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武庫川上流部(日出坂)床止め工事について
三田の水と緑を守る会   松下 和実

っとうしい 梅雨の季節となりました。しかし、田植えを終えた田んぼには恵みの雨です。カエルたちも大喜びで恋の歌を唄っています。

さてご存じの方もあるかと思いますが、私の住まいしています日出坂(三田市藍本)は毎年のように田畑が湖のようになり、浸水する家もあり、水害の被害を受けてきました。そんな悩みを解決するため約30年前、田畑の区画整理事業と共に河川改修を行いました。

ところが、長い歴史の中での軋轢があり、当地の下流の井堰を取り除くことができず、約1kmの湛水区域が残ってしまいました。そのことが幸いして、当地に自然豊かな水辺が出来上がりました。今、川辺では蛍が乱舞しています。二枚貝も数多く、そこに卵を生むタナゴもたくさん泳いでいます。

1996年8月28日当地から上流での集中豪雨のため堤防をかねている国道176号を溢水し、民家2軒が床下浸水になりました。田畑も冠水しました。そのため、河川の拡幅と堤防の嵩上げ工事をすることになりました。

井堰のある場所は川が90度に曲がっていますので、河川管理上は井堰を取り除いてコンクリート護岸を考えていたようですが、生物調査をしたところ、トゲナベブタムシをはじめ貴重な水生昆虫、ノウルシ等の水辺の植物、トンガリササノハガイ、カタハガイなど二枚貝の棲息地であることが判りました。

そこで、この淡水域を残し、自然に配慮をした護岸と床止工事を行うことになり、そのための委員会が作られ、私も地元の委員として参加して意見を述べてきました。

護岸は4個の石、約2トンを一組として、石組みを基本にし、床止めは石を互いに繋ぎ、将来草で被われるものとなるように設計されました。井堰は洗い堰として、魚が遡上しやすいものとすることになりました。

私が特に意見を述べたのは、川と溝の接合部に落差を付けないでほしいということでした。当地の中を約1km以上流れている溝は川と落差なく繋がっているため、小魚たちが溝を揺り篭として育っており、時としては、鯉や鮒も上がっているのです。この溝に田んぼの水も流れるのですが、私は田んぼからの水の出口をゆるやかな勾配にしています。そうすると、メダカやドジョウが田んぼに入り、メダカは何万もの卵を生み、群れをなして泳いでいます。

この意見も採用され、落差のない接合がなされることになりました。

いよいよ工事は今年に入り始められました。今年は例年になく雨が多く、手間取っていますが、それらしい形になってきました。護岸部はほぼできてきたのではないか、と思います。先日より水制を作るために、川の一部を乾し上げることになり、貝を移動させる作業にかかりました。私も少し参加しましたが、いるわいるわ、数え切れないドブガイと多くのササノハガイでした。2日に渡っての作業で2千数百個の貝がいたとのことです。さして広くもない(200平方メートル程度)になんと沢山いたのでびっくりしました。

この湛水部が水生生物にとってとても大事な場所であることが改めて判りました。この後、水制工、床止め工と続いていきますが、工事の途中はもちろん、工事の後もよく見守っていきたいと思います。そのため、私達地元の者7名で「日出坂水辺に親しむ会」をつくりました。自分たちはもちろん、子どもたちに川の楽しさ、おもしろさ、豊かさを伝えていきたいと思っています。さっそく、この5月に子どもたち約80人が川に入り、網を手に手に、多くの生き物に出会い、水の流れを感じてくれました。

また、三田市、県土木の行政と地元「日出坂水辺に親しむ会」が「親しめる水辺を作る会」を始めることになりました。

みなさんもお近くを通られましたら、一度川を見てやって下さい。

(「日出坂水辺に親しむ会」世話人・三田市 藍本在住)

水路や河川敷、魚道整備へ(朝日新聞 2004.5.8 夕刊 )
メダカやドジョウ、ナマズなどの淡水魚は河川と農業水路、水田のいずれにも棲息している。フナやコイは春に遡上し水路内などの浅瀬で産卵する。
ウグイなど河川に棲息する魚が洪水時に水路へ逃げ込むこともあり、逆に水田にいる魚が干上がった田から河川に逃れることもある。水田と河川の自由な行き来は、魚たちの生存に重要な条件だった。
ところが70年代頃から、農家の兼業化などに伴って、除草作業が要らないコンクリートの水路が急増した。水路と河川を繋ぐ部分は逆流を防ぐため、数十センチ〜1メートル前後の落差が付けられ、魚が遡上できなくなった。
その結果、水田などの淡水魚は激減してしまった。今回その対策として両省(注:国土交通省と農林水産省)が連携して、河川と水路、水田の3水域のつながりを回復し,あわせて魚の生息環境を改善することにした。
具体的には、河川と水田をつなぐ水路をゆるい斜面にして魚道を設ける▽コンクリート水路の一部を撤去して自然に戻し、水路を広げ、よどみを作るなどだ。このほか水路の底に枕木やブロックを置いて魚の隠れ家を増やしたり、水路のわきに樹木を植えて緑陰をつくったり、河川敷に新しいため池をつくったりすることも検討している。
両省は4月末に、魚の生息調査をした上で、事業計画を策定する「手引書」をまとめた。今後、全国の自治体などから候補の水域を募って、順次手がけていくことにしている。

後記:この記事を読んでから、農水省のホームページに、この「手引書」がどのようなものか、入手できるのか、情報公開で申し込むのか、などを質問した。 ( 5 / 12 A.M 受付 No. 8471 ) 然しその後現在に至るまでメール・その他何の連絡もない。これで果たして農水省は本当にやる気があるのだろうか。
何れにせよ、松下さんの指摘と朝日の記事は、その意図は全く一致している。兵庫県三田土木事務所も、「参画と協働」のモデルケースとして、今後も努力を続けて頂くよう期待している。     (編集部)

       
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