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笑ってゆるして
 このページに紹介されていることは、全て事実又は、事実を脚色したものとは限りまへん。あまりに面白いネタやったためにネタが一人歩きして、さらに暴走してしまっているモノもありますねん。おまけにアタシの消防本部ネタだけじゃないのよ〜ん。
 もし、あなたの消防人生に心当たりがあっても気を悪くせんといて下さい。決してあなたのことではありまへんさかいに。
Episode1 お帰りはタクシーで

 さっそうと消防車に飛び乗って出動!火災現場では縦横無尽(右往左往?)の活躍をしたその人、元来方向音痴らしい。火事も治まって各隊に引き揚げ命令が出たが、自分の乗ってきた消防車がどこにあるのか分からなくなっちゃった。当然、同じ小隊の仲間も探していたが出会えなかったとさ。行方不明の常習者であることを知っていた小隊長、業を煮やして「ほっといて帰るぞ!」
 その小隊が帰署して次の災害に備えて準備していた頃、さっきの隊員がタクシーで帰ってきた!バリバリのフル装備でタクシーの運転手さんもびっくりしたことでしょう。それからも度々タクシーを使われたそうです。
 本来、行方不明の隊員があれば最悪のことを考えて全部隊を捜索に投入するのですが、よほど常習者として隊長からの信頼が厚かったのでしょう。
 無事だったから「笑ってごまかせ!」

Episode2 靴を履いて出動しましょう

 夜中の救急指令!その夜の救急隊員、ある者は脱兎のごとく、またある者は眠気眼(まなこ)をこすりながら仮眠室を飛び出していく。
 現場に到着したその瞬間、一人の隊員が「あ゛っ!」と叫ぶ。
 脱兎のごとく仮眠室を飛び出し、救急車に飛び乗ったその隊員の足元はスリッパのままだった・・・・
 現場で活動したのは二人・・・スリッパで車内に待たされた隊員は気まずかったやろねえ。
 でも、患者さんを救急車内に収容してからはテキパキと働きましたよ。
 だから、「笑って許して!」

Episode3 今日は大漁

 消防隊員にとって大事な仕事に「地水利調査」がある。地理や防火水槽の位置を覚えたり、消火栓の点検をすることなのだが・・・。ある日の地水利調査、重要な消防水利である河川で鮎がたまっているのを発見!
 「これは何とかしなければならない。」
 「でも、消防車には網なんて積んでないぞ!」
 「いや、スノーケル車には泡消火用にアレが積んでるだろう!」
 「そっか〜。確かにアレは網だ。」

アレと言うのは、東消式S-80型発泡器のことで、筒先の前に網を置くことで泡原液と水が混合されたものを網で減速しつつ大量の空気に触れさせることでボリュームのある泡を作り出す器具のことである。

 と言うわけで、一旦署に戻ってスノーケル車で舞い戻り、鮎の救出に成功したとさ。残念なことに救出はしたが救命は出来なかったそうだ。だが、幸いなことに・・・その夜の消防署の夕食はご馳走でしたとさ。
 筆者も知らない古き良き時代のことだと思って「笑って許してね。」

Episode4 夏はやっぱり

 夏はやっぱりビールでしょ・・・ではありまへん。 夏と言えば、「きもだめし」
 消防官たる者、火災現場では濃煙の中を突き進み、助けを求める者あらば暗黒の地下をも恐れはしない。夜中の墓場などビビッていては務まらない。
 「精神を鍛えるために肝試しや!」
 やってたらしいよ。これも古き良き時代。現場の猛者もベソかいて帰って来たんやってさ。
 今の時代から見れば破天荒なことかも知れないけど、その時の当直責任者(最高指揮者)が責任の肝っ玉据えて「やれ!」って言ってたのだから男気がある。今の世の中、責任を取る肝っ玉のない上司がマスコミ賑わしているからね。

Episode5 やましい物はもらってません

 今でこそ、救急車はタダだってみんな知ってるよね。(タダをいいことにタクシー代わりに呼ぶ人は考えを直してもらいたい。)一昔は有料だと思ってる人も沢山おられた。病院に着くと、苦痛に顔をゆがめながら「おいくらですか?」って・・・泣けてきたよ。人によってはお金の入った封筒をストレッチャー(車輪の付いたベッドね。)に隠すように置いていったり。いつも帰署してから救急車内の掃除をするから直ぐ連絡を取って返すことが出来たけどさ。
 逆にあらぬ嫌疑をかけられることも。
 病院から病院への転院搬送のとき、ドクターから患者さんの紹介状とかカルテとかを預かった。当然、封筒に入ってるよね。カルテやレントゲン写真は大きい封筒に入ってるけど、紹介状は小さい封筒。それを受け取って白衣のポケットに入れるのを患者さんの家族が見ててさ〜。後日、「救急隊がドクターからお金(リベート)をもらった。」って騒ぎになったらしい。
 笑ってごまかせない騒動でした。

