2003年事例紹介


伝統と現代の味のミックス

■ファッションキャンディ(沖縄)

 彼女が会社を創ったのは
沖縄・海洋博覧会開催の年、1975年である。

 2万5千円のおこづかい程度の資金、
プラス「」を資本にたった一人で創業したとのこと。
   
 海洋博で、自分が欲しいものは
みんなも欲しいはずという単純な想いで
第一号のキャンディを作ったという。

 社名も単純に「ファッションキャンディ
そんな彼女も沖縄の観光客が多い割には
お土産品は多くは県外で作られていることに気づく。

 なんとか、自分の持ち味を活かして
沖縄らしいお土産品ができなか...

 沖縄と言えば
沖縄名産の菓子「ちんすこう」が有名である。
この「ちんすこう」をベースに何かできないか...

 試行錯誤の末、「ちんすこう」に
チョコレートをかけ合わせて新しい菓子を作った。
名付けて、「ちんすこうショコラ

 瞬く間にヒット商品となった。
特に若い観光客の人気商品となる。

 さらに、「泡盛」「紅芋」「黒糖」など
沖縄特産の味を活かした菓子を次々と商品化。

 沖縄の伝統の味と現代の味のミックス
そこにユニークな菓子の誕生。
なかなかお見事な戦略である。
 
 「味」のミックス...「味」な戦略


1次産業に生きる

■自然しかない

 当社は九州の最南端、大隅半島根占町にある。
日本の南の果て、産業は何もない。

 それでも生きるためには、
農業、漁業の1次産業の活性化しかない。

 先ずは、農事組合法人「ねじめ農園」で
有機栽培の喜作ねぎに取りかかる。

 手間暇かけて、普通のねぎとは
味と香りが全然ちがうとアピール。

 次はハマグリ養殖
アメリカで陸上でのハマグリ養殖の話を聞き
事業権を獲得して、シーアグジャパンを設立。

 変わっているのは、ハマグリが海中で食べる
微細藻(プランクトン)を陸上で育てる。

 そのプランクトンを餌にして
陸上に設置された海水槽のなかで飼育。

 全く砂を使わない。
「うまさ大ぶり 砂なしハマグリ」とPR。

 プランクトンの培養は
天候に大きく左右されるため、
鹿児島の大自然が合うという。

 また、「ねじめ農園」では、農業は文化
農業はagriculture(アグリカルチャ)
「農業しようよ!」と体験学習を呼びかける。

 九州の最南端、自然しかない地で
先ずは「1次産業ありき」と
情熱と誇りを持って生きる。

 「1」に、「1」次産業


口コミ情報をネットに

■数は力なり

 女性の口コミの威力は強い。
化粧品はまさにその代表的なものだ。
なにしろ、使ってみなければ分からない。

 メーカーなどの提供側の情報ではなく
消費者のホンネの生の情報を知りたい
そんなニーズからサイトを立ち上げた。

 先ず、気軽に書き込んでもらう。
口コミ情報は多ければ多いほどいい。

 「数は力なり」である。
情報は140万件を突破している。
(当サイト03.12..10現在)

 まさに口コミが財産だ。
数が集まれば色々なことが出来る。

 年令、肌質別に検索機能をつけた。
自分に近い条件検索が可能である。

 10件以上書き込めば「ぴったしリサーチ」で
で同じタイプの人の情報が得られる。

 メーカーへの情報提供
情報に基づくオリジナル商品の企画、販売。

 一人ひとりはちょっとした書き込みでも
集まればすごい力となる。

 化粧品の種類、数は多い。
試す前に気軽に使用情報を覗く...
そんなニーズに支えられて急拡大している。

 「試用(しよう)」の前に、「使用(しよう)」情報

 当事例はアイスタイル。サイトは@(アット)コスメである。
 http://www.cosme.net/cosme/asp/top/main.asp


緑化事業に熱き想い

■白醤油メーカー

 当社は、白醤油のメーカーである。
その白醤油にカツオや昆布から取った
だしを合わせた「白だし」を主力商品として育てる。

 しかし、市場規模がある程度になると
大手が半値近い値段で参入。危機感が募る。

 一方、社長は別の側面を持っていた。
緑化ボランティア事業である。

 ある講演がきっかけで、地球環境問題に関心を持ち、
利益の中から2,000万円を砂漠化防止の
中国の植林事業に投じてきた。

 しかし、現地に行くと、まだ不十分。
年間1億円は投じなければと思うようになる。
そのためには3億円利益を出さねばならない。

 さて、経営環境はボランティアどころではない。
利益増ではなく大幅減少の危機。全く逆である。

 ここで社長の凄さは普通なら諦める緑化協力だが
経営環境の悪化をバネに猛然と積極経営に転ずる。

 大手との差別化を図るために
通販による顧客増と徹底した心のふれ合いという
相反するビジネスモデルに挑戦。

 しかし、武器は「白だし」の特化と新商品開発
白だしを使った鍋物用のたれ、
フリーズドライのみそ汁、雑炊と次々と手を打つ。

 かくして、地球緑化という熱き想い
原動力に業績は急拡大している。
まさに、中小企業ならではの「生き様」である。

 「緑」のために、「白」だし

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 当社とは「七福醸造」である。
日経ビジネス「負けるな中小企業」(03.5.12)よりコラム風に紹介。
文責はTAMAにある。


西陣からの参入

■ティーバッグ

 当社は数代前の先祖が京都御所に着物を
納めていたという西陣織の老舗メーカーである。

 しかし、和服から洋服の流れは如何ともし難く
和服に見切りをつけた。

 伝統ある西陣の技術
洋服のリボンや布地を生産するようになった。
しかし、付加価値が低く、儲からないのである。

 そんな折り、取引先とのトラブルにより
麦わら帽子のリボン用に仕入れた布の
在庫を抱えてしまった。

 どうしたものかと困っているとき
ある展示会で欧州企業の紙製のティーバッグを目にした。

 紙を布にしてティーバッグができないか
唐突とも言える「ひらめき」である。

 しかし、織物の目は細かい。
きっと、いいフィルターが出来るはずだと直感。
そこでティーバッグに挑戦することになった。

 だが、なんといっても値段が高すぎる。
茶葉の数倍もする。
それに織物と違って口に係わる安全性の配慮も必要だ。

 こんなものが売れる筈がないと皆思ったという。
ティーバッグ業界、勝手の違う、いわば「敵陣」への参入は
リスクが多き過ぎるように見えた。

 しかし、改良に改良を重ねて値段も下げ、
安全性も確保。素材の合繊を加工し、技術の粋を集めた。

 その甲斐あって、他社が真似の出来ない製品開発に成功。
今では、合成繊維のティーバッグで日本一のシェアとなった。

 西陣から、敵陣へ...陣地シェアトップ

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 当事例は「日経ビジネス」(03.4.14)「小さなトップ企業」
「山中産業」よりコラム風にて紹介。文責はTAMAにある。


高齢者にもビデオを

■昔懐かしい映画のレンタル

 自分のお父さん、お母さんに
昔懐かしい映画を見せてあげたい。

 そんな想いから高齢者向け
ビデオレンタルのビジネスを思い立った。
しかし、本当にニーズはあるのか?

 自分の親へのやさしい情ではあるが
ビジネスとして成り立つのか、一抹の不安はある。

 そこで徹底して市場調査をすることになった。
自分とは一つ上の世代のニーズの把握である。

 老人会、高齢者向けボランティア団体、施設など
アンケート調査など2年かけて実施した。
そこでニーズへの手応えを感じた。

 昔の邦画や時代劇など品揃えで
お年寄り向けのビデオレンタル通販の起業である。

 ビデオレンタルというと
若者向け、少なくとも30から40代向けが多い。
それも自分で出向いて行ってのレンタル店である。

 お年寄りは足腰も弱く、外出はおっくうである。
そこで通販とした。宅急便で届ける。

 年会費1、000円で会員になると
3本セットで1,980円(送料込み)で
1カ月借りられるシステムを確立した。

 自分の親への、いわば個人的な情から
思い立ったビジネスも
徹底した市場調査による確信からスタートした。

 「私情(しじょう)」より「市場(しじょう)」

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 当事例は日経流通新聞(03.6.5)「全開ニュービジネス」
「映楽座」よりコラム風に紹介。文責はTAMAにある。


アニメ制作支援ソフト

■人手からの解放

 彼の趣味はプラモデル作りだった。
そのうちコンピューターグラフィクス(CG)が登場。

 彼にとってCGは
プラモデルの延長線上にあるように見えた。
そしてその魅力に取り憑かれる。

 就職も大手を狙わず
3次元CG制作の中小企業に入り、腕を磨いた。

 CGの技術を身に付けながら
それを何に生かしたらよいか模索していた。

 誰もがまだやっていないものがいい
そんななか、アニメに目を付けた。

 当時、日本のアニメは世界に脚光を浴びつつあったが
その制作は人手に頼る前近代的なものであった。

 1秒当たり8から24枚のセルと呼ばれるシートを
1枚1枚カメラで撮影するという原始的な方法。
かなりハードな手作業である。

 デジタル技術を使って
パソコンを見ながら、簡単にできるソフトがあれば
絶対喜ばれると起業に踏み切った。

 読みは見事に当たり
大手のアニメ会社を含め次々に採用され
アニメ制作支援ソフトではトップのシェアとなった。

 アニメ制作の舞台裏のハードな人手作業は
当社によって解放され、
効率化が飛躍的に進んだのである。

 アニメ制作支援ソフト
 「ハード」な人手作業、「ソフト」で支援


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 当事例は日経ビジネス(02.8.19)「小さなトップ企業」
セルシスからコラム風に紹介。文責はTAMAにある。


