1926年
<1926年の出来事>
ドイツが国際連盟に加盟、常任理事国となる
バードによる北極飛行成功(米)
労働者によるゼネストが決行される(英)
ピウスツキによる5月革命から独裁政治始まる(ポーランド)
蒋介石の国民革命軍による北伐開始(中)

<物理、化学、生物、医学など>
量子力学の基礎となる「シュレディンガーの波動方程式」発表

<時代を変えた発明、モノ>
ロレックス社が防水腕時計を発売(英)
ドイツでユースホステルが誕生

<日本>
大正天皇が崩御、昭和天皇となる
京都学連事件で初めて治安維持法が適用される
社団法人日本放送協会が正式に設立(NHKの前身)
豊田佐吉がトヨタ自動車の前身となる豊田自動織機製作所を設立
ドイツのダイムラー・ベンツ社、スウェーデンのボルボ社もこの年設立

<1926年の物故者>
アントニオ・ガウディ(スペインの建築家)
クロード・モネ(仏の画家)
ハリー・フーディニー(米の奇術師)
ルドルフ・バレンチノ(米の俳優)
ライナー・マリア・リルケ(詩人)

<1926年という時代>
「大正は”デモクラシーの時代”ではなく、統括者・山県有朋の掌の中で肥大した複数のエゴがまだおさまっていた時代・・・それこそが”語られることを忘れた大正”なのである」

「二十世紀」橋本治著より
<音楽>
ミュージカル「砂漠の歌」シグムンド・ロンバーグ作
「ピアノ・ソナタ」ベーラ・バルトーク作
「ラビット・フット・ブルース」ブラインド・レモン・ジェファーソン
この年のピックアップ・テーマは
テックス・メックスのアーティストたち
NHK交響楽団設立

<映画>
「女優ナナ」(監)ジャン・ルノワール(原)エミール・ゾラ(出)カトリーヌ・エスラン、ヴェルナー・クラウス
「ファウスト」(監)F・W・ムルナウ(原)ルドウィッヒ・ベルガー(出)ヨースタ・エックマン、エミール・ヤニングス
「黄金狂時代」(監)(出)チャールズ・チャップリン
「最後の人」(監)F・W・ムルナウ(出)エミール・ヤニングス、マリー・デルシャフト
「ダグラスの海賊」(監)アルバート・パーカー(出)ダグラス・フェアバンクス、ビリー・ドーブ
「ドン・ファン」〈監)アラン・クロスランド(脚)(撮)バイロン・ハスキン〈出)ジョン・バリモア、メアリー・アスター
「肉体と悪魔」(監)クラレンス・ブラウン(原)ヘルマン・ズーデルマン(出)グレタ・ガルボ、ジョン・ギルバート
「ロイドの人気者」(監)サム・テイラー、フレッド・ニューメイアー(出)ハロルド・ロイド
「ムーラン・ルージュ」(監)E・A・デュポン(出)オルガ・チェホーワ、イヴ・グレイ
スタンリー・ローレルとオリバー・ハーディがコンビで活躍開始
「アリラン」を主題歌とする韓国映画「アリラン」製作される(監)(脚)(主)ナ・ウンギュ

「足にさわった女」(監)阿部豊(出)岡田時彦、梅村蓉子
「日輪」(監)村田実(出)岡田嘉子、山本嘉一
「狂った一頁」(監)衣笠貞之助(出)井上正夫、中川芳江
「神人形の春の囁き」(監)溝口健二(出)山本嘉一、島耕二

<文学、思想など>
「日はまた昇る The Sun Also Rises」 アーネスト・ヘミングウェイ
「パリの農夫」ルイ・アラゴン(シュルレアリズムを代表する小説)
「城」フランツ・カフカ
アメリカでSF専門誌の先駆けとなる「アメージング・ストーリーズ」創刊
イタリアの作家グラッツィエ・デレッダがノーベル文学賞受賞

<美術>
1927年
<1927年の出来事>
日英米によるジュネーヴ軍縮会議不成功に終わる
英国、ロシアが国交を断絶
英国で労働組合法が公布される
チャールズ・リンドバーグが大西洋単独無着陸飛行に成功
ドイツから割譲されていたアルザス・ロレーヌ地方で独立運動起きる
コルホーズ(集団農場)ソホーズ(国営農場)の設立(ロシア)
中国の国民軍が上海、南京を占領(南京事件)
毛沢東が江西省に革命軍基地を樹立
インドネシアでスカルノが国民同盟を設立
ニカラグアでサンディーノが対アメリカのゲリラ戦開始

<物理、化学、生物、医学など>
「ソルヴェイ会議」にて量子論に関する討論が行われる
ドイツのウェルナー・ハイゼンベルクが「不確定性原理」を発表
ニールス・ボーア「量子論の確立」を発表
マイケルソン=モーリーの実験から光の速度が算出される

<時代を変えたモノ、ファッション>
フラッパー・ルックが世界的に流行する
(ボブ・ヘア、アイシャドウなど、クララ・ボウがそのモデルだった)
三越が日本初のファッション・ショーを開催
米AMI社がジュークボックスを発売
デュポン社(米)がナイロンを開発

<日本>
東京で初の地下鉄が開通(上野・浅草間)

<1927年の物故者>
芥川龍之介(小説家)自殺
イサドラ・ダンカン(ダンサー)
<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
「ブラック&タン・ファンタジー」デューク・エリントン楽団
「オールマン・リバー」ジェローム・カーン作(ポール・ロブソンの歌でヒット)
カーター・ファミリー、ジミー・ロジャースが初録音(ヒルビリー人気が起きる)
「マイ・ブルーヘヴン」ジーン・オースティン(クルーナー歌手ブームの先駆け)
日本コロンビア、日本ビクター、日本ポリドール設立
「赤とんぼ」中山晋平(作)
「アラビヤの唄 Sing Me A Song of Araby」フレッド・フィッシャー作が日本で大ヒット
「ホンキー・トンク・トレイン・ブルース」ミード・ルクス・ルイス(ブギ・ナンバーの先駆けとなった曲)
イギリス放送協会(BBC)設立

<演劇、ミュージカル、映画>
ミュージカル「ショーボート」大ヒット、後に映画化される
「アンクル・トムの小屋」出演の黒人俳優ジェームズ・ロウの名前が初めてタイトル・ロールにのる
ダグラス・フェアバンクス、セシル・B・デミルの呼びかけでアメリカ映画芸術科学アカデミーが設立される
世界初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」公開(アル・ジョルスン主演)
「アンナ・カレニナ」〈監)エドマンド・グールマンド(原)L・N・トルストイ(出)グレタ・ガルボ、ジョン・ギルバート
メトロポリス」(監)フリッツ・ラング(出)グスタフ・フレーリッヒ(日本公開は1929年)
「ヴァリエテ」(監)E・A・デュポン(出)エミール・ヤニングス、リア・デ・プティ
「ビッグ・パレード」(監)キング・ヴィダー(出)ジョン・ギルバート、ルネ・アドレ
「競争三日間」(監)内田吐夢(内田吐夢がデビュー)
「忠次旅日記 信州血笑篇」(監)伊藤大輔(出)大河内伝次郎
「慈悲心鳥」(監)溝口健二(出)山本嘉一、中野栄治
「悪魔の星の下に」(監)二川文太郎(出)月形龍之介、玉木悦子
「懺悔の刃」(監)小津安二郎(小津安二郎デビュー)
後の長谷川一夫、林長ニ郎が「稚児の剣法」でデビュー

<文学、思想など>
「失われた時を求めて」マルセル・プルースト著(仏)
「荒野の狼」へルマン・ヘッセ著
「存在と時間」マルティン・ハイデガー著
ヴァルター・ベンヤミンがアラゴンの「パリの農夫」を読み、「パサージュ論」の構想を思いつく
岩波文庫誕生
H・L・ベルグソン(仏)がノーベル文学賞を受賞


<美術>
「器官と手」サルバドール・ダリ(スペイン)
「解放された大地と人間によて支配される自然力」ディエゴ・リヴェラ作(メキシコ壁画運動の代表作)

