休憩室4

休憩室 4

このページはおく農園の園主の私(吉田 謹治)が農園だよりや日頃感じていることなど を書いたページです。農産物のページではわからない農園風景やその時々の園主の考えていることなどを 紹介していくページです。ご意見等ありましたらお寄せ下さい。

okunouen@titan.ocn.ne.jp

不定芽



 11月20日、キウィフルーツの収穫を無事おえた。
キウィフルーツは5月下旬に花が咲くが、今と20年前とではちょっと異なる点がある。

ニュージーランドから導入された当初は、春に出た新梢(新しい枝)の元の近い所に3〜5花、単花でついた。 5月下旬は梅雨のはしりがある頃で、雨にあうとキウィの花は落花する。花は下向きに咲くので、 一雨あると翌日も柱頭が乾かず、交配できない。開花期間は4,5日間なので、その年の出来、不出来に雨は 大変影響している。

ところが、最近のキウィの花は副花(側花)といって真中の大きな花の両脇に一回り小さな花が2つついている。 真中の花が咲いて3,4日後、両サイドの小さめの2つの花が咲く。 キウィの開花期間は10日位に延びた。雨に影響されず良い面もあるが、成りすぎて実が小さくなるので、 摘蕾、摘果作業が大変である。

 キウィはニュージーランドで何十年もかけた改良種。多雨の日本に渡り、 かつ梅雨時に咲くキウィの知恵(?)が働き、先祖の形質を呼び戻した。

こちらトマトの話。
トマトの作業をしていると、時々茎がポキッと折れることがある。トマト栽培は一本仕立てで葉の脇から出てくる いわゆる腋芽は全てかきとってしまう。
で、途中から折れた茎のトマトはそこで終わりかというとそうではない。

花から花までの間に3枚くらいの葉がつき、その葉の付け根には腋芽がでる。 花のすぐ下の腋芽は元気の良いのが伸び、芽かきの時期が遅れると親の勢いが弱ってしまう。 その下に少し弱い芽があり、後を伺うように伸び始めている。 その下の腋芽は全く芽を吹いておらず、一見無いようである。

腋芽をきれいにかいた後、茎をボキッと折ってしまったら、成長点が無くなるわけであるが、今まで見えなかった 腋から、この時とばかり芽を吹いてくる。もっとも樹の元気の良すぎる時には 葉からも又、一度かいた腋芽の腋からも芽が出てくるが、その辺りの芽は使えない。

 トマトにかぎらず、だいたい植物はそうで不定芽の言葉そのものは、果樹栽培などに使われている。 何かしらの準備の芽がある。生存の為の準備はあとから、あとからある。

 人は、私は?と考えてしまう。 (2001.11,28)

|ホームページへ| |農産物のご案内へ|

|休憩室1へ||休憩室2| |休憩室3|