お客を工場へ

■家具メーカーの試み

 当社は家具メーカーである。
中国やタイの進出で値段はますます厳しくなる。
家具業界も衰退。このままでは崩壊する。

 そんな危機感を持つなか、お客の顔が見えない
価格以外のニーズが読めない。

 社長は、日頃から、メーカーとお客との間に
厚い「カベ」があることを実感していた。

 思えば、お客が家具を選択するとき、
メーカー名を意識することは少ない。

 メーカーに入ってくるのは断片的な情報
それも問屋や小売店からの間接情報である。

 そこで試みである。お客を工場へ誘致。
家具を作っている現場にお客を連れてくる。
かなりの冒険である。

 そのために、ソファ、60種類の色、10種類の布地、
3種類の脚を自由に組み合わせる製品を投入。

 辛さや具材を自由に組み合わせて選べる
カレーのチェーン店の手法を参考にしたという。

 後は物語性、完成間近のソファに
ピストルのようなタッカーという留め具を
実際にお客に使ってもらう。

 このソファは工場まで行って買ったもの
自分も「それに参加したのよ」という参加意識をくすぐる。

 それには従業員の意識改革は欠かせなかった。
お客をもてなす心の育成など社員教育にも苦労した。
しかし、お客にも認知され、業績も上向いている。

 「工場(こうじょう)」誘致で、業績「向上(こうじょう)」

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 当社とはマルセイリビングである。
日経ビジネス(03.4.14)よりコラム風にて紹介。文責はTAMAにある。


農村ばあちゃん起業

■食彩工房たてやま

 富山県立山町の農村の女性、
それもかなり高齢な女性による設立の事例である。

 「食彩工房たてやま」は
いわば「ばあちゃん」起業である。
 
 代表理事は74才、平均年齢は67才前後という。
農産加工組織としては県内初の法人。

 「食彩工房たてやま」の代表的な商品は
「手作り、ほんもの、無添加」をキャッチフレーズの
「寒もち」である。

 「寒もち」は、もちを一枚一枚、紙ヒモで編んで束ねて
1カ月ほど自然乾燥させて作る。
もともと農家の貴重な「おやつ」であった。

 地域の自然で、育まれた生活の知恵の結晶の復活
お年寄りの女性による商品化でもある。

 年中無休、いつでも注文OK
時間に融通のきく中高年女性の強みを発揮。

 寒もちは「富山県ふるさと認証食品」となった。
地域貢献にも一役かっている。

 ばあちゃん達が立ち上がって
自分たちの自立と生き甲斐づくりを目指す。
それが地域の活性化にも繋がった。

 歳(とし)をとっても、会社を興そうとする気力
そのパワーは、まさに農村女性の年寄りパワーである。
  
 「とし」より「パワー」→「としより」パワー

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当事例は日本経済新聞(03.7.13)によりコラム風にて紹介。


立ち上がる絞り職人

■シボリドットコム有松

 愛知県の有松は絞りの産地。
絞り? 縫った布を絞る。
染色して、糸を抜くとそこはきれいな絞りの世界...

 その絞りの職人たちが立ち上がって
(有)シボリドットコム有松を作った。

 有限会社は3百万からできる。
資本金はその3百万、従業員は3人だ。

 日本の伝統産業とドットコム
という今風のイメージのコントラストが面白い。

 絞りはもともと着物などに使われた。
有松の町もその着物の有松絞りで有名であった。

 だから、絞りというと布、
即ち、繊維をベースにした固定観念がある。
その先入観を職人たちは取り払った

 絞りのデザインを生かして
様々な商品を開発している。

 例えば、板ガラスを炉に入れて
絞りの生地からとった砂の型に
溶けたガラスを入れて作った芸術的な商品など。

 伝統的な技術を今風に変える商品。
それを「古い技術+今=新しい商品」と言っている。

 絞りを繊維の世界から抜け出して
住・生活空間などのインテリアにも。

 さらに、職人達は知恵を出し合って
飲食店などの空間デザイン分野などにも参入している。

 知恵「絞り」、「絞り」に新風

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 「企業未来」チャレンジ21(03.10.4)よりコラム風にて紹介。
文責はTAMAにある。


誰もやらないことを

■田中産業

 田中産業...何の会社か、さっぱり分からない。
親父がつけた社名をそのまま引き継いだ。

 ごく平凡な社名...
それがかえって何でも出来るから身軽で便利という。
小回りを生かした経営の神髄である。

 紡績業が華やかな創業当初は
糸を巻き取る紙の芯を作っていた。

 その後、トランジスタラジオを入れる段ボールに進出。
段ボールに商品名を印刷するために印刷機を導入。
それが、後の事業の複線となった。
 
 幼児向けの絵本など出版物の印刷も手掛け好調であった。
しかし、その頃から次の柱を模索していた。

 今度は「誰もやっていない分野」がいい。
そんな想いが強かった。

 そこで辿り着いたのが大型ポスターである。
それも駅の構内でよく見かける
あの馬鹿でかいポスターのクラスである。

 大型ポスターは特殊な機械設備、技術が必要。
大手印刷会社でも外部に出した方が効率がいい。

 大手が受注しても仕事は廻ってくる。
下請けとカタチは似ていても
対等なアウトソーシングに近い。

 自分で注文取りをしなくても
大手印刷会社からこの分野の仕事が来る。
大型ポスターではトップシエア企業となった。

 中「小」企業、希「少」価値にヒント

  当事例は「日経ビジネス」(03.4.21号)
「小さなトップ企業」よりコラム風にて紹介。
文責はTAMAにある。


機械化のきっかけ

■氷砂糖

 当社は氷砂糖の製造・販売業者である。
氷砂糖にはクリスタル氷糖とロック氷糖がある。

 当社の取り扱うのはロック氷糖。
ロック氷糖は値段が高いが純度も高い。
うまい梅酒などにはロック氷糖がかかせない。

 値段が高いのはそれだけ手間ヒマがかかることでもある。
他社は簡単なクリスタル氷糖を手掛け
ロック氷糖から撤退していった。

 当社は逆に、他社が苦手とするロック氷糖を
得意分野にして差別化を図りながら進出していった。

 しかし、ある時、経営トップへの社員発表会の席で
わが社は4K」という発言が飛び出した。
4Kとは「きつい、汚い、危険に、格好悪い」。

 格好悪い労働環境の改善は
社員の切実な願いであった。

 そこで製造ラインの機械化に取り組む。
手作業が当たり前の工程を自動化する挑戦である。

 資金が限られるなか、試行錯誤が続いた。
社員も自ら必死になって工夫、研究した。
2年半の歳月のすえ、やっと完成。

 自動化の威力は凄かった。作業内容は機械が中心であり
4Kのイメージが吹き飛んだ。

 今、新3K(環境、カネ、心)の会社を目指している。
働きやすい環境、働きがいのある給与
そして皆がの通いあった職場である。

 社員の発言「機会(きかい)」に、機械(きかい)化

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 当社とは中日本氷糖である。
「日経ビジネス」(02.10.21)「小さなトップ企業」より
コラム風にて紹介。文責はTAMAにある。


意外性の効果

■トイレットペーパー

 一人、孤独な空間のトイレ
トイレットペーパーに手をかけクルクル...

 そこになにやら宣伝が...
なんだこりゃ...そこに意外性が生まれる。

 当社はトイレ用紙を広告媒体
オリジナル・トイレットペーパーを手掛ける。

 喫茶店や美容室など個人事業主からの
広告用が多いという。

 個人向けの少量生産が武器
100ロールという少量から注文を受け付ける。

 印刷代は量が増えれば増えるほど割安になる。
100ロールで1ロール当たり1025円

 200ロールで593円と半額となる。
5000ロールだと69円だ。

 それより、トイレットペーパーも
広告媒体にしてしまうアイデアである。

 ある大学では学生が地元商店街の
広告入りトイレットペーパーを学園祭に配布して
商店街からお金を引き出した例もあるとか。

 大手は少量では採算が合わない。
印刷技術があっても、
ラインの切り替えロスもあり、うまみはない。

 トイレットペーパーに広告。
まさしく、オンリーワン企業である。

 用途「以外(いがい)」の目的に、「意外(いがい)」性

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 当社とはツユキ紙工である。
日経流通新聞(03.5.1)よりコラム風にて紹介。文責はTAMAにある。


サンダル作りから変身

■お客の足に合わせる

 当社はサンダルメーカーであった。
祖父の代からの3代目である。

 そのサンダルもアジアからの安い製品が
雪崩の如く押し寄せてくる。

 価格ではどうみても太刀打ちできない。
サンダルの生産は止めた。

 その一方、外反母趾扁平足など
足に痛みや悩みを持っている人が
結構多いことも気になっていた。

 お客の足にあった靴を作る
これなら本当にお客に喜ばれる。

 ドイツでは足の痛みを持っている人の靴
「整形外科靴」が普及している。

 そこで来日していたドイツ人の
「整形外科靴」専門家について勉強も重ねた。

 靴の中敷きである足底板を
お客の足に合わせて作る方法である。

 カウンセリングに1時間もかかることもある。
また、足底板を作って靴が出来上がるまで
2週間前後かかる。

 しかし、靴が平均3万円、足底板が9000円以上と
単価も高いので利幅は確保できる。

 それより、なにより、お客に真に喜ばれる
靴で悩んでいる人にとって決め手は価格ではないのである。
口コミでお客も増えている。

 お「客の足」に合わせて、「客足」伸びる

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 当社とはパザパである。フランス語で「一歩一歩」という意味とか。
日経ビジネス(03.4.14号)よりコラム風に紹介。


