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このページでは愛知県支部の活動報告や講演会での内容&講演写真を掲載していこうと思っています

先日(3月22日)に行われました勉強会でのQ&Aを一部掲載いたします。


3月22日 勉強会でのQ&Aでの一部掲載

ペースメーカーをつけて1年になりますが、最近動悸や息切れがするんですが。

心臓だけでなく肺等の機能についても影響が考えられます。


最近フジ医療器のマッサージチェアーを使用しています。取扱い説明書にはペースメーカーの事は
医師に相談してくださいと記載があったのですが。

マッサージチェアの使用に問題ありません。


携帯電話の写メールを見ることは可能ですか。

22cm離せば問題ありません。










7月4日に日本心臓ペースメーカー友の会愛知県支部設立15周年記念総会が行われました。       名古屋第ニ赤十字病院第二循環器内科部長 吉田幸彦先生による                       『ペースメーカーの新しいチェックのやり方について』の講演の他                            顧問先生方への質疑応答など行いました。                                       内容詳細については後日、ご報告致します。





2月3日に行いました勉強会の案内の郵送準備作業風景です。いつもこんな感じで作業しています。


5月24日土曜日に7月6日に行われます総会の案内資料を事務局の方が一つ一つ手分けして各会員の方へ郵送する準備をしている写真です。                 一部ずつ分けて人数分束ねてる所です。笑顔も見えますがすでにかなりの時間が経っていて壊れかかっている所です。




3月23日に行われました総会・勉強会・Q&Aの活動内容の写真を添付します。                今回も色々質問に答えて下さった先生方、ありがとうございました。

石原先生のご挨拶の写真です。参加された皆さんも先生の話に聞き入っていました。

ペースメーカー装着者が影響をうける携帯電話の電磁波についてスクリーンを使ってご説明頂いた写真です。     皆さん自分の身体への影響あるものは特に熱心にメモを取っていました。

この写真は会員からの   Q&Aに吉田先生が答えてくださっています。

**2月14日(木)に事務局の方、数名で3月23日の勉強会の案内書の送付準備を致しました。          作業活動の写真を添付いたします。

勉強会開催案内を封書に  入れている写真です。    事務局では写真のように  勉強会など案内を送付する時には集まり、このように  準備しています。みなさん真剣な顔で作業していますが時には笑いもあります。

こちらの写真は封書をのり付けして最後の作業をしています。

* 今年行われた勉強会の講演内容とQ&Aを掲載します。 *

総  会  講  演
 
「心臓の働きを改善する新しいペースメーカー(心臓再同期治療)について」  講演を頂きました「名古屋第二赤十字病院循環器科副部長吉田幸彦先生」から講演の抄録を頂きました。紹介します。
心臓の働きを改善する新しいペースメーカー(心臓再同期治療)について、心不全(心臓の働きが悪くなった状態)に対する薬物治療の進歩にもかかわらず、重症の心不全患者の予後は悪い事が知られています。
これら心不全患者の予後を推測する因子として左脚ブロックに代表される心室内伝導障害(左心室の中の電気の伝わり方の悪化)があげられており、心電図のQRS幅の拡大と心不全患者の予後は関係があります。従来はこれら伝導障害の存在は心臓の障害の程度を反映し、そのために予後と関係すると考えられていました。
しかしながら近年、心室内伝導障害そのものが心臓の働きに悪影響を及ぼすことが明らかとなってきました。心臓再同期治療は伝導障害によって生じる心臓の働きの悪化をペースメーカーにより改善する新しい治療法です。
心臓再同期治療は、2004年4月から我が国でも使用されています。
徐脈(脈拍が異常にゆっくりになった状態に対する通常のペースメーカー治療と異なり、右房、右室リードの他に冠静脈洞を介して左室自由壁に左室リードを留置することが必須になります。
したがって、これまでのペースメーカー植え込みとは異なり、特別に開発されたリード植え込みシステムや手技が必要です。2006年8月からは植え込み型除細動機能付き心臓再同期治療機器も使用可能となっています。
通常のペースメーカー植え込み患者の中でも、完全房室ブロックに対して右室ペーシングをしていると心臓の働きが徐々に悪化する症例が稀にあります。その様な場合にこの新しいペースメーカーに変更すると、息切れなどの症状が改善いたします。もし、ペースメーカー植え込み後に息切れがひどくなってきた方は、一度主治医の先生に相談してみると良いでしょう。

 

 

Q & A

                               ご回答の先生(順不同・敬称略)

                                   秋田病院副院長     石原 智嘉

                                   愛知医大        水谷  登

                                   名古屋掖済会病院    加藤 林也

                                  名古屋第二赤十字病院  吉田 幸彦

 

Q―1

  97年8月に初回ペースメーカーの植え込みをし,2006年12月に2回目の電池交換を第ニ日赤で行ってもらいました.ニ回目を行う迄順調でしたが.その 後は時々不整脈が出て心配しています。2006年4月吉田先生に不整脈除去の手術(カテーテル使用)をして頂きました、その後1年間に時々不整脈を感ずる事があります。(大事…は至っていません)

○ 不整脈の原困、原理

○ 今後の対策<気をつける事>と予防について お知らせ下さい

A―1

洞不全症候群(洞結節から脈が発生しなくなる病気)でペースメーカーを植え込まれている患者様では、心房細動という脈の乱れが出てくる事がよく有ります。脈拍が少ないために、肺静脈から異常な電気信号が発生する事が原因です。心房細動が持続すると心臓の中で血液が停滞して血栓ができます。この血栓が脳の血管に詰まると脳梗塞になります。薬を飲んでも脈が正常化しない場合にはカテーテル治療が必要になる事が有ります。カテーテル治療をしても時々脈の乱れは自覚しますが、心房細動にならなければ血栓はできません。かかりつけの先生に時々心電図を記録いただき、心房細動になっていないかどうか確認していただいて下さい。脱水状態になると血栓が生じやすくなりますので、水分をこまめに摂るようにすると良いでしょう。就寝前の一杯の水は長生きの秘けつと昔からよくいわれているのは、脱水にならないようにしましようという意味です。

 Q―2
 PMを植込みして7カ月が経ちましたが近く集団検診(ミニドック)があります。X線撮影胃カメラ眼底検査等は障害があるのでしようか? 美容の面で低周波を使った洗顔、マッサージ等はいかがでしようか?初めての夏期を迎えますが日常生活で特に気を付けるような事はあるでしょうか?。

A―2
 健康診断で行われるX線撮影、胃カメラ、眼底検査ではペースメーカーに障害がでる事はありません。胸部のCTでまれに障害が生じる事が有りますので、CTを受ける時はペースメーカーが植え込んである事を伝えて下さい。低周波を使った洗顔、マッサージはしないで下さい。夏には汗をかいて脱水状態になる事が有りますので、水分をこまめに摂るように気をつけて下さい。

Q―3
 10年位前から膝が痛いのでプールで歩いたり、クロールで500mから1000m位泳いでいました。しかし、今は歩くのを主にしていますが泳ぐのはだめでしょうか?PM手術をして1週間後に左鎖骨の上に血栓ができ、退院して肩から二の腕が痛くシートベルトをする時右腕を後ろにのばす時など痛みがあります。湿布を毎日張っていますが大丈夫でしようか?。

A―3
  血栓ではなく、血腫と思いますが、血液が皮下に貯溜して腫れたものと思います。
右肩を動かすと痛いのは、所謂「五十肩」の症状で手術後動かさなかったので肩関節の周辺が堅くなり痛みがあったのだと思います。どんなに痛くても動かしてください、三ヶ月くらいで良くなります。プールでクロールをしてもよろしい。やってくださいよ。
大事にしすぎて動かさないでいるともっと痛くなります。

Q―4
 1ヶ月程前に初めて電池交換手術をしました。急に「ピリピリ」とした痛み
が一時的に始まり、現在二週間続いています。このまま放置しておいて大丈夫
でしょうか?

