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ガン発症のメカニズム
<高濃度の酸素の元では生命体はバランスを崩す>
◎1970年頃イギリスの科学者プリーストーリーは「低濃度の酸素の中よりも、高濃度の酸素の中で燃焼させたロウソクほど早く燃え尽きてしまった。」と、すでにこのときに酸素の毒性を予言している。
酸素の毒性は、その後多くの科学者によって証明されている。
例えば生きていくうえで、左程の量の酸素を必要としないヒト・ゾウ・チンパンジーといった生物の寿命が比較的長いのに対し、酸素の消費量が多いネズミ類の寿命はとても短い。
このことは生体が酸素を消化するプロセスでなんらかの毒性物質が発生しており、その量は酸素使用量に比例して多くなる事を示している。
また大気中の酸素濃度が高くなると、植物の成長に異状をきたし種子の発芽が起こらなくなるといった現象も生じてくる。
ネズミや犬も呼吸困難やけいれんを起こして死んでしまう。
大気中には役21%の酸素が含まれているが、この割合を超えて量が多くなるとたちまち生命体はバランスを崩してしまうのである。
酸素は生体にとって絶対に必要なものに違いないが、実は危険因子にもなりうる。
そして危険因子の正体が活性酸素なのである。
<癌の発症も活性酸素が引き金>
◎カバノアナタケは何故、癌細胞の働きを抑制したり消滅させることが出来るのかその原因を簡単に述べると、このキノコには自らの力で身体を修復するための「免疫力」を高めたり、活性酸素を除去する成分がたっぷり含まれているからなのだ。
活性酸素は今、医学界でも大変注目されており健康を語る上でも欠かせない存在となっている。
最近の研究では病原菌以外の病気の9割はこの活性酸素が原因だと言われている。
癌を始め心筋梗塞や脳血管障害、糖尿病、肝炎、痴呆など数々の疾患も、活性酸素と少なからず関わりがあると言うのである。
1980年アメリカのオークリッジ研究所のトッター博士が「人間の偶発癌は活性酸素で起こる」と発表しクローズアップされた。
活性酸素はここ数年の間にすっかり有名になり、今では多くの人たちが「身体に有害なもの」として認識している。
酸素は人間が生きていく上で欠かせない物質である。
呼吸をして酸素を取り入れると、その殆んどはエネルギーとして活用される。
ところが体内でエネルギー代謝が起こる過程で活性酸素が発生する。
こうして出来た活性酸素が人間の体内の細胞組織や皮膚に攻撃をしかけ、様々な障害を与えるのである。
<活性酸素とは・・・独り者の孤独な分子>
◎すべての生命体は細胞単位で組み立てられており、細胞は色々な分子からなっている。
この分子は決まった数の電子に取り巻かれ、しかも電子は対を成して存在しているのが普通である。
活性酸素はこの電子配置が異状になり、電子が一つだけになってしまった状態である。
これは分子にとっては一大事、さっそく安定化を図るために隣の分子から電子を強引に引き込もうとする。
こうしてごく普通の酸素は過激な酸素(活性酸素)へと変身を遂げる。
さらに困った事に活性酸素の害は連鎖的に起こり、正常な細胞(特に細胞膜)が次々ときずつけられてしまい老化現象を引き起こす。
ただし活性酸素は100%悪者では無い。
体内に侵入してきた細菌やウイルスを撃退するガードマン役も買って出てくれる。
<活性酸素の発生要因は大きく3つに分けられる>
@生命活動によって発生する活性酸素
私たちの身体は60兆もの細胞からなっており、その一つ一つにミトコンドリアという発電所がある。
この発電所で酸素をエネルギーに変換するさい、取り入れた酸素のうち約2%が活性酸素(いわゆる老廃物)となってしまう。
人間の体内にはこの活性酸素に対する防衛システムが備わっているものの、残念ながら100%を阻止することは出来ない。
A紫外線・排気ガスどの外的要因で発生する活性酸素
紫外線はほんのわずか皮膚に触れただけでも活性酸素は発生し、皮膚の老化や皮膚がんになる恐れがある。
紫外線から皮膚を守るガードマン役であるメラニン色素の少ない白人系は、皮膚がんのリスクが高い。
タバコの煙や排気ガスからも相当量の活性酸素が測定されている。
タバコの場合やめる事も出来るし近くに寄らないなどの防衛策を取ることが出来る。
しかし大気汚染は避けられるものではないし、環境汚染が進む中で生活すれば嫌でも活性酸素のリスクが高まる。
その他には農薬・殺虫剤・加工食品などの化学物質も人体の中に入ると活性酸素を大量に発生させることが分かっている。
<活性酸素を除去するSODの正体とは>
◎食品は冷蔵庫で保存しなければ腐ってしまうのに、なぜ人間は腐らないのか?
答えは、人間の体内には抗酸化物質が備わっているからなのだ。
ここで言う抗酸化物質とは活性酸素による酸化を防いだり、それに対抗する作用を持つ物質の総称であり、その代表的な物質がSODと言う酵素である。
◎1969年にSOD酵素の存在が明らかになり、1980年代では癌や脳卒中などの成人病が過剰な活性酸素によって発生する事がわかって来た。
そしてこのSODの投与が癌や脳卒中などの治癒に関係する事が、具体的にわかってきたのである。
◎人間の体内に発生した活性酸素の多くは、SODによってその毒性をコントロールされる。
体内で活性酸素が増加するとSODの働きが活発化し、活性酸素を取り除く仕組みになっているのだ。
実際にこの有能なシステムは休み無く働いている。
ただし発生した活性酸素の2%程度は、どうしても防御システムのコントロールから外れてしまい、そのわずかな量が細胞や組織の障害を引き起こすのである。
◎SODの力は年齢とともに弱まって行くし、遺伝子にも支配されているので個人差があり、誰もが皆同じように撃退できるわけではない。
しかし体内の抗酸化物質の活性を高める手法、それは日常的に摂取している食べ物から取り入れる事が出来る。
<抗酸化物質の活性を高めるには>
基本的には野菜や果物などを積極的に取ることである。
◎抗酸化物質を多く含む食品
・柑橘系果物・キャベツなどに多い・・・ビタミンC
・人参・小松菜・カボチャなどに多い・・・βーカロチン
・赤ワイン・・・タンニンやポリフェノール
・緑茶・柿・バナナ・・・ポリフェノール
・ブルーベリー・マンゴー・・・アントシニアン
・豆腐・納豆・(大豆製品)・・・イソフラボン
・ココア・チョコレート・・・カカオマスポリフェノール
・春菊・ほうれん草・・・ケリセチン
これら抗酸化物質を多く含んだ食品をバランス良く摂取することが、癌発症の抑止効果を高める。
<活性酸素を発生しやすくする食品>
加工食品やインスタント食品
脂で揚げたものが多く、空気に触れると酸化して過酸化脂質になる。
この過酸化脂質が肝臓で解毒されるさいに活性酸素を発生させ、しかも体内に溜まりやすい。
食品添加物
食品添加物を多く含む食品も消化吸収の過程で異物認識され解毒されるさいに活性酸素を発生する。
脂身の多い肉や魚も要注意
脂質が多い分、酸化によって出来る過酸化脂質を溜め込み活性酸素の害を受けやすい。
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