開発力を武器に

■事業連携

 当社は機械の開発・設計を専門とする企業。
業務の中心は開発であり、開発力が生命線である。

 創業以来、開発した製品は400を超え
技術に関する知識、ノウハウは社内に数多く蓄積されている。

 しかし、開発といっても
すべてをゼロから出発するやり方では大変である。

 ある程度の下地があって
それを目指す方向に応用展開するやり方のほうが
エネルギーの投入量は少なく、効率的でもある。

 当社では、すべてを「0」からでなく
「1から10を生み出す」開発といっている。

 既存の技術をうまく組み合わせることにより
今までとは違った性質、優れた性能を生み出す開発である。

 それは社内にとどまらない。
他社で技術的に困っているもの、
開発途中で行き詰まっているものに手を差し伸べる。

 そこにビジネスチャンスがある。
それには相当な開発力の自信と
信頼関係の構築がなければならない。

 一つひとつ実績を積むことにより
他社からも一目置かれる存在となる。
情報も集まり、共同開発する機会も多くなった。

 このようにして当社は開発力を武器に
事業連携のビジネスモデルを生み出していった。

 「開発」力を武器に、ビジネスモデルを「開発」

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 当事例は2003年版「中小企業白書」からコラム化したものである。
文責はTAMAにある。


競争の対象

樹研工業

 今回の事例紹介は趣を変えて
樹研工業の松浦元男社長を紹介する。

 この度、同社長は「百万分の一の歯車!」
という本を中経出版から出した。

 念のため、何が百万分の一かというと
百万分の1gという意味である。

 世界でも類のない小さな
プラスチックの歯車の生産に成功している。

 そんなもの造って何の役に立つかと思われる通り
余りにも小さすぎて、まだ使い道はないとか。

 しかし、頼まれて造るのではなく
その狙いは技術力の絶対的な自信の発信にあるという。

 その社長は中小企業が「やっていい競争」と
「やってはいけない競争」という話をしている。

 「やっていい競争」は
1技術、2品質、3財務内容

 「やってはいけない競争」は
1価格、2規模、3品揃えという。

 技術は当社の生き様そのものであり、
その裏返しとしての価格に拘らないというのも納得がいく。

 中小企業の目指すべき姿を社長は示唆している。
自分が何を対象に競争しようとしているか
その対象を変えることにより、競争優位になることもある。

 「対象(たいしょう)」変えれば、「大勝(たいしょう)」も


異分野で脱下請け

■新たな技術への挑戦

 当社は大手電機メーカーの2次下請け。
生産ラインの制御システムを手掛けていた。

 社長はなんとか下請けから脱したいと考えていた。
そんな折り、友人から卵の話を聞いた。
卵を生産ラインのような自動機を作ったら面白いと...

 しかし、自分は世界一の家電工場の
生産ラインを作っているというプライドがあり
ちょっと抵抗を感じた。

 なんといっても卵なんて全く別の世界の話である。
だが、脱下請けへの想いは強い。

 結局、思い悩んだあげく、開発に取り組むことにした。
しかし、ここから悪戦苦闘の連続である。

 卵をつかむフィンガーと呼ばれる装置、
真下に割れないで落とす衝撃度、重さの測定など、
いざ始めてみると思わぬ困難が待ち受けていた。

 コンマ1ミリの精度による自動化ラインの自信も
質的に違う難しさに戸惑った。

 しかし、これらを乗り切れば、逆に差別化ができる。
熱意と工夫により一つひとつクリアしていった。
そして遂に、完成した。

 養鶏農家からの卵は密集したブラシを通り汚れを落とす。
ひび割れ検査、卵の中の血の有無、黄身の異常の検査。

 さらに重さの計測による分別を経てパックへと。
その間、わずか5〜6分である。

 そして今や鶏卵の自動選別包装システム
日本の70%のシェアを誇るトップ企業になった。

 卵から生まれた脱下請け

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 当社とはナベルである。日経ビジネス(02.10.14号)
「小さなトップ企業」よりコラム風にアレンジして紹介。
文責はTAMAにある。


あ!ひらめいた

■シュレッダー

 彼はコピー機の販社に勤務。
当然コピー機を売るために多くの会社を回っていた。

 コピーは便利である。
しかし、一方便利が故に多数の紙も排出される。

 コピーを売るのが商売ではあるが
そのおびただしい紙のなかには「機密文書」もあるだろう。

 そのうち、その保管場所に各オフィスで
困るのではないかと妙な心配もしていた。

 そんな折り、たまたま
うどん玉の製麺機を見る機会があった。
面白いようにうどんが細長く出てくる。

 そこで、ある「ひらめき」があった。
紙もあのように細切れで出てくれば、
文書が読めなくなるかも知れない。

 脱サラ後、早速、製麺機をヒントに
その原理を応用したシュレッダーを開発した。

 最初は単に紙を裁断する機械としか
見られなかったため、あまり売れなかった。

 しかし、情報化社会の到来とととも
会社の情報管理に対する認識は一変した。

 安全、防犯、リサイクルといった
情報社会の負の部分への関心も高まってきた。

 シュレッダーの役割は変身したのである。
単に、細かく切るという裁断機能から
情報管理の枠組みのなかに織り込まれていったのである。

 シュレッダーの役割、「細切れ(こまぎれ)」から変身

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 当事例は2003年版「中小企業白書」
「中小企業とイノベーション」の「シュレッダー」からコラム化した。
今見るシュレッダーの誕生物語である。文責はTAMAにある。


健康で復活

■ある親子の軌跡

 彼の父は天然つぼ造り米酢の醸造業者であった。
つぼの酢は天然の微生物によって米と麹が酢に変わる。
日を追うごとに濃くなることから黒酢とも呼ばれる。

 父親は息子には後を継がせたくなかった。
とにかく儲からない、自分の代で廃業を覚悟していた。

 そんなことから、彼は家業とは関係のない道...
大学の医学部薬学科に入る。

 在学中に薬剤師の資格を取り
卒業後大手製薬会社に入社。サラリーマンとなる。

 しかし、30才で故郷に戻り、薬局を開業。
その店の一角に黒酢を売るスペースを設けた。
少しでも家業の助けになればと思ったのである。

 たまたま、大学時代の友人が国立病院にいたので
患者が薬を飲むとき黒酢を薄めて飲むことを勧めて貰った。

 その結果、健康への効果が口コミで伝わっていった。
その時は深くは考えなかったが、思わぬ展開である。

 しかし、あまりにも評判がいいので
科学的な裏付けのため大学で薬品分析してもらったところ
アミノ酸を豊富に含み極めて健康に良いことが分かった。

 健康食品としての確かな手応えを感じ
父の家業をむしろ本業として
本格的に黒酢ビジネスに踏み切った。

 お陰で、黒酢は健康ブームにも乗って
売上好調、全国展開するまでになった。

 親子の微妙なアヤのなかで
健康志向に対する見事な勘どころにより家業は復活した。

 「つぼ」造り酢、健康志向の「ツボ」を得て復活

*  *  *  *  *  *  *  *  *

 当事例は鹿児島の坂元醸造である。
当社はテレビ、雑誌などのマスコミでも紹介されているが
当コラムは「日経ビジネス」(02.6.24)をもとにしている。
文責はTAMAにある。蛇足であるが、TAMAも当社の「す」を毎日飲んでいる。
(宣伝と受け取られると困るがTAMAの「す」顔の一端でーす(^o^))


変わった!親企業との関係

■自社製品の開発

 当社は圧力容器製造業であった。
大手電機メーカーを主体に100%下請けである。

 しかし、親企業の海外進出や内製化で売上は急減。
親企業の状況により左右される下請けに危機感は強まった。

 自社の力で売上の安定を図るためには
どうしても自社製品を持たねばならない。

 そのためには技術が命である。
外注していた機械部品加工の内製化を実施。
工場新設もあり、リスクの高い決断であった。

 その課程で難切削材の加工にニーズを掴み
その技術を磨くことに必死に取り組んだ。

 自社製品の第一号の模索として
IT関連の真空装置部門へ進出し、技術を習得した。

 こうして内製化による機械部品加工技術
真空装置技術の蓄積に加えて製缶技術を組み合わて
新しい生ゴミ炭化リサイクル装置を開発した。

 自社製品を持つに至った当社ではあるが
販路開拓で従来の親企業を排除しなかった。
親企業の販売ネットワークは魅力である。

 また、親企業も自社で開発することなく
環境機器分野の商品ラインナップを
拡充できるメリットがあった。

 かくして、魅力的な自社製品を持つことにより
親企業の下請けとしての上下関係は
横の受注関係、いわば対等となったのである。

 親企業との関係、「下」から「横」へ

*  *  *  *  *  *  *  *  *  

 当事例は2003年版「中小企業白書」からの紹介である。
文責はTAMAにある。


お客にやってもらう

■セルフ式自動車整備

 当社は自動車板金塗装業である。
競争は年々厳しさを増していく。

 一方、車に詳しいマニアも増加傾向にある。
マニアでなくとも愛車は
自分で手入れをしたい人たちも増えている。

 そんななか、車の「へこみ」などを直す補修剤
ホームセンターなどで売られるようになった。

 経費で一番かかるのは人件費である。
いっそのこと従業員をなくして
板金塗装をお客にやってもらったらどうか?

