2003年コラム(視点・直言)

なんでだろう!?

■「???」で今年も暮れる

 学生さん
アメリカでは自分が「できる」と思う人ほど
会社を創ろうと夢見る。先ず、起業だ。

 こちら日本、目指せ!大手、大手
ダメだったら、中小企業でも。

 え!起業、そんなのあったの?
あれれ、フリーターだぁー...
なんでだろう!?なんでだろう!?

 サラリーマン
会社はなんたって、大企業
中小企業はダメ、ダメ。弱い、危ない。

 え!リストラ?...やっと入ったのに。
会社のために自分が犠牲?そんなのあったの!

 それなら「自分で会社を」と
意気込んでみたが、こりゃあ、結構シンドイ。

 バカにしていた中小企業が
大きく見えてくる...景色が変わった!
なんでだろう!?なんでだろう!?

 中小企業の社長さん
は結婚・出産ですぐ辞める
だから採用はゴメンだ。

 え!この前のの子、もう辞めるって!
奥さん「だから、言ったでしょう」
「男はだらしないって」

 奥さんに頭が上がらない社長さん
なんでだろう!?なんでだろう!?

 面白さ「くれる」世相で、今年も「くれる」

 良いお年を(^o^)


バリアフリー

■人にやさしい

 バリアフリーとう言葉はすっかり定着した。
バリアは障壁、障害という意味であり
バリアフリーはそのバリアを取り除くこと。

 最初は建築用語であったが、その対象は
高齢者や身障者、さらには子供や病人、
妊産婦などの弱者全般に広がった。

 部屋と廊下の段差をなくす
階段をゆるやかにして手すりをつける
バリアフリー住宅も一般化している。

 点字ブロックや点字案内
歩きやすい道路や歩道
ノンステップバス等に見る交通バリアフリーもある。

 中小企業の商品開発において
自社のコアを変えないで
バリアフリーの視点で見直すことも有効である。

 同じ食器、例えばスプーンでも
手に持ちやすい、食べやすいものに出来ないか。

 普段何気なく使っている計器類も
文字を大きく見やすくできないか。

 ちょっとした工夫で違った商品になる。
その底流にあるのは「人にやさしい」である。

 高齢者や身障者対応だけではない。
健常者向けであろうと
その「やさしさ」が伝わる商品開発である。

 「やさしさ」はどこから来るか....
バリアフリーの形態やパターンの後追いではなく
「心のバリア」を取り除くことから生まれる。

 心の「バリア」を「フリー」に


上司と部下の壁

■3年と3日

 今回は「バカの壁」ならぬ
「上司と部下の壁」について取り上げる。

 「今の部下は何を考えているのか
さっぱり分からない」という管理職の声をよく聞く。

 上司は部下を把握するのに3年かかるが
部下は上司を3日で見抜くと言われる。

 上司はなかなか部下のホンネが分からない。
そこへいくと部下は上司のホンネを直ぐ見透かす。

 この「3年と3日」の落差はどこから来るのか?
上司と部下の垣根は想像以上にかなり高い。

 物わかりのいい、部下思いの上司と
自認していても、結構裸の王様である。

 部下はお利口さんぶりっこ、ホンネを見せない。
単に調子を合わせているのに気が付かない。

 逆に、上司の情報は公私ともに素早く行き渡る。
上司赴任の前から情報はあっという間に駆け回る。

 あの上司はああ言っているが、ホンネは違う。
その鋭さは的確である。

 上司が変れば、その部署の雰囲気はガラッと変わる。
上司が持つ雰囲気はその「人となり」をさらけ出す。

 知らないのは本人だけ。ここに怖さが潜む。
この「3年と3日」に壁の難しさがある。

 「3年と3日」を目を閉じてちょっと考える...
「上司と部下の壁」を取り除くカギが見えるかも知れない。

 「3年と3日」...「3分」黙考


イケメン効果

■女もイカス男に

 いつか「オシャレ」というコラムで
格好いい男性のイケメン(イケてるメンズ)効果
取り上げたことがある。

 その時は、化粧品売場に男性が登場して
結構人気があるという話であった。

 そのハシリは仮面ライダーショーにも見られた。
変身前の俳優に二枚目のイケメンの若者を起用。
若い母親のおっかけ現象が起こった。

 デパートのインフォメーションコーナーでは
案内嬢ならぬイケメンもお目見え。

 アロマテラピーのマッサージ師
ビューティアドバイザーなんていうのは
当然イケメンの世界である。

 航空便の女性客をターゲットに
男性の客室乗務員も出現。

 イケメンピアニストをはじめ
古典芸能なんていう芸術の世界にも
イケメンの動きがある。

 「イケメン講師の教室」なんていう特集を
組む雑誌もある。需要があるからである。

 その背景には、女性の経済力の向上がある。
また、女性も様々。お疲れの女性も増えている。
ストレスの発散、癒しへの期待もある。

 何はともあれ、「男の美女」効果と同じく
普通の男女平等意識への過渡期での
差別化戦略との見方もある。

 イカス男をイカス(活かす)


変わる「携帯」模様

■普及する携帯電話

 学生に連絡事項のメモを見せると
携帯を取り出して、親指を動かすようになったのは
いつ頃からだろうか。

 最近はカメラ付き携帯でパチリとやり出す。
それを友達間でメールでやりとりすれば
すこぶる効率的という「うまみ」もありそうだ。

 若者ばかりではない。
本屋でグルメ店の電話番号や地図をパチリとやる
「おばさん」の出現に手を焼いている。

 立ち読みならぬ、盗み撮りはご遠慮下さいといっても
図々しさに刃物、いや、携帯という文明の利器に
立ち向かうのに苦労している。

 出会い系サイトなるものも、いつのまにか、定着。
迷惑メール、当サイト系の事件も頻繁。
低年齢化も社会問題となっている。

 しかし、悪い面ばかりではない。
個人での情報源は圧倒的に豊に、また便利になった。
大げさに言えば、ユビキタス社会のの予感もある。

 メールは若いカップルばかりではない。
親子や夫婦もメールならと結構照れずにやり始めた。
高齢化社会での使い勝手もありそうだ。

 カメラ付きの進化はデジタルカメラにも迫る。
予約機能ばかりでなく、決済機能の模索も進む。
こう見ていくと可能性はさらに広がる。

 また、俳句は携帯に馴染むと
携帯俳句」なるものも生まれてきている。
「え!文化も変えちゃうの?」という感じである。

 「携帯(けいたい)」で、変わる生活「形態(けいたい)」


三種の神器

■デジタル家電の流れ

 三種の神器は天皇の位を証明する宝物。
鏡(かがみ)と剣(つるぎ)と玉(まがたま)である。

 その恐れ多い神器になぞらえて
1950年代半ばに
「電気冷蔵庫」「洗濯機」「掃除機」を三種の神器と言った。

 60年代に入ると、3C
「カラーテレビ」「クーラー」「カー(自動車)」
家庭電化から耐久消費財ブームの時代に入る。

 三種の神器は日本の高度成長の象徴でもある。
しかし、バブル崩壊後消費不況が続く。

 ところが、ここへ来て
「新三種の神器なる言葉が恐る恐る出てきた。
神に恐れた訳ではなく、今一つ心もとないためである。

 新三種の神器とは
「薄型テレビ」「デジタルカメラ」
「DVD(デジタル多用途ディスク)レコーダー」
である。

 まだ電機業界での話であるが
そろりマスコミも取り上げ出した。
そこに「デジタル家電」の期待もある。

 三種の神器は3つの需要に留意したい。
一つは、神器を新たに作る新需要
素材、部品なども含む。

 二つ目は、神器を買う新消費需要、
生活の質を高める需要喚起の動きである。

 三つ目は、神器の普及によるデジタル家電への
相乗効果に伴う新需要である。

 「三種の神器」で、「三種の新規」需要


好信楽(こう・しん・らく)

■職選びへの疑問

 「好信楽」(こう・しん・らく)
本居宣長の言葉である。学問の神髄は
好きなことに確信を持って楽しむ」ことという。

 まあ、なんとも格調高い学問の世界である。
本居宣長には悪いが
ここではもっと世俗的な凡人の話。

 我々凡人、よく迷う。
特に職選びなど節目のときは大いに迷う。

 学生の就職活動、脱サラ、定年後のの生き方など
自分への疑問、不安が次から次へとわき起こる。

 そんなとき、「好き」かどうか
好きだったら、
例え、苦しい時があっても乗り越えられる。

 また、自分で「信ずる」ものかどうか。
信じられれば最高である。悔いはない。

 そして楽しいこと。なによりこれが一番。
少なくとも苦にならない。

 少しでも選択肢に疑問が生じたら
「好き」「信ずる」「楽しい」
という尺度で考えるのも一手。

 宣長の言う「好信楽」は
学問の世界であり、もう少し内容は深い。

 しかし、「好・信・楽」という3つのキーワードは
職選びなどの「疑問」にも応用できる。

  学問も、疑問も、「好信楽」


変えられるもの

■未来の自分のために

 前回、富山での企業再生セミナーについて取り上げた。
その時、お世話になった西川義雄氏の話である。
セミナーの世話人会代表でもある。

 自然体で、前向き
人の心をそらさない機微にたけた人柄でもある。

 名刺交換したとき、その名刺に
「過去と他人は変えられないけども
自分と未来は変えられる」
とある。

 なるほど、「過去」と「他人」は変えられないか...
だけど「未来」は変えられる、
「自分」は変えられるという訳である。

 しかし、我々凡人は過去を悔やみ、
どうにもならない過ぎ去ったことをクヨクヨする。

 また、言い訳は他人に向けられることも多い。
自分を棚に上げて
あの人がああ言ったから、あの人がいなければ...