―4
   ピリピリが脈拍と同じリズムですか?脈拍と同じリズムでしたら手術した先生のところで相談してください。電気がペースメーカー本体のところで漏れていることも考えられます。脈のリズムと関係なくピリピリするなら手術創の知覚神経によるものですから、放置しておいても2-3ヶ月良くなると思います。ケロイドが出来てピリピリするなら皮膚科の先生に相談してください。

Q―5
、平威l7年9月にペースメーカーを装着しました。時々ネット上の記事で群しい事は主治医に相談するように書かれていますが、かかりつけの近くの病院の医師でよいのか、ペースメーカーを装着(手術)した病院(総合病院)の医師のどちらでしょうか
半年に一度ペースメーカーのチェックを行いますが、その都度担当医が変わります。担当医の口振りでは,ペースメーカーのチェックのみで、細かい指導はかかりつけの医師に行く様にというニュアンスに感じます。細かい指導はかかりつけの医師でよいでしょうか。

A―5
   まずペースメーカー手帳と一緒にもらった、ペースメーカーの説明書や注意事項の書いた小冊子を読んでください、その上で判らないことがあるなら先生に聞いてください。

Q―6
  日常生活での運動などにおける注意事項についで

A―6
  運動の可否は心筋梗塞後の心機能により決定されますので、主治医の先生にどの程度の運動が可能かをお尋ね下さい。一般的にほ息切れや胸苦しさを自覚した場合には運動を中断して休むことが大事です。
 
Q―7
  左半身のしびれについて

A―7
  しびれの原因はお便りからだけでは判りません。ペースメーカーには関係ないと思いますが、主治医に相談し、神経内科の受診が必要かお尋ね下さい。
 
Q―8
 心房細動発作に対する留意事項について

A―8
 ペースメーカーはOFFにはなってません。自己の脈拍を監視していますのでONになってます。心房細動の発作は、過労、過激な運動、睡眠不足、精神的ストレス、心配事や言い争い、発熱、飲酒などにより生じやすいので、これらの状況を出来るだけ避けることが秘訣です。年齢や病状によっては、心房細動は避けられませんので、主治医によくご相談下さい。

  Q―9
 アルコールとペースメーカーの関係についでお聞きしたい。
私はアルコールが大好きでペースメーカーを入れる前はブランデー等を沢山飲んでいましたが最近は少しのアルコールでも息が苦しくなってしまいます。適量はどのくらいでしょうか。

A―9
 アルコールとペースメーカーの間には原則的に関係がありません。ただし、心房細動などの頻脈性不整脈はアルコール摂取により誘発されやすくなります。国立がんセンターの検討では適量のお酒(二日に一合)を飲む人は全く飲まない人より癌死亡の割合が半分との報告もありあます。江戸時代よりお酒は百薬の長とされていますが、飲みすぎは良くありません。適量は人により異なりますが一般的にはビール大瓶一本、日本酒一合、ウィスキーやブランデーはダブルー杯とされています。また1週間に1、2度は休肝日を設けることも大事です。

Q―10
 MRIは絶対禁止とされています。一旦ペースメーカーを止めた状態、MRIを使い、その後ペースメーカーを再起動すると言う方法でもだめでしょうか。
又3D・CTと言うのもあるようですが、これは問題なく使用可能ですか。

A―10
 MRIは原則的に絶対禁忌です。なぜなら、ペースメーカーの電流とMRIにより惹起される電流が干渉して致死的な不整脈を発生させる可能性があるからです。もう一つの理由はペースメーカー依存の患者さんではMRIの高周波電流によりペースメーカーの作動が抑制されてしまうからです。確かにペースメーカーの作動を停止して施行すれば問題はないのかもしれませんが現在のペースメーカーでは完全な作動停止モードを備えてぃません。かりに停止モードが可能であってもその間は徐脈になり症状が出現します。一部のCTではペースメーカー本体への直接照射で不具合が生じることが報告されています。CT施行の際にはペースメーカーを挿入していることを関係の先生に告知してください。
 
Q―11
 三年前に心房細動(心房粗動)になり電気ショックで治療していただきました。心房細動に対するペースメーカーは今の所、無いようですが、開発していただけたらいいなと思います。これはお願いです。
<ペースメーカー歴九年、今年七月に入れ変えです。>

A―11
 発作性心房細動を予防するためのペースメーカーは既に存在しています。心房内へ2本のリードを挿入して行うものや通常のDDDペースメーカーに色々なアルゴリズム(白房細動を予防するためのプログラム)を応用して行うものがありますが残念ながら今現在満足のいくものではありません。不整脈の治療方針はすでに確立されたといっても過言ではありませんが、唯一発作性心房細動の治療のみが今なお取り残されています。アブレーンョン、ペースメーカー、薬物といった治療をうまく組み合わせて治療することが必要かもしれません。


「心臓ペースメーカーの進歩と信頼性」
                  (特にオーダーメイドペースメーカーについて)
 
            講 師  日本心臓ペースメーカー友の会 本部会長
                                                  堀  原 一 様
 
 石原先生も私も本来外科医でございまして、石原先生が名古屋大学で私は東京で、この仕事を始めてもう既に42年経ちます。そのころは日本製のペースメーカーは出来ていなくて、アメリカ製のペースメーカーはそのころの日本の財政上の問題で輸入も出来ませんでした。その頃の手製と申しますと、アメリカ製もそうだったのですが、電池は水銀電池という結構大きいサイコロ位の物が6個とか8ことか入って丁度きんつばやドーナツ位の大きさの物でした。さすがに真空管はもう無くなって、トランジスターになっておりましたけれど、今のようなICチップマッチ棒の先位の回路でなく約400グラム位、今の20倍の重さで厚さも2センチ位そんな物だったのです。
 ところが、日本で最初のペースメーカーは、東大で研究し作ったのですが電池寿命が約1週間で無くなってしまいました。と言うのも、その頃は良い材料もなかったのでございます。北大でも同じような手製のペースメーカーが植え込まれたのでございます。ところがアメリカでも、似たり寄ったりだったのですね、メドトロニックという会社のペースメーカーが世界の市販が始まった最初でした。それでも電池寿命は、2年で大きな物でございました。技術的な進歩がその後急速に進みまして、日本は、エレクトロニクスの国、その頃から既にメーカーが立派なラジオ、テレビあるいはコンピューターを作り始めていました。日本製を何とか作りたい、そこで日本の一流のエレクトロニック会社や時計会社がペースメーカーの試作を始めました。
 何十万円もするアメリカ製をやっと輸入出来るようになったのが、昭和40年からでした。そう言う時代を経てだんだん小さくなって、この頃は20グラム、これは電池が、水銀電池でなくリチュウム電池と言う丁度500円硬貨くらいの電池の大きさになり、又トランジスタ等もなくなって、IC(インテグレッテッドサーキット)と言うマッチ棒の先位で済むようになったわけです。