1928年
<1928年の出来事>
パリ不戦条約(ケロッグ・ブリアン案)
男女平等選挙法成立(英)
土地私有禁止法、第一次五カ年計画(ソ連)
コーヒーの過剰生産による恐慌(ブラジル)
エチオピアで内乱、ハイエ・セラシエ国王となる
トルコがアラビア文字をラテン文字に変更
チャンドラ・ボース、ネールらがインド独立連盟を結成
蒋介石が国民政府主席になる

<物理、化学、生物、医学など>
ポール・ディラックが「反物質」の存在を予言

<日本>
張作霖爆殺事件
日本初の普通選挙実施
治安維持法が改正、適用され共産党員、社会主義者への弾圧開始

<1928年の物故者>
トマス・ハーディー(作家)
ヘンドリック・ローレンツ(物理学者)
ロアルド・アムンゼン(探検家)
小山内薫(劇作家)
佐伯有三(画家)
野口英世(医学者)
<音楽>
「イット・タイト・ライク・ザット」ジョージア・トム&タンパ・レッド
「ウエスト・エンド・ブルース」「ルイ・アームストロングの肖像1928」ルイ・アームストロング
「恋人よ我に帰れ」「朝日のようにさわやかに」ジグムンド・ロンバーグ(ミュージカル「ザ・ニュームーン」より)
「三文オペラ」ベルトルト・ブレヒト(作)クルト・ワイル(音)
「ジミー・ヌーン&アール・ハインズ・アット・エイペックス・クラブ」
この年のピックアップ・テーマは
パイントップ・スミス「パイントップス・ブギ・ウギ」
「ハウ・ロング・ハウ・ロング・ブルース」リロイ・カー(シティー・ブルースの先駆けとなった曲)
「ボレロ」モーリス・ラヴェル
「私の青空」「アラビヤの唄」二村定一
初のエスコーラ・ジ・サンバ、デイシャ・ファラール結成
宮城道雄、近衛秀麿による「越天楽変奏曲」初演

<文学、思想>
「三文オペラ」ベルトルト・ブレヒト(独)
「チャタレー夫人の恋人」デヴィッド・ロレンス(英)
「ナジャ」アンドレ・ブルトン(仏)
「陰獣」江戸川乱歩
ノルウェーの女流作家シグリッド・ウンセット(「クリスチン=ラブランスダッテル」)がノーベル文学賞受賞


<映画>
「第七天国」(監)フランク・ボーゼージ(脚色)ベンジャミン・グレイザー(出)ジヤネット・ゲイナー(アカデミー監督賞、主演女優賞、脚色賞
「つばさ」(監)ウィリアム・A・ウェルマン(出)クララ・ボウ(アカデミー作品賞
「肉体の道」(監)ヴィクター・フレミング(出)エミール・ヤニングス(アカデミー主演男優賞
「美人国二人行脚」(監)ルイス・マイルストン(出)ウィリアム・ボイド(アカデミー喜劇監督賞
「サンライズ」(監)F・W・ムルナウ(出)ジョージ・オブライエン、ジャネット・ゲイナー
「暗黒街」(監)ジョゼフ・フォン・スタンバーグ(出)ジョージ・バンクロフト、クライブ・ブルック
「サーカス」(監)(出)(脚)チャールズ・チャップリン
「ベン・ハー」(監)フレッド・ニブロ(出)ラモン・ナヴァロ
「アンクル・トムズ・ケビン」(監)ハリー・ポラード(出)マーガリータ・フィッシャー
ディズニー・アニメ映画「蒸気船ウィリー」(ミッキー・マウス登場)世界初のトーキー・アニメ
「ニューヨークの灯」世界初の100%トーキー作品
「浪人街 第一話 美しき獲物」(監)マキノ正博(出)南光明、谷崎十郎
「陸の王者」(監)牛原虚彦(出)鈴木伝明、八雲恵美子
「新版大岡政談 第三篇 解決篇」(監)伊藤大輔(出)大河内伝次郎、尾上卯多五郎
「村の花嫁」(監)五所平之助(出)武田春朗、八雲恵美子
<美術>
1929年
<1929年の出来事>
ウォール街(ニューヨーク証券所)での株価大暴落から世界恐慌始る
ベルリンで共産主義者の暴動発生
トロッキーが国外追放される、スターリンの独裁体制スタート
ツェッペリン号が世界一周
ヴァチカン市国が設立
エルサレムでアラブ人、ユダヤ人が衝突し流血騒ぎとなる。(嘆きの壁事件)
全インド国民会議開催、完全独立を要求

<物理、化学、生物、医学など>
アーサー・ホームズが「一般地質学原理」発表(大陸移動の原動力としてマントル対流説を提示)
エドウィン・ハッブルが宇宙の膨張を確認(ハッブルの法則)「銀河の後退速度は、その銀河までの距離に比例する」

<時代を変えた発明、モノ
建築家ル・コルヴィジェによるサヴォア邸完成
バックミンスター・フラーによる「ダイマクション・ハウス」発表される
フレミングがペニシリンを発見
モハメド・フェミー・アガが「ヴォーグ」のアートディレクターに就任
山名文夫が資生堂のグラフィック担当に就任

<1929年の物故者>
カール・ベンツ(ダイムラー・ベンツ創設者のひとり)
エミール・ベルリナー(レコード・プレイヤーの原型となたグラモフォンの発明者)
岸田劉生(画家)
津田梅子(津田塾大創設者)

<世界恐慌とは?>
「1929年、世界はまだ豊かさに慣れていなかった。だからこそ、「余分な金」という発想が出来なかった。「金よ、いくらでも無限に来い!」と叫んで、それがバブルだとは思わなかった。しかし、はじけるバブルははじける。それが『世界恐慌』なのである」
「二十世紀」橋本治著
<音楽>
ブルース、ゴスペルのレコード販売枚数がピークに達する
ヘルベルト・フォン・カラヤンがデビュー
この年のピックアップ・テーマは
エスコーラ・ジ・サンバの創設者たちの物語
東京行進曲」(曲)中山晋平(詞)西條八十(歌)佐藤千夜子
宮城道雄が「春の海」を発表

<映画>
「ブロードウェイ・メロディ」(監)ハリー・ボーモント(出)アニタ・ペイジ、ベッシー・ラブ(アカデミー作品賞)世界初のミュージカル映画
「情炎の美姫」(監)(製)フランク・ロイド(出)マリー・ドレスラー、ウィリアム・コンクリン(アカデミー監督賞
「懐かしのアリゾナ」(出)ウォーナー・バクスター(アカデミー主演男優賞
「コケット」(監)サム・テイラー(出)メアリー・ピックフォード(アカデミー主演女優賞
「紐育の波止場」(監)ジョセフ・フォン・スタンバーグ(出)ジョージ・バンクロフト、ベティ・カンプソン
「裁かる々ジャンヌ」(監)カール・ドライヤー(出)ファルコネッティ
「四人の悪魔」(監)F・W・ヌルナウ(出)ジャネット・ゲイナー、ファーレル・マクドナルド
「アトランティック」(監)(製)E・A・デュポン(出)マデリーン・キャロル、モンティ・バンクス
「ゆすり」(監)アルフレッド・ヒッチコック(イギリス初のトーキー映画)
出演者全員が黒人という作品「ハレルヤ」が公開される
「首の座」(監)マキノ正博(出)谷崎十郎、桜木梅子
「生ける人形」(監)内田吐夢(出)小杉勇、入江たか子
「都会交響楽」(監)mizoguti.htmへのリンク(出)夏川静江、小杉勇

<文学、思想>
「恐るべき子供たち」ジャン・コクトー
「スフィンクス」フランシス・ピカビア
「百頭女」(コラージュ集)マックス・エルンスト
「無関心な人々」アルベルト・モラーヴィア
「響きと怒り The Sound And the Fury」 ウィリアム・フォークナー
「過程と実在(コスモロジーへの試論)」アルフレッド・N・ホワイトヘッド
ドイツの作家トーマス・マン(「魔の山」ほか)がノーベル文学賞
「夜明け前」島崎藤村
「蟹工船」小林多喜二

