当店の方針の話
当店の方針と言うより僕の時計に対する考え方
ですが、少し宣伝がてら書きますので是非、読んで
ください。
ゼンマイ式の腕時計は腕に乗る程度の小さな空間に
普通の機械式時計で約百数十個の小さな部品で
構成されています。
機械式クロノグラフは更に小さい部品、約三百数十個
で組み立てられています。
これらの歯車などが微妙な噛み合いで時を刻んでいます。
ですので、当然ながら普通の工業機械製品(たとえば自動車など)
より個体差が出て来ます。
簡単に言えば『あたり』 『ハズレ』が多いと言う事です。
ですので、当店では販売する時計を全て一個一個
僕自身がランニングテストをして合格した物だけを
販売しています。
(テストは僕の時計テスト用の大きな机の上に平置きで
約1週間〜2週間ほど実際に動かし続けます。その間
の日差を調べます。そして毎日時刻を見る他にリューズ
を回し巻味や感触なども重要なテスト項目です)
ですので『ハズレ』の時計は売りません。
全て僕自身が認める『あたり』の時計しか売らないのです。
もちろん100%は無理ですが、最大限に努力しています。
ちなみに僕が認める時計の基準とは数字では無いです。
もし僕自身がこの時計を買うのであれば、この金額でこの
性能&精度ならOKとか、ダメとかという感性です。
そして、当店で時計を買ったお客様が『オレの時計は南雲
時計店で買ったんだ』とお客様が安心と満足を得られる時計
屋を目指しています。
そしてテストで合格した時計、全てのカルテを作って
保管してありますので、販売時にその時計の目安となる
精度などがわかる他にオーバーホールの時や修理の
時にもカルテを作りますので買った時より何年後や
何十年後に違いが大きくなります。
※電池式のクォーツは当店のクォーツテスターに掛けて、
精度チェックをしております。
以上のような事が当店の販売方針です。
ただ、田舎の小さな時計屋なので在庫量は都会のお店に
比べたら遥かに少ないのですが、一生懸命さだけは絶対に
負けていませんので、よろしくお願い致します。
店長 なぐも たつや
精度について
精度の事について少しお話します。
機械式の時計は現代のクォーツ式になる前の古き良き時代の
工業製品です。
っと言うより現代では工芸品と言った方がいいかもしれません。
車などで言えばクラッシックカーのような物なのです。
ですので、機械式時計全般で言えばクォーツのような高い精度は
無理ですし、耐ショック性能など全ての面で劣ります。
しかし、時計雑誌やインターネットの時計のサイトなどを見て
いると、スポーツウォッチはいかにも強くて高精度のように書いて
ありますが、精度&ショック性能向上の為に今のクォーツ式が
出てきたのですから、機械式は弱いのです。
たとえクロノメーターなどの高精度の証明のある物でも機械式の
時計では、一日の狂いはだいたいですが、−4秒から+6秒
以内であれば合格なのです。
って事は高精度なクロノメーターの物でさえも、一週間で約40秒
くらいの遅れや進みが出ても精度が悪い訳ではないのです。
ですので、クロノメーター以外の機械式時計では新品でも、一日
あたり遅れが−5〜−10秒くらいの遅れがあっても不良ではないし、
進む場合でも一日あたり20秒くらい進んでも精度が悪い訳では
ないのです。
(ちなみに現在は全商品クロノメーターの有名B社のYさんから’98年
の初め頃に聞いた話しでは、その当時のB社では−20秒くいらの
遅れから+40秒くらいの進みなら出荷してるらしいと聞いてメモして
おいた事があったくらいです。ちなみにこの日差−20〜+40秒以内
ならOKという精度は同じ頃のセイコーアルバの自動巻の精度と同じ
くらいです。)
そして気になる当店の基準は上でも数字ではないと書きましたが、
遅れる時計は僕の好みではないので、なるべく進む物を販売しています。
そしてその進み具合はクロノメーター物や高額な物は、日差+1秒くらい
から+10秒以内くらいまでと考えています。
もう少し金額的に手頃なモデルでも+1秒くらいから+15秒以内くらい
までと考えています。
ただ上に書いた精度の数字的な物はあくまでも目安です。
基本的な考えは単純な数字的な精度よりも精度に遅れ&進みのムラが
少ない、安定した精度を示す物を基本にして考えております。
(針やリューズを動かした時の感触もテスト項目に入ってます)
ではでは、機械式の時計に過度な精度や性能を期待するより、味ある
時計と良い時間をすごしてください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。