<月刊 「脳科学」 妙録 より抜粋>

●光による脳計測と技術の現状:高周波による変調法光トポグラフィー
二岡 祥子、Britton Chance
 高周波変調法による脳機能光トポグラフィーをここでは紹介した。この方法は日本では未だ臨床に用いられていないが、将来性が期待されている。その理由はまず第一に、パルス法(Time Domain)のように散乱係数と吸収係数が計測でき、第二に、絶対値としてヘモグロビン濃度や、酸素代謝情報が計測できること、そして第三に、時間分解能が良く(この点では連続法と同じ)、ミリセカンドオーダーの神経細胞の活動も測れる可能性がある。第四に、2個の光源と1個の検出器から構成される位相差法では空間分解能が1mmぐらいで、他の光トポグラフィーと比較しても格段の高解像度が期待できることである。既存の変調技術の進展と合まって高周波変調法による生体計測が今後益々進んでいくと思われる。
key words :frequency domain topography using light, phased array topography, scattering coefficient, absorption coefficient