<美術>

1930年
<1930年の出来事>
ロンドン軍縮会議開催
ドイツの総選挙でナチスが大躍進
ブラジルで暴動発生、これを機にヴァルガス大統領による独裁政治始まる
第一回英印円卓会議(マハトマ・ガンジーの活躍始まる)
不服従運動の開始、ガンジーが逮捕される

<物理、化学、生物、医学など>
ローレンツ力を利用した最初の円形加速器サイクロトロンが開発される
クライド・トンボーが冥王星を発見(パーシヴァル・ローウェルがその存在を予測していた)
ドイルのケーニヒスベルクにて数学基礎論に関する国際数学者会議開催。論理主義のR・カルナップ、形式主義のジョン・F・ノイマン、直観主義のA・ハイティンクの3人がそれぞれの主張を行う。この後、会議に欠席したウィトゲンシュタインが4つ目の立場を発表する

<時代を変えた発明、モノ>
ポリエステルが発明される(第一次世界大戦での材料不足が開発を進めた)
スコッチ・テープ(セロ・テープ)を3Mが開発
クライスラー・ビル完成(ウィリアム・ヴァン・アレンの設計による)
トマス・ミジリーがゼネラル・モータースからの依頼によりフロンガスを実用化

<日本>
農業恐慌起きる
浅草、銀座にモダンガール、モダンボーイが登場
不景気の中、映画、小説、音楽などの娯楽文化が発展。後に「エロ・グロ・ナンセンスの時代」と呼ばれる

<1930年の物故者>
アーサー・コナン・ドイル(推理小説作家)
ウィリアム・H・タフト(第27代アメリカ大統領)
D・H・ローレンス(小説家)
内村鑑三(聖書研究者、思想家)
金子みすず(詩人)
田山花袋(小説家)
豊田佐吉(豊田自動織機製作創設者)


参加国は13
ヨーロッパからはフランス、ユーゴ、ルーマニア、ベルギーのみの参加となり、ウルグアイは関心の低さに抗議して次回大会への参加を拒否する
<準決勝>
アルゼンチン 6−1 アメリカ
ウルグアイ 6−1 ユーゴスラビア
<決勝>
ウルグアイ 4−2 アルゼンチン
<活躍した選手>
ホセ・レアンドロ・アンドラーデ(世界初のの黒人スター選手となったウイング・ハーフ)
<ワールドカップ開催までの経緯>1924年パリ・オリンピック、1928年アムステルダム・オリンピックではウルグアイが連続優勝
1932年ロス・オリンピックではアマチュア規定の問題からサッカーが除外され、そのために世界選手権を開催する企画が登場した
第一次世界大戦によってヨーロッパは疲弊し、逆に食料品を輸出していた南米には勢いがあった
<音楽>
「南京豆売り」ドン・アスピアス楽団(世界中で大ヒットとなりルンバ・ブーム始まる)
「二つの愛」ジョセフィン・ベーカー
「ムード・インディゴ」デューク・エリントン
「私このごろ変なのよ」(曲)町田嘉章(詞)西條八十(歌)藤野豊子(四谷文子)

<映画>
「西部戦線異状なし」(監)ルイス・マイルストン(出)リュー・エアーズ(アカデミー作品、監督賞
「アンナ・クリスティ」
〈監)〈原)クラレンス・ブラウン〈出)グレタ・ガルボ、チャズールズ・ビックフォード
「結婚草紙」(監)ロバート・Z・レオナード(出)ノーマ・シアラー(アカデミー主演女優賞
「大地」(監)(脚)アレクサンドル・ドブジェンコ(出)セミョーン・スバシェンコ
「巴里の屋根の下」(監)(脚)ルネ・クレール(出)アルベール・プレジャン、ポーラ・イルリ
「犯罪王リコ」(監)マーヴィン・ルロイ(原)ウィリアム・R・バーネット(出)エドワード・G・ロビンソン、ダグラス・フェアバンクス・Jr.
(この作品からギャング映画のブームが始った)
「ラブ・パレィド」(監)エルンスト・ルビッチ(出)モーリス・シュバリエ、ジャネット・マクドナルド
この年のピックアップ・テーマは
「嘆きの天使」(出)マレーネ・ディートリッヒ
「何が彼女をそうさせたか」(監)(脚)鈴木重吉(出)高津慶子、藤間林太郎
「お嬢さん」(監)小津安二郎(出)栗原すみ子、岡田時彦

<文学、思想>

「王道」アンドレ・マルロー
「大衆の反逆」ホセ・オルテガ=イ=ガセット
「いきの構造」九鬼周造
アメリカの作家シンクレア・ルイス(「本町通り」、「エルマー・ガントリー」ほか)がノーベル文学賞受賞


<美術>
「自由への戸口で」ルネ・マグリット
「アーリー・サンデー・モーニング」エドワード・ホッパー


1931年
<1931年の出来事>
国際連盟軍縮会議決裂
満州事変・リットン調査団による調査が始まる
ウェストミンスター憲章(英国連邦の成立)
オーストリア中央銀行破産、ドイツとともに恐慌が深刻化
毛沢東、江西省に中華ソヴィエト臨時政府樹立
ニューヨークにエンパイア・ステート・ビル完成

<物理、化学、生物、医学など>
シェリントンとエイドリアン(ともに英国)がニューロンの研究によりノーベル医学・生理学賞受賞

<1931年の物故者>
アルバート・マイケルソン(マイケルソン・モーレーの実験で有名な物理学者)(米)
アンドレ・ミシュラン(ミシュラン・タイヤ創業者)(仏)
北里柴三郎(医学者)(日)
渋沢栄一(実業家)(日)
トーマス・エジソン(発明家)(米)
<音楽>
「タイガー・ラグ」ミルズ・ブラザース(ジャズ・コーラスの草分け)
この年のピックアップ・テーマは

ビング・クロスビーがソロ・デビュー。キャブ・キャロウェイがコットンクラブの専属になる
「巴里の屋根の下」(曲)ラウール・モレッティ(詞)西條八十
「影を慕いて」(曲)(詞)古賀政男(歌)藤山一郎

<映画>
「悪魔スヴェンガリ」〈監)アーチ・L・メイヨ(原)ジョルジュ・ルイ・ジュモリエー〈出)ジョン・バリモア、マリアン・マーシュ
「惨劇の波止場」(監)ジョージ・ヒル(主)マリー・ドレスラー(アカデミー主演女優賞
「シマロン」(監)ウェズリー・ラッグルズ(主)リチャード・ディックルズ(アカデミー作品賞、1960年にリメイク)
「自由の魂」(監)クラレンス・ブラウン(主)ライオネル・バリモア(アカデミー主演男優賞
「スキピィ」(監)ノーマン・タウログ(主)ジャッキー・クーパー(アカデミー監督賞
「モロッコ」(監)ジョセフ・フォン・スタンバーグ(出)ゲイリー・クーパー、マレーネ・ディートリッヒ
「間諜X27」(監)ジョセフ・フォン・スタンバーグ(出)マレーネ・ディートリッヒ、ヴィクター・マクラグレン
「M」(監)フリッツ・ラング(原)エゴン・ヤコブソン(出)ペーター・ローレ、オットー・ベルニッケ
「街の灯」(監)(脚)(音)(出)チャールズ・チャップリン、ヴァージニア・チェリル
「民衆の敵」〈監)ウィリアム・A・ウェルマン(脚)ハーヴェイ・シュウ(出)ジェームズ・キャグニー、エドワーズ・ウッズ
フランケンシュタイン」(監)ジェームス・ホエール(主)ボリス・カーロフ(フランケンシュタイン映画の原点)
「魔人ドラキュラ」(監)トッド・ブラウニング(主)ベラ・ルゴシ(怪奇映画ブームに火をつけ永遠のリメイクが始まる)
「マダムと女房」(監)五所平之助(出)渡辺篤、田中絹代(松竹の最初のトーキー作品)
「一本刀土俵入り」(監)稲垣浩(出)片岡千恵蔵、伏見直江
日本初の日本語字幕付き外国語映画「モロッコ」公開(字幕製作はアメリカの工場で行われていた)

