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<目次> 木簡、遺物、遺構 世界遺産に登録 北大和道路推奨案の白紙撤回を求める声明 2003.11 「PIプロセス」の事態 2003.11 日本政府の回答VS守る会の反論 2005.2.03 あなたの力を貸して 最近の動き トンネルルートを歩く会 2004.3.21 第6回集い 2004.4.18 資料 シンポの意義 2002.4 資料 高速道路 2002.6 資料 地質 2002.6. 資料 木簡 歴史の証人 2002.6 資料 大気汚染 2002.6 みんなの広場 |
トンネル工法では水は「だだ漏れが常識」です。平城宮を守るためにはトンネル掘削を止めさせる以外にありません。
せっかく今まで保存されてきた遺跡・遺物が、世界遺産に登録されたとたんに破壊されることが許されてよいものでしょうか。バーミヤンの二の舞を許して良いはずがありません。 私達は高速道路から世界遺産・平城京を守る会を結成して運動しています。構成メンバーは、文化財保存全国協議会・関西文化財保存協議会・奈良県文化財保存対策連絡会・奈良県歴史教育者協議会・日本史研究会・京都民科歴史部会・新建築家技術家集団奈良支部・奈良自治体問題研究所・飛鳥池遺跡を考える明日香村民の会・古都奈良の歴史的遺産と景観を守る市民共同フォーラム・奈良世界遺産市民ネットワークなど12団体です。 下記のような世界中の文化遺産を愛する人たちへの訴え運動を進めています。皆さんからお寄せ頂いた署名は3万5千筆を越えました。地下トンネル案が撤回されるまで継続の予定です。風前の灯火となっている平城京の埋蔵文化財を守るために、どうぞあなたのお力を添えて下さい。署名用紙は当サイトのメールでご請求頂いたら郵送させて頂きます。たくさんの人たちの生の声を関係各機関に届け、トンネル案撤回を求めて参ります。 奈良県都市計画審議会が、環境影響評価の「方法書」の縦覧を11月9日〜12月8日までを行い、「方法書」に対する「意見」を11月9日〜12月22日まで、奈良県都市計画課にて、受け付けるとしています。下記に意見の例を挙げております。ご一読の上御協力お願いします。 04年11月20日 各 位 「方法書」への「意見」をお出しください 晩秋の候、皆さんにはますますご清祥のことと存じます。 日頃、高速道路から世界遺産・平城京を守る会(「守る会」)へのご奮闘に心からお礼申し上げます。 さて、わたくしたち「守る会」は高速道路から世界遺産平城宮を守り、世界遺産都市奈良・平城京に高速道路を通さないで下さいと4年にわたる運動を進めてきました。そして、当初予想された世界遺産平城宮直下の高速道路計画を変更させることに成功しました。 しかし、国土交通省が決めたルート構造案は、平城宮の直近、バッファーゾーン内を地下トンネル二つを通すものです。これでは地下水位の低下が予想され平城宮、平城京全体の木簡など地下遺構に大きな影響を与えるものです。 現在、このルートで奈良県都市計画審議会が、環境影響評価の「方法書」の縦覧を 11月9日〜12月8日までを行い、「方法書」に対する「意見」を11月9日〜12月22日まで、奈良県都市計画課にて、受け付けるとしています。 「方法書」(http://www.pref.nara.jp/toshi/plan2/houhousho1.PDF)にあるように、文化財の項目では世界遺産の完全性の保全という項目は一切なく、平城宮などの8つの世界遺産を大気汚染や地下水位の変動から、その完全性をどう保全するのかという方法について記述がありません。景観についても同様です。 この不十分な「方法書」に対し、別紙「方法書への意見」を参考に各加盟団体および個人(構成員)から意見を提出していただきますようよう、大変お忙しいことと思いますが、よろしくお願いいたします。 以上 意見の送り先:〒630-8501 奈良県奈良市登大路町30 奈良県 土木部 都市計画課 提出期限 :04年11月9日〜12月22日 高速道路から世界遺産・平城京を守る会 事務局長 小井 修一 奈良市般若寺町309−7 TEL・FAX 0742−23−0469 「方法書」への意見(例) 04年11月 ○ 単なる「文化財」としての位置付けでなく、世界遺産・平城宮、世界遺産都市奈良としての位置づけを記述すべきである。そして世界遺産の完全保全を絶対条件とするために、世界遺産条約、同指針の遵守を明記することが必要である。