 本業をお客にやってもらう。
お客参加型の業種が増えているとはいえ
かなり勇気のいることである。

 いわば、ちょっとオーバーであるが、
お客を整備工にする構想...に踏み切った。

 塗料や材料は実費とした。
工具の使い方や修理の仕方は専門のアドバイザーをつけた。
そのサービスは無料である。

 入会金2000円の会員制であるが、年会費はない。
修理費は通常の4分に1から5分の1という。

 フランチャイズチェーン店の募集をはじめ
現在加盟店が15になっているという。
中小企業経営革新支援法認定企業になった。

 経営の3要素、ヒト、モノ、カネというけど
お客の「手」を取り込んで、経営の手直し...
本業を変える柔軟な発想ではある。

 お客の「手」で、経営に「手」

*  *  *  *  *  *  *  *

 当社はJUNTOHRU(ジュントオル)である。
日本経済新聞、日経産業新聞、日経ベンチャー、日刊自動車新聞など
マスコミで紹介されているが、当コラムはTAMAの視点による。
文責はTAMAにある。


倒産から再建へ

■債権者の説得

 当社はステープラ(ホッチキス)の製造・販売業者。
製品のほとんどを輸出していた。
画期的な新製品を開発。売上も順調に伸びていた。

 しかし、85年のプラザ合意後の急激な円高により
売上は3分の1に急減。ついに立ち行かなくなった。

 社長はそんな状況のなかでも
事業継続の強い意志を持っていた。

 そこで、商法に基づく会社整理を選んだ。
この法的整理は代表者が交替せずに再建できる。

 但し、全債権者の同意が必要である。
後はいかに全員の債権者を説得できるかである。
債権者は300社近い。

 誠意と熱意で説得した
言い訳しても仕方がないことは分かっていたが
失敗からの教訓に学ぶ堅実経営を一心に訴えた。

 その結果、まず、小口債権者は全額弁済、
大口債権者は35%、15年分割弁済で合意を取り付けた。

 急激な円高などの不測の環境変化にも耐えるように
資金は絶対に固定しない。身軽第一...骨身に染みた。

 製造と販売は外部に委託。
アウトソーシングに徹し、企画、開発に特化した。

 針が入ったカセットを入れ替えるだけで
2枚から数十枚の厚綴じまで1台で対応する製品を開発。
弁済は順調に進み、2000年2月に弁済を終了した。

 債権(さいけん)者を説得して、再建(さいけん)

*  *  *  *  *  *  *  *  *  

 2003年版「中小企業白書」のキーワードの一つは企業再生。
当事例はその紹介である。文責はTAMAにある。


時間帯に注目

■新しいニーズの発見

 当店はクリーニング店である。
当初、集配受付は午後8時までであった。

 そのうちギリギリの時間に
電話してくる若い客が結構多いのに気がついた。

 少しずつ時間を延ばして様子を見た。
注文が減る11時頃までが最も効率がいいことが分かった。

 午後8時で客層が分かれる。
昼間は会社や一般の主婦、夜は単身者や共稼ぎの夫婦

 夜間営業を始めてみて分かったことは
女性客が4割を占めることだった。

 意外だったのは、単身女性は夜中に
誰かが部屋に来るのは抵抗あるのではと思っていたが
何時でもいいから来てくれとのこと。

 注文が集中して30分や1時間遅れても
客が逃げないことも分かった。

 それだけ、困っている人も多く
強いニーズを感じた。

 昼間の注文と合わせて、
思い切って、店舗営業から撤退した。

 クリーニング業務を工場に委託して
集配に専念することにした。
いわば、集配専門業者である。

 時間帯という切り口から
お客のニーズを新発見
商売の仕組み、業態そのものの見直しになった。

  クリーニング店、業態「洗い直し」
*  *  *  *  *  *  *  *  *

 当店とはサムコーポレーションである。
日経流通新聞(03.7.10)より紹介。文責はTAMAにある。


地域連携で新機軸

■専門業者の連携

 当社は長野県にある製本業者である。
保存性や美観を考えたハードカバー製本を得意とする。

 上製本の出来る製本業者は全国にそれほど多くない。
そのため、早くから他県への営業活動を行ってきた。

 その活動のなかで長野の印刷業者を紹介して欲しい
という要請が出ることが度々あった。

 そこで長野の印刷業者に対する
県外での知名度をあらためて知った。

 長野の知名度を生かして、単なる紹介ではなく
自社も参加して、受注を取り組めないか模索した。

 地元の印刷業者に声をかけ、連携を試みた。
しかし、信頼関係に少し時間がかかった。

 受注悪化により危機意識が高まったことや
デジタル情報化により印刷データが
やりとりできるようになったことなどで機は熟した。

 そこで、当社が連携の中心となり
各種データ加工の組版専門会社、製版専門会社など
得意分野を異にする印刷会社など6社は動き出した。

 当社が納品までの作業工程を一貫して管理し
各社が他社の設備を自社のラインのように
利用できるようになメリットも生まれた。

 県や市などの競争入札にも参加できるようになり
全体の受注量は増加している。

 なによりも専門業者の連携により、
印刷の受注・仕方に新機軸が生まれたのである。

 連携で、印「刷」、「刷」新
*  *  *  *  *  *  *  *  *

 当事例は2003年版「中小企業白書」からの紹介である。
文責はTAMAにある。


創業のきっかけ(女子学生)

■女性も自立を

 彼女は大学2年の時に創業した。
女性も自立した人生を」と
子供の頃から教えられ、育った。

 高校にはいると、その手段として
事業を起こしたいと思うようになった。

 そして大学生に。
ある時、自宅近くの生花店がやめると聞いて
自立するチャンスだと感じた。

 当初は、あまり深刻には考えず
経営学の実地勉強、失敗しても卒論のテーマに
なればいいというくらいの気持ちだったとか。

 さて、開店。やはり当初は苦労の連続だった。
営業時間を延ばしたり、値下げしたり
経営の工夫ももいろいろ試みた。地道に努力もした。

 その甲斐あって、卒業のころには
花屋さんとして軌道に乗りだしていた。
就職せず、店の経営に専念することになった。

 当初、女子大生起業家として注目され
県知事の諮問機関の最年小委員にも選ばれ
NHKニュースにも取り上げられた。

 今では、フラワーアレンジメント教室も開き
花屋さんとして頑張っている。

 女子学生、「花」屋で「花」開く

*  *  *  *  *  *  *  *  *

 今回は高崎市の川久保紀子さんが
学生時代に花屋を創業した事例紹介である。
 当事例は大学の中小企業論で紹介したものを
コラム風にアレンジしている。文責はTAMAにある。 


嗜好の先取り

■大手との差別化

 当社は大分県にある味噌、醤油製造業の老舗である。
ドレッシングなどの嗜好品で、大手との差別化を図り
九州だけでなく全国的にも善戦している。

 ドレッシングは消費者ニーズの変化が速い商品である。
品揃えを充実し、絶えず新製品を投入してないと
すぐ2割、3割の売上減となる。

 地域性が比較的薄く、
地域を武器に特化する戦略は採りにくい。
もたもたしていると売場の棚から撤去されてしまう。

 当社は醤油とポン酢の間を狙った商品開発を得意とする。
しかし、大手がすぐ追いかけてきて同じものを
安い値段で攻勢を駆けてくる。

 するとその商品とポン酢の隙間を狙って商品を開発をする。
隙間の隙間、先手先手と嗜好を先取りする。

 しかし、これではいたちごっこである。
独自の技術で簡単には真似のできない商品を
育てなければならない。

 そこで熱処理をしていない生揚げ醤油を使い
生の玉ねぎを人の手で刻むという独自の製法により
大手メーカーには出せないフレッシュな味で勝負することになった。

 それでも、お客の嗜好の変化は激しい。
マーケティング手法的にもスピード勝負だ。

 新商品の考え方は先ず、市場に出してみる。
その反応を見る。よければOK。
走りながら考える。中小企業ならではの強みである。

 ダメならデザインを変えたり、市場投入時期を変える。
市場を見ながら臨機応変に対応
大手ではできない「小回り」に徹している。

 「嗜好(しこう)」の先取りに、小回り「志向(しこう)」
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 当事例は2003年版「中小企業白書」からの紹介である。
文責はTAMAにある。