 そこをスパッと過去と他人ではない。
自分を変えなさい、未来を考えなさいと言っている。

 また、未来の自分の可能性についても示唆している。
なかなか含蓄のあるフレーズである。

 さて、未来の自分を変えるためには
「今」の自分を変えなけえば永遠に変わらない。

 変えることが出来るけど、変えない
出来るけど、しない」という
心の習慣病ほど怖いものはない

 「今の自分」を変える→「未来の自分」が変わる


企業再生

■熱心な勉強会

 先日、企業再生研究セミナー
の講師として北陸富山へ出張した。

 そのセミナーは名付けて「企業再生塾in富山」
社長はじめ経営幹部の勉強会である。時間は3時間。

 「優良な中堅・中小企業の実態」
という講演を2時間弱やった後は
ディスカッションのコーディネータ役である。

 「優良企業の成功要因」をみんなで話し合う...
参加者は14名、話し合うにはちょうどいい人数である。

 優良企業はどこが違うのか
その違いを企業再生にどう生かすか
参加者全員が熱心に議論した。

 今年の中小企業白書でも
企業再生はテーマの一つである。

 もっとも企業再生は日本経済の閉塞感漂う現状を
打破するためにも日本全体の課題でもある。

 企業再生というと
原点回帰、未知への挑戦、第二創業の視点、
発想の転換といったキーワードが並ぶ。

 しかし、企業再生への取り組みは
経営トップの問題意識により微妙に温度差がある。

 経営環境の変化に、先手必勝と立ち向かうトップと
変化に疎く、危機意識の薄いトップでは真剣さが違う。
企業再生はトップ自らが変わることからスタートである。

 企業「再生」は、トップ「再生」から


オシャレ

■心の余裕

 最近、化粧品売場にも男性の販売員が登場。
女の園にも男性が進入。

 女には女にしか分からないこともある。
なんとなく異性では恥ずかしくて抵抗感がある。
そんな感じの化粧品売場であった。

 そこへ男性が出現。
格好いい男性のイケメン(イケてるメンズ)効果か?
案外、人気なのである。

 おんな心をくすぐられて女王様気分
ちょっと異性を感じる気分がまたいいのかも。

 まあ、オシャレをすることは結構なことだ。
オシャレは人のためでもあり、自分のためでもある。

 オシャレ心を失ったら
人生に「うるおい」もなくなる。
また、心の余裕がなければ「シャレッけ」は生まれない。

 ところでシャレはシャレでも、コラムの最後の駄ジャレ
バシッと決まればいいけど、
ちょっとムリして、強引というお叱りも頂く。

 でも、もともと堅苦しい内容だから
最後ぐらい息抜きにと懲りずに続けている。

 気に入れば余韻が残るし
ダメでも「なにバカ言って」と優越感に浸れるのでは?

 どんな立派な内容でも、肩が凝っては元気は出ない。
難しいことを易しくがモットー
そこに少しでもほっとした癒しの気分になればと思う。

 下品も品のうち
 駄ジャレもシャレのうち m(_ _)m


「だいて」下さい

■業界常識

 「だいて」下さい。
いきなり女子社員からこう言われた。
銀行の新入社員、入りたての頃である。

 どぎまぎしていると
早く、「だいて!」「だいて!」と催促。
頭の中は真っ白...「□!?△×?... 」

 後で分かったことだが
「だいて」は「代金取り立て手形」の省略。

 勘定の締め間際でもたもたしているので
早く「だいて」(代手)をこちらに下さいと
焦っている図である。

 各業界でこのような専門用語
氾濫していることだろう。だいたい、短縮形が多い。

 業界用語をマスターし、業界の常識を習得して
一人前となるのが一般的とも言える。

 しかし、手形も今は機械化が進み
コンピューターが処理している。

 時代は大きく変わった。
ちょっとした業界用語も死語となることも多い。

 業界用語に垣間見る業界の常識
それに縛られていると変革に遅れることもある。
経験豊かな社長ほど要注意だ。

 業界の常識がジャマになる
そんな時代が来ている。

 「だいて」下さい...さらに、「して」下さい
 (女子社員は続けた...「して」は「支手」(支払手形)のことだった(*^_^*))


足固め

■タカノフーズ

 先日、おかめ納豆で知られる
タカノフーズ社長と一杯やった。

 飲んだのは東京青山である。本社は茨城であるが
今日は名古屋から来て、今晩三重県に飛ぶという。

 同年代のものとして
その精力的なエネルギーには脱帽である。

 早速、単刀直入に
「今まで一番力を入れたことは何ですか」と聞いてみた。

 「納豆がいかに健康にいいか」
PRに努めたことという答えが返ってきた。

 自社のことより納豆業界全体の認知に
力を入れたという。なるほど、業界の繁栄があって、
自社も伸びる。大きな心がけである。

 日本の良き伝統的な業界が低迷するなか、
健康」という一点に絞ってPR...
健康ブームもあって、その効果は出ているようだ。

 次に会社として最も留意したことは何かを訪ねた。
その答えは「節目節目で足固めする」ことという。

 会社が伸びているときは
行け行けどんどんで確かに売上は伸びる、利益も出る。

 しかし、そういう時ほど、立ち止まって、
明日への飛躍のために、足固めが大切だという。

 勢いのある企業で、足固めせず
伸びきって、倒産という例が多いなかで
味わいのある言葉である。

 足(あし)「固め」で、明日(あす)「固め」


コーチング

■受け入れる

 先日、コーチングのセミナーを受けた。
いつもとは逆、久しぶりの生徒である。(笑)

 コーチングはもともとスポーツ界で生まれたが
今や、ビジネスや個人的悩みの解決など
多方面に応用されている。

 コーチングは相手の持っている能力を
最大限引き出すためのコミュニケーション方法

 最大の特徴は「相手が主役」ということである。
答えは本人にある」という考え方に基づく。
普通のコンサルティングとはそこが決定的に違う。

 さて、そのコーチングは
すべてを「受け入れる」...そこから出発する。

 先ず、相手が心を開いて気軽に話せる姿勢からと
ロールプレイングである。

 姿勢の角度、手の位置、目線、口調すべてが
受け入れる」雰囲気に溢れていなければならない。

 「なんでも言って下さい」と言いながら
どこか堅苦しく拒絶の雰囲気では話す気にならない。

 人はそこにいるだけで、ある種の雰囲気を持っている。
やっかいなのは本人だけが
そのことが分からないということだ。

 コーチングの精神は先ず「受け入れる」である。
上司と部下と限らず、先生と生徒、夫婦、親子など
あらゆる面で応用できる。

 コーチングの「受け入れる」心を、「受け入れる」        


プラス「地域」の視点

■地域と中小企業

 横浜市から突然メールが飛び込んできた。
市役所の市民局勤労市民室
通称「横浜市労働情報センター」からである。

 ホームページを見ていうことで
「勤労よこはま」への原稿依頼であった。
この度、脱稿し、発行された。

 テーマは「地域経済と中小企業」である。
詳細は本文に譲るとして
ちょっと「地域」について考えてみよう。

 地域と中小企業は密接な関係にある。
逆に言うと、大企業は地域には馴染みにくい。

 大企業は地域に合ったきめ細かさを
求めるほど「規模の利益」は効かなくなる。

 地域は地域住民の生活の場であり
風土、文化という企業経営を超えた異質なものもある。

 少子高齢化社会、教育問題など
お年寄りの生き甲斐支援、教育のインフラ支援など
地域独特のニーズもある。

 地方の雇用ミスマッチが問題となっているなか
介護、育児、生涯教育など「生活の質向上」のニーズは
今後ますます強まることが予想される。

 本業に、プラス「地域」という経営軸を加味して
地域貢献による中小企業の生き方もある。

 大企業とは異なる中小企業の良さを取り戻す...
それが遠回りではあるが、競争力をつけることもある。

 プラス「地域」で、プラス「競争力」
「勤労よこはま」9月号(横浜市発行)


「地域経済と中小企業」全文


棲み分け

■中小企業と大企業

 学生からの単純な質問。
大企業と中小企業と比べたら、どう見ても大企業が有利...
なのに、なんで中小企業が生きているのか?