 何故日本製が今も全然ないかについて申します。昭和40年頃から、日本のエレクトロニクスの会社に私共がアプローチいたしまして、試作品まで出来たんです。日本のトップメーカーの時計会社、名前は挙げませんが、ペースメーカーというのは時計の原理そのもの、その頃スイスの時計よりも日本のエレクトロニクスの時計がよく売れましたし技術的には充分でした。しかし私共がアプローチした会社は、あまりにも一流すぎて、万が一何か故障があると時計やコンピューター等の販売に支障が出ると言うことで会社のトップからやらないと言われ、極めて残念な思いをしたのでございます。その後日本は、テレビ、コンピューター、自動車を外国へ売ってペースメーカーを輸入すれば貿易摩擦も解消に至るという国の大きな方針が災いしまして、とうとう日本製は未だに無いのでございます。しかしその間、アメリカのペースメーカーの一流会社も私共がアプローチした時計会社に、或いはエレクトロニクス会社に共同生産を申し入れたり、そのノウハウ或いは部品は、今使われているアメリカのペースメーカーにも組み入れているようですね。あまり明らかにされておりませんが、日本製のチップとかバッテリーをアメリカ製のペースメーカーに使われている所があるようでございます。

 ところで、ペースメーカーを植え込んでかえって具合が悪いという方と、そう言う時期がある方が出てきたんですね。植え込む前は徐脈で苦しかった、時に意識が無くなったりしたけれども、今度はペースメーカーを植え込んで脈が一見正常になったけれど、もっと具合が悪い、動悸がするとか息切れがするとか言う方も出てきたりしました。
 その事については、今から20年位前に日本から「ペースメーカー症候群」と言う名前の新しい病気を提案したりいたしました。それでもですねその方に応じて最初 心房を何秒か後に心室をと言うふうにですね、心房と心室の両方を刺激するペースメーカーであるとか、各メーカーが工夫を凝らしまして、さらに生理的になる独自の製品を売り出して参りました。
 現在我が国に輸入されているペースメーカーは、アメリカ製、ヨーロッパ製と言う所ですね。とにかく国際化いたしましておそらく何10種類かのブランドを輸入しております。日本は有り難いことに、何でも外国から輸入出来る力を持った国になりました。一つ問題はあるんです。それはですね、日本の厚生労働省の審査が厳しすぎる或いは時間が掛かり過ぎると言うのでせっかく外国で広く使われ始めた物も大分遅れてしか日本に入って来ないと言われているのです。しかし、そんなに何10種類も分けて輸入する必要もない時代になってきております。それと言うのも此処に「オーダーメイド ペースメーカー」と書きましたが、勿論皆様のお身体、心臓に応じてドクターを介してアメリカやヨーロッパのメーカーにオーダーして作ってもらっていると言う意味ではないんです。既製品ですが、お判りのように植え込む前に或いは植え込んでからもマグネット機能で体外から如何様にも条件を変えられるような機種ばかりになっております。そう言う意味で百人百様と申しますか、あなたと私のペースメーカーは機種はおなじと言われても働きは違うんだという状況が今普及しております。皆様が植え込みになった時の主治医は、その時皆様方の心臓の状態、生活の状態で、もっとも良い条件に合わせてから植え込んで下さいます。それでも何日、何ヶ月かたちますと身体の状態が変わってくるのです。大体ペースメーカーを植え込むと良くなる筈なんですけれども、その変わってきた状態に最も相応しい条件を体外からセットして変えることが出来るようになった、そう言う意味でオーダーメイドであります。今何10種類かのペースメーカーが輸入され使える状態です。その何10種類かの殆どが全部の条件を体外から後で変えられるので、無数の組み合わせが出来ると考えて宜しいわけで、もし皆様方がペースメーカーを植え込んで最初は良かったけれど後で具合が悪くなった、逆に最初は非常に悪かったけれど、後で良くなった、と言うものは有り難いことに変わってくるんですね。その時々に変えられるんです。その事を皆様が主治医に申し出に成ればよいのです。

 この頃の主治医は忙しくてツッケンドンで相談に乗ってもらえないと言うクレームが、私共古い医師にも聞こえてきますが、学問的には若いドクターは、良く勉強しておられます。ツッケンドンかもしれませんが、ちゃんと皆様の状態を心配し理解して下さっているわけです、
  医学的に不整脈も色々あるんですね。脈の遅いだけでなくて、突然早くなったり、或いは心房細動と言う危険な状態が起こったりします。それを治す方法もペースメーカーだけでなくアブレーションと言うその原因となる所をカテーテルで焼いたり凝固させるとか、色々の方法、医学的進歩があります。
  厄介な心房細動も何処からどの様な作用で起こるのかと言うことも判って参りまして、それに対する電気治療の他にですね、薬も大変進歩しております。心房細動お年寄りに多発する厄介な病気で、絶対性不整脈とも言います心房と心室が全く解離してしまって心房が不規則に震えるように収縮する、そうすると規則正しく打っていない心房の中に血の固まりが出来てきます。巨人の名誉監督長嶋氏がですね、心房細動が急に起こって心臓に血の固まりが出来て、それが血流に乗って脳に飛んで右の半身不随になりました。これを脳梗塞、脳塞栓と言います。心房細動は非常に厄介です。心房細動をペースメーカーの電気刺激によって心房と心室をうまく調節して抑える、そう言うペースメーカーも徐々に応用されつつあります。最近新しい技術的・医学的進歩がありますので、皆様これから長い人生を送られる間に色々な方法が出現する可能性もありますし、期待して頂いて良いのではないでしょうか。それから心不全・・脈が正常化しても息が切れる、動悸がする、よく働けないというのが心不全の症状なんですね。塩分を取りすぎないとか、あまり水を飲まないとか心不全の方は非常に面倒ですね。こういう心不全に対しやっぱり左右両方の心室を刺激するペースメーカーが各社から今出てきております。
 それとICDと言う植え込み型徐細動器があります、心房細胞を抑えるために植え込む方はあまり無いですけれども、一番怖いのは心房細動。高円宮様がスポーツ中にお若くしてお亡くなりになられましたが、もしICDを植え込んでおられれば、心房細動になった時に瞬時に電気ショック掛かって心房細動がとれる、徐細動される。それとペースメーカーの機能を持った物が今各社から出ております。こういうふうに医学的・技術的進歩がまだまだこれからも出てくると思います。そのためにもペースメーカーが皆様の将来も含めてその時その時、最も相応しい物を、交換の時に取り替えることが出来るようになってきております。どうぞ、あまりご心配を頂かないように希望を持って下さい。