倒産から再生へ

■放漫経営からの脱却

 当社は大坂の家具、室内装飾品、雑貨小売業者である。
51年に創業、60年に法人成り、
しかし、放漫経営がもとで78年に倒産した。

 積極的な出店攻勢が裏目に出た。
小売りでは販売代金が毎日現金で入る。
そのお金を無計画な出店によって固定化させていった。

 決済期日になると、安易な値引き
広告宣伝の面でもチラシを多発し、チラシ代は手形。

 その手形の決済に、また、チラシ宣伝、
まさに自転車操業。ルーズそのものである。
ついに会社更生法の申請、倒産。

 部課長以上の経営幹部全員辞任。
会社更生に向けて再建が始まった。
とえあえず、黒字であった大阪の2店舗でスタート。

 野放図な経営体質を一掃しなけらばならない。
そこで厳格なルールを設けた。

 値引き販売の禁止、粗利40%以上の確保
専任のバイヤーを置き必ず自分の目で確かめて仕入れ。

 社内の決まりごとは必ず守る
従業員教育のためのマニュアルの作成。

 目標管理制度を導入し、計画との差異分析
資金繰り表を毎月取締役会に報告し対応。

 目新しいものは何もない。
地道に決めたことをキチンと守る。

 現在は更生手続きは集結し、
堅実にルールを守って積極経営に転じている。

 「ルーズ」から「ルール」へ
*  *  *  *  *  *  *  *  *

 当事例は2003年版「中小企業白書」からの紹介である。
今年の白書のキーワードの一つは企業再生である。
放漫経営だったからキチンとした経営で脱却という事例であるが
しかし、その背景にあるのは、「実力以上に大きくしたい」という
無謀とも言える規模拡大志向にある。文責はTAMAにある。


自己ブランドを築く

■海外から

 当社はニット製品製造業者である。
取引先のアパレルメーカーの多くが中国へ進出
受注急減の危機に陥った。

 さて、どうしたら良いか?
中国と張り合っても、価格競争に負ける。

 中国で、できないもを...
脱アパレルメーカーでの自立を...
口では簡単であるが、大問題である。

 模索した結果、量産ではなく
味わい深いニットに特化して差別化を図ることとなった。

 まず、機械だ。
量産型の高速で効率の良い新型機械ではなく
あえて、昔の機械(ローテク)に注目した。

 その機械をハイテクと結びつけて
独特の風合いの糸ができる独自の機械を改造制作した。

 製品には自信があったが、
ブランドがない中小企業が国内で販売するのは容易ではない。
大手のアパレルメーカーも足元をみて価格を値切る。

 そこで海外に目を付けた。
ニューヨークの繊維の総合展示会に
特殊な糸を使った高級婦人用ニット製品を出品した。

 それが成功したのである。
日本的な感覚が注目を集め、現地のテレビ局でも紹介された。

 さらに最高級ランクといわれる
ニューヨークのコートリー展にも出店し、40社から受注した。

 海外での高い評価を武器に
自己ブランドで国内販売に進出していった。
お陰で、アパレルメーカーへの売上も増えている。

 海外での実績づくり → 国内でのブランドづくり 
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 当時例は2003年版「中小企業白書」からの紹介である。
国内を固めて海外でなく、海外から国内へ
また、中国に対抗するのに機械を高速でなくローテク
凄い発想、それを実行するからまた凄い。
中小企業も捨てたものではないね。文責はTAMAにある。


ネットワークの活用

■清酒業界の試み

 宮城県の清酒メーカー会長と
香川県の清酒製造業者社長の二人は
大学の先輩、後輩にあたる。

 お互いに日本酒の行く末を案じ
何か新しい取り組みの必要性を痛感していた。

 そんな二人の危機意識から
業界の若手を中心とした意識改革と
新しい取り組みのための研究活動に動き始めた。

 伝統を重んじる意識が根強く残り
かえって新しい取り組みを
阻害している現状を知った。

 また、日本酒という枠組みでの考えを捨て
日本酒の原点である醸造発酵技術
重要性など色々な気づきもあった。

 業界全体の立て直しの模索...
その結果、ネットワーク組織を結成するに至った。
そこでは研究開発支援と共同宣伝広告に力を入れる。

 今の主力製品は「低アルコール日本酒」である。
低アルコールの流れを受けた新商品である。

 新製品について共同で販路開拓し、
知名度を上げていくことも注力することにした。

 また、低アルコールだけではなく
「胃の機能を健全に保つ米エキス」を
利用した日本酒も製品化した。

 ネットワークで
 「さけ」の地盤沈下「さけ」
(悪酔い m(_ _)m)

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 当時例は2003年版「中小企業白書」からの紹介である。
文責はTAMAにある。


創業のポイント

■女性起業家

 彼女は女子短期大学を卒業後
コンピューターメーカーの事務職、
情報雑誌の編集などのOLを経験した。

 その後、創業を決意。
情報サービス提供業の会社である。
30代の女性起業家となった。

 具体的には、女性、なかでも
一番購買力のある20から34才の女性を会員にし
ファッション、化粧品、飲食店などの会社との橋渡し役。

 テーマに基づき会員との意見交換。
それを商品開発、マーケティングに生かす。

 大手とは量で勝負しても勝ち目がないため
質を全面に出して勝負。

 彼女は創業にあたって3つのポイントを上げている。
先ず、事業内容が「自分が好きなこと」
「自分が得意なこと」


 また、「自分をアピールする」
ことができる積極性を上げている。

 好きなことや得意なことであれば、
どんなに苦しくても頑張ることができる。

 また、自分をアピールできるくらいの
自信がなければ従業員もついてこない。

 「私のような普通のOLでも
この3つのポイントをクリアすれば創業できる」
と。

 「30」代の女性起業家
 「3」つのポイントで創業


*  *  *  *  *  *  *  *

 当時例は2003年版「中小企業白書」からの紹介である。
今後、今年の白書からいくつかの事例をTAMAの視点からコラム風に紹介する。
文責はTAMAにある。


環境意識を味方に

■紙加工技術を生かす

 当社は食品パッケージ用の紙加工業者である。
主に大手から注文を受け、なんとかやりくりしているが
値段や納期も厳しく利益も薄かった。

 このままではじり貧になる。
なにか特徴を出さなくては...

 そんな中、環境問題の関心が年々高まり
官も民も環境意識が強くなっていることに目を付けた。

 さて、具体的に何をしたらよいか。
自社の得意分野は紙加工技術である。

 その技術を生かして何をするか...
あれこれ模索した結果、
発泡スチロールの食品トレーに行き着いた。

 発泡スチロールは大量のゴミを発生する。
それに替わって、リサイクル型の紙製品の食品容器

 試行錯誤の末、当社の技術を生かして製品は完成した。
しかし、コストがかかり、値段が高い。

 高価格だが、環境にやさしい。
それを如何にアッピールするかである。

 役所、商工会議所などに通い、その良さを訴えた。
NPO、ボランティア団体にも参加した。

 地元のお祭りの模擬店にも
その製品を実際に使ってもらった。

 そんな努力もあり、地元紙にも載り
当製品の採用も増えて行った。
環境意識を味方に経営の外堀を整えた効果である。

 「環境」意識を味方に、経営「環境」づくり


不満の解消

■クリーニング店の差別化

 当店はクリーニング店である。
家庭やドライクリーニングでは落ちないシミ汚れを
消す技術を武器に業績を伸ばしている。

 それを可能にしているのは
どんな汚れでも落とそうとする店主のプロ意識
それを支える技術への挑戦である。

 ホームページを主体にI Tと
宅急便とをフルに活用して全国展開しており
他では落ちない汚れ物が持ち込まれている。

 一部のちょっとしたシミのために
諦めていた高級ブランドの服も
ぞうぞお持ち込み下さいと呼びかける。

 価格など競争の激しさが増している業界にあって
他で出来ない技術で勝負するのは
中小企業の一つの生き方である。

 消費者のもう一つの不満
汚れはみな落ちると思ってクリーニング屋に出したのに
これは「落ちませんでした」となんの説明もなく
突っ返される場合が多いことである。

 当店では、「クリーニングは医療と同じ」と言う。
シミなどの汚れの程度、質などを
見積書にしてカルテとして提示している。

 すべてをオープンにして
クリーニングに対する不満を解消している。

 プロとしての汚れを消す技術と
心にわだかまる不信感から出る不満...
双方を解消することによって差別化を図っている。

 汚れと不満の「解消」で差別化

*  *  *  *  *  *  *  *  *

 当店とは「ハッピークリーニング」である。
ホームページでは「不満解消!! おどろきのクリーニング術」
「リ・プロダクション」リプロンという略称造語で差別化を訴えている。