 競争したってどうせ負けるに決まっているのに
なんでこんなにいっぱい中小企業が残っているのでだろうか?
不思議だなあ...

 それに答えるためには一つひとつ説明する必要がある。
今回はその一つ、棲み(すみ)分けについて取り上げよう。

 大企業の領域と中小企業の領域が違うことにより
お互い補完しあって生きている。棲み分けである。

 その棲み分けも必ずしも、大企業が優秀で
中小企業が惨めな思いで
大企業のもとで虐げられているとは限らない。

 むしろ逆の場合が多い。
一般汎用品、大量生産になじむ製品は大企業
高級品、特殊な用途向けは中小企業。

 例えば、楽器などでも、大衆向けは大企業
ハイレベルな演奏者、専門家向けは中小企業。

 オーディオなども一般的なミニコンポは大企業
マニア向けの高級オーディオは中小企業。

 楽器、オーディオに限らず
高い技術力を要するものは圧倒的に中小企業なのだ。
今年の白書はその棲み分けぶりを紹介している。

    大企業との棲み分け→2003年「中小企業白書」

 大企業と中小企業がお互いに棲み分けしているのは
それなりの理由、いわば「訳あり」ということである。

 「訳(わけ)」あって、棲み「分け(わけ)」 

   大木(大企業)のもとで綺麗な小さな花(中小企業)
   っていう棲み分けもあるよ!  


三世代消費

■少子高齢化

 先日、三世代で焼き肉屋に行ったら、
同じ様なグループが何組かいたという話を聞いた。

 三世代と言えば、祖父母、父母、子
一般的には、おじいちゃん、おばあちゃん、
お父さん、お母さん、お孫さんということになろう。

 つまり、お孫さんを中心としての呼称である。
それはそのまま、世相を反映している。

 今、この三世代をまとめて取り込もうという
三世代消費に注目が集まっている。

 おじいちゃん、おばあちゃんは孫が可愛い。
孫のためなら、お金を惜しまない。

 お父さん、お母さんはそれをちゃっかり見抜いている。
お金の出し手はおじいちゃん、おばあちゃん。
さらに、孫の面倒を見てくれればなお結構。

 思えば、少子高齢化の現象でもある。
お年寄りが長生きになり、子供が少ない。
それにちょっぴり、お年寄りが小金を持っている。

 三世代消費
それは新しい家族間の交流スタイルでもある。

 外食産業、旅行業界、テーマパークなど
三世代を狙った消費は元気がいい

 孫のためにかわいい洋服を買って、一緒に食事。
孫用の洋服などオシャレで
びっくりするくらいので高額なものが売れている。

 その中心はである。おじいちゃん、おばあちゃん、
お父さん、お母さんは後からついてくる。
三世代消費、戸惑わないで、孫につきたい。

 「まご」つかないで、「孫(まご)」につく 


野草の生き様

■あるがままに生きる

 あれれ、花の写真...
当館もちょっと模様替え。でも何故花の写真?

 野山をひとり、野草の花々を追って
写真に凝ったことがある。

 最初は散歩に見る路端の花程度であったが
だんだん山奥に入り込むようになった。

 厳しい自然環境のなか
踏みつけられても、虐げられても
生き延びようとする野草にはそれだけの魅力もある。

 雨風の自然に鍛えられた野草も美しい花を咲かす。
小さな花、大きな花、カタチも、色も様々である。

 凛(りん)としたその生き様
中小企業の姿を見るような想いがある。

 言い訳もせず、ごまかしもせず
ひたすら自らの存在感を示す。

 小さいからダメだとか、
大自然に呑み込まれるかも知れないとか
そのような雑念を一切排して、毅然と花を咲かす。

 中小企業の強さは、野草の花と同じく
まさにその生命力にある。

 自分のやりたいことをする。
出来ないかも知れないという「言い訳探し」をしない。
それが一つの生き様だから。

 野草は「生き方」なんて論じない。
自分の「あるがまま」に生きる。
しかし、そこに凛(りん)とした美しさがある。

 生き様、論(ろん)より凛(りん)


背中見せ

■流行にも敏感に

 今年の流行は「背中見せ」。
女性の「肌見せ」ファッションの一つである。

 肩見せ、腕見せ、脚見せ、おなか見せ
へそ出しルックの「へそ見せ」はよく知られるところ。
見せるところがなくなってとうとう背中...?

 さて、背中は他と違ってちょっとやっかいである。
背中を大胆に見せるとなると
ブラジャーの後ろホック留めなる類はジャマ。

 ホックなしの工夫は色々あったが
ここへ来て、超軽量シリコンのブラジャーが出現した。
肩ヒモもストラップもない。

 特に、今年、アメリカから上陸した「ヌーブラ」は人気。
「え!ノーブラ」と一瞬思わせる「すぐれもの?」

 支えるとか留めるとかからは縁遠いのだ。
「背中見せ」にはピッタリである。

 「肌見せ」と密接に関係するのが下着の進化
特に「背中見せ」は新素材の出現とも微妙に関連する。

 どんな業界でも、潜在的ニーズはあっても
それを満たすためには、難しい理由がある場合が多い。

 しかし、いつのまにかその困難な理由が排除され
目を離していると、取り残されるということもある。

 潜在的なニーズへの確かな目と
それを取り巻くどんな変化にも関心を持つことが肝要。
情報、特に流行にも敏感な目を向けることが必要だ。

 新素材に「背中」押されて「背中見せ」

 (流行の変化にも「背」を向けない)


職人になれ!

■腕で生きる

 先日、ある弁護士と暑気払いを兼ねて一杯やった。
もう10数年来のお付き合いであるが
その確かな決断と腕裁きは見事である。

 的確な実情を踏まえた現実的な対応
そこにある種の「情」も感じられる。
弁護士プラスα...まさに職人芸である。

 その弁護士の先生がお父さんの話をしてくれた。
父親はいつも「職人になれ!」と言っていたそうである。

 先生が弁護士を目指したのも
父親の「職人」という言葉を意識したからとか。

 もっとも、お父さんの言う職人は
工科系の技術の腕を持った人という意味だったとのこと。

 お父さんの時とは時代は大きく変わっているが
今、職人的生き方がまたクローズアップされている。

 組織依存から個人の目覚めへの流れもある。
なんといっても、職人の大きな魅力は
自分の腕前で生きる...その生き方にある。

 若者のなかには、郷土工芸や
宮大工などの伝統職人を目指すものも出てきている。

 しかし、多くはよく知られている有名企業に入りたがる。
その理由の一つに人前で格好いいから
という声を聞くと愕然とする。

 そこには人の評判、人の目を気にするひ弱さがある。
自立以前に、自分の腕で生きる職人の意識とはほど遠い。

 生き方、人前より腕前


浴衣ブーム

■自由な着方提案

 最近、浴衣(ゆかた)ブームである。
夏、浴衣、花火、うちわ...そんなイメージが湧く。

 電車の中で浴衣姿を見ると
どこかで、今日は花火大会か、と思ったりもした。

 ところが今、必ずしもそうではないのだ。
新しい浴衣ファッションの到来である。

 女性誌も浴衣特集を組み
浴衣を取り扱うお店もバラエティに富むようになった。

 浴衣はもともと風呂上がりに「素肌」に着る
湯上がり着」いわば日本式バスローブ(?)