 もう一つ此処に「進歩と信頼」と書きました。この項は長年持つ電池、これが信頼性の一つですね。電池寿命が長くなる、しかしいつ無くなるか判らないというご心配はあると思います。例え10年持ってもご心配だと思います。昔は同じ名前のメーカー、同じ名前の機種でもペースメーカーの安全性・信頼性にばらつきがあった、このばらつきが少なくなったと言うことが信頼性につながると思います。しかしながら皆様の心臓の状態にいたって同じ信頼性・同じ寿命の有る筈のペースメーカーでもやはり寿命も変わって参ります。しょちゅう決まったとおりの電気を発生している方の場合は、時々電気刺激が出る方の場合に比べ電気寿命が短いんですね。心臓の筋肉の電気抵抗(インピーダンスと申しますが)の低い方は同じボルトでも多量の電流が流れてしまいます。又安全性を見越して高いボルテージに設定した場合はやはり電気寿命が短くなります。それから又機能が非常に複雑で贅沢なペースメーカーが、この頃どんどん出てきておりますね DDDRとか色々あります。その場合は同じ電池でも昔は10年持った物が7年しか持たないとかですね。進歩と逆のようですが今のところ同じリチュウム電池ならば、多機能のペースメーカーの場合は10年持たなくて7年しか持たないとかですね。色々バラエティーがありますが、ペースメーカーそのものを取ってみれば、ばらつきは極めて少なくなってきております。ペースメーカーの安全性を例えて言いますと、まあちょっと比較の対象としてはどうかと思いますが、ジェット機と宇宙ロケットの間位の安全性と信頼性が、皆様のお使いいただいているペースめーかーには有ると思っていただいて良いかなと思います。 
 しかしながら安心と言うものは、個々の人によって違います心配性の方、楽観的な方によっては、安心度が変わってきます。しかし心配、心配、不安で日常を過ごされるよりは「運を天に任せる」という言い方は、投げやり的ですけれどもどっちの人生が幸福でしょうか。
  今私が皆様に申し上げたいのはペースメーカーを信頼し、自分の身体の一部と思って忘れていただきたいと言うことでございます。皆様には、主治医が居られますね、医師にもバラエティーがありまして中には忙しくてツッケンドンの場合もあるかもしれませんが、患者さんには聞く権利があります、何でも相談して、もし医師に信頼がおけなかったら他のドクターに打ち明けて相談しても当然良いことです。セカンドオピニオンと言います。しかし出来ることならばかかりつけの主治医で全部解決したいところでございますよね。どうぞ主治医を頼りにこう言う友の会の機会も客観的な意見としてご活用になられて、主治医の指示を聞きながら安心して生活をしていただきたいと思います。
  一つアナウンスメントをさせていただきます。今年6月13日に京都で第36回全国総会をさせていただきました。この愛知県支部からも何人か出席頂きました。来年は又東京に帰ります平成18年6月25日の日曜日東京港区芝の虎ノ門パストラルという会場で第37回全国総会を行います。特別講演は、「薬の話」を内定しております。
 不整脈の薬・高血圧の薬・狭心薬・利尿薬・血液凝固防止薬等々、ペースメーカーや皆様の身近な薬の話を頂く予定にしておりますので、どうぞこの中から多数ご出席下さいますようお願い申し上げまして私の講演を終わらせていただきます。
   ご静聴有り難うございました。

  「心臓の解剖と刺激伝導系及び徐脈性と
                ペースメーカー植え込みについて」

                 講  師  秋田病院 副院長    
                        石 原  智 嘉  様

 患者さんに少しでも心臓の電気の伝わり方について判って下さるようにと思ってお話しします。
 個々に見える堀先生は大学は違いますがペースメーカーに関しては大先輩で色々教えていただいた先生でございます。
 昭和38年東大で一例目が行われまして、名古屋でも40年に植え込みをやりました。その時からずっとペースメーカーに関わっているわけでございます。本来は心臓外科医ございますが皆様方をずっと診ていくことになりまして今日に至っております。
 今日は、ペースメーカーを入れられた皆さん手帳をお持ちだと思いますが、病名が色々付いて居るんですね、心臓病でペースめーかーと言うと同じだと思われる方もいますが全く違うんです。堀先生も言われましたが、非常に多くのペースメーカーがありまして、それぞれ機能が違うんです。その辺を判って下さればと思ってプリントを用意してお話ししようと思います。それからもう一つお断りしておきますが、新しいペースメーカーについては堀先生も言割れましたがICDと称する徐細動器、それから心不全のひどい方に使われているリモーデリングとか色々言われている両心室ペースメーカーについては、まだまだ数が少ない、この中で入れて見える方は一人か二人だと思います。多くの方は以前から有ります脈が少なくなったときに入れたペースメーカーでそちらのお話だけをさせてもらいます。

  まずペースメーカーはどう言う物かと言うと弱った心臓を強くする物ではなくて、リズムを作る物です。その脈がどの様にして伝わって行くかそれが刺激伝導系と言います。普通我々の心臓は握り拳位の物です。心臓が悪くなり4倍位になった人は実際にお見えになります。それで絵にあるように部屋が4つあり、非常に入り組んだ格好をしていまして、かなり複雑なんです。心臓というのは細胞が沢山集まって出来て居るんですが、その細胞がリズミカルに動く性質を持っておるもんです。細胞の一つ一つの細胞膜の外側と内側に電気が荷電しておりまして、それがナトリウムだとかカリウムだとか言うイオンの出入りによって電気が放電したり又荷電したりと言うことを繰り返しております。心臓全体としては10ミリボルト位、心房のところでは1ミリボルト位ですが、小さな電気を発しています。その電気が上から下へ伝わってくると、心臓はその電気を感じて収縮する訳ですね。その電気が、我々の心臓を動かしておりその伝わって来る所が伝導系と言います。絵に有るその心房の中を通りまして、したの中隔を通って左へ行くのと右に行くのと分かれて絵に描いて有るとおりですが、そのように伝わって行くわけであります。
 その電気の流れで電気が起こるわけですがそれがあの心電図に、身体の外から見える波になって居るのです。その波を診まして、これはうまくいかないとか、うまく伝わってないのかと言うことで徐脈が起こるそこに書きましたけれど洞結節と言うところ、個々では電気をリズミカルに1分間に50から120,150位打つことが出来る、ところがだんだん下に来まして、房室結節のところまで来ますと50位しか打たない、もっと下の方へ行きますと1分間に30しか打たないまあ30回を上手に打ってくれますと人間は何とか生きていられますが、その30回がちよっとリズムが乱れますと寝たきりになってしまいます。大体僕が知っている中で1番遅い人はリズミカルに動いても1分間に22打って、寝て何とか生きていたという方もみえます。
上の方から順番に伝わって来る命令はうまく行くんですけれど、それが途中で切れるとブロックという言葉になってしまう、それがその興奮伝導と心電図と言うことで左側の端に書いてあります。元々細胞は自分で動くというのが心臓の細胞なんです、それがリズミカルに動くのが上の方でだんだんさぼってくるのが下の方なんです。そう言う大まかな事が言えるわけです。でそこのⅡの所に徐脈性不整脈と書きましたが、これの反対の言葉で頻脈性不整脈と言って脈が多くなる事があります。それからまだ他にも死んでしまいそうになる不整脈もあるんですか、徐脈性でもむろん亡くなってしまう場合があります。貴方達のペースメーカー手帳に病名が色々書かれていると思いますので病名について少しお話しします。不整脈を大きく分けまして、洞不全症候群SSSと書きますが、その病気をもう少し細かく分けますと洞(性)徐脈、洞停(休)止と書いてある人もあります。それから洞房ブロックこれは同じようなものですが、実際はちょっと違うんです。後はその下に徐脈頻脈症候群と書いてありますが、これは時々脈が速く速くなったりしますからペースメーカーを入れて遅くなった時はカバー出来ますが脈が速くなったときはあまりカバーがうまく出来ないものですから、かなり薬を使って抑えなければならないと言うことがあります。さっきお話ししましたこの絵で言うと、一番上の上大静脈の下の青いマークの付いている洞結節の所が病気なんです。早くなったり、遅くなったり、それから心房停止これも洞停止と洞房ブロックとの区別は心電図ではなかなか難しいんですが、心房そのものがもう全然動かないというのが少しあります。その下が心房細動、堀先生も色々面倒な病気だと言われましたが、これは他のことが起こってくる可能性があります。
  この図にある洞結節の下の緑色の3本の線の所ですが、そこがリズミカルに動かない、そうすると収縮しないものですからその中に血の固まりが出来て頭の方へ飛んで行くと長島氏の様になります。もう一つは、房室ブロック、これも1度・2度・3度と病名に書いてあるのがありますし、高度房室ブロックと書いてある方もあります。こういう病名があるのは、この伝導が{図の}青い所から緑の所を伝って下の紫に行ってピンク色の繊維を伝い下に行くんですが、その中で多くはその黄色{房室結節}の直ぐ下あたりで電線が切れておりますから、青色{洞結節}からの命令が下に伝わらない、下に伝わらないとどう言うことになるかと言うと、脈が30くらいしか打たない、そうなると目が回って倒れてしまう。時々繋がると言うのが2度でございます。3度になると上から来たものが全部ブロックされてしまって伝わらない。1度というのは、伝達は遅いけれども伝わるというもので、まあ1度の房室ブロックでペースメーカーを入れて見える方はまず無いと思いますが、2度、3度これは伝わって行かない、さっきのは洞結節の周辺が病気なんです。