<文学>
スウェーデンの詩人エリック・A・カールフェルト(「フリドリンの歌」ほか)がノーベル文学賞受賞

<美術>
1932年
<1932年の出来事>
ローザンヌ会議(ドイツの賠償金が減額される)
リットン報告が国連で採択される
ナチスの議席が38%を上回る(ドイツの第一党となる)
サウジアラビア王国、イラク王国独立
ロサンゼルス夏季オリンピック
レイクプラシッド冬季オリンピック

<物理、化学、生物、医学など>
カール・アンダーソン(米)が、ポール・ディラックがその存在を予測していた陽電子の存在を確認
ジェームス・チャドウィック(英)が中性子を発見
ヴェルナー・ハイゼンベルクがノーベル物理学賞を受賞

<時代を変えた発明、モノ>
ルードヴィッヒ・ホールヴァインの徴兵ポスター「Und Du?」(ナチスによるプロパガンダの先駆的作品)

<日本>
満州国建国宣言
五・一五事件(犬養総理大臣が暗殺される)
日本橋のデパート白木屋(現在の東急百貨店)で火事

<1932年の物故者>
ジョン・フィリップ・スーザ(作曲家:マーチ王)
ジョン・チャールズ・フィールズ(数学者:フィールズ賞)
<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
「I 've Got You Under My Skin」、「Night and Day」コール・ポーター
エルネスト・レクォーナがレクォーナ・キューバン・ボーイズを結成
オペラ「ムツェンスクのマクベス夫人」ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
「大島おけさ」(曲)中山晋平(詞)西條八十
討匪行」(曲)(歌)藤原義江(詞)八木沼丈夫
<映画>
「アルセーヌ・ルパン」〈監)ジャック・コンウェイ(製)サミュエル・ゴールドウィン(出)ライオネル・バリモア、ジョン・バリモア
「暗黒街の顔役」(監)ハワード・ホークス(製)ハワード・ヒューズ(クレジットなし)(出)ポール・ムニ、ジョージ・ラフト
「素晴らしき放浪者」(監)(脚)ジャン・ルノワール(出)ミシェル・シモン、シャルル・グランバル
「自由を我等に」(監)(脚)ルネ・クレール(出)レイモン・コルディ、アンリ・マルシャン
「三文オペラ」(監)G・W・パプスト(原)ゲルトルト・ブレヒト(出)ルドルフ・フォルスター、カローラ・ネイベル
「人生案内」(監)(脚)ニコライ・エック(出)ニコライ・バターロフ、イワン・クイルラ
「グランド・ホテル」(監)エドモンド・グ−ルディング(出)グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード
(グランド・ホテル形式といわれる映画の元になったオールスター作品、アカデミー作品賞
「バッド・ガール」(監)フランク・ボーゼージ(出)サニー・アイラース(アカデミー監督賞
ジキル博士とハイド氏」(監)ルーベン・マムーリアン(出)フレデリック・マーチ(アカデミー主演男優賞
「マデロンの悲劇」(監)エドガー・セルウィン(出)ヘレン・ヘインズ(アカデミー主演女優賞
「フリークス」(監)(製)トッド・ブラウニング(出)ウォーレス・フォード、オルガ・ヴァクラノヴァ
「仮面の米国」(監)マーヴィン・ルロイ(原)R・E・バーンズ(出)ポール・ムニ、グレンダ・ファレル
「類猿人ターザン」(監)W・S・ヴァンダイク2世(原)エドガー・ライス・バローズ(出)ジョニー・ワイズミューラー
「生まれたはみたけれど」(監)小津安二郎(出)斉藤達雄、吉川満子
「嵐の中の処女」(監)島津保次郎(出)水島亮太郎、飯田蝶子
「忠臣蔵」(監)(脚)衣笠貞之助(出)阪東寿三郎、林長二郎
「国士無双」(監)伊丹万作(出)片岡千恵蔵、山田五十鈴
第一回ヴェネチア映画祭開催:最高賞受賞作は「自由を我等に」(ルネ・クレール)「マデロンの悲劇」(エドガー・セルウィン)「ジキル博士とハイド氏」(ルーベン・マムーリアン)
東京宝塚劇場設立(現在の東宝)

<文学、思想>
「開かれたる処女地」ミハイル・ショーロホフ
「八月の光」ウィリアム・フォークナー
「夜の果てへの旅」ルイ・フェルディナンド・セリーヌ
イギリスの小説家、劇作家ジョン・ゴールズワージー(「フォーサイト家物語」ほか)がノーベル文学賞受賞


<美術>

1933年
<1933年の出来事>
フランクリン・ルーズベルト大統領のニューディール政策
農業調整法(AAA)テネシー峡谷開発公社法(TVA)
禁酒法廃止される(米)
アメリカがソ連を国家として承認
ロンドン世界経済会議失敗に終わる
シカゴでメジャーリーグ初のオールスター戦開催
[ナチス・ドイツの時代]
ヒトラーが首相となり、独裁制始まる(ナチ党が議席の52%)
ナチス・ドイツによるユダヤ人公務員に対する「公務員職再建帝国法」が施行される
ここから「二十世紀の文化大移動」といわれるドイツ語圏からの頭脳流出が始まる。
K・レヴィンらのトポロジー社会学、L・シュピッツァー、R・ヤコブソンらの言語学、人文科学、多数の精神分析医たちによる心理学、精神医学の研究、J・シュペンターらによる経済学の改革、そのほか数学、化学、物理、生物学などの分野でも優秀な人材がアメリカにわたり、そのおかげでアメリカは第二次世界大戦後、20世紀後半の世界をリードしてゆくことになります。

<物理、化学、生物、医学など>
ジルベルト・ルイスが重水を製造(原子爆弾の開発に用いられる)

<時代を変えた発明、モノ>
「サランラップ」(ポリ塩化ビニルPVC)ダウケミカル社
ポリエチレンを開発(ICI社)
ラコステ社の「ラコステ・シャツ」発売(ロゴ物商品の原点、ポロ・シャツの原点)

<日本>
日本が国際連盟を脱退(ドイツも)
大島の三原山で千人以上の投身自殺(全国的な自殺ブーム)
関東大震災から10年、盆踊りが全国的ブーム
ドイツからハーゲンベック・サーカス来日
山形市で40.8度の日本最高を記録(2007年この記録は破られました)

<1933年の物故者>
この年のピックアップ・テーマは
ジミー・ロジャース(カントリー歌手)
ジョージ・ムーマ(アイルランドの文学者)
片山潜(社会活動家)
小林多喜二(文学者)
宮沢賢治(児童文学者、詩人、農学者)
新渡戸稲造(国連事務次長、農学者)
<音楽>
現代シャンソンの元祖といわれるシャルル・トレネがデビュー
「ソフィスティケイテッド・レディー」デューク・エリントン
大倉喜七郎が大和楽を創始
「東京音頭」(曲)中山晋平(詞)西條八十
「サーカスの唄」(曲)古賀政男(詞)西條八十(歌)松平晃
「燃ゆる御神火」(曲)中山晋平(詞)西條八十(歌)藤山一郎
<映画>
「制服の処女」(監)レオンティーネ・ザガン(出)ドロテア・ウィーク、ヘルタ・ティーレ
「巴里祭」(監)(脚)ルネ・クレール(出)アナベラ、ジョルジュ・リゴー
「犯罪都市」(監)ルイス・マイルストン(出)アドルフ・マンジュー、パット・オブライエン
「カヴァルケード」(監)フランク・ロイド(原)ノエル・カワード(出)ダイアナ・ウィンヤード(アカデミー作品、監督賞
「キングコング」(監)メリアン・C・クーパーアーネスト・B・シュードワッツ(製)デヴィッド・O・セルズニク(出)フェイ・レイ
「クリスチナ女王」〈監)ルーベン・マムーリアン(原)(脚)サルカ・ヴィアテル〈出)グレタ・ガルボ、ジョン・ギルバート
「勝利の朝」(監)ローウェル・シャーマン(出)キャサリン・ヘップバーン(アカデミー主演女優賞
「若草物語」(監)ジョージ・キューカー(原)ルイザ・メイ・オルコット(出)キャサリン・ヘップバーン、ジョーン・ベネット
「我輩はカモである」(監)レオ・マッケリー(脚)バート・カルマー、ハリー・ルビー(出)マルクス兄弟
「出来ごころ」(監)小津安二郎(出)坂本武、伏見信子
「滝の白糸」(監)溝口健二(出)入江たか子、岡田時彦
「夜ごとの夢」(監)成瀬巳喜男(出)栗島すみ子、小島照子
「丹下作膳」(監)伊藤大輔(出)大河内伝次郎、阪東勝太郎
「二つの燈篭」(監)衣笠貞之助(出)林長二郎、尾上栄五郎

