オオカミ民話「ライ麦オオカミ」


日本では霊獣、ヨーロッパでは害獣、
オオカミはその生息地により様々な形容をされてましたが、
上の考え方が最も一般的だと思ってました。
しかし、しかし、


ヨーロッパでも霊獣として存在していた


というお話を見つけました。
しかも


オオカミ=豊穣王


なんと立派な響きなんでしょう♪
オオカミが穀物の精霊として扱われているのです!
その内容は次のとおりです。






麦の花が咲き実を結ぶ頃、麦畑には穀物の精霊がやってきて畑を見守ります。
このため麦畑は神聖な場所とされ、むやみに入ってはならないとされていました。
そして、


この神聖な場所に吹く風は、
穀物の精霊が動物に変身して走っている姿である



と考えたのです。
例えば豚・猪・羊・犬・兎・鹿などです。
そしてこの動物たちのなかでオオカミは特に注目されました。






風のざわめきは
オオカミが麦畑にやってきて獲物を追い捕らえて食べている姿
であり、
さらに走るオオカミの足は
麦の花粉を散らして祝福を与えるもの
と考えられたそうです。
そして狼が麦畑や牧草地を走るとき、


尾尻を引いてゆけば祝福があり、
高く上げてゆくときには呪いがあり人間を死に至らしめる予兆


とされたのです。
この風に見立てられたオオカミは


ライ麦狼(ロッゲンウォルフ)


とか


小麦狼(ヴァイツェンウォルフ)


などと呼ばれました。
なんかかっこいいですよね♪
呪いなんかもありますが、それよりも
収穫をもたらす精霊としての性格が強かったみたいですね。






さらにボンメルン州の民話には、
麦畑には六本足のライ麦オオカミがいて、
麦畑に風が吹くと


「狼が麦の中にいる」
↑ホントにオオカミがいたりしてね(笑)


といい、
花が咲いている麦の中を子供が入っていったりすると、


「麦畑に入るな、ライ麦狼に食べられるぞ」
↑ホントに食べられたりして・・・(−−;)


と止めたそうです。
刈り入れのとき、突然働いている者が青ざめて無気力になり、
背中から汗を流してたおれると


「ライ麦狼に噛みつかれた」


とささやいたそうな。


ただの日射病(熱中症?)じゃん(笑)






オオカミは日本でも畑の害獣を追い払う益獣として扱われていることを考えると、
こういった「オオカミ=豊穣王」みたいなお話は、
もしかしたらもっと沢山あるのかもしれませんね。