Q 1
PMを植込みして5年が経過します、何事もなく来ましたが最近の検査で不整脈(心室性期外収縮)と診断されました。主治医からは心配しなくても良いと言われていますが、「車の運転」「旅行」をしても良いものか不安です。注意するとしたら、どの様な自覚症状の時でしょうか。       

A 1
主治医から「心配不要」と言われているなら「心配ない」と思われます。心室性期外収縮では、生活制限はあまり必要ないので「車の運転」「旅行」は問題ないと思われます、この様なことは主治医にもっと尋ねて良いでしょう。注意する自覚症状は、「めまい」「気が遠くなる」「目の前が暗くなる」と言った症状でしょう。
 
Q 2
PMのリード線の寿命はおよそ15年と聞いたことがあります。15年ごとにリード線を追加する必要に迫られるのでしょうか?不要になったリード線が何本も体内に残存すると言う事はあまり気持のいい話ではありません。
 
A 2
リードの交換が必要かどうかを調べるのが、ペースメーカークリニックです。15年で交換と決まっているわけではありません。4本以上のリードが残存する場合は、手術で抜去します。

Q 3
平成16年9月「房室ブロック」でPMの植込み手術を受けました。植込み以来5回のチェックを受けましたが体調は良く何ら変わりはありませんでした。しかし、昨年12月のPMチェックの際に一瞬心臓が止まるような大きなショックが3回ありました。それ以来植込み前と同じような呼吸が苦しい状態になり、24時間心電図を取りましたが異常なしとのことでした。この大きなショックは、どうして起きたのでしょうか?   今後のPMチェックの際毎回ショックが起こるのでしょうか不安です。
 
A 3
ペースメーカーチェックの際には、ペースメーカーの機能やどれくらいの電気の出力で貴方の心臓が動くのか調べますので、ドキドキと脈が速くなったり、又一時的に電気刺激(ペーシング)を中断しますので、心臓が止まったような気分になることがあります。しかしその時は、モニターを見ていますからご心配はありません。直ぐに元に戻しますから心配ありませんこのペースメーカーチェックによって、使用する電力を節約してペースメーカーの寿命を長くしたり、電池の寿命の残りを調べたり、電極(リード線)の故障を調べたりしますから定期のペースメーカーチェックは必ず受けられることをお勧めします、普通の心電図では上記の事柄はチェック出来ませんので、3ヶ月、6ヶ月のチェックが必要なのです。
 
Q 4
昨年10月にPMを植込み治療を受けました。退院時にペースメーカー手帳を頂きましたが手帳に記載されている数値について理解が必要で、数値に留意すべき事があるのでしょうか。
 
A 4
ペースメーカー手帳には最新のペースメーカーの状態が記載されています。他病院を受診するときには必ず携帯してください。医師が見れば植え込まれているペースメーカーの状況が理解できます。患者さんが見ても最初は何が記載されているか判断が付かないと思います。数値を必ず理解する必要はありませんが、興味があれば本などを参考にして理解を深めてください。以前にペースメーカー手帳に見方という講演をしていますのでその時の内容を参考にしてください
 
Q 5
30インチ以上の大型テレビ・コンピュター等もPMに支障があるとのことですが、毎日パソコンに1時間くらい使っていますし、テレビも36インチで見ています。留意する必要があるでしょうか。
 
A 5
家庭電化製品は、アースをしっかり取り正常な使用を心がける限りペースメーカーへの影響はほとんどありません。大型テレビに関して調べた我々の検討ではブラウン管型の物ではブラウン管の正面30センチ以内で主電源を「ON」「OFF」繰り返したときにペースメーカーにノイズが混入し一時的に刺激が抑制される場合があります。コントローラを使用する限りペースメーカーへの影響は認めません。また、プラズマ型や液晶型の物では問題がないことを確認しています。
 
Q 6
  PM植込み治療を受け4ヶ月目、日常生活は以前に戻りつつあり1時間くらいウォーキングなどをしています。スポーツクラブに通い「水中アクアダンス・ヨガ・ボデイビル」等していましたがまだ一度も出かけていません。いつ頃からどの程度で、始めたらよいでしょうか。以前の生活に戻ろうとして、こんな事をして良いかなど、疑問に感じたり不安になり胸がつかえます。よろしくアドバイスお願いします。
 
A 6

ペースメーカー植え込み後は通常のスポーツを行っても何ら問題はありませんむしろ植え込み側の手をかばって動かさないと筋皮神経痛を起こす原因にもなります。ただし、植え込み3ヶ月は植え込み側の手を肩より高くいきよい良く挙げたりぐるぐると回転させることは避けた方がよいと考えます。例えばテニスのサーブなどです。
 
Q 7
平成6年に「房室ブロック」との診断でPMの植込み治療を受けました。その後、体調は順調でしたが「階段を上がったり坂道を登る」と息苦しさを感じるようになりました。平成12年心臓カテーテル検査を受け。その結果、冠動脈が細くなっており様子を見ることになり、その後5年が経過して平成17年に2回目のカテーテル検査を受けた結果、血管が三分の二ほど詰まっている箇所があり、2年後には「ステントを入れなければ」と言われました。現在の体調は、階段を上がったり坂道を登ると息苦しさを感ずるものの、取り立てての自覚症状はなく一見元気ですが、血液検査等では血糖値、血圧が高く投薬治療を受けています。「バイアスピリン・コニール・リバロを服用」カテーテル検査を受けたときの主治医は転院され、現在の主治医は様子を見てと言われていますが、2年後に「ステンとを入れなければ」との前の主治医の言が気にかかっています。ステント治療を積極的に受けた方がよいのか、現在の投薬治療継続でよいのか、迷いがあります、ステント治療をした場合は、服薬を少なくすることが出来るでしょうか?PMの影響は心配しなくて良いでしょうか。ご指導をお願いします。

A 7
2年後と言う時期については、根拠がないと思います。しかしながら三分の二ほどが詰まりかかっているのであれば、今後階段や早足で歩いたときに胸痛を感じるようになれば、その時点でステントをするべきと考えられます。
バイアスピリン・リバロは絶対に内服を継続した方がよいでしょう。ステント治療をした場合は一時的に内服薬の種類は増加すると思いますが、治療を安全に行うためですから仕方がないと思います。ペースメーカーへの影響はありませんので安心してください。    
 