湯上がりのいい女、ちょっと色っぽい。
それで街に...行儀が悪いというお年寄りの声もあったとか。

 ところが時代は大きく変わった。
湯上がり着か、どうか知らないけど「とにかく面倒くさい」

 そこで、先ず、、リボンのように巻くだけでOK。
マジックテープで留めるだけという便利帯もある。

 ワンピースの上に同じ柄の上着を
羽織るだけで浴衣に変身という「すぐれもの?」もある。

 浴衣はこういうものといった固定観念を捨て
自由な着方の提案である。

 それを受けて、茶髪で浴衣
浴衣でワインが格好いいと
浴衣の自由な着方はエスカレートしている。

 女性だけではない。当然、男ものもある。
さらに犬用の浴衣もある。

 浴衣、お仕着せやめて、ブームに火


目のつけどころ

■監視カメラ

 講演後の懇親会の席で
今、忙しくてフル回転という社長に会った。

 いまどき「え!」という感じで顔を覗き込む。
ガソリン・スタンドのセルフ化で忙しいというのだ。

 なるほど、セルフ化で新需要か...
アメリカと違って人手によるサービス期待も根強いものの
値段との兼ね合いもあり、確実にセルフ化の方向にある。

 人がいなくなれば
人の目に替わる監視カメラが必要という訳である。

 そう言えば、最近、事件との絡みで
テレビでも、監視カメラのことがやたらと出てくる。

 頻繁に起こるコンビニでの強盗事件。
目を背きたくなる少年の凶悪犯罪。
その陰に監視カメラの存在。

 社会的病理的現象の陰の部分にも
幸か不幸か、ニーズはある

 各商店街においても
安全の確保とプライバシーの保護に揺れながら
監視カメラ論議が盛んだ。

 当たり前のことだが
監視カメラは人の目につかないところにある。

 安全、環境、癒しなど
目に見えないものにカタチを与える商品
そこにニーズもある。

 目に見えないところに、目をつける


ISOってよく聞くけど

■中小企業でも取得盛ん

 先日、小学校時代の友人に会ったら
ISO取れてホッとしていると言っていた。
そう言えば最近、ISOってよく聞く。

 そこで今回はISOについて取り上げる。
最近、中小企業でもISO取得が盛んだ。

 ISOは頭文字の省略、と言っても、
「忙しくて そんなの 覚えてられない」
の頭文字ではない。

 「I」はインターナショナル 「S」はスタンダード
「O」は オーガナイゼーション 」の頭文字。

 正式には
International Organization for Standardization
国際標準機構のことである。

 JISマークで知られる日本工業規格が
日本での個々の製品の品質保証であるのに対して
品質に関するシステム、マネジメントなどの国際規格である。

 一回取ったら終わりではなく
その体制そのものを問われるから結構大変だ。
それだけに価値があるとも言える。

 その友人も言っていたけど、
通常の業務にプラスαの仕事になるし
社員の意識改革がないとうまく行かない。

 しかし、ISO取得に挑戦することによって
社内の問題点も浮き彫りになるし、一体感も出たという。

 取得による社外的評価は想像以上
また、なにより社員に自信がついたことが一番の収穫とか。

 「ISO」取得により、「評価」と「自信」取得

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 ISOには9000シリーズと14000シリーズがある。
9000は製造から検査、付帯サービスまでのシステム全体に対する「品質保証」
14000は環境管理システムで「継続的な改善」に主体に置いている。
詳しくは「中小企業のことがよく解る本」(田廻良弘著)p178参照。


夢中になる

■心の充実

 会社を興した人やベンチャー起業家の話で
共通するのは一種のオーラを発していることだ。

 何かにとりつかれたように
まっしぐらに突き進むエネルギーが感じられる。

 日夜、ある目標に向かって
肉体的にも精神的にもかなりハードだと思われることを
本人は案外平気なのである。

 好きなことをやっているとき
周りから見て「あんなに辛い」ことを
よくやっていられると感じることがある。

 夢や好きなことに向かっているときは
辛いことが辛くない。

 一歩一歩目標に近づく
小さな達成感充実感の積み重ねもある。

 壁にぶつかり、行き詰まっても
何とかしたいという一心。

 その目標が大きければ大きいほど
どこへ行くか分からない不安もあるだろう。
すべては霧の中ということもある。

 それは端から見てそう思うだけかも知れない。
本人は霧の中でも夢に向かって
苦労しながらも、夢中になっている強さがある

 リスクとかチャレンジとか言っても
本人の夢の有無でその意味合いは変わる。

  夢がない→霧中(むちゅう)...五里霧中のあの霧中、念のため
  夢がある→夢中(むちゅう)


その気になる

■元気なトラ

 先日、ある業界向けの講演の時の話である。
といっても講演が終わった後の懇親会の乾杯の挨拶

 おきまりの「会のますますの繁栄と
ご列席の皆様のご健勝...」と始まった後に
タイガースの優勝を祈願しまして...」と続いたのである。

 「え!」というけげんな顔と笑い声が漏れる。
本人はいたって真面目な顔つき。

 勿論、その会は阪神タイガースとは
全く関係のない業界である。

 本来、不特定多数の人が大勢いる時の挨拶は
政党政治、宗教などととに
特定の球団のためのものはタブーである。

 他球団の熱烈なファンにとって
特に負けるとビールがまずいという巨人ファンもいるなか
和やかな雰囲気を壊す危険性があるからである。

 しかし、17年間のうっせきしたトラファン心理
それだけに「今年こそ」という熱狂的な応援。

 その笑いは、乾杯でそこまでやるの?といった苦笑。
今さら、目くじら立ててもという寛容の笑いなど複雑だ。

 なんと言っても景気が悪いから
何か、ぱぁーとした景気のいい話に飢えていることもあろう。

 阪神快進撃については、経済的効果
リーダー論などいろいろな切り口が話題となろう。

 しかし、夢中になれるムード
理屈ではない、心の持ち方。
その気になる...ということも打開策の一つかも。

 病も「気」から
 景「気」も「気」から


(平凡過ぎて「気」になる?..
 でも景気って何故「気」というか?結構奥が深い)


口コミの威力

■信頼がベース

 先日、ある社会保険労務士の先生と一杯やった。
その時の雑談でのマッサージ店の話である。
その店は先生の事務所の近くにある。

 非常に良心的ですっかりリピーターになっているという。
保険も効いて、すごく安いし、
お勧めした人みんなに喜ばれているとのこと。

 先生の誠実な人柄が滲み出ていて
一度行ってもようかという気になる。

 マッサージ、あんまの類は
ピンからキリまであって、効き目や値段など
行ってみなければ分からないことが多い。

 そう言えば、女性の口コミの威力は凄い。
飲食店などはもろに女性の洗礼を受ける。

 美味しさ、値段、雰囲気、安全性、清潔さ、
店員のしつけなどなど、厳しい評価が待っている。

 一度、その評価をクリアすると評判の店となる。
口コミの連鎖は早い。ひとりが3人に、
また、その3人がまた3人づつ9人とい具合である。

 女性の場合は話だけではない。
すぐ仲間で連れだってそのお店に行く。

 逆に、悪い評判はこれまたやっかいだ。
悪事千里を走るという。すぐ仲間内で駆け回る。

 テレビ、雑誌など宣伝、広告など
情報は溢れかえっている。確かにマスコミの力は強い。

 しかし、信頼できる人のナマの体験
による口コミには敵わない。

 宣伝のお金がないと嘆く前に
お金がかからない口コミという手もある。
もっとも、中身勝負だけどね。

 マスコミより口コミ


少子化対策

■子供が減ると

 厚生労働省の「人口動態統計」によると
昨年の出生率(しゅっしょうりつ)は1.32という。

 正確には合計特殊出生率というが
女性が生涯に生む子供の数のことである。

 女性が生むといっても、そのカゲ(?)には男がいる。
女と男がいなければ子供生まれないものね。

 しかし、女1人と男1人の合作で
子供1人だと人口がどんどん減るということになる。

 2人でちょうど同じ
統計上は2.1人生まれないと人口減を招くとか。

 ここでは少子化対策といっても
どんどん「励みなさい」ということではなく
少子化で子供が減る影響とビジネスについてのお話。

 子供が減るのだからその業界のパイは当然減る。
競争激化...しかし、工夫次第で元気な企業も多い。

 子供が少ないと、親は子にお金をかけやすい。
また、高齢化でおじいちゃん、おばあちゃんも健在だ。
かわいい孫へのかかわりビジネスも生まれやすい。

 女児向けファッションのお店も結構繁盛している。
本来大人向けのオシャレ、嗜好品など
決して安くない高級志向で伸びている企業もある。

 どうせ親や祖父母が金を出すなら
大人には懐かしい、子供には目新しい「おもちゃ」で
親子共々取り込んじゃえという企業もある。

 そんな遊びの中で
陰の薄かった「おとうさん」の出番も出てきている。
ベーゴマから最近はヨーヨーなんかも人気化している。

 生まれない子供で、生まれるビジネス


キャッシュフロー経営

■なぜ、キャッシュフローか?

