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社団法人 日本バーテンダー協会

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QUATRO BAR GUIDE
クアトロ的バーのススメ
2007・9月号「QUATRO掲載記事より」
バーテンダーに聞く初めてのバーの利用法。
ONとOFFを切り替える場所


バーは「第二の自分の部屋」だとよく言われるが、馴染みのバーを持つ人は人生を楽しんでいる人が多いように見える。
仕事とプライベートをうまく分けるのにバーの役割は多いのかもしれない。とはいえ、初めは入りにくいもの。
バーとどのように付き合っていけば良いのか、日本バーテンダー協会加盟店の若手バーテンダーに聞いてみた。

写真/松本幸治 、 インタビュア/中島照雄(バー パラダイス) 、朝川進(音喰屋アサチャン) 、制作/志満津蔵(バー フォーラム)
コメンテーター /鈴木良充 (左) (バー セントポーリア)、菅原武彦 (右)(カフェバー リセット)

インタビュアー
(以下 イ):
初めてバーに行った時、何か困ったことはありましたか?
鈴木(以下 鈴): 入った店がメニューがない店で困りましたね。あと、どこに座っていいのかわからなく 、、、、。
カウンターに座っていいのか、3人で行ったらテーブル席に座らなきゃいけないのかとか。

イ : メニューが無かったら、カウンターの後ろのバックバーに並んでいるお酒の中で気になるものをバーテンダーに聞いてみるのもいいですよね。そこでバーテンダーとの会話のきっかけにもなりますし。
それで、結局何を飲んだんです?

鈴 : 何を注文していいか分からず、ジンロックをがぶ飲みして、酔いつぶれてそのまま寝ちゃいました。
イ : カクテルって名前と味でギャップがあるのが結構ありますよね。可愛い名前で選んで、飲んでみて、うえってなる人とか。昔のカクテルってメインのベースのリキュールがあって、イメージで色をつけて甘めのドライにしたものが多いから。
(一同 そうそう。)

鈴 : 料金的なものもわかんないから入ってづらいですよ。メニューもないし、システムとかもわからないですから。
菅原(以下 菅): 会計の時も金額が書いてある一枚の紙だけだから、内訳はどうなっているんだろうっていう不安もありますよね。
イ : 豊橋の相場はカクテル一杯700〜800円くらいです。名古屋はだいだい1000円くらいだからお値打ちだと思います。あとチャージも店によってマチマチだけど、だいだい500〜1000円くらい。一般的にバーは高いイメージがあるけど、そうでもないんですよね。
菅 : もっと安くたくさん飲みたかったら、今ならコンビニでもカクテルが買えるし、バーは、それだけじゃなく空間を楽しむところかな。
イ : バーで飲むのは、そんなに高いわけではないけど、やっぱりある程度は余裕をもって飲みに出たいですよね。先に予算を言ってもらえれば、そのように対処もできますし。
ウィスキーなんかは、ピンからキリまであるから、注文の時に値段を聞くのは別にカッコ悪いことじゃないと思います。
あとは、メニューがある店でもメニュー以外のものを注文したりもバーの楽しみの一つですよね。

鈴 : 今、自分がバーテンダーになって、お客さんに「メニューがないからお好みを言っていただければお作りします。」って言うと「何でもいい」ってよく言われるんですけど、それも困りません?
菅 : 昔行ったバーで「なんでもいいカクテルなんてありません。」って言われたことあります。
イ : お店側に立って初めてわかることも多いですよ。自分の好みとかその日の気分をバーテンダーに伝える事も大切です。コミュニケーション、それこそバーのおもしろさであり、楽しみ方だと思いますね。
他にお客として困った経験ってありますか?

鈴 : 若い頃って、お腹も空くし、フードを注文するじゃないですか。さらに女の子と一緒だったりすると、カッコつけてわかんないものを注文するんですよね。後でバーテンダーにアドバイスを受けて、何を食べるか決めればよっかたかなと後悔しました。
例えばパスタとかもよくわかんなかったりしませんか?

イ : バーテンダーは、そのお店にあるものすべてに答えられるよう心掛けているから、わからなかったら素直に聞いた方が良いと。
そこから女の子との会話が盛り上がったりする事もありますし。服装とかはどうでした?

鈴 : そうですね。バーに行く時はある程度気にしたかな。ネクタイしなきゃいけないのかとか、どんな服を着ればいいのかとか。
イ : 昔は靴を貸してくれる店とかもありましたよ。ある程度大人の空間だから、それなりの格好はしたいです。すごくカジュアルな店なら軽装でもOKのところもありますし、身だしなみもお店によって使いわけが大事ですね。
でもバーって最初は入りづらいですよね。

菅 : 初めてのバーの扉って、開ける瞬間がすごく緊張するんです。で、カウンターに座るとホッと落ち着くみたいなね。
イ : 心地よい緊張感がありますよ。でも、カウンターごしというすごい近い距離で話せるんだから、アットホームな感覚でも来てくれたらいいですよね。バーテンダーっていうのは、身内にも友達にも話せないようなことを話せる存在だと思うんです。聞くんだけど、変に深く突っ込んだりもしないから、その分余計に話しやすいと思いますよ。バーは隠れ家的な場所。
バーテンダーはいつもウェルカムな感じで待ってるから、少し緊張するかもしれないけど、思いきって扉を開けて入って来て欲しいです。

菅 : 今の若い子って、会社の先輩にバーに連れて行ってもらったりってないじゃないですか。そういう人間関係の中でバーの楽しみ方とかを学んで、その上で必要な上下関係を養っていけるから、ぜひ昔みたいにそういうことをやっていってくれたらなと思います。
鈴 : そこでいろんな人と知り合って、横の繋がりができたりしますし。バーっていうのは仕事が終わって家の帰る前にワンクッション置くところなんだと思うんです。いきなり家に帰ってスイッチをオフにするんじゃなくて、サードスペース的な感じでバーを使ってくれたら嬉しいですよね。
イ : そういうことで毎日にメリハリもつきますしね。一人で来ても大丈夫です。女性一人でも意外に来やすいですよ。女性一人だと声をかけられたりとか心配もあるかもしれませんけど、それは基本的にはタブーです。とにかく色んなお店に行って、自分に合ったお店を見つけることも大切ですね。
菅 : お店を選ぶ基準もTPOです。記念日とかにちょっとお洒落して、ムードのある店に行ったりね。音楽で店を選ぶのもアリです。ジャズが聞きたいからそういうお店に行ったりとか。自分の好きな音楽を聴きながら、好きな酒を飲めるなんてある意味幸せな時間だと思いますよ。曲にもよりますが、リクエストがあればおかけします。そのときの店の状況にもよりますけど。
イ : まとめると、一回バーに来てみてくださいってことでしょうか。
馴染みのバーを持つことは、きっとライフスタイルを充実させると思います。
今日もがんばった、明日もがんがろうと、みんなが元気になってくれれば嬉しいですね。

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