〜♪ “ボチボチいこか”さんの
      性教育押しかけデビュー秘話編 〜

  “ボチボチいこか”さんバックナンバーから息子の学校で、性教育をかっでたお話とやっている性教育の柱について書いている号を2編アップします。(4月16日アップ)
  ※以下の文の「  」内が“ボチボチいこか”さんの生文章です。それ以外は“けん玉ちゃん”の        ツッコミかボケかお節介か・・・・etcです。

     ☆☆☆お便りはうれし! “ボチボチいこか”さん パート2  第90号(2001年8月掲載)

 「暑い日が続きますね。花木に水をやりながら“木って本当にえらいなぁ〜暑さや少雨にも耐えて・・・・”と感心している毎日です。どこまでけん玉ちゃんへのメッセージで、どこからが“花信風”への原稿になるのか。自分では判断できません(と開き直ってる・・・・)ので、適当に切って“花信風”に載せて下さいネ!」という書き出しのFAXが8月15日に届きました。7月号の花信風で紹介した“ボチボチいこか”さんからの2回目のお便りです。

  <夏にふとる!> これは、けん玉ちゃんのようなビール好きがビール腹になるというのではありません。以前に岐阜性教協の会報『たまゆら』に載った一文のタイトルなのです。 
 そうです夏には性教協の全国セミナーをはじめとして、さまざまなセミナーや研究会が開催されます。そんな研究会に積極的に参加して、しっかり“ふとろう”ということなのです。性教協の皆さんはきっと夏にふとったことと思いますので、どうかその成果を会報でご報告ください。今回のお便りの前段は、“ボチボチいこか”さんの<夏にふとる!>報告です。

    ☆★☆ 思春期保健セミナーでバージョンアップ!!! 

  「実は私、今年、バージョンアップを図ろうと思春期保健セミナーを受講中です。今、1回目終了。そして、厚かましくも早々と4回目も仮予約をしました。〜〜4回目は、セミナー3回を終了し、晴れて(?)思春期保健相談員の資格を取った人が受講できるセミナーです。〜〜 で、1回目受講後、よくわからなかった事やより理解をしたくって、8月中には必ず総復習をするぞ!と決心をし、本を買いあさったものの、一向に進まず早中旬・・・トホホ・・・デス。中2、高1の息子に宿題のことを偉そうに言える訳もなく、内心、それぞれ3人があせって日々過ごしていく・・・ああ・・・。そういう意味で“ガミガミ、口だけのお母さん、あなたも課題をみつけてやってごらん。出来ないから・・・”“子どもに期待せず、自分に期待をかけろよ! お母さん!!”と言いたい(誰にも本当は言えないんだけど・・・)で、原稿は来月でもいいかな〜と思いつつ、いやいや、これは人に迷惑をかける(のかなぁ?)から、早くしなければ、とさっそく書くことにしました。」

  厚かましさは、学びを促進させてくれます。どうぞ厚かましく学んで下さい。“自分に期待をかけろ”まったくそうですよね。今の日本は、大人も子どもの“自分に期待をかける”力を失っているようです。性教育をすすめるときによく出てくる“自己肯定感”を育むこととは“自分に期待をかける”力とも言えますよね。やっぱり子どもは大人をモデルにするわけですから、親・大人の姿勢は大きいですよね。

  「“花信風”をみてびっくり!いつもは皆の前で堂々と読んでるんだけど、さすがの私もp2p3は少ししか開かずに読んでしまいました。イヤハヤ、ハズカシイ・・・。けん玉ちゃんのフォローが素敵で“そうそう、それが言いたかった”と思いながら読みました。ありがうネ!で、再びフォロー ヨ・ロ・シ・ク!」

 大したこともしてないのに、ほめていただいてありがとうございます。なんといってもお便りの内容がいいのです。図々しさと厚かましさは人一倍(わが妻の折り紙付きです)のけん玉ちゃんですから、読者の方から辞めろといわれるまでは、勝手なフォロー(?余計なおせっかい)を付けさせていただきます。では今回のメインディッシュのお話です。