 大学の授業終了後女子学生から
キャッシュフローってなんですか?という質問を受けた。
そこで今回はキャッシュフローについて取り上げる。

 キャッシュ(cash)は文字通り現金(資金)
フロー(flow)は流れ
即ち、直訳すれば現金(資金)の流れである。

 なぜ、キャッシュフローか
黒字なのに倒産という「黒字倒産」。
また、「勘定足りて銭足らず」という言葉がある。

 みな、キャッシュフローの重要性を示唆している。
よく例に挙げられるのは、売ったけど(売掛金計上)
お金もらえない(回収できない)で焦げ付いてたケース。

 売掛金という資産の勘定はあるけどお金がない。
だから支払いができない。資金不足となる。

 キャッシュフロー経営は一般的には
会計上の売上や利益の拡大ではなく、
ネットの本当の利益を主体とした経営をいう場合が多い。

 しかし、キャッシュフローは奥が深い。
資金効率、設備投資判断、借入金の考え方、
取引先のバラスシートの見方と様々な切り口がある。
(多くの入門書がここから入るから難しくなる)

 ここでは中小企業本来のシンプルな経営
現金主義に基づく堅実経営、無借金経営への模索など
経営の原点回帰のヒントにしたい。

 その底流にあるのは「現金」こそ本物であり、
「ごまかし」がきかないという視点である。

 インディアン「うそ」つかない
 ゲンキン「うそ」つかない


気づきの原点「意識」

■すべては意識から

 先日、横浜市在宅障害者援護協会主催
社会人として望まれること」というセミナーを担当した。

 社会人とは何ぞや?
社会人は社会人と意識したとき社会人となる。

 我々は普通社会人としての意識はない。
しかし、社会の中の一員としての意識によって
自分と他人との関係が始まる。

 電車の中でお化粧に夢中の女子学生に社会はない。
同じ車輌に乗っている乗客は路傍の石か木々に近い。

 すべては意識から出発する。
これは何も社会人とは限らない。

 情報すべてにも当てはまる。
意識してはじめてその情報が集まる。
というより情報が見えてくる。聞こえてくる。

 学生であっても、バイト先で、
その気になれば経営の勉強の機会はいくらでもある。

 お客の潜在的なニーズなども
その気になって見ればヒントは身近にあることも多い。

 社長に自社の問題意識を聞けば
何を意識しているかで、その経営者の器が分かる。

 情報が氾濫する情報化時代のなかで
意識的にその情報を切り取らなければ意味がない。

 しかし、意識は、ある「意志」を持って
常に「」にかけていないと、流され、「意識」足り得ない。

 「いし」(意志)+「き」(気)=「いし+き」(意識)


資格を考える

■ブームと危うさ

 今、資格ブームと言われる。
少なくとも資格について関心が高まっている。
「今どんな資格が有利ですか」という学生の質問も多い。

 若者の就職難
リストラの雇用不安に揺れる中高年。

 自分と向き合う機会が増えるなかで
資格」がクローズアップされている。

 何かに依存するのではなく
自分で何ができるか...その延長線上にある「資格」

 自分の好きなこと、得意なこと
それを資格で自他共に証明する。
そして、それが自分の武器になったら最高である。

 ビジネスであろうと、就職であろうと
生き甲斐であとろうと、資格はそれなりに意義深い。

 個人の自己実現への目覚め
それは「自立」への手がかりでもある。

 しかし、危うさもある。
何か資格があったら、就職に有利かも。
その裏返しとして、自分は資格がないから不安だ。

 これから有利な資格は何か。
自分の興味とは、関係なく資格を漁る。
資格ありき」が一人歩きする。

 なかには、資格に挑戦したけど、うまくいかない。
いつのまにか、手段が目的化して自信喪失。
何のために資格か...? 

 資格(しかく)に、死角(しかく)あり


ちょっと「中小企業白書」

■意外とヒントがいっぱい

 今年も中小企業白書が発刊された。
白書..もう見ないなんて言わないで!
意外とヒントがあり、面白い。

 分厚い白書も、最近は読みやすいように
図表を多く取り入れたり、CDーROMを付けたり
結構いろいろ工夫している。

 ところで、白書は毎年副題をつけている。
その副題を見ればテーマとして
何を言おうとしているか、分かるようにしているのだ。

 今年の副題は「再生と『企業家社会』への道」である。
中小企業の「強み」を再確認し
中小企業こそ経済再生の先導役としている。

 去年は「『まちの起業家』の時代へ」であった。
最近は経済の活性化へ向けて
中小企業の活力への期待が色濃いものとなっている。

 それでもやっぱり白書は親しみ易いとは言えない。
なんだか難しそうというアレルギー?もある。

 そんな気持ちから当館でも「中小企業白書」コーナー
できるだけやさしく白書を解説している。

     「中小企業白書」→2003年版「中小企業白書」

 また、白書では事例も載せている。
そのいくつかを当館の「事例紹介」コーナー」で紹介する。

     「事例紹介」→「創業のポイント」(女性起業家)

 白書をちょっと覗いて
中小企業の新しい時代の風を読む。
そこに意外なヒントがあるかも...

  「白書」を読む→「時代の風」を読む

*  *  *  *  *  *  *

 今まで白書の事例は「中小企業白書」コーナーで紹介していた。
しかし、今年から親しみやすく「事例紹介」コーナーでTAMAの視点から
コラム風に変えて紹介する。読まれなければ意味がないのもね。(^-^)


下りのエスカレーター

■現状維持の難しさ

 経営は焦らず確実に足元を踏みしめながら
一歩一歩階段を上ることが大切である。

 しかし、その階段が少しづつ
下へ動き出したら、そうは言っていられない。

 今まで通り、上の段を目指して努力していても
苦しさが増すばかり...
ちょっと油断すると現状維持も難しい。

 そんなときは階段が「下りのエスカレーター」に
変わっていることも考えられる。

 従来と同じやり方をしているのに
価格がやけに厳しくなり、ますます競争が激しくなる。

 そんなとき、足元だけを見て
そのエスカレーターに固執するとどんどん下へ押し流される。

 環境変化が起こっているのである。
お客が変わっているのである。

 足元から目を上げて周りを見渡すと
ちょっと隣に上りのエスカレーターが...
その上に乗っている元気企業とすれ違うかも知れない。

 それほど経営環境の変化は激しいのである。
不幸なことに、エレベーターの早さがどんどん速くなると
揚げ足を早めるだけではどうにもならない。

 エッサエッサとふうふう言いながら
駆け登るだけではくたびれ損...労が報われない。
環境変化を先取りすることが重要な理由である。

 「下り」のエスカレーター
 くたびれ損では「下らない」


*  *  *  *  *  *  *  * 

「下りのエスカレーター」はTAMAの講演のイントロ部分での比喩の切り口。
本業を大切にしながら「上りのエスカレーター」への道が講演の本題である。


不況への取り組み

■普通の経営の難しさ

 この不況に元気な中小企業がある。
周りが元気をなくしているので
余計に価値ある元気とも言える。

 しかし、本人は調子の良いことを口外しない。
儲かっていることをそぶりにも見せない。

 だから、目立たない
みんなの不況ムードに「不況だから大変ですね」と
口を合わせているかに見える。

 だが、元気企業でも問題は山積みである。
しかし、その「大変さ」が違うのである。

 大変であっても、その克服は経営のうち
不況だからと前向きな経営を放棄するわけではない。
だから、特別にしり込みすることもない。

 淡々と経営しているのである。
より業績を上げるために工夫改善を怠らない。
細かい経営革新の積み重ねである。

 お客のニーズの変化を見極め
いつも先手先手と市場との会話を進める。
先回りしているので地味な対応に見える。

 市場の変化だとか、スピード対応だとか
不況だからと、大上段に構えることはない。
しかし、経営のマインドは崩さない。

 「不況」は不景気の状況をいうとしても
その状況を普通の状況、いわば「普況」とみなして
普通の経営をしている元気企業である。

 元気企業、「不況」を「普況」に


ドリームゲート

■起ち上がれニッポン

 前回、「1円起業」1円から会社ができる
「最低資本金特例制度」を紹介した。

 この制度を利用した新会社設立申請が
1000件を突破したのを機に
ドリームゲート」がスタートした。

起ち上がれニッポン」という
起業家大量輩出プロジェクトである。

   参照→ドリームゲート

 主催は財団法人ベンチャーエンタープライズセンター
通称VEC、経済産業省が後援している。

 アクセスするといきなり
日本には 挑戦者が 足りない」と
人気の格闘家、ボブ・サップが現れる。

 その一部を引用すると
「夢を追うすべての方に、やりたいことをやる道として
会社員以外にも独立・起業という道がある」と。

 さらに「やりたいことを探している学生や
ちょっとしたアイデアを思いついた主婦の方など、
ビジネスに興味のある方であれば、どなたでも」と続く。

 1980年代の混迷深めるアメリカが
ベンチャー起業家によって
90年代に甦った教訓をもとに国も躍起である。

 官主導の創業支援ではあるが
我々も生き方の模索、「自立」から「自己実現」へ
ドリーム(夢)へゲットしてみませんか?