とくに、第28回世界遺産委員会における古都奈良の文化財に対する決議の第2項「日本政府が、遺産の真実性と完全性を保存する努力を続けるよう奨励する」を方法書に明記すべきである。 ○ 地下トンネルの排気塔は世界遺産地域の景観上も、環境上も許されるものではない。どのくらいの大きさ、高さまで許容するのか、その規準を明確にして、調査すること。また排気塔からの集中排気量によって大気汚染が基準内に入るのか調査を明記すること。また眺望点は2点ではなく多数点からの眺望を設定すること。 ○ トンネル出入り口の施工は開削工法であり、2キロ近くの遺構、遺産が破壊される、どう対処するのか、調査対象面積、調査期間、調査費用など方法書に明記すること ○ 排気ガスによる大気汚染は、人間に関する基準と共に、地上における文化財・文化遺産を守るための基準を明確にして環境アセスを行うことが必要である。人間の健康に関する基準は人間の一部の再生機構が働くため、基準は緩やかである。従って人間の基準では文化財は守れない。文化財を守る基準を明確にすると同時に、現状での文化財・文化遺産の大気汚染による損傷を精密に調査することを方法書に明記すること。 ○ 日本政府がユネスコ・世界遺産委員会に報告した24号線の「慢性的な交通渋滞」、県道、奈良・郡山・斑鳩線の「9倍の事故」はウソであった。正確な調査を実施すること。同時にユネスコ世界遺産委員会に報告している訂正等について、どう対処するのか検討することことを明記すること。 ○ 「評価の手法」欄について、「-----、事業者により実行可能な範囲内で出来る限り回避され、又は低減されており、必要に応じその他の方法により-----」をすべて削除すること。世界遺産平城宮の木簡などの地下遺構は「完全性の保存」(世界遺産条約)が求められているものであり、「事業者により実行可能な範囲内で出来る限り回避され」などの言葉、文章で「完全性の保存」ができないからである。もっと真摯に対処すべきである。 ○ 地下トンネルによる地下水位に与える影響は、国交省の地下水検討委員会の調査はコンピューターによるシミュレーション(模擬実験)だけである。このシミュレーションの正確さは全く証明されていないものであり、「国土問題研究会」の批判にも答えるためにも、再調査を行うこと。シミュレーションは推測であり、「推測で水位変化の決定をしてはならない」、ことを方法書に明記すること。 ○ 地下トンネルの安全性は、新潟中越地震での新幹線トンネルの損傷で崩れ去った。また、韓国地下鉄の火災事故でその安全性も問題になっている。地下トンネルの安全性について厳格に調査すること。また、天理市から城陽市に至る活断層沿いに、高速道路が建設されることになる、高架構造も安全ではない。活断層の調査を行うこと。 ○ 将来の交通量は激減する。20年後の予測交通量について国交省の有識者委員会でも論議はされていない。国交省の20年後の予測交通量は南北で8〜9万台/日で、これは現在の交通量プラス1万〜2万台に過ぎない。(以後、人口減により交通量は大幅にへる)この交通量で4斜線の高速道路の計画は不要であり、交通量予測と高速道路の必要性そのものを調査することを明記すること。 ○ 町のド真中に通過目的の高速道路を建設することは、過去・現在に例がない。なぜ市内のど真ん中に通過目的の高速道路が必要なのか明らかにし、そして都市住民に与える影響を十分に検討すべきである。公害を伴う高速道路の通過は都市の自殺行為となる。都市環境から高速道路の通過が都市に与える影響を調査するよう明記すること。 ○ 費用対効果を厳密に検討すること。国交省の「有識者委員会」の説明でも西側ルートは、推奨案ルートよりも半額で建設できると説明している。推奨案ルートの建設費試算は、約4,000億円であり、その差額2,000億円の費用対効果を証明すべきである。 ○ 京奈和自動車道の建設費は、奈良県内約50キロ、そのうち大和北道路約15キロの建設費は約4000億円、西名阪から和歌山県界まで約35キロで、約4500億円と試算できる。 この高速道路は、国の直轄施工であり、奈良県民は総額の3割の負担、約2500億円が義務付けられている。従って、県民一人当たりの建設費は約60万円となり、県民一人当たりの負担額は18万円、4人家族で72万円の巨額負担となる。不況の中、このような巨額の負担を奈良県民にのみ負担させてはならない。現在、奈良県自体9000億円を超える借金を抱えており、さらに2500億円の支出能力があるのか、十分検討すべきである。 