前のページに戻る

MFBツィーター

 ラジオ技術筆者の巳波氏にMFBアダプターの回路図の転載許可をお願いしたことから、同様にMFBの実験を試みられている大阪の須貝氏にも私のHPを紹介していただき、情報交換が始まった。

 私が須貝氏にMFBコーンツィーターが作りたいとメールに書いたところ、試作したものがあるからということで、MFBツィーターを進呈していただいた。なんとも有り難い事である。送っていただいたのはパイオニア製の5cmコーンツィーターにアルミボビンの検出コイルをつけたもので、大変きれいに検出コイルが巻かれてあり、製作した須貝さんの工作技術の高さが窺われるものであった。

 MFBなしでの検出コイルの単発サイン波応答は次のようなものであった。

1kHz

1.5kHz

2kHz

3kHz

5kHz

7kHz

10kHz

15kHz

20kHz

 このようにMFB無しでも予想以上に素晴らしい応答波形に驚いた。この結果を須貝氏に送ったところ、巳波氏にも見ていただき、大変興味を持って頂いたようで、次のようなコメントをいただいた。

 「MFBユニットを作ったらまずは検出電圧のf特を測定して見ることです。ホワイトノイズを再生して検出電圧をPCに取り込んでFFTをかけるといいでしょう。」

 さて、私にはFFT解析を行う環境は整っていないし、ということで、発振器とミリバルを使って各周波数における検出電圧を測定し、グラフにプロットしてみた。ちなみにVC電圧1VRMSに対し1kHzでの検出電圧は15mVであり、これを0dBとして周波数特性を示している。

 この結果をどう読むかは、巳波氏のコメントを待つが、1kHzのfo共振ははっきりと見てとれた。

(2001.10.10)

 この検出コイルf特について、須貝氏と巳波氏からメールをいただいた内容によると、VC速度が検出されているのは約2kHzまでで、それ以上はM結合と考えられると言うことであった。M結合電圧はトランス同様の電圧であり、これをフィードバックしてもMFBは無効であることになる。つまり、このツィーターのMFB有効帯域は2kHz以下で1kHzにあるfo共振を制御する程度であるということが判った。それでも音質改善効果は十分に期待できると思われるので、後日実験を行い確認してみることにする。

 このM結合を回避するには検出コイルとVCを離すか、検出用磁石を強化するということだが、ツィーターではそう簡単に解決できない問題でもある。MFBツィーターというのはつくづく難しいものと感じた次第である。

(2001.10.11)

 


Home