 ドリーム「ゲート」で、ドリーム「ゲット」


1円起業

■1円で会社が...

 1円で会社が創れるようになった。
資本金1円である。

 本来、資本金は株式会社は最低1000万円
有限会社は300万円必要である。

 サラリーマン、主婦、学生をはじめ
失業者、年金生活者でも会社が興せるようにと
このたび「中小企業挑戦支援法」が施行された。

 新法はあくまでも商法の特例。
対象は個人。今事業を営んでいない個人である。

 この法律は5年間限定の特例措置である。
なんとか会社設立のハードルを低くして
個人に挑戦してもらいたいという期待からである。

 1円の会社は極端な例であるが
実際「1円企業」は設立されている。
勿論5万でも10万でも構わない。

 新法での初の申請者の一人に大学生もいる。
この特例措置によるベンチャー企業の
経営者の4人に1人は女性という。

 お金がないから、
会社ができないという壁はなくなる。

 もっとも5年以内に本来の最低資本金まで
増資しなければならない。

 ただ、なんとなくお金がないからというだけで
創業を全く考えなかった人には選択肢は増える。

 1円起業が地域に広がり、
地域活性化になればという「夢」への期待もある。

 夢、地域「一円」で「1円」起業


物事には両面がある

■どちらに眼を向けるか

 昔、ある魅惑的な女性が
頭脳明晰な賢人に結婚を迫った。
有名なエピソード...

 「私のこの素晴らしい肉体とあなたの優れた頭脳が
一緒になったら、最高の子供が産まれるでしょうね」と。

 するとその偉人はおもむろに
「この私の貧弱な肉体とあなたのそれなりの頭脳が
一緒になったら、さぞ可哀想な子供が産まれるでしょう...」

 物事には両面がある
どちらに眼を向けるかでガラッと判断は変わる。

 さて、一般的に元気企業は良い面に眼を向け
果敢に挑戦するプラス志向の会社が多い。

 そこへゆくと元気のない企業は
悪い面ばかりに眼を向け、だからダメなんだと
これでもこれでもかと悪いイメージを描く。

 個人の性格でも
自分は何事ものんびりスローモーと思っていても
他人は落ち着きのある「品格」を感じているかも知れない。

 逆に本人はテキパキやり手と思っていても
人はおっちょこちょいでせわしなく
疲れる人」と敬遠されていることもある。

 周りの環境、取り巻く人々の相性、
その時のTPOでも同じことが違って見える。

 ただ、先行き不透明な閉塞感の環境が続くと
つい悪い面ばかりを見がちである。
物事に両面があるということは当然、良い面もあるのだ。

 両面(りょうめん)には、良面(りょうめん)もある


寄り道

■人間の幅

 先日、講演後の懇親会での
ある幹事役の社長との話である。

 懇談も酒が入り和気あいあいの中で
社長の息子さんの話になった。

 上の息子さんは真面目で
勉強もできトントンと大学に進学したが
次男は3年寄り道したとのこと。

 ところが後継者なると
長男より次男を考えているという。
本人達もそう思っていると言うのだ。

 長男は真面目だが経営者としての今ひとつ。
次男は物わかりも良く、人付き合いもいい。
なにより若いが人間的にも幅があるという。

 社長はそれは3年寄り道して
苦労したからではないかと話していた。

 勿論、兄弟といえども性格が違うこともあり
それだけではなんとも言えないが、
親から見て盛んに「寄り道」の効用を力説していた。

 子は親の背中をみて育つというが
そこには親のプラス志向も感じられる。

 人間、望んでで寄り道はしない。
しかし、やむなく寄り道したとき、
むしろその方がプラスとする心意気が大切である。

 それにしても真面目な長男、3年寄り道の次男...
考えさせられる「経営者の資質」ではある。

 「より道」を「よい道」に


産学連携と中小企業

■市場ニーズから迫る

 産学連携は「産」と「学」の連携
即ち、産業界と大学などの学界との連携を言う。

 連携というとなにやら難しく聞こえるが
産と学の橋渡し...企業と大学との出会いの創出である。

 大学などで生み出した技術を
民間の企業がうまく活用して
経済の活性化に結びつけようとする狙いもある。

 しかし、技術と市場の橋渡しにおいて
販路の開拓で苦戦するケースも多い。

 大学での立派な理論も、実際の市場に
活かすことができなければ、革新的なビジネスとはならない。

 そこで、中小企業は市場ニーズから出発して
こういう技術があればいいのに」という目的を明確にして
「学」にその打開策を求める...そんな姿勢がうまくいく。

 日経ビジネス(03.3.24)に紹介されたプラスト
まさに中小企業における産学連携の好事例である。

  「事例紹介」(03.4.12)参照→「コンセプトと技術の融合

 技術資源のない中小企業にとって
市場ニーズを見る確かな目から学に迫る...
産学連携はそんな選択肢の可能性を示唆する。

 産学連携の技術というと
バイオ、ナノテクなど大上段に構えがちである。
だが、プラストのように中小企業に身近な技術もある。

 産学連携のネックは目利き市場開拓である、
ペーパー上のビジネスモデルより市場ニーズを肌で知る
中小企業にもチャンスありという心意気が必要である。

  紙上(しじょう)より、市場(しじょう)


自立への道

■模索する若者

 満開の桜のもと、横浜商科大学入学式があった。
何時見ても新入生の初々しさは良いものである。

 大学4年間でどれだけ成長した自分を
描けるか「付加価値」が楽しみでもある。
先月の卒業式の模様とダブって若者を見る。

 そう言えば卒業パーティで
たくましい2人の若者の話が聞けた。

 1人は暴走族上がり(いや卒業)の若者である。
見るからにエネルギッシュで
どことなく人を引きつける顔つきである。

 社会に対する「やりきれない」鬱積したものを
暴走族の世界でぶつけたと言う。

 しかし、それも所詮は甘えと分かって
今はブックオフに就職も決まり、やる気満々である。

 もう一人は学業優秀な若者である。
自分の力を信じ、社会への甘えを絶ち
自らの力を試すために資格に挑戦中とのこと。

 その資格は中小企業診断士という。
ちょっぴり先輩として色々話は弾んだが
この先大学院に行くという。

 この二人の若者に共通するものは
自らの力を信じ、逞しく生きる姿である。

 その根底にあるものは
社会への「心の甘え」を絶ち、自らの力で
切り開こうとする「自立への道」の模索である。

 元気の第一歩は自立からである。
甘えや言い訳からは本物の元気は生まれない。

  自「立」のスタート台に「立」つ


変化対応と第二創業

■変化の先取りと早めの対応

 前々回、第二創業について取り上げた。
第二創業は困難ではあるが、価値があると...

 ところで、右肩上がりで高度成長の時は
第二創業など考えなくても良かったかも知れない。

 しかし、時代が変わり、
成熟社会となり、消費者の価値観も変化した。

 経営は変化対応業と言われる。
変化が目まぐるしくても、それについていかねばならない。

 「小回り」「スピード」は中小企業の強みである。
しかし、残念ながら、そうは言っても
その強みを生かし切れない企業が多いのも現実である。

 ここで気を取り直して
もう一度やり直そうというのが「第二創業」である。

 幸いなことに
変化は必ずしも中小企業に不利なものばかりでない。

 むしろ、小の方が有利なものも多い。
だからこそ、そこに第二創業のチャンスがある。

 しかし、第二創業とはいえ「リセット」ではない。
経営革新の延長線上にある。

 あまりにも、せっぱ詰まってからでは遅い。
元気が残っていて、まだ意欲のあるうちである。

 売上が落ちる。資金繰りが詰まる。
金策に走り回る。ジタバタ「火の車」...
そうなる前に第二創業。

 自転車「操業(そうぎょう)」の前に、第二「創業(そうぎょう)」


言い訳

■心の癖(?)