高速道路から世界遺産・平城宮(京)跡を守るための 全国、全世界への呼びかけ 平城京とは 奈良・平城京は、7世紀末からの藤原京を経て、710年、今の奈良市に遷都された、律令国家の中心としての本格的な都城でした。中国・唐代の長安城を模したといわれます。 政務などを司る平城宮は、京域の北の端の中央にあり、今も、訪れる人たちに往時の姿を彷彿とさせています。 当時は、宮跡の朱雀門から京域の南の端、九条大路の羅城門まで、幅70mの朱雀大路が真っすぐに延び、西側を右京、東側を左京と呼んでいました。左京には、外京と呼ばれる張り出し部が、今の奈良公園中央辺りまで広がっていました。京城は、大小の道路で碁盤の目のように整然と区画されていました。 平城京は784年、京都・長岡京へ遷都。以後の開発が農業であったことに加え、先人たちの努力もあり、今日まで、歴史的遺産や景観、奈良らしい風土は、基本的に保全、継承されてきました。 平城宮跡は1998、東大寺や春日山原始林などとともに「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産に登録されました。国の特別史跡である宮跡は、地下に眠る “土と木の遺跡 ”が「歴史的考古学的に価値が高い」として、この種の遺跡としては日本初の登録となったのです。これも、戦後2度にわたる国民的保存運動でほぼ全域が保存された結果によるといわなければなりません。 ここに高速道路が ところが今、国は、この平城宮(京)跡に、時速100キロもの高速道路を通そうとしています。それも、地下トンネルにするというのです。国は、そのために、文化財関係者をいれない「地下水検討委員会」なるものをつくり、できるだけ早く、ルート決定をしようとしています。 そうなると、最も危惧されるのが、地下の膨大な遺物、遺構です。地下水の変動、移動、枯渇などで、腐食、損傷、破壊される危険があるからです。 例えば、古代、貴重な紙の代わりに薄くて細長い木の板に、さまざまなことを墨書した“歴史の証人”木簡です。木簡は、豊富で安定した地下水があってこそ、保存が可能です。木簡は、宮跡を含む京域全体で約16万7千点が発掘されていますが、発掘は宮跡でもまだ3割、ほかにどれほどあるか計り知れません。 宮跡をはじめとする地層は、完新世の沖積層です。地球の歴史からみると、もっとも新しい地層であり、砂、砂利、粘土などで構成されているといわれます。万が一、ここに地下高速道路が通れば、重大な悪影響は避けられません。 奈良市も「(宮跡)遺跡が脆弱な土と木で構成されているため、その保存には特に留意し、長期間にわたる、試験研究及び調査研究に基づいた遺跡の保存整備が行われている」(市発行『世界遺産/古都奈良の文化財』)と指摘しています。 また、文化財や自然、人間に対する大気汚染は一層、深刻になり、高い排気塔などは、奈良らしい景観と風土を著しく破壊するでしょう。 “疑わしきは通過させず ” 今日、16万7千点もの木簡が出土していることは、なによりも1200年の間、人工的な破壊行為が行われてこなかったからにほかなりません。 私たちは「疑わしきは通過させず」こそ、最善の方法であり、将来に悔いを残さない唯一の選択だと確信します。 世界遺産条約は、高速道路のような公共事業などで、世界遺産を破壊、損傷することを厳しく禁じています。そして危機に瀕した場合は、撤回を勧告し、“危機遺産 ”に登録、さらには登録を抹消するとしています。 すでにユネスコ(本部=フランス・パリ)は、1998年、イラン政府が中部の歴史都市、イスファハンにおいて中心広場の地下に高速道路を通そうとしたとき、条約にもとづき撤回を勧告しています。 ユネスコは、平城宮(京)跡問題でも、地下水の変動で地下遺構、遺物に回復不能な損害が生じる可能性があるとして、事態を重視、日本政府に対し、すでに調査を始めています。 全国、全世界の皆さんへ 全国、全世界の心ある皆さんに呼びかけます。 平城宮跡は、世界に二つとない“土と木の地下遺跡 ”です。世界人類のかけがえのない共有財産です。また、未来の子供たちからの貴重な預かりものです。 高速道路から世界遺産・平城宮(京)跡を守る “呼びかけ ”にぜひ、ご賛同下さいますよう、心からお願い申し上げます。 2002年3月 高速道路から世界遺産・平城京を守る会 事務局長 小井 修一 連絡先 〒630−8102 奈良市般若寺町309−7 電話・FAX 0742−23−0469 各 位
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