   ☆☆☆息子の学校で性教育をかって出る! 押しかけデビュー秘話 ★☆★

  「息子の学校で性教育をかって出た経緯を、年を追ってお話ししていきますね。4年前、当時小5の息子の懇談会の時、1年前の長男(小6の時)のエイズ学習を参観して思った事〜〜日常生活では、感染は気にする必要がない位弱いけれど、性交で感染する可能性が高い事、だけどその時は予防する方法がある事。又、万が一発病したら特効薬がない。という事をなぜ教えないのか。この大事なことを抜きにして教えるエイズ教育は、とても私には納得できない事。
  又、せっかく“どうしたらエイズにうつるの?”といった質問に対し、“それはまた後で”という返事で終わって、とっても残念だった事を伝えました。
  そして、その質問をした息子に家で話そうとしてたら、照れのためか5分もじっと聞かなくて、親として非常にもどかしく思ったこと、きちんと子どもに向かい合って伝えるには授業として第3者が伝えた方が、子どもが耳を傾けるのではないかと思ったこと。
  そして“私がしたい”と伝えました。その時は熱意のかたまりでの押しかけでしたが、1年前、エイズ学習を一生懸命して下さった先生、ごめんなさい。エラソーに批判めいたことを言ったと思います・・・・。これが私の押しかけデビュー秘話です。」

  わが子への性教育は、親の方も照れてしまいます。私にも今年20歳と17歳の息子がおります。男の子には男親が係わるべしということを、学んでおりますし、まして、「科学・人権・自立・共生」の性教育をしてる学校なんてまだまだ少数だとも知っています。
  さらに妻からのプッシュもありで、“生殖能力をつけた息子”に、男が避妊に係わることの大切さ、STD(性感染症)のこと、相手のある性行為にはお互いの「納得と合意」がなくてはならいことなど、そして“男らしさ”に係わる問題などを話してみたことがあります。
  息子たちはとりあえず神妙には聞いてくれたのですが、とても話がキャッチボールできたとは言えません。言って聞かせただけという感じで、釈然としないものが残りました。お説教として性の話をしたくないと思うのですが、なぜかお説教をしてしまったようなの感じです。
  自分ではそんな意識はなかったのですが、性の話を面と向かってすることで、以外と親の権威を振りかざした子育てをしてきていたのだなぁと気づかされました。まだまだ未熟者だなぁと反省です。

     ☆★☆ 性教育を実践してみて気づくこと 〜性交の話〜 ★☆★

  「いよいよ私の性教育実践が始まりました。でも、なかなか小5で性交の話をするのはむずかしいというのが徐々にわかってきました。
  1つは、指導要領にない(?あの当時?)性交は中学校で学ぶので、エイズー性交は、中学校で学ぶはず、小学生は性感染は日常的にはありにくい、というような事でした。
  もう1つは多感な時期であると、自分の父と母と性交を結びつけて考えてショックをおこす子もいる(らしい・・・)。確かに、友人の子が、小4の時に弟が出来た途端、母である私を避けてしまった。友人自身も年がはなれて弟が出来た時、父、母に対し嫌悪感を持ったので、子どもが私を避けているのは良くわかる。といった話をきき、その当時は、ウーンとうなるばかりの私でした。
  私はというと、30数年前“母に子どもはどうして出来るの?”ときいて“かぼちゃからかぼちゃが出来る様に、人間から人間が出来る”という話で納得して育ち、看護学校では、妊娠の成立を丸暗記して、なんの疑問も持ちませんでした。
  即ち、@排卵、A卵子が卵管内に進入、B射精、C精子が子宮腔内を通り、卵管に進入、D・・・・というものです(これは、20年前に私が学んだ本ですが、1995年発行の本を調べても、同じ内容でした。その文章は後述します)。
  そして3年生のとき、泌尿器科の先生が、性交と言ってペニスを膣に挿入する絵を書いての説明に、初めて、エ〜あんなことするの〜、ホンマカイな〜?と言うと、み〜んな知っていて、私のアホさかげんにショック!
  妊娠の成立B、Cでなんで疑問に思わへんかったん?と、それ以来、性知識については熱心に情報収集をしました。
  でも、ある意味変な先入観がなく専門的なところから入ったので、結構テレもなくしゃべれるメリットがあってよかったと思っています。正しい性知識を身につければ、性を肯定的に受けとめることができ、性についてテレずに語ることができます。
  息子の学校の性教育をかって出た私の行動は、その良い見本だったように思うのです。とはいえ、いざ学校で性教育をしようとしたときに、私とは違う先生たちや友人たちの意識や体験にふれ、人とは違ったところからスタートしたという負い目のようなものを感じてしまいました。
  そのため、その時は性交を扱うという点では引いてしましました。そして、先生から身体の事や赤ちゃんがお腹の中で育ち、生まれてくる事を現場にいる私から伝えて欲しいという依頼があり、その方面の話をすることにしました。」