 「日経ビジネス」の記者から、
ホームページを見てと、取材の申し込みがあった。

 中小企業からヒットを生む秘訣
経営者の
心構えについて話を聞きたいということであった。
話は弾んで、取材は1時間の予定が2時間近くなった。

 その結果が「勝ち残れ!中小企業」
這い上がって見つけた宝(ヒット商品誕生秘話)である。

   「日経ビジネス」参照 → 抜粋(03.3.24号)

 ヒット商品を生む出すためには
単に表面的なノウハウだけでなく、
精神的な上向き志向が極めて重要となる。

 その前向きな「言い訳」をしない姿勢があって、
はじめて、自社のコアと市場ニーズの模索により
本題である「ヒット商品」の展開となる。

 同誌では「経済環境が悪化して、
中小企業経営者は言い訳をしやすくなっている」
といった最後のコメントだけとなっている。

 ただ、このコメントだけだと
心構えの言い訳の部分だけ、しかも肝心な
コアを通してのニーズの捕らえ方に触れていない。

 また、中小企業を冷たく突き放す
印象があるとすれば心外である。
(あれれ!言い訳?m(_ _)m)・苦笑)

 しかし、まあ、とにかく、内外の経済情勢、経営環境
どれをとっても「言い訳」には事欠かない。

 言い訳は悪いことは解っている。
しかし、ついつい「心の癖」となって
言い訳をしているとしたら気をつけよう。

 「言い訳」は、「いいわけ」ないものね!

*  *  *  *  *  *  *  *  *

 日経ビジネス(03.3.24号)記載企業
    「事例紹介」参照→「ニッチを攻める」(03.3.29) 
    「事例紹介」参照→「本業に目覚める」(03.4.5)
    「事例紹介」参照→「コンセプトと技術の融合」(03.4.12)    


価値ある「第二創業」

■本物の「元気」を

 会社を創ったときは誰でも
夢とロマンに燃える。

 どんなに小さな会社でも
「無」から「有」を創ったことは偉大なことだ。

 起業家精神は中小企業の原点である。
元気でなければ中小企業の良さはない。

 もし、元気が失われているとすれば
もう一度創業の原点を思い出そう。

 中小企業の「原点の見直し」の視点から
今、第二創業が注目されている。

 一度、創業したが、いつのまにか
その輝きを失ってしまった中小企業の再起である。

 この第二創業のエネルギーこそ、
本物の「元気」のリトマス試験紙である。

 現状維持型が「じり貧」となるなか
第二創業は、それだけに価値がある。

 いや、むしろ、第二創業的革新があって、
はじめて、中小企業が生き残れる厳しい環境にある。

 従来型の中小企業はダメ企業
ベンチャー企業にすべてを期待するといった
短絡的な区分けでは「元気な日本」は生まれない。

 従来型中小企業、ベンチャー企業とは違った
第三の道とも言える第二創業的企業...
困難ではあるが、本物の価値ある元気への道でもある。

 「第三」の道、「第二」創業


ユビキタス??

■いつでもどこでも

 最近なにやら「ユビキタス」
という単語がよく出てくる。

 ユビキタス...舌を噛みそうなこの単語
また、覚え難いことこの上ない。

 一体、ユビキタスとは何ぞや?
もともとラテン語。
「神はどこにでも偏在する」と言う意味とか。

 転じて
コンピューターで「いつでもどこでも
使える環境をいうようだ。

 中小企業の社長にとって
縁遠い世界の話かも知れない。

 しかし、ユビキタスは、意外と中小企業にとって
強力な武器になる可能性もある。

 ITはツールではあるが、
使い方によっては大手と対等に戦える道具でもある。

 IT化のなかでもユビキタスの目指す方向は
「いつでもどこでも」という身近な情報社会である。

 ユビキタス社会は
規模の利益が変質し、中小企業でも、
いつでも手軽に情報が得られる世界を模索している。

 ユビキタスは中小企業にとって
今までのインフラ事情がガラッと変わって
小さくても、大きな夢の可能性を秘める。

 ユビキタスで、ユメキタス(夢来す)


体験からの気づき

■実践の強み

 先日、神奈川県立看護教育大学校
卒業パーティに招待された。

 卒業生は皆働きながら学ぶ看護部長などの
平均年齢51才という元気な女性たちである。

 担当は「経営管理論」、これで3年になるが
20才過ぎの大学生に対する講義と決定的に違うことがある。

 前向きな女性パワーもさることながら、
現場で揉まれた実践の強みが遺憾なく発揮されることである。

 例えば、経営管理における「人間関係」においても
若い学生は想像の世界でピントこないことも
彼女たちは「一言」で理解するといったなど...

 中小企業においても、
成功体験にしがみつくのも良くないが
自分の経験の重さをもう一度再認識する必要がありそうだ。

 市場ニーズの手がかりヒット商品の誕生の背景も
自分の体験から生まれていることも多い。

 親の介護の経験から福祉用具への参入、
奥さんの「こんなのあったらいいな」といった一言
での夫婦の会話から生まれた画期的な新商品などなど。

 「勉強する」といった大上段に構えることでなく
身の回りの自分の経験、体験から学ぶ姿勢も大切である。

 経験、体験の「」には証拠に裏打ちされた
「あかし」という意味合いがある。
多くの文献よりも1つの「験」の方がはるかに優るということもある。

 100聞(ぶん)は1見(けん)にしかず
 100文(ぶん)は1験(けん)にしかず


何も取り柄がない?

■取り柄探し

 北海道・紋別でのセミナー
「随分遠くに来たものだ」という感じである。

 女満別空港・網走から車でさらに北上2時間
11月初旬、雪のちらつくオホーツク海

 寒々として何もない
との先入観をうち消すように、
流氷」、海の妖精「クリオネ」と話題が弾む。

 そう言えば、九州の湯布院
何もないことを逆手に取って
「自然があります」、「美味しい空気があります」...

 それを「癒しの里」というコンセプトで
全国から観光客が押し寄せる観光スポットに
変身させたのはあまりも有名である。

 自分は何が取り枝か分からないと
就職活動で戸惑う学生。

 昔は良かったが
今はこれといった取り枝がないと
すっかり弱気になった中小企業の社長。

 本当に取り柄はないのか?
人は自分のことが一番分からないという。

 じっくり自分を見つめ直し
こちらから発信できる強みの発見が急務である。

 市場の潜在ニーズに照らして
取り柄の発見・再構築こそが元気への道である。

 何も「ない」ことは「ない」


奥行きの深い売買

■結果は後からついてくる

 ある業界の依頼でセミナー
「営業マンのためのバランスシートの読み方」
続いて「営業マンのための経済環境の読み方」を担当した。

 営業マンの勉強も大変である。
確かに、営業マン、セールスマンのセミナーも
「売らんかな」の精神論だけでは限界もある。

 もっとも、あまりにも頼りない
ひ弱な営業マンの根性を鍛え直す研修も
時には必要な場合もあろう。

 しかし、逆に売ろうとすればするほど
売れないということもある。

 目標必達を掲げた「エイ、エイ、オー」スタイルは
精神面にはプライスとなっても
それだけでは、心底からお客を引きつけられない。

 売る、買うという売買の原点
お客がなぜ買うのかという奥深い洞察が欠かせない。
「お客のため」が結果として売買となることもある。

 勿論、わが商品、サービスは絶対に
お客のためになるとの信念がベースである。

 しかし、やっかいなのはお客は気まぐれでわがままだ。
お客の顔をこちらに向けさせる方法にも差が出る。
そこで中小企業の顔の見えるセールスが威力を発揮する。

 営業マンも大変でるあるが、売買は奥が深い。
回り道でも「売買ありき」から決別したとき
セールスの極意が分かるということもある。

 急がば回れ
 「売買(ばいばい)ありき」からバイバイ


変化するチョコ事情

■バレンタインデー

 恒例のバレンタインデー
日本でもすっかり定着した。

 曰く因縁はともかく、
売上の伸びない2・8(ニッパチ)月
チョコ業界の仕掛けは成功したと言える。

 女性からの心の内のアカシしてのプレゼント。
本命、義理と話題を賑わしていた。

 しかし、ここで様子が少し変わって来ている。
勿論、義理はすたれ気味である。
でも「義理がすたればこの世は闇」でもないのである。

 それに代わって、女子中高生中心に女の子同士で
プレゼントしあう「友チョコ」。

 さらに、OL中心に、義理でも、本命でもない
一番可愛い自分への「私チョコ」も。

 普段お疲れの私への「ごほうび」である。
本物の美味しいチョコを自分用に買う消費行動である。

 可愛い女の子の「友チョコ」も
昔の「可愛い女の子」の「私チョコ」も
女性の消費行動の変化の反映である。

 もっとも、チョコだけではない。
その底流に、他の業界でも大いに参考となる
友だちごっこ」「私へのごほうび」がある。

 チョコ事情...仕掛け商法、便乗商法ではあるが
消費行動の潮流を先取りするためには
ほんのちょっとした変化にも敏感でなければならない。

 チョコ事情、チョコっとした変化にヒント


規制緩和の流れ

■規制をどうみるか?

