スペシャルオリンピックス
文化プログラム合同発表会





スペシャルオリンピックス文化発表会に参加して


 平成20年8月31日(日)に東京代々木、国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました第2回スペシャルオリンピックス日本・東京 文化プログラム合同発表会に参加させて頂きました。

 今回は私達がご指導していますアスリート達が制作しました木彫作品の展示もされるということで、皆さんどの様に見て頂けるのかと、楽しみと多少の不安を持ち会場へ伺いました。

 ボランティアの方々やアスリートのお母さん達が飾りつけをされ、大変素晴らしい展示が出来ました。

 開演になりご覧になられた方々も本当に興味深く見て頂けて私としましてもほっといたしました。

 ホールの方では英会話ミュージカル、活動報告、ドラマ、合唱、ダンスと皆さん精一杯の元気で発表されていました。中には木彫教室でいつも一緒のアスリートの方々によるピアノ演奏やソロでの歌など、皆さん普段は見せない堂々たる姿を見せて頂き、才能の豊かさに驚かされると共に、頼もしくも感じました。

 私は斉藤p琳先生の下へ仏像彫刻の修行をする
ために井波へお世話になって早いもので15年が経ちました。その間、本当に沢山の方々に支えられ何とか現在でも彫刻をやっていられるのだと日を追うごとに実感してきました。そのようなことから以前より私も、この皆様に育てて頂いた木彫の技術を生かして何か世の中に恩返しができないかと思っておりました。

 昨年東京の知人を通して、このスペシャルオリンピックスのアスリート(知的発達障害者)へ木彫り指導のお話しを戴き、すぐに了承し、昨年末に1回目の教室を開催いたしました。刃物を使用するということで正直だいぶ不安もありましたが、皆さん予想以上に上手く扱われ、これなら大丈夫だし、さらに高度な技術にも挑戦できるのではと実感いたしました。

 また、本当に素直に下向きに作業をしている姿に、私たち指導者の方が心を洗われるようで、生きる力、希望、素晴らしさを教えて頂きました。ボランティアや付き添いのご両親の方々の献身的な行動にも人と人の絆、親子の愛情に触れさせて頂くことができ人生観が変わるような大変大きな経験となりました。


 その後、数人の彫刻師達と数回の教室を開催し、数点の作品が完成して今回の合同発表会に出展することができました。合同発表会ということで会場にて本当に沢山の方々に見て頂くことができ、関係者の皆様の本当に喜んで頂いている姿を見せて頂き、なんとか人の役に立てたのかな?やってよかったな!と実感することができました。

 今後、引き続き正式プログラムとしてこの木彫り教室を月1回のペースで開催していくこととなりました。

 今後はさらに高度な作品に挑戦して頂くために、指導者一同研究を重ね、実現に向けて努力していくしだいであります。

 しかしながら、会場が東京ということで講師のスケジュールや高額な交通費、滞在費など長期的に開催し続けるための課題がまだ沢山あることも事実です。

 この活動を通しまして、富山県南砺市の伝統木彫刻の素晴らしさや、技術保存の必要性、世の中への文化的関りの必要性、現状など木彫刻と生活との関りを少しでも多くの方々に知って頂ければ大変嬉しく思います。

 最後にこの活動にご支援、ご協力、ご尽力を戴いております多くの方々に、大きな感謝と共に厚く御礼申し上げます。

 また、この様な活動を行うための技術を長い間ご指導戴きました、師、斉藤p琳先生に改めまして心より感謝致します。

                 平成20年9月1日
                                         佛師 関 p雲