ある野生生物の分布について、分布の周辺域に生息する小さな地域個体群は、遺伝的にある程度の適応を遂げ、種分化している可能性が高いとされています。そのため、分布の範囲が限られ、生息地が狭く、生息密度の低い種は、より絶滅にさらされやすい種であると考えられています。
しかし、私たちをとりまく海は、今やまちがいなく病んでいます。絶滅にさらされやすい種の観点からは、私たちがダイビング中に出会う海水魚(浅海性魚類)や海洋生物について、ほとんど知られていないのです。
今後、浅海性魚類について、分布の地理的限界や亜種・地域個体群についての情報が重要になってきています。ダイバー・フィッシュウォッチャーたちの観察記録をもとに、「国内各地方の魚類相」を知ること、そして、"ある海域で「絶滅にさらされやすい種」である"と評価された海水魚について、さらに、「日本での分布と現状」を知ることがとても必要なことになってきています。あなたの身近にある海の自然を守るために、ぜひあなたのフィールドで海水魚を調べてみてください?