<文学、思想>
[エラノス会議]
ドイツの宗教史研究家ルドルフ・オットーの提案により、イギリスのオルガ・フレーベ・カプテインが創設した会。スイスのマッジョーレ湖畔アスコーナにて第一回が開催された。最初のゲストはC・G・ユングで、心理学、神話学、生物学、宗教学などを統合し、生命=有機的なるものの発生の原初へとさかのぼろうとする研究会。その後の参加者としては、M・エリアーデ、J・キャンベル、鈴木大拙、河合隼雄などもいる。

「血の婚礼」ガルシア・ロルカ
「特性のない男」ローベルト・エードラー・フォン・ムジール
小林多喜二が治安維持法で逮捕され拷問により虐殺される
旧ソ連の作家イヴァン・アレクセイヴィチ・ブーニン(「村」、「落ち葉」ほか)がノーベル文学賞受賞


<美術、建築>
「コンポジション」ピエト・モンドリアン
ナチスによりバウハウスが閉校に追い込まれる

1934年
<1934年の出来事>
ドイツ・ポーランド不可侵条約締結
ソビエト連邦国連に加盟
ハイチが独立
カタロニアのスペインからの独立が失敗
バルカン友好同盟条約発効(トルコ、ギリシャ、ルーマニア、ユーゴ)
ガンジーが引退し、ネールが国民会議派指導者となる(インド)

この年のピックアップ・テーマは

ベニト・ムッソリーニワールドカップ・サッカー・第二回イタリア大会

<物理、化学、生物、医学など>
キュリー夫妻が人口放射能の放出に成功
ジェームス・ジーンズ著「空間と時間を通して」

<時代を変えた発明・モノ>
ディーゼル機関車第一号走る(米)
ダグラス社旅客機の原型となるDC3を製造(米)
豊田自動織機自動車部「トヨダAA型」を発表
遺伝子学におけるルイセンコ学説が発表される(ロシア)

<日本>
日本がワシントン・ロンドン条約を破棄し軍備拡張路線へ
東北地方で冷害による飢饉
室戸台風が日本上陸

<1934年の物故者>
エドワード・エルガー(英・作曲家「威風堂々」など)
グスターブ・ホルスト(英・作曲家「惑星」など)
チャーリー・パットン(米・ブルース・ミュージシャン)
ヒンデンブルグ(ドイツ・ワイマール共和国第二代大統領)
マリー・キュリー(ポーランド・物理学者)
高村光雲(日・彫刻家)
竹久夢二(日・日本画家、詩人)
東郷平八郎(日・海軍元帥)
直木三十五(日・作家)
<音楽>
「Anything Goes」、「I Get A Kick out of You」、「You're the Top」コール・ポーター
ジャンゴ・ラインハルトとステファン・グラッペリがフランス・ホット・クラブ五重奏団を結成
ハモンドがハモンド・オルガン(電子オルガン)を発表(米)
リッケンバッカー社がエレクトリック・スティール・ギターを開発
アッティラ・ザ・フン、ザ・ライオンがNYのデッカで初録音(カリプソが黄金時代を迎える)
レコードの検閲開始(日)
「月形半平太の唄」(曲)万城目正(詞)佐藤惣之助(歌)東海林太郎
「赤城の子守唄」(曲)竹岡信幸(詞)佐藤惣之助(歌)東海林太郎
<映画>
「或る夜の出来事」(監)フランク・キャプラ(主)クラーク・ゲイブル、クローデット・コルベール
アカデミー作品、監督、主演男優、主演女優各賞
「意思の勝利」(監)レニ・リーフェンシュタール(ドイツ、ニュールンベルグ党大会のドキュメント、ヴェネチア映画祭最高賞
「商船テナシチー」(監)(脚)ジュリアン・デュビビエ(脚)シャルル・ヴィルドラック(出)マリー・グローリー、アルベール・プレジャン
「クレオパトラ」(監)セシル・B・デミル(脚)バートレット・コーマック(出)クローデット・コルベール、ウォーレン・ウィリアムズ
「ムーランルージュ」(監)シドニー・ランフィールド(製)ダリル・F・ザナック(出)コンスタンス・ベネット、フランチョット・トーン
「会議は踊る」(監)エリック・シャレル(音)ウェルナー・ハイマン(出)リリアン・ハーヴェイ、ウィリー・フリッチェ
「痴人の愛」(監)ジョン・クロムウェル(原)サマセット・モーム〈出)ベティ・デイヴィス、レスリー・ハワード
「街の灯」(監)(原)(脚)(出)チャーリー・チャップリン(出)ヴァージニア・チェリル
「にんじん」(監)(脚)ジュリアン・デュビビエ(原)ジュール・ルナール(出)ロベール・リナン
「南風」(監)キング・ヴィダー(出)ライオネル・バリモア、ミリアム・ホプキンス
映画に対する検閲制度スタート(ヘイズ規則)
アメリカ映画製作者配給者協会が自主的に映画製作倫理規定を設定、ハリウッドの健全映画時代が始まる
その代表的作品が「コンチネンタル」(主)フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース、「歓呼の嵐」(主)シャーリー・テンプル
「浮草物語」(監)小津安二郎(出)坂本武、飯田蝶子
「隣の八重ちゃん」(監)(原)(脚)島津保次郎(出)大日方伝、岡田嘉子
「生きとし生けるもの」(監)五所平之助(出)大日方伝、菅原英雄、川崎弘子
「一本刀土俵入」(監)(脚)衣笠貞之助(出)林長二郎、岡田嘉子
「武道大鑑」(監)(脚)伊丹万作(出)片岡知恵蔵、山田五十鈴

<文学、思想など>
「北回帰線 Tropics of Cancer」ヘンリー・ミラー Henry Miller
「精神、自我、社会」ジョージ・H・ミード(C・W・モリスがミードの講義録をもとに編集したもの)
イタリアの作家ルイジ・ピランデロ(「ヘンリー4世」ほか)がノーベル文学賞受賞

<美術>
「分割=統一 Division-Unity」ワシーリー・カンジンスキー
「アメリカ文明の叙事詩<ケツァルコアトルの到来>ホセ・クレメンテ・オロスコ(メキシコ)

1935年
<1935年の出来事>
エチオピア戦争(イタリアによるエチオピアの占領)
国際連盟が対伊制裁決議を可決
アドルフ・ヒトラーがヴェルサイユ条約を破棄、再軍備開始
ストレーザ会議(対独についての英仏伊の提携)
反ユダヤの法律化(ニュールンベルグ法)(独)
フランス人民戦線結成
北欧4国中立ブロックを形成
モスクワに地下鉄開通
フィリピン独立

<物理、化学、生物、医学など>
湯川秀樹が中間子の存在を予言(陽子と中性子を結びつける「強い力」を生み出す存在)
デュポン社(アメリカ)のウォーレス・カロザースが新素材ナイロンを開発
モーニス(ポルトガル)による前頭葉切除手術(ロボトミー)が行われる
クロード・レヴィ=ストロース(仏)がサンパウロ大の社会学教授として赴任。大学の休暇を利用してアマゾンの原始部族を調査。民俗学研究の道を歩み始める

<時代を変えた発明、モノ>
デュポン社のウォーレス・カロザースがナイロン(ポリマー66)を開発
世界初のテレビの定期放送開始(独)
ロバート・ワトソン=ワットらによりレーダーが開発される(第二次世界大戦で活躍する)

