海中社会のさまざまな私生活やドラマを見せてくれる、私たちをとりまく「海」は今やまちがいなく病んでいて、今世紀終わりまでに数えきれないほどの種の海洋生物が絶滅しようとしています。しかし、絶滅に瀕した種の観点から、私たちがダイビング中に観察する海水魚についてほとんど知られていないのが現状です。
私たちは、伊豆諸島三宅島をはじめ「日本海水魚保護ネットワーク(RCNJ)」の各会員がよく潜る、国内各地それぞれのフィールドで観察・調査・監視を継続し、保護データを集めています。
1996 IUCN レッドリストカテゴリーに照らし、伊豆諸島の三宅島で絶滅のおそれが高いと考えられる"魚種"を把握してきました。そして次に、これらの魚種について行ってきた国内での分布・生態・生息調査の諸結果と比べ、該当する"魚種"がそれぞれの生息地で置かれている現状がどのようなものなのかをとりまとめています。これが「皆さんのフィールド版レッドリスト海水魚編」作成へむけた基礎的な保護データとなります。海水魚の国内分布・生息調査へご協力をお願いします 以下に掲載した"種"に関して、国内各ダイビングポイントにおける生息情報を提供してください。もし仮に伊豆諸島三宅島で「危急種」でも、他の海域では「普通種」であろうと評価されるかも知れません、あるいは逆の状況に種が置かれているかも知れません。
これらの種が、それぞれの海域でどのような状況に置かれているのか、生息環境に悪化は認められるのか認められないのかなど、まず、科学的な裏付けに基づいたデータを調べて、その事実を知ることが重要な保護データとなります。ダイバー仲間から提供していただいた観察記録が有力な保護情報に値すれば、その海水魚と生息地を保護する活動をすすめる上で、私たちは協力を惜しみません。
ぜひ、全国のダイバー・フィッシュウォッチャーの皆様のご協力をお願いします。・ウスバノドグロベラMacropharyngodon moyeri
・オグロベラPseudojuloides cerasinus
・オトヒメベラP. "elongatus"
・オナガスズメダイChromis alleni
・マルスズメダイC. ovatiformes
・シロボシスズメダイC. albomaculata
・ミヤケヘビギンポEnneapterygius miyakensis
・ミヤケテグリSynchiropus moyeri
・ヒメテグリS. kiyoae
・イズヌメリCallionymus persicus izuensis