 先日、神奈川県自動車整備商工組合主催
新しい時代に生き残る経営」というテーマで講演をやった。

 2時間なので講演というよりセミナーという感じである。
先行きの厳しさも予想され、皆熱心であった。

 その先行き厳しさのキーワードの一つは「規制緩和」である。
車検一つとっても規制緩和の流れはひしひしと押し寄せている。

 この規制をどうみるか、或いはどう感じているかで
微妙に企業の「元気度」が読みとれる。

 規制がなかったら、「こうやりたい」
規制が邪魔して「やりたいことができない!」
というのは元気組だ。

 規制との戦いで宅急便ビジネスを築き上げた
ヤマト運輸はあまりも有名である。

 一方、規制緩和の流れに無頓着
又は、競争が激しくなり、なんとなく不安...
「うちは生き残れるだろうか」というのはダメ組。

 その多くは、変化の激しい時代に、変化から目をそらせ
無意識に先送りで現状維持を図る企業である。

 両者の差は問題意識の違いにある。
そして、その意識は「お客にとって何が必要か」
という顧客志向を起点しているか否かとう原点に辿り着く。

 遅々として進まないかに見える規制緩和
しかし、歴史的な流れ、グローバルな流れでもある。
少なくとも、規制は何時までも続くという思いこみは避けたい。

 「規制」は「既成」の事実ではない


「コア」ってなに?

■コアの見直し

 中小企業の社長向けの講演が終わった後
「コアってなんですか?」という質問を受けた。

 その時のテーマは「勝ち組中小企業の条件」である。
そこで今回はコアについて取り上げる。

 コアは「中核的な」という意味である。
ちょっと、舌を噛みそうであるが
よく「コア・コンピタンス」という用語も使われる。

 コンピタンスは能力ということであるから
コア・コンピタンスは中核的な能力という意味合いとなる。

 一般的には、他にない自社の中核的な
独自のスキルノウハウ技術などをいう場合が多い。
勿論、ソフトも含まれる。

 講演では、勝ち組はコアをを磨いている。
絶えず、そのコアを市場ニーズと
照らし合わせて戦略を練っているといった内容であった。

 今、コアは生き残りの決め手となっている。
コアを徹底的に絞り込んで、経営の武器とする。

 各企業も選択と集中でコアを模索している。
いわば、コアは企業の存立基盤を問うものである。

 そのコアに曖昧さが残れば、
他社との差別化も難しい。

 しかし、コアはそれを絞り込み、磨くことにより
中小企業でも生き残りを図ることができる。

 コアは経営において元気になる源泉でもある。
コアが見直されている理由である。

 ココア...食品で見直されている元気のもと
 コア ...経営で見直されている元気のもと


対岸の景色

■目にウロコ

 学生が「目にウロコ」と言う。
今時の若者としては随分気の利いた言葉...

 何かと思ったら、就職について、
今までは、如何にして
「自分を売り込むか」を考えていた。

 しかし、中小企業論を勉強して
経営者側の「どんな人材を求めるか」
いわば、反対側の立場に気がついて「ハッと」したと言う。

 学生として、就職する立場から
どうして「自分を認めてくれないのだ」との想いばかりだったが...

 採用側の立場に立って
「おまえを本当に採用するか」ということに気がついて
目にウロコとなったというのだ。

 人間、確かにいつも対岸の景色を見ている。
自分の側の景色は
向こう岸へ行ってみなければ見えない。

 お客志向とか、お客は神様とか言っても
本当のお客側の立場になかなかなりきれない。

 儲からない、なんとかしたいという焦りが
どんどんお客から離れていることに
気づかずに経営不振に陥っている企業が数多くある。

 学生が素朴にハッと気がついた
新鮮な驚きは貴重だ。

 ベテランの社長ほど、初心に返って、
顧客志向の意味を対岸からかみしめたい。

 対岸(たいがん)で開眼(かいがん)


若者を生かす元気企業

■心にグッとくるキャッチフレーズ

 この不景気に、若者を採用して伸びている企業がある。
外食産業やサービス業に多いが
その特徴の一つは若者を積極的に生かしていることである。

 そして、さらに分かりやすいキャッチフレーズ、
コンセプトで若者を引きつける。
    コンセプト「視点・直言」(01.10.13)参照 → コンセプト

 例えば、あるラーメン店では
職場は人格形成の場」という。

 そのラーメン店は5坪の小さな店からスタートしたが
今や90店舗までに大きくなった。
さらに採用を増やそうとしているのだ。

 若者にとって働きながら「人格形成」...
なにか頑張っちゃおうという気になる。
今はダメだけれど「やがては」とうも感じられる。

 また、ある自動車用品販売業の企業では
従業員に「自分が一番」...あんたが主役という呼びかける。
経営理念=自分の理念」というコンセプトを打ち出している。

 従業員を主役にして、
「小売業に革命を」とさらに採用を加速させている。

 「今時の若者は」といっている企業がある一方
若者を生かしてドンドン伸びている企業もある。

 ところで、人を生かす、若者を生かすと
100回唱えたところで若者は心を動かさない。
 
 若者を真剣になって生かす「本気の心意気」と
若者の感性に訴える心にグッとくるフレーズにも工夫をしたい。

  「殺し」文句で、若者を「生かす」

(もっとも、単なる殺し文句だけだとあなたが殺されますけど)


ホテイチに学ぶ

■ホテルの1階

「デパ地下」の次は「ホテイチ」と
ホテル業界も消費不況のなか、魅力度アップに懸命だ。
  デパ地下「視点・直言」(02.1.19)参照 → デパ地下に学ぶ

 ホテイチとは、ホテルの1階のショップをいう。
デパ地下をかなり意識したネーミングとなっている。

 デパ地下よりちょっと高級感・高品質
そんな「気分」を求める層をターゲットにしている。
手の届く「高級感」の演出である。

 ホテルの味をそのまま家で楽しんでもらおうと
テイクアウトできる工夫もなされている。
割安で一流シェフの味という「親しみやすさ」も訴える。
 
 デザート・パン・デリカからお総菜まで
各ホテルもホテイチ向け新商品が相次いでいる。
対象はOL、主婦などの女性が中心だ。

 デパ地下もホテイチも
立地という経営資源の見直しにある。

 消費不況にあっても、
時代にマッチした潮流にうまく乗るには
どうしたらよいか、色々ヒントが隠されている。

 カギは「女性」にあるが
その「女性」に分かりやすいネーミングで
発信する工夫も重要である。

 中小企業は経営資源が限られている。
業績が今一つパッとしないとき
もう一度経営資源を見直し、分かりやすい発信の工夫を。

 「いまいち」のあなた
 「ホテイチ」に学ぼう


なぜ、中小企業か?

■新年にあたって

 新年を迎えて、この厳しい経営環境のなか、
あえて、なぜ、「今、中小企業か?」を問い直す。

 当館の開館の趣旨は 「21世紀は中小企業の時代
という認識のもとに、その歴史的背景と未来を見つめ
「元気」を発信することにある。

 そのキーワードは次の3つである。

1 競争原理の変化

 経済のサービス化、IT化など
環境変化により競争原理が変化。
大が有利の「規模の利益」の分野が減少していく。

 特に、IT化はバブルは崩壊したが
ツールとしてはこれからが本番。変化も激しい。
持たざる経営、ネットワーク化に拍車がかかる。

2 価値観の多様化

 消費は10人10色から1人10色へ
個人のTPOにおける価値観の多様化は一層進展する。

 経済のサービス化とともに
「個の満足」に対し、ますます「深堀り」が求められる。
潜在的ニーズは「広さ」ではなく「深さ」...小が有利である。

3 活力への期待

 組織依存から「個の自立」の時代へ。
個人の自己実現のもと、働き方、生き方において
自分探し、やり甲斐探しはこれから本格化する。

 企業を媒体とした「自己実現」としての
中小企業への活力へ期待が高まる。

 以上3点を踏まえ「小が有利」の風を読む。
小が不利という先入観とのギャップを埋めるためにも
中小企業へのエール「元気」を発信する。

  「商機(しょうき)は小にあり」と
   正気(しょうき)のTAMA、今年も「元気」を発信

   
   本年もよろしくお願いします。(^o^)

「TAMAさんの元気の出る中小企業館」
TAMAさん(3)ドットコムhttp://www.tama3.com/TAMA田廻良弘のニックネーム)


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