 巻四
 唐 もろこし 国名 中国の唐 卷二
 や 行  目 次 へ
野 干 やかん 獣名 狐の異称。 卷二
八寸の馬 やきのうま 馬の大きさ。肩まで4尺8寸(1.44m)の馬 巻九
柳の御衣 やなぎのぎょい 衣服 表が白裏が緑の上着と、五枚の重ね着 巻一一
流鏑馬 やぶさめ 競技 馬上から鏑矢を放って、的を射る馬術 卷一
矢 目 やめ 矢の当たった所 巻四
山城守 やましろのかみ 官職 現在の京都の南部地方を治める長官 卷二
やんごとなき ・・・・ 打ち捨てては置けない。一通りではない。特別の。 卷二
雄 剱 ゆうけん 武具 刀類の総称 卷一
猶 子 ゆうし 他人の子を自分の子にすること 卷一
有 識 ゆうそく 有識者・その道に明るい人 卷一
幽地道 ゆうちどう 普通の市民が通る道 卷二
右 筆 ゆうひつ 文官・秘書  卷一
靭負尉 ゆぎへのじょう 異称 衛門府の異称・御所の門の警備をする役人 卷一
弓場殿 ゆばどの 建物 御所の中の弓の練習場 巻四
ゆゆし ・・・ 表現 忌み憚られる・畏れ多い・慎むべき 卷一
弓 丈 ゆんだけ 長さ 弓の丈の長さ 巻九
弓 手 ゆんで 左手・馬上で弓を持つ手 右手は馬手(めて) 卷一
容儀帯はい ようぎたいはい 衣装 太刀を帯び、正装した装い。 卷二
影 向 ようごう 神仏が御姿を現される事 巻四
陽明門 ようめいもん 建物 御所の東側にある門の一つ 卷一
腰 輿 ようよ 手で腰の辺まで持ち上げて運ぶ輿(こし)のこと 卷一
余 殃 よおう 悪事の報いとして災いを招く事 卷二
余 慶 よけい 祖先の善行が子孫に及ぶ幸福 卷二
よしなき ・・・ 関係がない。都合が悪い。つまらない。 卷二
余 所 よそ 他人事。他岸の事。 卷二
與 力 よりき 加勢する人。助成する人 卷一
神子 よりまし 信仰 魂が乗り移った子供や女性 巻三
鎧直垂 よろいひたたれ 武具 大将が鎧の下に着る衣服。 巻四
 ら 行
来 迎 らいごう 死に際し、菩薩がお迎えに下られる事 卷一
礼 紙 らいし 巻物用の包装紙 巻三
落 居 らくきょ 事件が治まる事。世間が鎮まる事 卷一
落 書 らくしょ 落し文。 巻四
濫 悪 らんあく 秩序なくてんでに悪事を働く事 卷一
律 師 りっし 僧の位・僧都に次ぐ地位 卷二
堅 者 りっしゃ 禅問答で難問に答えられる僧侶 卷一
利 物 りもつ 仏が衆生にご利益(ごりやく)を授けられること 卷一
 寮 りょう 役所 省の下部機関、左馬寮など 巻六
立 願 りゅうがん 神に願いを立てること 卷一
竜華越え りゅうげごえ 地名 都から比叡山を越えて近江へ抜ける峠 巻九
諒 闇 りょうあん 天皇が喪に服される事 卷一
令 旨 りょうじ 皇太子や皇后などの命令書 巻四
両所三聖 りょうしょさんせい 山王7社の大宮と二の宮を総称 卷二
領送使 りょうそし 官職 罪人を護送する役人 卷二
綾羅錦繍 りょうらきんしゅう 衣服 絹織りの高級な衣服 卷一
輪地道 りんちどう 帝が通られる道 卷二
輪 廻 りんね 霊魂が他の生を吸収して、何時までも生き続ける事 卷一
綸 命 りんめい 天皇の御言葉・綸言とも言う 卷一
流 罪 るざい 遠国もしくは島流しの罰 卷一
流 人 るにん 島流しにあった罪人のこと 巻三
麗景殿 れいけいでん 皇居内の皇后等のお住まい 卷一
霊 神 れいじん 御利益(ごりやく)あらたかな神 卷一
伶 人 れいじん 音楽を奏でる人 卷一
簾 中 れんちゅう 簾越しに。部屋の奥。 卷二
連銭葦毛 れんぜんあしげ 白地に黒褐色の毛が混じり、銭形の紋が入った馬 巻四
蓮府槐門 れんぷかいもん 中国の故事から来た言葉で、大臣の家又は大臣の異称。 卷二
老少不定 ろうしょうふじょう 老人が若者より早く死ぬとは限らない事 卷一
狼 藉 ろうぜき 乱暴な振る舞い 卷一
牢 籠 ろうろう 押えられて伸びない事。苦しめられる事。 巻四
 禄 ろく 官吏が受ける給与 卷一
六 位 ろくい この場面では、六位の蔵人を指す 巻四
禄 山 ろくさん 人名 一般には安禄山と言いい、唐の時代、玄宗皇帝に反逆して、自ら帝を名乗った家臣。この戦いを安史の乱と言います 卷一
六勝寺 ろくしょうじ 仏閣 法勝寺など勝の字が付く天皇御願の6つの寺(左京区岡崎) 卷二
六孫王 ろくそんおう 人名 清和天皇の孫、「源」の姓を賜って地方に下り、源氏の始祖となった 卷一
六 道 ろくどう 人の死後の世界。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上 卷一
六波羅 ろくはら 地名 平家一門が館を連ねていた東山五条の六波羅蜜寺周辺 卷一
 わ 行
和光垂跡 わこうすいせき 仏が衆生救済の証として光を放たれる事 卷一
和漢両国 わかんりょうこく 和・・・日本、漢・・・中国 の2国を指す 卷二
わごぜ (我御前) 女性が親しみを込めて相手を呼ぶ言葉         卷一
渡辺党 わたなべとう 武士 源氏物語のモデル・源融の子孫、淀川の河口に拠を定めた武門として活躍 巻四
      只今工事中!!