Q 8
平成14年6月にPMの植込み治療を受けました。植込み前から心房細動がありました。(自覚症状はなし)半年毎のPMの外来で毎回不整脈が記録されています。時々動悸感や胸の違和感を感ずるようになりました。「メインテート(2.5㎎1錠) ベーター・ブロッカー」を処方され服用しています。最近カテーテルアブレーション治療を勧められ、説明を受けましたが思案中です。カテーテルアブレーション治療の難しさ・リスク・効果等についてお願いします

A 8
心房細胞の治療の重要な目的は、血栓塞栓症(特に脳梗塞)の予防と心不全の予防です。65歳以上で頻回に心房細動の発作がある方では、塞栓症を予防するにはワーファリンという、血液の凝固を抑制する薬物を服用する必要があります。ワーファリンを適切な量服用していれば、脳梗塞の発症率は心房細動のない方と変わりません。又、発作時に脈拍数が非常に早くなる場合は心臓の血液の拍出量が不足して心不全になります。この場合には心房から心室への電気興奮が伝わる回数を減らすために心房から心室へ興奮が伝わることを抑制する薬を服用することになります。ご質問のベーター・ブロッカーもこの目的で使用されていると考えられます。
ご質問のカテーテルアブレーションですが、近年心房細動の根治療法として注目を集め、その方法もかなり確立してきています。基本的な治療主義については、友の会「カテーテル」に書かせていただきましたのでご参照下さい。
ただ1回のアブレーション治療で100%心房細動が治ると言うことはまだ実現していません。成功率は、施設によっても異なりますが、発作性の心房細動では50%―90%程度です。心房細動が再発しても2回目の治療で根治する確率は高まります。リスクは高くありませんが、カテーテル手術であるとはいえ、心臓の手術ですので、合併症の生じる確率はゼロではありません。重大な合併症としては、心タンポナーデと塞栓症があります。心タンポナーデは心臓を入れている心のうと言う袋のなかに出血するものです。万一心タンポナーデが起こった場合は心のうドレナージという血液を排出する処置で治療可能です。塞栓症は元来心房細動に伴う合併症の一つですが、アブレーション治療に際して生じる可能性もあります。
アブレーション治療を受けるかについては主治医の先生とよく相談してください。もし治療を受けられる場合は充分納得してから受けるようにお願いします。             
                                        




愛知医大循環器内科

水谷 登

 

ペースメーカー植え込みまで

ペースメーカー植え込み適応の約90%は房室ブロックと洞不全症候群の患者で占めている。残りは徐脈性の心房細動、神経調節性失神などである。房室ブロックでペースメーカー植え込を行ったCさんの例を紹介する。C さん(74歳、男性、無職)は、タクシーから降り門扉を開けたとき、急に目の前が真っ暗になり、いけないと思って急いで家の中に入ろうと歩いてゆき玄関に手をかけたところで完全に意識をなくしてしまいました。家人が物音に気が付き玄関に倒れている Cさんを発見し身体をゆすったところしばらくして意識は正常に戻りました。翌朝病院を受診しましたが、脈は1分間に38と少なく、心電図で完全房室ブロックであることが判明しました。Cさんは2ヶ月前にも近くの喫茶店で意識消失発作を起こしており、ペースメーカーの植え込み適応と判断し手術が行われました。房室ブロックは、心房から心室への脈を打ちなさいという刺激伝達が途中で途切れ脈が遅くなる病気です(図1)。また、洞不全症候群でペースメーカー植え込を行った例を紹介すると、N さん(72歳、弁護士)は自宅で本を整理中に一瞬フワ―ツとし目の前が暗くなるような感じがして本棚につかまりしゃがみ込みました。高血圧の治療を受けていたので血圧のせいと思っていましたが病院では血圧は良好でした。精査目的で行った頭部MRIにも異常を認めませんでしたが、24時間ホルター心電図検査で日中4秒の心停止を認め電気生理検査が必要と判断しました。入院後に行った検査結果からペースメーカー植え込みが必要と判断されました。洞不全は高齢者に多い病気で、右心房にある洞結節という歩調取りの働きが悪くなり、一時的に心拍が止まつたり、脈が遅くなる病気です。しかし、この病気で死に至ることはまずありえません。また時に、徐脈と頻拍の両方を認めることがあります(図2)。ペースメーカー植え込み手術にあたっては、まず初めに患者さんの症状をよく聴取して訴えが徐脈性の不整脈であるか否かを判断します。特に重視する症状は眩暈、眼前暗黒感、意識消失です。しかし、これらの症状は必ずしも徐脈性不整脈の病気に特有な症状ではなく脳神経の病気や耳鼻科的な病気さらには糖尿病の患者さんでも認めることがあります。そこで我々は症状と一致した心電図の変化があるかを確認します。完全房室ブロックの症例では来院時の心電図を記録することで容易に確認できますが、洞不全症例の多くは来院時の心電図のみでは判断できないことがあります。安静時の心電図で不整脈が判断できない時には24時間ホルター心電図やイベントホルター心電図を行ってもらいます。24時間ホルター心電図で症状に一致する不整脈が見つかり、日中4秒以上の心停止が記録されていれば診断は確実になります。しかし、このような症状に一致する不整脈がない場合には24時間の総心拍数が7万拍以下であれば洞不全の疑いが強いため入院の後に電気生理学的検査を行い最終的にペースメーカー植え込みの適応を判断することもあります。神経調節性失神の患者さんには“チルトアップ試験”を行いペースメーカー植え込みの適応を判断します(図3)。ペースメーカー植え込みに当たってもうひとつチェックしておかなければならないことは薬剤の影響です。実際、開業医の先生からのペースメーカー植え込み依頼の2~3割は薬による徐脈が原因で薬を中止することで症状は改善します。もちろん、薬の中止が不可能な場合にはペースメーカーの植え込みを行なわなければなりませんが不必要なペースメーカー植え込みは行わないように十分に注意を払っています。さて、いよいよペースメーカー植え込み手術になるわけですが患者さんには手術の前にペースメーカーを植え込むことによるメリットとデメリットを十分に説明し納得していただけるように心がけています。この時点で患者さんとの信頼関係を築くことが重要と考えています。手術時のみならず、一生涯に亘り共に病気に立ち向かって行かねばならないからです。たとえ些細なことでも納得いくまで医師に尋ねることをお勧めします。

