忌み言葉 

 結婚式で、切る、戻る,別れるなどの言葉は縁起でもないので使ってはいけない。いわゆる忌み言葉として解説されています。
 忌み言葉は、使ってはいけないという解釈が定着していますが、本来の意味は、忌むことは崇高なこと、転じて、避ける意味で使っていたそうです。従って,近寄りがたい、侵してはならないの意味が付加され、使ってはいけないということになってしまったようです。忌み言葉については、井沢元彦氏の言霊の思想、などを読むと参考になりますが、結婚式で別れるという言葉を使ってしまい、本当に離婚でもしてしまうと、披露宴でそんな言葉を使ったからだと、離婚のせいにされてしまうことがあります。
 日本には忌み言葉に対する過剰な反応があります。そして、そのことを知っていることがさも教養のあるような雰囲気があります。結婚式での忌み言葉は徐々にその範疇に含まれる語彙も多くなり、もっともらしい解説がなされています。しかし、何の根拠もないことで、無視すればいいでしょう。偶数の常識でも述べたとおりです。
 司会者が、楽しい披露宴にするために忌み言葉の通説にこだわらずに、ご挨拶をいただきたい、と呼びかければ楽しいものになります。また、新郎新婦もそのようなことに左右されることがないほどしっかりしていることをお知らせすることです。
 仏滅の日に結婚式を挙げても離婚することもなく幸せな人も多く、大安の日にあげてもうまく行かない人はいるものです。

白無垢の衣裳は穢れを知らない、純真をあらわす 

披露宴で白無垢の衣裳を着て入場し、色直しをしたときなどに純真な気持を表す白無垢から色振袖に変わり、新郎の家の家風に染まりました、というようなナレーションが耳ざわりのいい言葉として語られます。
それはそれでいいのでしょうが、白無垢の本来の意味は、家を出て二度と帰ってこないようにという意味で忌む色だったのです。従って、葬儀の時に霊魂がさまよわないようにという願いから使われていました。葬儀の際は迷わず成仏して欲しい願いから。そして、婚礼のときは二度と帰ってこないようにという願いが込められて白い衣裳が使われました。
今でも地方によっては、葬儀のとき白い内掛けなどを着て葬送の行列を見ることができます。披露宴で語られる今風のナレーションは衣裳屋さんが考案した名コピーといえます。しかし,本当の意味は二度と帰ってこないようにという意味の願いの色だったのです。

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