Episode6 恐怖の居候(いそうろう)

 これは、筆者の経験です。それも最近の話。
 その夜、筆者は2:00から4:00(消防はいつも24時間制で表現)が通信勤務(いわゆる電話番とセキュリティ)だった。こんな時間帯の訪問者と言えば、新聞屋さん、道を聞きに来る運送屋さん、救急の駆け付け、警察に協力を依頼するような危ない人なのだが、その夜は意外でデンジャラスな居候を発見してしまった。その居候とは・・・

      マ ・ ム ・ シ !!

 近年、京阪神のベッドタウンとして人口増加著しい街の消防署の事務室にマムシだぜ、マ・ム・シ!
 それからは、夜中の大捕物さ。消防官が署内でマムシに噛まれて殉職なんて洒落にならんぜよ。

Episode7 燃えてるの!!

 119番通報入電!
 ★指令員  「ハイ。119番。火事ですか?救急ですか?
 ☆通報者  「燃えてるんですー!」すわっ、指令室に緊張が走る。
 ★指令員  「落ち着いて下さい!何が燃えていますか?」
 ☆通報者  「わ・・わ・・・わたしの・・・・・・・・・・・・・胸の中・・・・・」
 ★指令員  「ご馳走様です。」
 ホントにあった話

Episode8 おい、おい、見られてるぞ・・

 夜に暗闇を探すアベック。「いいとこ見っけ。」とばかりに消防署の裏庭へ滑り込んだ・・・監視カメラの存在も知らずに。
 不審車両の進入を確認した時点で全員モニターの前でアラート待機。いちゃついてるところへ注意しに行くのも気が引ける。仕方がない。夜間訓練発動!!消防車を出して敷地内で訓練開始だ。敷地内照明もON。
 大事なのは、不審アベック車両の脱出ルートを残してやることと、合体する前に発動することだ。
 しかしねえ、いくら暗闇があるからってさあ。ねえ、あんた・・・

Episode9 ボクは新米

 今は防火服も個人貸与で自分のロッカーに自分のものがあるけれど、昔は共同使用だった。防火服がズラーッと並んでいて適当に身に付けて出動していたわけ。
 消防学校上がりたての新米が出動すると、現場では他の署の大先輩達がことごとく「ご苦労様です!」と声を掛けてくれる。その場では「???」と思っていたが、帰って来てやっと理由がわかった。被っていたヘルメットには太い線が一杯あるではないか?新米が署長補佐クラスのヘルメットを被っていたわけだ。何も知らない人達は後ろ姿を見て、大幹部が最前線で筒先を持っていると思ったんだな。
 防火服のヘルメットには「しころ」って言う覆いが付いていて、真正面からしか顔が見えないからね。
 この新米も今ではホームページ「琵琶湖 Fire Fighter」の管理人だそうな・・・。

Episode10 ほか弁

 消防署の夕食って、自炊、店屋物、ほか弁・・・。
 店屋物やほか弁で間違って他の人が注文したものを食べてしまう人がいたそうじゃ。
 そこに法則発見!
 必ず自分が注文したものより高いものを喰ってやがる。お前、ホンマに間違ってるのか!?

Episode11 伝説の貸衣装

 消防官の制服は、白いワイシャツに超濃紺のダブルとスラックス、制帽、黒短靴。
 ある日、制服着用の日に白いワイシャツと黒短靴が用意出来ていなかった人がいた。
 こりゃ、マズイ!!
 さて、どうしたものか?そこで武蔵は考えた。。。
 ワイシャツの代わりは白カッパ!! 黒短靴の代わりはゴム長靴!!
 それで、公式の場をやっちゃったってさ。その人は度胸があるのか、適応力に優れているのか、単にジジ臭いのか?あなたの評価は如何に?
 私の評価は・・・???

