<目次>

平城宮について
   2002.3.31

木簡、遺物、遺構
   2002.3.31

世界遺産に登録 
   2002.3.31   

京奈和自動車道

おもてなしの心
      2006.5.31



問題だらけの環境影
響評価「方法書」に対
する知事意見
       2005.6.16

「守る会」が国道24号線奈良市内の渋滞調査
     2005.6.16




不確定な予測で
地下トンネル建設を
決定してはならない
    2002.5.25

あなたの力を
    貸して!

最近の動き
文化財検討委員会の提言についての声明
  2002.8.31

お知らせ 
  2002.6.7


資料 
 シンポの意義
        2002.4


 高速道路 2002.6

 地質について 2002.6

 歴史の証人 2002.6

 大気汚染 2002.6

みんなの広場

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     奈良大好きの全国・全世界のリピータ−に対する
    
なによりの「おもてなしの心」


      高速道路から世界遺産・世界遺産平城京を守る会 事務局長  小井 修一

 「守る会」に対し、「平城京域内に高速道路を通さないなら、どこへもっていくのか、代替案を示すべきだ」との意見がありますが、「守る会」は運動の目的は世界遺産「古都・奈良の文化財」を守ることにあり、高速道路の建設場所についての意見を差し控えることにしています。

現状では高速道路をつくる必要性が見当たりませんが、「京都府界と、横田(西名阪)まで前後の工事が完成しているのに、なぜ連絡しないのか」という意見もありますから、もし仮に、京都府界〜横田を整備して連絡するとすれば、どのような方法が一番良いのか、個人的に考えてみます。

  20年先も自動車交通は増えない

 国土交通省は、柏木町付近の平成32年(2020年)のOD交通量から推計した結果を明らかにしています。
 それによれば、現在計画されている高速道路・大和北道路の1日当たりの交通量は3万7500台(4車線)で、国道24号線は5万9300台になるとしています。合計で9万6800台となり、平成11年センサスの6万6800台より、3万台増えると予想しています。本当でしょうか。

 まず人口の動向から見ると、奈良県は東京、京都に次ぐ全国3番目の少子化県です。そして全国的に見ても、人口は2005年度から減少に向かっています。

ここしばらく自動車免許証持参の人口が若干増えても、これからの人口減と、老齢人口の増加で免許を持っていても運転できない老齢者が増えることを考えると、交通量が増える条件はありません。

また、経済的に見ても、奈良県における経済活動の中心は観光産業です。他府県から見て奈良県の道路網は最低と言われており、また駐車場が少ないことから、とても自動車による観光客の増加は見込めません。その他の産業から見ても、自動車の増を読み取る材料はありません。

かつてのバブル全盛の時にも、国道24号の交通量は少ししか増えていません。

このことから、京都〜和歌山を結ぶ高速道路が全線開通しても、京都から奈良に来る観光客は車で来ても、奈良には駐車場が無く受け入れができないので、土・日の交通量も現在より大幅に増えることはないでしょう。

従って、国道24号奈良市内の将来交通は、現状の約7万台/日がピークです。

  奈良大好きのリピーターへの「おもてなしの心」

 現在、土日曜日を中心に渋滞が見られるので、1日7万台の交通量を処理しようとすると、奈良市内の信号の多さから、また、前後に高速道路が接続することを考え、まず信号のある交差点を原則的に立体交差にします。

そして右、左折溜まりレーンを十分に設置します。さらに道路に面する大型店舗の出入り口によって道路交通を阻害する箇所は出入り口専用レーンを設置します。

高架部は景観上問題となるので、なるべく低く建設するよう工夫します。また、基本的には土・日曜日の観光と郊外への買い物による交通量増加は徹底したパーク・アンド・ライド、及び大型店舗主導の買い物バスの運行、及び既設バスの利用を考え、マイカー規制を原則とします。

 以上の施策によって、国道24号線の奈良市内は高速道路による渋滞を回避し、現在の土日の渋滞も解消することができます。そして、何よりも大和北道路の建設費3,100億円の3〜4分の1の費用ですむのです。

 一番大事なことは、世界遺産「古都・奈良の文化財」地区に高速道路を通さないことによって、世界遺産を道路公害から守り、文化財を大切にしていることを内外にアピールできます。

 高速道路を建設しないことが、奈良大好きの全国、全世界のリピータに対するなによりの「おもてなしの心」ではないでしょうか。