<1935年の物故者>
オーギュスト・エスコフィエ(フランス料理の始祖)
カジミール・マレーヴィチ(画家)
カルロス・ガルデル(タンゴ歌手、映画俳優)
トーマス・エドワード・ロレンス(「アラビアのロレンス」)
リロイ・カー(ブルース・ピアニスト)
坪内逍遥(作家、評論家、翻訳家)
寺田寅彦(物理学者)
<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
不況からの立ち直りを支えたベニー・グッドマンのスウィング・ジャズ
「Begin the Begine」、「Just one of Those Thing」コール・ポーター
「サムデイ・ベイビー・ブルース」スリーピー・ジョン・エステス
「ハワイ・コールズ」ハワイアンをアメリカ本土に紹介したラジオ番組
「暗い日曜日」 ダミア
オペラ「ポーギーとベス」から「サマータイム」などが誕生(アメリカ製オペラの傑作、J・ガーシュイン作)
NBC放送でラジオ初のヒットパレード番組始まる
ボブ・ダンがエレキギターを初めて使用(ギブソン製)
リオのカーニバルがコンテスト形式になる
バリ島でケチャが舞台芸術として成立

<映画>
「南海征服(戦艦バウンティ号の叛乱)」(監)フランク・ロイド(出)チャールズ・ロートン、クラーク・ゲイブル(アカデミー作品賞
「男の敵」(監)(製)ジョン・フォード(出)ヴィクター・マクラグレン(アカデミー監督賞、主演男優賞
「虚栄の市」(監)ルウベン・マムーリアン(テクニカラー初の長編色彩映画が大阪松竹座で封切りとなる)
「青春の抗議」(監)アルフレッド・E・グリーン(出)ベティ・デイビス(アカデミー主演女優賞
アカデミー主題歌賞誕生し、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの「コンチンンタル」が受賞(映画「陽気な離婚」より)
「ブエノスアイレスの灯」(出)カルロス・ガルデル
「乙女よ嘆くな」〈監)ジョージ・スティーブンス(音)マックス・スタイナー〈出)キャサリン・ヘップバーン、ハティ・マクダニエル
「おもかげ」(監)カルミネ・ガローネ(ヴェネチア映画祭最高賞
「最後の億万長者」(監)(原)(脚)ルネ・クレール(出)マックス・デアリー、ルネ・サン・シール
「外人部隊」(監)(脚)ジャック・フェデー(脚)シャルル・スパーク(出)マリー・ベル、ピエール・リシャール・ウィルム
「未完成交響楽」(監)(脚)ウィリー・フォルスト(出)ハンス・ヤーライ、マルタ・エッゲルト
「トニ」(日本未公開)(監)(脚)ジャン・ルノワール(出)シャルル・ブラヴェット、セリア・モンタルヴァン
「妻よ薔薇のやうに」(監)(脚)成瀬巳喜男(出)丸山定夫、千葉早智子
「街の入墨者」(監)(脚)山中貞夫(出)河原崎長十郎、深水藤子
「雪之丞変化」(監)衣笠貞之助(脚)伊藤大輔(出)林長二郎、千早晶子
「国定忠次」(監)(原)山中貞夫(出)大河内伝次郎、高津愛子
「お琴と佐助」(監)(脚)島津保次郎(出)田中絹代、高田浩吉
「忠次売り出す」(監)(脚)(原)伊丹万作
松竹系の楽士、弁士が全廃される(サイレント映画時代の終焉)

<文学、思想など>
美濃部達吉の天皇機関説により不敬罪で告発される
「私小説論」 小林秀雄
「風土」和辻哲郎
日本ペンクラブ発足(島崎藤村が初代会長に就任)
菊地寛により、「直木賞」、「芥川賞」設立(文芸春秋社)
第一回芥川賞「蒼茫」石川達三
第一回直木賞「明治一代女」「鶴八鶴次郎」川口松太郎
ノーベル文学賞受賞者はなし

<美術、建築など>
「落水荘」フランク・ロイド・ライト

1936年
<1936年の出来事>
ベルリン=ローマ枢軸結成
日独防共協定制定
ベルリン・オリンピック開催
ニューヨーク州クーパーズ・タウンに「野球の殿堂」オープン
ギリシャでメタクサスによるクーデターが起き、独裁制始まる
ソ連で新憲法(スターリン憲法)制定
スペイン内乱始まる
中華民国憲法草案公布
西安事件

<物理、化学、生物、医学など>
アラン・チューリング(英)が「コンピューター言語」によるプログラミングのアイデアを発表

<時代を変えた発明、モノ>
ボシュロム社がサングラスを開発(飛行機の操縦士用)
ロンドン・フィルオーケストラがドイツで世界初のテープ・レコーダー「マグネトフォン」による録音を行う

<日本>
二・二六事件(高橋是清らを軍内部右派が暗殺)
日本がロンドン軍縮会議を脱退
天皇機関説を発表した美濃部達吉が右翼に襲撃される
日本職業野球連盟結成(読売ジャイアンツ優勝し沢村栄治が最多勝)
阿部定事件


<1936年の物故者>
イワン・パブロフ(生理学者)
オスヴァルト・シュペングラー(思想家、哲学者)
ギルバート・チェスタトン(推理小説作家)「ブラウン神父シリーズ」
マキシム・ゴーリキー(劇作家、小説家)「どん底」
魯迅(作家、思想家)「阿Q正伝」「狂人日記」
ラドヤード・キプリング(詩人、作家)「ジャングル・ブック」
ロバート・E・ハワード(小説家)「英雄コナン・シリーズ」

夢野久作(小説家)「ドグラ・マグラ」の作者
<音楽>
「キャラバン」デューク・エリントン
「スウィート・ホーム・シカゴ」ロバート・ジョンソン
「人生の並木路」(曲)古賀政男(詞)佐藤惣之助(歌)ディック・ミネ
「東京ラプソディ」(曲)古賀政男(詞)門田ゆたか(歌)藤山一郎
「男の純情」(曲)古賀政男(詞)佐藤惣之助(歌)藤山一郎
「二人は若い」(曲)古賀政男(詞)玉川映二(サトウ・ハチロー)(歌)ディック・ミネ&星玲子
「暗い日曜日」(曲)ダミアのカバー(訳詞)脇野元春(歌)淡谷のり子
「うちの女房にゃ髭がある」(曲)古賀政男(詞)星野貞志(サトウ・ハチロー)
<映画>
「有頂天時代」〈監)ジョージ・スティーブンス(原)アーウィン・ゲルシー〈出)フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース
「巨星ジーグフェルド」(監)ロバート・Z・レナード(出)ルイーゼ・ライナー(アカデミー作品賞、主演女優賞
「オペラ・ハット」(監)フランク・キャプラ(出)デーリー・クーパー(アカデミー監督賞
「科学者の道」(監)ウィリアム・ディターレ(出)ポール・ムニ(アカデミー主演男優賞
「大自然の凱歌」(監)ウィリアム・ワイラー、ハワード・ホークス
(出)エドワード・アーノルド、ウォルター・ブレナン(アカデミー助演男優賞
「風雲児アドヴァース」(監)マーヴィン・ルロイ(出)フレデリック・マーチ、ゲイル・ソンダガードアカデミー助演女優賞
「モダン・タイムス」(監)(脚)(出)チャーリー・チャップリン
「リビア白騎隊」(監)アウグスト・ジェニーナ(ヴェネチア映画祭最高賞
「ミモザ館」(監)(原)(脚)ジャック・ファデー(脚)シャルル・スパーク(出)フランソワーズ・ロゼ、ポール・ベルナール
「幽霊西へ行く」(監)ルネ・クレール(出)ロバート・ドーナット、ジーン・パーカー
「祇園の姉妹」(監)(原)溝口健二(出)山田五十鈴、梅村容子
「人生劇場 青春篇」(監)内田吐夢(原)尾崎士郎(出)山本嘉一、小杉勇
「一人息子」(監)小津安二郎(出)飯田蝶子、日守新一
「浪速悲歌」(監)溝口健二(出)山田五十鈴、大倉千代子
「兄いもうと」(監)木村荘十二(出)小杉義男、英百合子