Episode12 ごくろうさんです

 消防署員の口癖 「ご苦労さんです!」
 出動から帰ってきた隊員には当然 「ご苦労さんです!」
 来庁した他署の署員にも当然 「ご苦労さんです。」
 夕食の買い出しに行った署員にも当然 「ごくろうさんです。」
 
トイレで用を済まして来た署長にも当然 「ご苦労さんです。」

Episode13 入浴中は平和であれ

 消防隊員にとって署は第2の家庭。1年の半分近くを消防署で生活する。食事に睡眠(仮眠)、当然風呂にも入る。しかし、時間を気にせずにゆっくりくつろぐ入浴ではない。入浴中に災害があれば、ずぶ濡れのままの出動だ。冬なら洗った髪の毛が凍り付くことだってある。1:9分けの頭髪が落ち武者状態にだってなる。
 あなたは、風呂上がりでバブリーな消防官の目撃者となる!!かな?

Episode14 寝言

 仮眠室には、イビキ、歯ぎしり、、、色んな音色が響いています。
 そりゃぁ、「ムニャムニャ」と寝言を言う人もいますが、時には大声ではっきりと、
 「ワイは○○(同じ隊の個人名)が嫌いや〜〜っ!!」って言ってしまった人も。

 気まずいなぁ。。。

Episode15 幹部との接し方

 副署長に声を掛けるときには、○○署長どの!
 署長補佐なら、○○署長補佐どの!と言おう。
 デレデレした顔で、「こら〜、からかうんや無い。」ってお怒りになられる。カワユイ。

Episode16 鍋焼きうどん

 私の同期の救急救命士は、休日の勤務で昼食に【鍋焼きうどん】を食べるのが好みである。
 しかし、食べようとしたその時に指令が入るのは宿命だ。
 帰署すると【280円の鍋焼きうどん】が【88円のカップラーメン】に変わっている。
 それでも、翌週の彼は【鍋焼きうどん】に挑戦した。
 さすがに3週連続で【鍋焼きうどん】に振られてから、メニューを変えている。
 いつしか復活してくれるだろうか?
 私は、【鍋焼きうどん】を愛する彼を見ているのが好きだ。

Episode17 眼鏡は不利?ん、有利?

 「眼鏡は空気呼吸器の面体を被るのなんかに都合が悪い。よし!思い切ってコンタクトにしよう!」
 数日経ったある日、新調したコンタクトで意気揚々と出勤。
 早く気付いて欲しい。
 『おっ、お前、コンタクトにしたんか?』
 ・・・・(やっと、気付いてくれたぜ)・・・
 『お前、コンタクト似あわんなぁ。(しみじみ)』

 どう言うこっちゃねん!?素顔やぞ!

Episode18 公務員の同棲

 近々、遠距離恋愛の恋人を呼び寄せて同棲を計画している若い消防士がいるところで、他の人に向かって一般論的に「公務員が同棲すればクビになるぞ!地方公務員法に書いているだろ?」って話を始めた。そのとたんに彼は血相変えて、「えっ!ホントですか?」
 「はっきり同棲なんて書いてないけど、法令用語で書いてあるだろ?」って言うと、うろたえる、うろたえる。
 「なんだ。同棲する予定でもあるのか?」
 「いえいえ。知り合いにそういう奴がいれば教えてやろうと思って・・・。」
 「そうだな。クビにでもなったら大変だもんな。」
 「ばれなきゃ良いんですよね?」
 「そりゃそうかも知れないけど、バレたときのダメージは計り知れないぞ。」
 「・・・・・・・・・。(>。<)」
 
 その後、「同棲関係と内縁関係の違い分かるか?」とか言いながら時間が過ぎて行く。

 「あの〜、どうしても駄目なんですかねぇ。」と食い下がるので
 「公務員の副業も禁止されているけど、家業の場合とか任命権者の許可を受ければ良いときもある。同棲にだって特例はあるさ。」って言うと、彼は目を輝かせて、
 「裏技があるんですか?是非教えて下さい!」
 「誰かたちまち教えてやる相手はいないんだろ?」
 「・・ああ、そうですけど、今知りたいんです。」
 「そうか。それじゃ地方公務員法をよく読んでみろ。よく読めば答えは見つかる。」
 「そうなんですか?分かりました。よく読んでみます。」
 「そうしなさい。よく読めば【公務員同棲禁止】なんて一言も書いてないことが分かるよ。」

 このネタで90分も彼を弄んだ意地悪オジサンは誰でしょう?