ペースメーカー植え込み手術

具体的な手術方法はビデオで供覧しましたし過去にも多くの先生が詳しく書いておられますのでここでは簡単に記載することに留めます。表1に手術法の流れを記載しました。手術開始約1時間前に前投薬と言って精神を落ち着ける薬と痛みを和らげる薬を使用します。そして、手術室に向かいます(最近は、カテーテル検査室で手術を行う病院が多いようです)。手術室に入室すると心電図モニター、血圧計、酸素飽和度測定の機械を体に取り付けます。そして静脈ルートを確保します。DDDペースメーカーの交換の場合アナライザーを使ってDDDモードをVVIモードに変更し自己脈の出現を確認します。ここで、自己脈の出現がなければ一時的に体外式ペーシングのリードを挿入します。また、自己脈が出現しても極めてゆっくりで患者さんが“ボーット”するような症状を訴えるようであればペースメーカー交換直前までペースメーカーのリズムで打たせます。新規植え込み例ではここでペーシングリードを挿入するために静脈穿刺を行います。今年報告されたペーシング治療研究会の登録集計では穿刺法が85%、静脈切開法が15%で用いられています。外科系の先生は静脈切開法を好んで用いますが穿刺法、静脈切開法それぞれに利点と欠点があります。ペースメーカー植え込み部位は約60%が利き手と半体側の左側を選択しています。リード挿入のための静脈が確保できればX線透視下にリードを至適部位に進めていきます。そして、その部位で自己P波、R波の測定とペーシング閾値を測定します。ペーシング閾値とはペースメーカーが心筋を興奮させるのに必要な最低限の刺激の強さです。この値が高いと術後にペースメーカーの出力設定を高くしないと刺激ができなくなりその結果ペースメーカー電池の消耗が早くなります。最適なリード位置が決定したら横隔膜刺激が無いかを確かめペースメーカーに接続します。ペースメーカーの交換では既存のリードを使用するため新たなリード挿入はリードに問題がないかぎり行いません。通常ペーシングリードは15年前後使用可能です。先のペーシング治療研究会の登録集計ではリードの寿命は感染やリードの不具合のため早期にリード交換を行ったためか平均で8.5年でした。現在のペーシングリードは如何に抜けないようにするかに重点がおかれ、リードを抜去することは考慮されていません。このため、リードの抜去は大変難しく著しい危険を伴います。このため感染等でどうしても抜かざるを得ない場合を除いてリードをそのまま留置することにしています。非感染リードを残しておく方が積極的にリードを抜去することよりはるかに安全と言えます。しかし、体に複数本のリードを入れると静脈の閉塞などの心配があります。では、一体何本までのリードを使用できるのでしょうか。この疑問に対する正確な解答はありませんが4~5本のリードであればなんら問題ないと考えられています。手術時間はDDDペースメーカーの新規植え込みで60分前後、交換の場合は45分前後で終了し、その後15分ぐらいで病棟に戻ることができます。

ペースメーカー植え込み後のフォローアップ

ペースメーカー植え込み後病棟に帰室し2~3日はベッド上で安静にしてもらいますが、以前のように寝たつきりの状態を強いることは無く原則的に植え込み側の腕を挙上することを避けてもらう程度で比較的自由にしてもらっています。それでも、術後にまったく安静を取れないような患者さんには手術時に心筋に直接ねじ込むタイプのスクリューインリードを用いて術後の制限を解除しています。最近では吸収性のあるテープを傷口のガーゼに貼付しガーゼ交換を少なくしています。術後1週間ぐらい経ったところでペースメーカーのチェックを行い退院に向けて最終的な設定を行います。退院後は通常3ヵ月に1回の割合でペースメーカー外来を受診していただきます。なお、心房細動等の不整脈を合併している患者さんでは1ヵ月に1回受診となります。私たちの病院では毎週月曜日の午後ペースメーカー外来を行っていますので患者さんは少しでも心配があれば随時診察を受けられるようになっています。ペースメーカー外来ではぺースメーカーの作動状況、電池の消耗度、リードの状態を調べるのみならず、ペーシング閾値を測定し電池消耗が少なくなるように細かな設定変更を行います。心房性不整脈を合併している場合には心房ペーシングの割合をできる限り85%以上に持っていくようにしています。また、ペースメーカーのイベントホルターを解析しペースメーカーの設定や薬剤の効果判定などを行っています。ペースメーカーは完成された人工臓器と言われていますが、それでも時々不具合が見つかることがあります。定期的にペースメーカークリニックを受診されていないと転居などで連絡が不十分になることがあります。残念ながら1度ペースメーカーの手術を受けたらその後永久的に放置しておいても良いと言うペースメーカーはありません。ペースメーカー植え込み後も一生涯に亘りペースメーカーと付き合っていかなければならないことを考えると、いつでもペースメーカーに関することを相談できる主治医を決めておいていただくことは非常に大事なことと思います。また、ペースメーカー友の会に参加しいろいろな情報を得ることや患者さん同志の親睦をはかることも極めて重要と考えます。


    

秋田病院        副院長 石原 智嘉先生

愛知医科大学循環器内科 助教授 水谷  登先生

社会保険中京病院循環器科    坪井 直哉先生

Q-1

PMを植込みして1年半が経過します。歯の治療をしたいのですが、電磁波故に出来ないと伺っていますが本当でしょうか。ご指導をお願いします。

N・Hさん(男性・76才)

A―1

電磁波の機械言っても色々あり、詳細は不明です。使用可の物もあり、不可の物もあります、よって電磁波の機械メーカーが不可と言っている物であればそれを使用してでも良いと言う事は出来ません。その歯科の先生に従っていただくより方法はありません。解決方法としては、田の歯科の先生の所へ行って、相談してみてください。必ずしも電磁波を使用しなくても治療は可能な場合が多いと思います。

Q-2

足の血液循環が悪く冷えてだるく、近年は、浮踵で関節も悪くなり歩行困難になりました。通信販売で足軽マッサージ(電気足もみ器)を購入しました。取扱説明書に「ペースメーカー使用者は必ず医師とご相談の上使用して下さい」とあります。1どんなことに注意したら宜しいでしょうか?2度の程度なら使用して宜しいでしょうか?3どんな時に使用していけないのでしょうか?

<器具仕様>

品名は足軽マッサージ・本体素材ABS樹脂・生地ポリエステルのローラーカバー電源はAC100V・50/100MZ・定格消費電力80W・医療用具輸入販売許可番号第27BY6077号

Y・Tさん(男性・94才)

A-2

家庭用医療器具に関しては人体に高周波や低周波の電流を流すようなものでなければ使用は可能と考えます。ただし、しっかりとアースを取ってください。

Q―3

昨年5月にPMを植込みました。今年3月8日に2回目の検査を受けたところ11年は持つと言われました。5-6年しか持たない人もあるのに、どうして長く持つのでしょうか?個人差はあるのでしょうかお伺いいたします。

A・Yさん(女性・75才)

A-3

ペースメーカーを植込まれる方の中には、絶えずペースメーカーが動く必要がある方がいる一方、いつもは自分の脈で打っていて、まれに心休止をきたした、その時だけペースメーカーが働く方がいます。後者の方の場合はペースメーカーが刺激パルスを出して心臓を刺激する頻度が少ないので、電池の消耗が少なくなります。またペースメーカーの刺激に対する心臓の反応が悪く、強い刺激のパルスを出さないと心臓が反応しない場合があります。そのような時は電池の消耗が激しく早く電池の容量が少なくなります。すなわちペースメーカーを必要とする病気の種類と病態により、ペースメーカーの電池の消耗の程度に差が出ます。しかし、植込んですぐ今後何年電池が持つのかを予測することは困難です。定期的にペースメーカーのチェックを受けて電池の消耗の程度をチェックしてください。

Q―4

私は、ペースメーカーを埋め込む以前から自転車競技や長距離走をしていました。現在もそれらのスポーツを楽しんでいますが周りの仲間は「大丈夫か?」と不安気です。私自身は以前のように目一杯は頑張れませんがそれなりに取り組めているつもりです。「洞不全症候群」はスポーツに制約は必要でしょうか

T・Tさん(男性・41才)

A―4

洞不全症候群に限らずペースメーカー植え込みの患者さんは何らの運動制限を必要とするものでは有りません。ただし、プロのテニスプレイヤーのスマシュやプロゴルフアーのショット等によりリードがダメージを受けたと言う報告があります。また、洞不全の患者さんの約半数で運動後も脈拍が増加しないために息切れを起こすことがあります。このような時にはレート応答機能の設定を適切に行うことで運動時にも脈拍が増加するようになります。

Q-5

人工弁(2弁)の手術を受け22年。心臓ペースメーカー装着して12年(電池交換して5年)になります。基本レートは70に設定して現在は調子よく過ごしています。現在、肝炎・糖尿病を発症して食事療法・薬による血糖管理をしています。腎機能の検査数値も悪化していて人工弁の交換手術は無理だと言われています。今後の日常生活では、特にどの様なことに留意して行けば希望が持てるのでしょうか?