顧客満足の試練

■商品開発

 当社は業務用厨房機器の製造業者である。
特にユニークな設計開発が得意であった。
優れた設計者も多く、それが当社の強みでもあった。

 そんな折り、ある外食企業から焼き物器の打診があった。
今まで取引のあった製造業者への不満からだった。

 早速、お客の言う改善点を踏まえた試作品を作った。
しかし、満足いく手応えはなかった。

 この種の機器は実際の調理場で
使ってみなければ分からないことも多い。

 現場の細かい厳しい注文に
プライドの高い技術者はちょっと抵抗ぎみであった。

 なんど作り直しも、OKは出ない。
製作費用はかさみ、人件費の回収も不安である。

 でも、乗りかかった船。
社内の技術者をなだめ、
徹底して実際に使う現場の声を聞いた。

 いつのまにか、現場でユーザーと共同作業で
あれこれやりとりする場面となっていった。
そしてついにOKが出た。

 コストはかかったが、貴重な経験であった。
顧客と共同で開発するビジネスモデルをつくり
それを武器に注文を増やす体制ができた。

 提案型のユニークな設計に自信があった技術者も
「自己満足」であったことを反省し大きく成長した。
それは試練を経た本物の顧客満足への道でもあった。

 自己満足より顧客満足


これもベンチャー

■いろどり

 日本ベンチャー学会の月例セミナー
地域資源を生かして商品開発」というテーマで
株式会社いろどり」が紹介された。

 当社は四国でも一番小さな町、徳島県上勝町にある。
全国の料理屋、ホテルなどに「木の葉」を提供している。

 出張先のすし屋で隣に座った若い女性が
料理の添え物の紅葉を喜んで持ち帰ったのを見て、
「これは商売になるのでは」とピンと来たという。

 さて、木の葉をお金に変える...うまい話!?
しかし、このビジネスを確立させるためには
何時でも誰にでも必要な葉を提供できる体制が必要となる。

 山の資源と必要とするお客とを結びつける
いわば「葉っぱビジネス」の商品開発と体制作りである。

 人口2300人の町。4割以上が高齢者。
その高齢者を葉っぱがお金になるという
インセンティブのもと、ものの見事に供給体制を整えた。

 80過ぎのおばあさんで
1カ月に数十万円も稼ぐ人も出ているという。

 紅葉から南天の葉、松葉、竹...売れ筋の研究。
付加価値の高い飾りものには個人ブランドまで現れたという。

 お造りや天ぷらなどの和食の添え...
料理人に弟子入りして
葉と料理の組み合わせも勉強したとか。

 お年寄りの生き甲斐づくり、程良い競争心もあり
町は活性化。無から有...これもベンチャーである。

 ベンチャー分野に
 「彩り(いろどり)」を添える「いろどり」


社内風土を築くには

■カタチとしての積み上げ

 当社は昭和43年設立以来、アルミ建材など
住宅資材事業を主として成長している企業である。

 社長の名刺には、ひときわ大きな文字で
会社のホームページのアドレスが入っている。

 裏に社長の写真。多くの社長の名刺と趣が異なる。
そのちょっとした工夫に経営者としての心情が滲む。

 そこに時代の流れを読みとるセンスと
固定観念に捕らわれない進取の心意気が感じられる。

 当社は社内風土、職場風土を大切にする。
「熱意」「やれば出来る」というプラス志向の
スローガンのもとその施策を具体的に展開している。

 オンリーワン企業地域貢献といったキーワードと共に
「未来に熱く燃える」というロゴを
内外に発信することによって企業人としての質も高めている。

 35周年を記念して全員で中国研修旅行を実施。
毎月発行の社内報「あかとんぼ」では
社員のコミュニケーションも図っている。

 さらにユニークなのはホームページ上で
「社員の歩み」を内外にオープンにしていることである。

 9-11年目で課長、12-14年目で部長、15年目で役員と
その年次、業務内容、要件、資格などを公開している。

 風土はかけ声、スローガンだけでほ培えない
目に見えない風土を築き上げるには
一つひとつの具体的なカタチの積み上げの努力がいる。

 「カタチ」の見えない風土も
  多くの「カタチ」から生まれる


*  *  *  *  *  *  *  *  *

 当社とは株式会社美装である。
名刺の件は追浜(神奈川県)の経済懇話会での
福嶋義信社長との名刺交換の時の話である。
 講演後社長から手紙を貰った。中学校総合体育大会の
開会式に出席し、テキパキした行進に感激したとこと。
 そのオリジナル・レターの余白に「いつも笑顔でいこう
と印刷された文字が印象的である。「大事は瑣事(小事)に宿る」


時代と共に

■お客のニーズと変化対応

 リヤカー...
なんとも古くさいイメージである。
当社はそのリヤカーメーカー。

 昔はリヤカーは便利な運搬の道具であった。
しかし、時代と共に需要は激減する。

 多くが淘汰され廃業が増える。
当社はそんな厳しい荒波のなかでも
時代の変化とともにしたたかに生きる。  

 農家や工事現場での需要が減ると
飲み屋の屋台へ進出。
 
 また、ホテルやレストランなどの
高級ワゴンにも参入していく。
ニーズがある限り、逆に希少価値は出てくる。

 ワゴンでは、スーパーにも。
スーパーでは表舞台の商品台だけではなく
裏方の商品を運ぶ手押しの台車にも。

 さらにお祭りの山車など
お客の要望に応える形で
リヤカーはどんどん変質していく。

 リヤカーのイメージは変わっても
その中核となる製造技術は生かされる。

 そこには時代の変遷にも関わらず
どんなニーズにも応えていく企業家精神がある。

 リヤカーを「ひっぱる」企業家精神

*  *  *  *  *  *  *  *

 当社とは東京・荒川のツムラ車輌である。
日経流通新聞(03.2.18)により紹介。文責はTAMAにある。


情報の共有化

■目的が明確なIT化

 当社は防災関連の特殊な
情報システム機器の販売業者である。

 お客のニーズの多様化もあり
必ずしもお客の満足が得られない場合もある。

 なかにはクレームとなることもあった。
しかし、クレームになる手前での小さな苦情もある。

 当社はクレームにはお客のニーズが隠されていると
クレームシートの作成は他社より徹底されていた。

 しかし、その作成もシートづくりのためのシート
事務作業の域を出ていない傾向にあった。
各社員が同じような苦情に苦戦していた。

 立派なシートの綴りはあっても
今ひとつ使い勝手が悪く、とっさの時に活用されていない。

 社長はお客からの苦情を一元化できないか
個人に埋没されて、会社のノウハウの蓄積に
なっていないという危機意識を持っていた。

 社員皆の議論の末、パソコンの導入...
みんなが共通して使えるグループウエアと発展していった。

 ムード的なIT化とは違い
目的がはっきりしていたため皆熱心であった。
社員一同、勉強会を何度も開き、ついに導入にこぎ着けた。

 かくして、クレーム、苦情処理の情報は共有化され
パターン化も進み、誰でも何時でも活用できるようになった。
共通の情報として会社の蓄積となっていったのである。

 情報、「固」有から「共」有へ


コンセプトと技術の融合

■プラスト

 当社は日経ビジネス(03.3.24)で
鮮度保持シートが絶好調」「大学との連携で脱下請け
と紹介された企業である。

     参照→日経ビジネス(03.3.24)

 鮮度保持シートは野菜・果物を長持ちさせるシート。
冷蔵庫野菜室専用で「やさシート」のブランドで販売している。

 化学薬品を一切使っていないのが特徴である。
天然素材、特に竹の抗菌酸化作用などをうまく活かしている。

 社長はプラスチック加工会社から独立し当社を設立。
冷蔵庫用のパッキンなどの製造の下請け企業であった。

 親会社の生産海外移転により、売上減少。
その対策として取り組んだのが環境面を重視した緩衝材...
その流れのなかでの「やさシート」の開発である。

 その開発において、天然成分をプラスチックの上に
コーティングする技術を模索していた。

 そんな折り、ある展示会場の見学をきっかけとして
積極的なアプローチにより、大学との連携となったのである。

 当社の企業ポリシーは「地球環境主義」である。
その主義から生まれたエコシリーズには
100%自然に還る発泡バラ緩衝材などユニークな商品が並ぶ。

 さらに、「やさシート」の脱臭・抗菌効果を応用して
介護用ベッドマットなど新分野にも積極的である。

 徹底した「環境志向」の企業ポリシー。
「やさしさを形にする」コンセプトでたえず挑戦。

 技術的裏付けのもと
経営を陳腐化させない積極的な経営は心強い。

 コンセプトと技術の融合
 「鮮度保持」シートで、「鮮度保持」経営確立へ


*  *  *  *  *  *  *  *

 当社によると「やさシート」にはノネアール(加令臭)対策にも
最高の効果があるという。そこで脱臭と抗菌効果のある介護用ベットマットに
今、取り組んでいるとのこと。
 提供頂いた「やさシート」と「ベットマット」のミニチュアには、
効果を証明する「試験結果報告書」が添付。そこには詳細な数字が並んでいる。
 環境と人にやさしい当社の「コンセプト」と科学的な「データ」のミックスが
何とも言えない当社の魅力を作り出している。


本業に目覚める

■徳永製菓

 当社は日経ビジネス(03.3.24)で
失敗から学んで本業回帰」「豆菓子の常識を打ち破る
と紹介された企業である。
        参照→日経ビジネス(03.3.24)

 当社は130年以上の歴史を持つ
老舗の豆菓子メーカーである。
今、「竹炭豆」の売れ行きが好調だ。

 竹炭を超微粉末にして大粒のピーナッツに
巻き込んだもので、見た目は真っ黒だが、
竹炭には整腸作用があって、健康にもいいという。

 しかし、この竹炭豆に至るまでには
色々紆余曲折があった。主力が豆菓子から
果物を揚げたフルーツチップに移行。

 その売上が落ちると今度は
アメリカからコーンフレークの輸入に手を出した。 

 これが大失敗だったのである。
豆菓子ならなんとか経験も生かせたが
勝手の違う大量の在庫を抱え大苦戦した。

 「やっぱり豆菓子だ」と
本業回帰に目覚め、その教訓が竹炭豆の誕生となった。

  好きなイカ墨のスパゲッティからの連想...
悪戦苦闘でイカ墨から竹炭へ。

 常識を破る豆菓子への挑戦を可能にしたのは
本業回帰での差別化に熱い想いがあったからである。

 本業こそ自社の生きる道との「確信」に目覚め
苦難の中、勝ち取った画期的な豆菓子の意義は大きい。

 本業の「確信(かくしん)」から「革新(かくしん)」へ

*  *  *  *  *  *  *  *

 当社によると、豆菓子製造の基本は「炒る」「巻く」「フライする」の3つという。
この基本を組み合わせて様々な豆菓子が出来上がる。
そこにお客への「健康」「安全」「遊び心」「物語性」「驚き」などといった
ソフトが加わることにより付加価値、差別化と夢は広がる。
 当社も竹炭豆の次を模索しているという。
豆菓子の本業を大切に、味にこだわりながら、お客の変化にも
ついて行く意欲が感じられる。