   ◎▼□ <参照> 看護学校で学ぶ「妊娠の成立」 〜☆★

  「看護学校の教科書、医学書院発行、松本清一編『系統看護学講座 専門23 母性看護学(2)母性看護学各論』(1995年第8版第1刷)から少し引用してみます(私が習った頃と大差はありません)。
  [妊娠の成立]<受胎:妊娠が成立することを受胎という受胎がおこるためには次の7つの条件が必要で、その中の1つでも障害された場合には正常の妊娠は成立しない。
  @卵巣から卵子が排出される(排卵)。A排出された卵子が卵管内に進入する。B精巣(睾丸)でつくられた受精能力のある精子が男子の生殖器から排出される(射精)。C排出された精子が子宮腔を通り、卵管内にまで進入する。D卵管内で卵子と精子とがぶつかり、精子が卵子の中に進入して、両者の核が合一する(受精)。E受精した卵子(受精卵)が卵管から子宮腔内に運ばれる。F子宮内膜に受精卵を受け入れる準備が完成していて、そこに受精卵が定着する(着床)。>、・・中略・・<精子の進入:射精によって精液は男子の外尿道口から体外へ排出されるが、ふつうは性交の際射精が行われ、精液は女子の膣内に射出される。・・・略> ちなみに「性交」の説明はありません。
  この文からイメージできなかった私は“鈍!”なのでしょうか?一生懸命暗記していた私が、真実を知った時、教科書に裏切られた思いでした。」

  “ボチボチいこか”さんから上記の教科書の一部をFAXでいただきました。子宮・卵管・卵巣の図や精子の図などはありますが、性交(インターコース)の図や解説はありませんでした。
  <精子の進入>に続いては、<精子の運動><頸管粘液の精子の受容性>などの説明があります。看護学校の教科書も「性交なき受精」なのです。子どものニーズに応えない教科書(性交を扱わない)しか認めない文部省(現文部科学省)のバックボーンはこんなところとつながっているのかなぁ〜と思いました。

    ☆★☆ 性教育のベースはやっぱり『科学』 ★☆★

 「看護学校で学んだ事について、追加を2つします。1つ目は、母性看護の授業で産婦人科の医師が“乳房は、男性のためにある訳ではない。赤ちゃんにお乳をあげるためのものです”といって、型別に乳房の形をとても美しく黒板に書いた時、『そ〜だったんだ!』と納得しました。太めの割りに小さい乳房で劣等感を持っていた私には新鮮な驚きでした。
  これで体型コンプレックスは(少しかな?)解消しました。要は、機能してればいいんだ、と。月亭可朝はウソを言っていたんだナと。
  2つ目は、別のドクターでしたが、やはり産婦人科の医師が、“外性器は十人十色”と語りました。これは実習で、と〜っても納得。という訳で、性交や性器に関しては、学問的なところからのスタートで、あとは探求心にまかせてあれこれ調べ、いつかためしてやろうと情報は胸にしまいこみました。
  余談ですが、保健婦学校の教務の先生が問わず語りに、“セックスしてるとネ〜。濡れてくるんですよ。あ、濡れてきたな〜って感じますよ。”などと話してくれました。その時は『ウ〜ン??濡れるのが感じる?どんなん?』とこれも胸にしまい、いつかは・・・・と思ってました。 先生方が、いやらしい感じなく教えてくれた事(授業だから当たり前だけど)は、私にとっては幸せなことだったなと思います。だって私、性を語るのに、きちんと専門的に話せば、ぜんぜんはずかしいことでもないし、性を楽しみととらえているし、感じているし・・・・・。」     <つづく>

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