<文学、思想>
「風と共に去りぬ」マーガレット・ミッチェル
「駱駝の祥子」老舎(中国)
「山椒魚戦争」カレル・チャペック
「存在の大いなる連鎖」アーサー・O・ラブジョイ(学問のジャンルを超えた議論から生まれた西洋思想史)
「想像力」ジャン・ポール・サルトル
「雇用・利子および貨幣の一般理論」ジョン・メイナード・ケインズ
「風立ちぬ」堀辰雄
「普賢」石川淳(芥川賞)
アメリカの劇作家ユージン・オニール(楡の木陰の欲望」「皇帝ジョーンズ」ほか)がノーベル文学賞を受賞


<美術、写真>
この年のピックアップ・テーマは
写真技術の誕生から写真雑誌「ライフ」の創刊による報道写真時代の初まり
「横たわる人」ヘンリー・ムーア
1937年
<1937年の出来事>
ドイツ軍によるゲルニカ爆撃
日独伊三国防共協定、イタリアは国際連盟を脱退
ブラジルでヴァルガス大統領の独裁始まる
チェンバレン挙国一致内閣誕生(英)
ヒンデンブルク号爆破事件
フランコのファランヘ党の一党独裁始まる

<物理、化学、生物、医学など>
アレクサンドル・オパーリン(ソ連)が「生命の起源」を発表

<時代を変えた発明、モノ>
ヘンリー・ドレフェス、デザインのベル社モデル300登場(黒電話のスタンダード)
デュポン社の「ナイロン」が発売開始
エドウィン・ランドがポラロイド・カメラを発明

<日本>
日中戦争起こる(盧溝橋事件)ただし、日本にとってはあくまで「支那事変」もしくは「日華事変」となる
二・ニ六事件を起こした皇道派を統制派が粛清。皇道派を恐れた政府は統制派の言いなりになり、戦争への道を突き進むことになります。
日本軍による南京占領
岸田國士らが文学座を結成

<1937年の物故者>
アーネスト・ラザフォード(物理学者)
グリエルモ・マルコーニ(無線機の開発者)
ジョージ・ガーシュイン(作曲家)
ジョン・D・ロックフェラー(実業家)
中原中也(詩人)
ノエル・ローザ(サンバのミュージシャン、作家)
ハワード・フィリップス・ラブクロフト(小説家)
ピエール・ド・クーベルタン(近代オリンピックの創設者)
ベッシー・スミス(ブルース・ミュージシャン)
モーリス・ラヴェル(作曲家)
<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
「ワン・オクロック・ジャンプ」カウント・ベイシー楽団
カウント・ベイシーが「タイム・アウト」の録音でエディ・ダラムがエレキ・ギターを使用。小編成のコンボでもオーケストラに匹敵する迫力を出せるようになった
「In the Still of the Night」コール・ポーター
エディット・ピアフが二度目のデビューで一躍スターとなる
「ヤ・ドゥラ・ジョワ」「ジュ・シャント」シャルル・トレネ
「別れのブルース」(曲)服部良一(詞)藤原洗(歌)淡谷のり子
「夜のプラットホーム」(曲)服部良一(詞)奥野椰子夫(歌)淡谷のり子
「湖畔の宿」「蘇州夜曲」服部良一
「青い背広」(曲)古賀政男(詞)佐藤惣之助(歌)藤山一郎
「露営の歌」(曲)古関祐而(詞)薮内喜一郎
「軍国の母」
内閣情報部が「愛国行進曲」を国民歌に制定。これをきっかけにレコード売り上げが100万枚突破!

<映画>
「大いなる幻影」(この年の映画についてはここから!)

<美術>
[退廃美術展]
7月19日ミュンヘンの考古学研究所内で開催。ナチ政権がドイツ国内で集めたモダン・アートの作品展。国家による芸術への批判を大仕掛けで実行した世紀の愚行。その近くに建てられたばかりの「ドイツ芸術の家」で同時期に「大ドイツ美術展」も開催される。こちらは政府公認の芸術展。「退廃美術展」は4ヶ月で200万人を動因。(大ドイツ展動員数の6倍)
翌年にはデュッセルドルフで「退廃音楽展」も開催された。(ある意味この展覧会は見るに値したのかもしれません)
「ゲルニカ」パブロ・ピカソ
「緩慢な日」イヴ・タンギー


<文学、思想など>
「ジョン万次郎漂流記」井伏鱒二(直木賞
「墨東奇譚」永井荷風
「雪」川端康成
フランスの作家ロジェ・マルタン・デュ・ガール(「チボー家の人々」ほか)がノーベル文学賞受賞

1938年
<1938年の出来事>
ナチス・ドイツがオーストリアを占領(第二次世界大戦の実質的始まり)
ミュンヘン会談(ヒトラー、ムッソリーニ)
ナチス党員と突撃隊によりユダヤ人への襲撃始まる「水晶の夜」(独)
ドイツ・デュッセッルドルフにて「退廃音楽展」開催
中国共産党の機関紙「新華日報」発刊
オーソン・ウェルズのラジオ・ドラマ「宇宙戦争」(原)H・G・ウェルズ
(番組放送中、あまりのリアルさにアメリカ中がパニックになる)
オーストリアの登山家ハインリッヒ・ハラーがアルプスのアイガー北壁の登頂に成功

<物理、化学、生物、医学など>
南アフリカ沖でシーラカンスが発見される
デュポン社がテフロンを開発

<時代を変えたモノ、発明>
フォルクス・ワーゲン(ビートル)発売(独)ヒトラーの指示による小型車開発
プラスチック製コンタクト・レンズ
ラズロ・ビロがボール・ペンの特許を取得(ハンガリー)
デュポン社がテフロンを開発

<日本>
国家総動員法発令
日本が南京に傀儡政府「中華民国推進政府」を設立

<1938年の物故者>
エドムント・フッサール(数学者、哲学者)
エルンスト・ルードヴィッヒ・キルヒナー(画家)
カレル・チャペック(作家)
キング・オリヴァー(ジャズ・ミュージシャン)
ケマル・アタチュルク(トルコの初代大統領)
ロバート・ジョンソン(ブルース・ミュージシャン)
加納治五郎(柔道家)


予選参加国 : 36(戦争のため、最終的に26しか参加できず)
本大会出場国 : 16
<準決勝>
イタリア 2−1 ブラジル 
ハンガリー 5−1 スウェーデン
<決勝>
イタリア 4−2 ハンガリー
<活躍した選手>
レオニーダス・ダ・シルバ(ブラジル)は「黒いダイヤモンド」と呼ばれ、得点王に輝いた。ブラジルは黒人選手の起用によりサッカー強国の仲間入り
イタリア・チームの中心選手シルヴィオ・ピオラが大活躍
<大会の特徴>
ヨーロッパと南米交互開催ならアルゼンチン開催となるはずだったが、FIFA会長兼フランス・サッカー連盟会長のジュール・リメの力によりフランス開催となる
そのため南米各国が反発し、ブラジルとキューバ以外は参加せずに終わった
<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
カルメン・ミランダ「バイーア女が持っているものは何?」がヒット
「素敵なあなた」アンドリュー・シスターズ(白人女性ジャズ・コーラス・グループ)
「カーネギー・ホール・ジャズ・コンサート」ベニー・グッドマン
「ブギ・ウギ」トミー・ドーシー楽団
「マンボ」アルカーニョ
「サン・アントニオ・ローズ」ボブ・ウィルズ&テキサス・プレイボーイズ
ウディ・ガスリーがニューヨークで活動を開始
サニー・ボーイ・ウィリアムソンがラジオ番組「キング・ビスケット・タイム」のDJを担当
ジョン・ケージとマース・カニングハムによるコラボレーション始まる
「旅の夜風」(曲)万城目正(詞)西條八十(歌)霧島昇&松原操
「支那の夜」(曲)竹岡信幸(詞)西條八十(歌)渡辺はま子
「満州娘」服部富子(大陸歌謡ブーム)
「阪神タイガースの歌(六甲おろし)」(曲)古関祐而(詞)佐藤惣之助
<映画>
「我が家の楽園」(監)フランク・キャプラ(出)ジェームス・スチュアート(アカデミー作品賞、監督賞
「少年の町」(監)ノーマン・タウログ(出)スペンサー・トレイシー(アカデミー主演男優賞
「黒蘭の女」(監)ウィリアム・ワイラー(出)ヘンリー・フォンダ、ベティ・デイヴィス、フェイ・バインター
アカデミー主演女優、助演女優賞
「踊るアメリカ艦隊」〈監)ロイ・デル・ルース(音)コール・ポーター、アルフレッド・ニューマン
〈出)エリノア・パウエル、ジェームズ・スチュアート
「舞踏会の手帖」(監)(脚)ジュリアン・デュヴィヴィエ(出)マリー・ベル、フランソワーズ・ロゼー
「ジェニイの家」(監)マルセル・カルネ(原)ピエール・ロシェ(出)ジョセフ・コスマ、リオネル・カゾー
「スタア誕生」(監)(原)ウィリアム・A・ウェルマン(出)ジャネット・ゲイナー、フレデリック・マーチ
「民族の祭典」レニ・リーフェンシュタール
(ベルリン・オリンピックの記録映画でありドキュメンタリー映画の歴史的古典:ヴェネチア映画祭最高賞
「ロビンフッドの冒険」〈監)マイケル・カーティス、ウィリアム・キーリー
(出)エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハビランド、クロード・レインズ
「愛染かつら」(監)野村浩将(撮)高橋通夫(万城目正の音楽とともに大ヒット)
「五人の斥候兵」(監)田坂具隆(原)高重屋四郎(出)小杉勇、見明凡太郎(ヴェネチア映画祭入賞
「路傍の石」(監)田坂具隆(原)山本有三(出)小杉勇、片山明彦
「母と子」(監)渋谷実(出)田中絹代、吉川満子
「ああ故郷」(監)溝口健二(原)小出秀男(出)河津清三郎、山路ふみ子
山中貞雄が中国で戦病死、遺作は「人情紙風船」
岡田嘉子と杉本良吉がソ連に亡命(杉本はスパイ容疑で銃殺される)