ニッチを攻める

■田島メタルワーク

 当社は日経ビジネス(03.3.24)で
手軽で効果大の防犯用品」「大企業の真空地帯に商機
と紹介された企業である。

   参照→日経ビジネス(03.3.24)
   参照→「視点・直言」(03.3.29)「言い訳」

 空き巣犯罪が急増し、ピッキングや
内側から鍵を回してしまうサムターン回しなど
その手口がテレビなどで紹介される物騒は世の中だ。

 その対策に当社は扉と錠前のすき間を埋めて
防ごうとするリングカバーを商品化した。
商品はプラスチックを成型した簡単なものである。

 錠前メーカーは錠前だけ、扉メーカーは扉だけ
建設会社はそれをセットして取り入れるだけ。
そんな「3すくみ」のすき間を突いたのである。

 実は「ピッキング」が流行する半年前に、
”鍵穴のないカギ”EZガードを発売。

 また、「カム送り・サムターン回し解錠」が
流行する半年前にリングカバーを発売しているのだ。 

 防犯対策商品では、常に「予防商品」の開発が大切。
これが社会に貢献できる唯一の方法という社長の信念からである。

 当社はマンション用などのダイヤル式錠前つき郵便受け
機械式の宅急便ボックスなども開発。

 さらに、オフィスビル向けの化粧室用
個人ロッカーなど次々にニッチを狙い続ける。

 社長は「ニッチ産業は隠密行動をしているから価値がある。
深く潜行して知られざる会社でいようと努力していた」

 しかし、「模倣されようが客が欲しがるなら
どんどんマスコミを通じて世に貢献しよう」と
経営戦略を変えたという。

 密かに潜行するより、先手先手とニッチを攻める...
そんなさわやかな企業家精神と自信が感じられる。

 ニッチビジネス
 潜行(せんこう)から、先攻(せんこう)へ
  

*  *  *  *  *  *  *  *  *

 社長は、うちは「市場創造」をテーマにした面白い会社ですよと言う。
また、社長は今、情報化と携帯化で「ラットイヤー」の時代。
ねずみのように(小さな)市場を多産する心意気だと。
なんとも頼もしい会社ではある。


お年寄りの心を掴む

■地域の高齢者対応で差別化

 当店は薬局、いわゆる薬屋さんである。
同じ商店街のなかでも価格面では少し高い。

 なにか差別化しなければ
価格破壊が進むなか、競争がますます厳しくなる。

 そこで地域一帯の高齢化が進んでいることから
お年寄りに役に立つ薬屋さんを目指すことになった。

 お年寄りは健康については
なにかにつけ不安を抱えている。

 病院でも、ちょっと聞き直したい時でも
忙しそうにしているとつい遠慮したりする。

 また、健康についてテレビなどで
情報が氾濫している一方、本当に自分に合っているのか?

 「いい面」ばかりを言っているけど
なにか「落とし穴」はないのか?
用心深いお年寄りの漠然とした不安はつきない。

 そこで徹底的に聞き役に回ったのである。
先ず、お年寄りの話を聞く。

 そして、一人一人のお年寄りに身になって、
分かり易く、根気よく、くどいくらいに丁寧に対応した。

 その結果、お年寄りの不安も徐々に解消され
値段は少し高いが、口コミでお年寄りに「味方の店
として信頼感を高めていった。

 薬の薬効を説いて、単に薬を売るより、
お年寄りの話をじっくり聞いて、アドバイスする...
そんな地道な努力で、お年寄りに評判の店となった。

 「効く」薬より、「聞く」心


隠れたにニーズ

■できちゃった婚

 結婚式も多様化している。
派手な披露宴主体の結婚式もあれば、ジミ婚もある。

 もっとも、一般的には二人だけの
ジミ婚の流れではあるが...。

 また、結婚事情にも色々ある。
人生模様を反映して、再婚、かくれ婚(?)と様々だ。

 当ホテルでは妊娠を機会に結婚に踏み切る
いわゆる「できちゃた婚」に対応するプランを打ち出した。

 結婚するといったら、急がねばならない。
もたもたしていてはお腹が大きくなる。

 このニーズの最大のポイントは
スピードである。

 申し込んで最短2週間で挙式できるプランとした。
普通は2カ月かかる期間を短縮したのである。

 事情が事情だけに
取りあえず親族だけで先に式を挙げることもできる。

 招待状の発送や出欠など
時間がかかる披露宴は後回しにするわけである。

 地元の衣装メーカーとも契約し
衣装の短期間の提供にも手を打った。
妊婦のお腹のサイズの急な変更にも対応できる。

 至る所にニーズあり
隠れたニーズの掘り起こしにより
生まれたビジネスである。

 「できちゃった」婚で、「できちゃった」ビジネス


身近なものからヒント

■廃棄でよみがえる

 当社は自動かんな盤の取り扱い業者である。
住宅関連のパイが減少するなか
本業のかんな盤の需要も大幅に減ってきた。

 新規開拓しなければじり貧となる。
しかし、自分の業界のことしか分からない。

 そんな折り、「かんな」から出る木クズ、おがクズに
住宅メーカーで困っているという話は聞いた。

 今まで、クズのことなど関心がなかった。 
当然、廃棄物と自社との関係は全く考えていなかった。

 しかし、廃棄物に関心を持つと
電気メーカーもプラスチックのクズに
大量なだけに困っていることが分かってきた。

 木クズとプラスチックのクズを混ぜて
新たに建材ができれば面白いかなとも思った。

 しかし、当社には技術もノウハウもない。
各メーカーの専門家や研究技術者にあたってみた。
そこで確かな手応えを感じた。

 そんな中、リサイクル法
廃棄物のリサイクルが義務づけられる動きが出てきた。

 補助金制度など資金面の後押しもあり
思い切って専門家の力を借りながら
リサイクル建材に挑戦し、苦労の末、開発に成功した。

 かくして、身近なクズに目をつけ
廃棄物に対する時代の流れにもうまく乗り
再起に向けて確かな芽を掴んだのである。
 
 身近なものからヒント
 廃棄に目(め)→再起の芽(め)


職人がホームページ

■障子貼り

 障子貼りの職人。
ホームページを開設して元気である。

 職人はどちらかというと
自分の腕に覚えがあるだけに
ITに縁遠い感じではある。

 特に障子貼りとなると、純和風...
そこにインターネットというと
違和感があるかも知れない。

 しかし、ホームページをうまく活用している。
誰でもオープンで透明な価格
職人が絡む値段は安心感が第一である。

 それに素早い作業の宣言。
その場での作業、または、朝預かって当日納品
というスピードをアピールしている。

 また、日祭日でのお引き受け。
予約は必要であるが、お客本位の徹底である。

 目で訴えるホームページ。
ホームページ上で実際のお客さんの
事例の仕上がり写真も載せている。

 また、破れにくい障子紙
シックスハウスに強い障子紙など
きめ細かな紹介もしている。

 それと頭が下がるのは
毎日更新していることである。
ちょっと職人にはできないことである。

 「障子貼り職人のホームページ」と「うぐいす」
 ともに、「はる」を待つ
....(「貼る」と「春」...念のため)


職人とIT

■3次元金型製造

 当社のユニークなところは
職人とITのドッキングにある。

 自動車部品などの金型は
職人の手作業で試作品を作ることが多かった。

 従って、それだけ手間ヒマをかけるので
期間も1週間から1カ月近くもかかっていた。

 それをレーザー光線で
樹脂をかたどる光造形装置をもとにIT化し
3次元で短期間で作り上げようと試みたのである。

 もともと社長は
三井金属鉱業の自動車部品の設計者だった。

 アメリカに駐在していたとき
自動車部品の展示会で
「光造形装置」に出会いヒントを得たという。

 具体的には、金型職人を採用し
製造ノウハウの数値化に取り組んだ。

 そのツールに3次元CAD/CAMを採用した。
CAD/CAMはコンピューターによる
設計・製造のことをいう。

 ITの徹底的な活用である。
そして金型の設計から製造までを
一貫して出来る体制を整えることに成功した。

 金型の試作品はスピードが命である。
小さい部品なら2〜3時間
大型部品でも数十時間で試作品ができるという。

 職人とIT...「次元」の異なる発想で、3「次元」設計

*  *  *  *  *  *  *  *  *

当社とはインクスである。
「ベンチャー・オブ・ザ・イヤー2002」
未上場企業部門トップに選出された。 
日経ベンチャー2003.1よりコラム風にて紹介。
文責はTAMAにある。


輝く社員

■社員が主役

 当社はオイル、タイヤ、オーディオに絞って
展開している自動車部品販売業者である。

 千葉から埼玉、神奈川県と拡大路線で
新規採用意欲も旺盛だ。

 その特徴は、「社員が主役
というキーワードで若者の心を掴んで
やる気を起こしていることである。

 「お客様に学ぶ」という大前提はあるが
社員に
経営理念=自分の理念
という思い切った呼びかけを実行している。

 指示待ち人間が多いと言われる若者を
あなたが主役」というのだ。

 自分はお客のために何をしたらよいか
一人一人の発想で仕事を作り出せと。

 当社から小売業の革命を起こすと
すこぶる威勢がいい。

 当社は学歴、年齢一切関係ないという。
高卒4年目で全店トップのピット長もいるとか。

 若者を生かすか否かで企業間格差が顕著だ。
社員が主役で輝く社員。
社員が輝いて仕事に取り組んでいる企業は強い。

 ところで、あなたの会社では
社員の輝き度はいかがですか?