A・Mさん(男性・63才)

A-5

先日会場にてお伺いした方だと思いますが、その時お聞きした肝炎、糖尿病、腎機能のデーターは、再手術可能なデーターであったと記憶しています。一度心臓外科専門医の所で受診してデーターを見せてご相談されることをお勧めします。手術の危険性と手術の成功率と今後の生活の質を考えると各々の先生と患者さんとの話し合いの中で決定されるべきと考えます。セカンドオピニオンとして他の専門医(外科)の意見を聞かれることが大切です。

Q-6

「洞不全症候群」でペースメーカーを装着して6年が経過します。しかし、ここ最近昼夜問わず動悸と不整脈が発症して、少々の運動でも辛くなります。就寝中には、ひどい発汗が必ず1、2回あり、パジャマの交換をしていますが、ひどいときは汗で下着の色が変色するほどです。定期的な診断は必ず受けていますが、近日中に24時間ホルダー検査等をすることになっています。こんなに脈が乱れて大丈夫だろうかと心配になります。ひどい脈の乱れ、発汗などの症状は何が原因でしょうか?「薬」や「ペースメーカー」でコントロールは可能でしょうか?

N・K(男性・64才)

A―6

動悸時の心電図記録を診ないと正確なことは言えませんが、おそらく貴方の動悸の症状は発作性の心房細動によると思われます。発作性の心房細動はまず、抗不整脈剤と言う薬で治療されます。症状が強く、お薬があまり効かないときは、カテーテルアブレーションと言って、心房の筋肉に対して電気を通電して心房細動を生じないようにするカテーテルを用いた手術を行う場合もあります。貴方の場合は、ペースメーカーが植え込まれています。発作性心房細動の中には、ペースメーカーの刺激パターンを調整することによって発作の回数を減らすことが出来る場合があります。しかしペースメーカーの刺激の工夫により心房細動の発作を完全に抑えることは困難です。いずれの方法にも効果や副作用、長所欠点に違いがあります。貴方の病状にあった治療法については主治医の先生に相談して下さい。

Q-7

現在、ホームセキュリティーの設定中ですが、ペースメーカーに悪影響はないでしょうか。(男性)

A-7

どのような機構のものなのか解りませんので解答できません。不安であればそのシステムを調べてみる必要があります。

Q-8

リード線で起きる障害について教えてください(男性)

A-8

リード線による障害はたくさんあると言えます。第一にリード線の断線です。心室リードでペースメーカーに100%依存している人では最も深刻な事態です。ペースメーカーによる刺激が無い為に自発リズムの出現次第では失神発作を起こすかもしれません。また、適切な部位にリードが挿入されていなければ、横隔膜神経刺激の結果ペーシング刺激出現時に“シャックリ”を起こす事になります。また、同様な現象として単極リード使用時にペースメーカーポケット周囲が“ピクピク”することがあります。一本の静脈に複数本のリードを挿入するとまれに静脈閉塞の結果上大静脈症候群が起り顔が腫れてくる事があります。

また、特殊な事例ではテレクトロニクス社のアキュフィクスと言うリードを心房に入れている患者さんはJ型のリテンションワイヤーが断裂して心臓内に飛び出して心臓の壁を傷つける事があります。一時期この問題が盛んに話題となりましたが、最近では忘れ去られようとしています。しかし、今なおこのリードが植え込まれている患者さんは定期的な医師の観察が必要であることに変わりは有りません。

Q-9

心房細動の治療についてお聞きします。アブレーションをしたのですが効果が無く、ダンゴコールを飲用しているのですが、絶対的な治療はないのでしょうか。(女性)

A-9

現在、不整脈の大部分は治療方針が確立しましたがただ1つ治療方針が確立していないのが発作性心房細動です。発作性心房細動の治療には薬物療法、アブレーション、ペースメーカー、外科的手術等があります。アブレーションで多くの患者が治癒している事も事実ですがアブレーション後も心房細動が残っている人もあります。一般的に若年者で心臓疾患を合併しない人ではアブレーションは極めて有効です。逆に、高齢者で心臓の病気を合併する人には効果が少ないと言えます。現在、絶対的な治療法は無くアブレーションとペースメーカー療法や薬物療法を併用する治療が多く選択されています。

Q-10

歯茎に穴を開ける治療をするのですが、大丈夫でしょうか?それから、サルコイドージスですが治らないものなのでしょうか・・・(女性)

A-10

ペースメーカーを入れていることを歯科の先生にお伝え下さい。単にドリルで孔を作るのみなら問題有りませんが、その時どんな機械で孔を作るかが問題となります。どんな方法で治療するのか判りませんのでここで回答を出すことは不可能です。又サルコイドージスと言ってもどの臓器にサルコイドージスがあるのですか?ここでは詳細不明ですが専門医の指導に従ってください、又この質問を専門医にして納得されることが大切です。

Q-11

初歩的な質問ですが、ペースメーカーと生命維持について教えてください。心臓が停止してもペースメーカーは動いているのでしょうか。(女性)

A-11

ペースメーカーとは、1分間に50から70回の電気刺激(2、5から5、0V、パルス幅0、4から0、5ミリセカンド)を出しているだけです。その電気刺激によって心臓の筋肉が収縮して心臓のポンプの役目をして、心臓から血液を送り出しています。死が近づいて脳や肺の機能が停止すると、心臓は血液中の酸素が低下することにより収縮しなくなり心臓は停止します。ペースメーカーが電気刺激を出しても、収縮しませんので死に至ります、ペースメーカーは機械ですので死後も電気刺激は出し続けます。

Q-12

ペースメーカーの交換時期と、どのようにして行われるか教えてください。又MRIの影響など、どのような事に気をつければよいのでしょうか?(男性)

A-12

ペースメーカーの交換は、ペースメーカーの植え込まれているところの皮膚を5から7センチ局所麻酔のもとで切開してペースメーカー本体を取り出して、新しいペースメーカーに変更します。一般的には、リードと言う電機の線の部分はそのまま再度使用します。本体(ジェネレーター)は切開創から少し引き出してリードを外し、新しいペースメーカーに再度接続するのです、30分くらいの手術です。2、3日の入院ですみます。

MRIは病院で使用する機械ですから貴方がペースメーカーを装着していることを伝えればMRIの検査をされることはありません。ペースメーカーに色々と影響のある電機関連のものは多くありますがそれらのことについてはペースメーカー手帳「ペースメーカー患者さんへの注意事項」に書かれた小冊子に従ってください。その注意書をよく読んで理解して下さい。もし紛失されたのでしたらペースメーカー手帳の中にあるフリーダイアルでペースメーカーの会社へ電話されると送ってくれます、又判らない事が有れば先生に聞いて下さい。ここで全てを申し上げる事は不可能です。