<文学、思想>
「嘔吐」ジャン・ポール・サルトル
「経験と教育」ジョン・デューイ(米)
「歴史の研究」トインビー(英)
「太平洋地政学」カール・ハウスホーファー(「地政学」とは地理学と政治学の造語。「国家が地上に生活空間を得るために敢行する生存競争における政治活動の科学的基礎)
「ヒトラーは語る」ヘルマン・ラウシュニング
「麦と兵隊」 火野葦平
「生きている兵隊」石川達三
岩波新書創刊(本の大衆化が始まる
アメリカの女性作家パール・バック(「大地」ほか)がノーベル文学賞受賞


<美術>
パリで国際シュルレアリスム展開催
「Eva Stee」クルト・シュヴィッタース

1939年
<1939年の出来事>
ドイツ軍がチェコ、ポーランドに侵攻。ドイツに英仏が宣戦布告し、第二次世界大戦が始まる
アインシュタインがルーズベルト大統領宛に原子爆弾開発を促す書簡を送る
独ソ不可侵条約締結
スペインでフランコのファシスト政権が樹立される
チリでマグニチュード8.3の大地震が起き、死者が3万名に達する
トルコでマグニチュード8・0のエルジンジャン大地震が起き、死者は3万3千名に達する
ソ連軍がフィンランドに侵攻

<物理、化学、生物、医学など>
カール・ポーリングが「化学結合の本性」を発表

<時代を変えた発明、モノ>
ドイツのハインケル社が世界初のジェット機(He178)開発に成功
アメリカでテレビ放送が始まる
ポール・ミュラー(スイス)がDDTを開発

<日本>
ノモンハン事件(日露軍事衝突)
甘粕正産が満州映画協会理事長に就任
東京都が隣組回覧板を配布開始
大相撲、双葉山の連勝が69で止まる

<1939年の物故者>
泉鏡花(作家)
ウイリアム・バトラー・イエイツ(アイルランドの詩人、劇作家)
S.S.ヴァン=ダイン(推理作家、美術評論家)
ジークムント・フロイト(精神分析学の創始者)
マ・レイニー(ブルース歌手)

<1939年という年>
「第二次世界大戦というものは、実は『その勃発以前に黙認された長い侵略の期間を持った末の戦争』である」
「不思議だが、人間というものは、豊かさの中で破滅への準備をするものらしい。豊かさの中で、人はそれを失うまいとして足をすべらせて破綻へと至る。・・・第二次世界大戦前は『豊かな時代』だった。だからこそ戦争は起こったのだ」

橋本治著「二十世紀」より
<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
ポール・ロブソン「アメリカ人へのバラード」発表
「イフ・アイ・ディドゥント・ケア If I Didn't Care」インク・スポッツ
「奇妙な果実」 ビリー・ホリデイ
カルメン・ミランダがアメリカに渡る
チャーリー・クリスチャンがベニー・グッドマン楽団に入る
ストラヴィンスキーがアメリカに移住
黒人オペラ歌手マリアン・アンダーソンがワシントンで野外コンサートを開催
日本でトスカニーニ指揮によるベートーヴェンの交響曲第五番のレコードが5万枚売れる!

<映画>
「オズの魔法使い」(監)ヴィクター・フレミング(出)ジュディ・ガーランド
「風と共に去りぬ」(監)ヴィクター・フレミング(出)ヴィヴィアン・リー(アカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞
さらに黒人初のアカデミー賞(助演女優賞)をハティ・マクダニエルが受賞
「グッドバイ・ミスター・チップス」(出)ロバート・ドーナット(アカデミー主演男優賞
「ゲームの規則」〈監)〈脚)ジャン・ルノワール(出)マルセル・ダリオ、ジャン・ルノワール
「コンドル」〈監)〈原)ハワード・ホークス(脚)ジュールス・ファースマン(出)ケイリー・グラント、ジーン・アーサー
「駅馬車」(監)ジョン・フォード(出)ジョン・ウェイン(トーマス・ミッチェルがアカデミー助演男優賞
「大平原」〈監)(製)セシル・B・デミル〈出)バーバラ・スタンウィック、ジョエル・マクリー
「旅路の果て」〈監)〈脚)ジュリアン・デュヴィヴィエ〈脚)シャルル・スパーク〈出)ヴィクトル・フランサン、ルイ・ジューヴォ
「スタンレー探検記」〈監)ヘンリー・キング〈原)ハル・ロング、サム・ヘルマン〈出)スペンサー・トレーシー
「スミス都へ行く」〈監)〈製)フランク・キャプラ(出)ジェームズ・スチュアート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ
「ニノチカ」〈監)〈製)エルンスト・ルビッチ(脚)ビリー・ワイルダー〈出)グレタ・ガルボ、メルヴィン・ダグラス
「望郷 ペペル・モコ」(監)ジュリアン・デュヴィヴィエ(出)ジャン・ギャバン
「格子なき牢獄」(監)レオニード・モギー(出)コリンヌ・リュシェーヌ、アニー・デュコー
「陽は昇る」〈監)マルセル・カルネ〈脚)ジャク・ヴィオ〈出)ジャン・ギャバン、ジャクリーヌ・ローラン
「彼奴は顔役だ!」〈監)ラオール・ウォルシュ(原)マーク・ヘリンジャー〈出)ジェームズ・キャグニー、ハンフリー・ボガート
「ゴールデン・ボーイ」〈監)ルーベン・マムーリアン(出)バーバラ・スタンウィック、アドルフ・マンジュー、ウイリアム・ホールデン
「土」(監)内田吐夢(原)長塚節(出)小杉勇、風見章子
「残菊物語」(監)溝口健二(脚)依田義賢(出)花柳章太郎、高田浩吉
「土と兵隊」(監)田坂具隆(原)火野葦平(出)小杉勇、井染四郎
「兄とその妹」(監)(原)(脚)島津保次郎(出)佐分利信、三宅邦子

<文学、思想など>
「怒りの葡萄 The Grapes of Wrath」ジョン・スタインベック John Steinbeck
「音韻論の原理」ニコラス・S・トゥルベツコイ
フィンランドの作家フランス・エミール・シッランパー(「若くして逝きし者」ほか)がノーベル文学賞受賞


<美術>
「二人のフリーダ」 フリーダ・カーロ(メキシコ)

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