 サンシャイン...輝く太陽
 社員(しゃいん)シャイン...輝く社員


*  *  *  *  *  *  *  *  *

 当社とはオートウェーブである。前回に引き続き
新興市場2003年度採用者ベスト10企業
(日本経済新聞02.11.2)より紹介。文責はTAMAにある。


人づくりの職場

■5坪のラーメン屋から

 当社は昭和48年埼玉の大宮で
5坪の小さなラーメン屋からスタートした。

 個人経営の「来来軒」である。
いかにも個人のラーメン屋さんという感じである。

 それが今や、90店舗以上である。
人気の高いラーメン専門店の
チェーン化で快進撃を続けている。

 その目を見張るばかりの成長ぶりには
数々の理由があるが
ここでは人づくりの視点から取り上げる。

 この不景気のなか、採用を加速させ
ユニークな経営理念を掲げているからである。

 その経営理念を端的に示すキャッチフレーズに
職場は人格形成の場」というのがある。
  「視点・直言」(03.1.18)参照→「若者を生かす元気企業

 社員の能力向上、スキルアップだけではなく
「人づくり」はどこも人事政策として掲げている。
問題はどれだけ「本物」かということである。

 伸びている企業は若者のやる気を引き出し、
積極的に生かしている。若者の潜在的能力に差はない。

 今時の若者は使えないと嘆いている企業があるなか
若者を生かしている伸びている企業。

 その差は「経営力」でなくて何であろうか?
平凡だが、企業は人なり...原点に戻ろう。

 人づくりで、企業づくり
 (シンプルな原理に...「シャレづくり」も控えめに)

*  *  *  *  *  *  *  *

 当社とはハイデイ日高である。新興市場2003年度
採用者ベスト10企業(日本経済新聞02.11.2)より紹介。
文責はTAMAにある。


ユニーク商品

■発光技術を応用

 当社の商品に釣り用の「浮き」がある。
と言っても単なる浮きではない。

 電源を使わないでも発光する浮きである。
夜釣りの定番ともなっている。

 アメリカのアポロ宇宙船用に開発された
化学発光技術を世界に先駆けて小型化に成功した。

 技術力もさることながら
それを応用する「目のつけ所」に当社の特異さがある。

 浮きだけではない。
光るノベルティグッズの種類も多い。

 イベント会場用のペンライトがある。
大きさ、色もまさに色々とりどりである。

 パーティー用のイヤリングや
キャンドルなどのパーティーグッズもある。

 若者向けのブレスレッドなどの
アクセサリーも多彩だ。遊び心を誘う。

 夜でも遊べる発光ビーチボールなどのスポーツ用品。
発光技術の徹底的な応用である。

 100円ショップにも進出し客層を伸ばしている。
アポロ宇宙船からは想像も出来ない展開である。

 技術を底辺の広い一般顧客アイテムに応用
アイデアでユニーク商品を次々と打ち出している。
その応用力は見事である。

 発光技術の「光る」応用力

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 当社とは(株)ルミカである。
前回同様日本経済新聞社・日経産業消費研究所2002年
「株式未公開ベンチャー調査」(日経02.11.6)より
コラム風にアレンジ。文責はTAMAにある。


「持たざる経営」を武器に

■ブライダルサービス

 結婚式も多様化している。
お仕着せのものより個性的なもが増えている。

 当社はオリジナル挙式を売り物にして
業績を伸ばしている。

 もともと当社には何もない。
ホテルやレストランのように提供できるスペースもない。
貸衣装、写真室などの設備もない。

 無いことを逆手に取った
何もないからお客のニーズが客観的に見える。
いわば「持たざる経営」である。
   「視点・直言」(02.2.2)参照 → 持たざる経営

 ホテルなどは自分の施設の使用前提でのサービス。
持っているところは、お客本意といってもそこに限界がある。

 お客は何をしたいのか。すべての原点はそこから出発する。
原点が固まれば強い。なにもないだけにフリーである。

 あとはホテルでもレストランでも
自由に選択し、利用できる体制を作ればいい。

 ホテルなど徹底したネットワーク、提携戦略に出た。
貸衣装も写真撮影も複数の業者に競わせて
不景気を逆手にコストを大幅に引き下げた。

 社長は35才になったばかりである。
学生時代からイベント企画に携わっている。

 若くても、カネがなくても
「持たざる経営」が逆に「強み」となる時代である。
そこに元気な中小企業へのヒントがある。

 逆転の発想
 「持たない」から、強みを「持つ」

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 当社とは(株)プラン・ドゥー・シーである。
日本経済新聞社・日経産業消費研究所2002年
「株式未公開ベンチャー調査」(日経02.11.6)
よりコラム風にアレンジ。文責はTAMAにある。


生ジュースで差別化

■父親の死を乗り越えて

 当店はくだもの屋さんである。
5年前に店主が亡くなった。

 ピンチである。奥さんが店を引き継いだ。
家業を息子も手伝っている。

 そんな折り、息子がアイデアを出した。
若さ故の新鮮なアイデアである。

 果物はロスが多い。
贈答用果物は見栄えを第一とするため傷物は使えない。
普通の物でも賞味期限がある。

 ロス分をうまく生かせないか
そんなロスを生かして、生ジュースはどうか...

 果物屋さんの自家製ジュース
業界の常識にこだわらない息子が出した新事業である。

 仕入れによって作れるメニューは変わる。
それが変化もあって面白い。価格は280円に統一。

 独自の組み合わせによる濃いミックスジュース。
店員みんなで考え、試飲し、全員納得したものだけを販売。

 「くだものやさんのフレッシュジュース」という看板を出す。
メニューは50種類近く、旬に応じて1日約20種類。
「柿ジュースは2日酔いに効果」などと表示にも工夫。

 店の半分を生ジュース用に改装した。
そして、売上も半分近くを占めるようになった。
過去にこだわらない息子の新鮮なアイデアが店を救った。

 「フレッシュ」アイデアで、「フレッシュ」ジュース

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 当店は名古屋にある「伊藤くだもの店」である。
前回に引き続き優良食品コンクール受賞事例
からコラム風にて紹介。文責はTAMAにある


超こだわりで勝負

■老舗のお米屋さん

 お米屋さんも競争が激しい。
規制緩和でどこでもコメが買えるようになった。

 そんな厳しい経営環境にめげず
頑張っている創業220年の米穀店である。

 値段で競争しても大手チェーンに勝ち目はない。
徹底的に「こだわり」で差別化することになった。

 超こだわりのコメ、いわば「スーパー米」である。
例えば、「農業高校で生徒が作った純情あきたこまち」
「信州の隠し田こしひかり」といった具合である。

 独自のスーパー米は26種ある。
何度も現地に足を運び、流通ルートを作り上げた。

 すべてを玄米の状態で鮮度保持用の袋に詰め替え
防湿などのため備長炭を入れるというこだわり。

 お客を生産者のサポーターとして組織。
珍しい銘柄米の限定生産にも取り組んでいる。

 コメは生鮮品として3合から販売。
小分けすることによりお客の来店頻度も増えたという。

 スーパーで特売の目玉ともなるご時世のコメ。
老舗が価格競争に巻き込まれず「こだわり」のコメで勝負。

 「スーパー」米で、「スーパー」に対抗

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 当店は東京墨田区にある「亀太商店」である。
前回に引き続き「優良食品コンクール受賞」事例
からコラム風にアレンジして紹介。文責はTAMAにある


脱ブランドへの道

■お客によるモニター制度

 当店は鹿児島にある「お茶の専門店」。
100年以上の歴史を持つ老舗である。

 自社ブランド「さつまほまれ」を中心に
伝統的な茶葉商店として繁盛した。

 しかし、若者のお茶離れと多様化で
ブランドもピンチである。すっかりその勢いはなくなった。

 さて、どうしたら良いか?
強いブランドによる老舗だけに迷いも大きい。

 迷ったときはお客に聞く
お客は今、何を望んでいるのか...

 当店で光るのは具体的にお客による
モニター制度」を作ったことにある。
ブランドにすがる老舗にはなかなか出来ないことである。

 そのモニター制度のお客の声から
「水の入ったペットボトルに微粉末の茶葉を
入れるだけで本格的なお茶」という製品化が実現した。

 さらに、県内のお茶を産地、品種別に小袋に入れて
お客の好みに応じて5種類の茶葉を自由にブレンド
効き茶物語」が生まれた。

 「効き茶物語」という商品名もモニター制度から命名。
徹底的にお客の声を利用したのである。
老舗からはブレンドの発想はなかったという。

 「ブランド」から「ブレンド」へ

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 今回から年初にあたり、2002年の各分野における
元気企業を紹介する。当店とは「お茶の美老園」である。
2002年度、財団法人食品流通構造改善促進機構
「優良経営食料品小売店等全国コンクール」受賞
(日経02.12.19)コラム風にて紹介。文責はTAMAにある。

「TAMAさんの元気の出る中小企業館」
TAMAさん(3)ドットコムhttp://www.tama3.com/TAMA田廻良弘のニックネーム)


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