- 「村上春樹」関連ページへのご案内 -

 このサイトの僕の文章が村上春樹の小説から大きな影響を受けていることは、以前から書いてきました。当然、作家、村上春樹についても、このサイトでは取上げていますが、彼のインタビュー集や研究本、シンポジウムの講演集などを読むうちに、彼に関するページは今後も増えそうです。そこで、村上春樹に関するページをまとめて紹介するページを設けることにしました。メインとなるのは、以下のページです。

「長距離奏者の孤独な作家生活」
Part 1
生い立ちから作家デビューと「ノルウェイの森」での大ブレイク、海外への脱出、そして「アンダーグラウンド」発表まで
「村上堂、『総合小説』誕生への道」
Part 2
作家としての実験と訓練の道のり、その完成型そもいえる総合小説「1Q84」発表まで
「小説を書くために必要ないくつかのこと」
Part 3
小説以外バラバラに発表された様々なエッセイなどをまとめた「村上春樹雑文集」から
「暗き地中よりシステムに挑む試み」
Part 4
記録文学の枠を超えた異色のインタビュー記録「アンダーグラウンド」が示した「閉ざされたシステム」との戦い
「村上文学の世界進出」
Part 5
村上文学はなぜ、世界に受け入れられているのか?その意味とその理由について
「村上春樹その小説の秘密を語る」
Part 6
村上春樹の小説はどうやって書かれているのか?その秘密を彼のインタビュー集から探ります

<小説家との関わり>
 次に紹介するのは、彼が翻訳者として今まで発表したきた作家たちの中で、このサイトで取上げている作家、または作品です。彼が翻訳した作家は、もともと彼が自ら選んで出版社に持ち込んだ人々なので、彼が好きなだけでなく大きな影響を受けた存在でもあります。彼のファンならずとも、読んで欲しい作家ばかりです。

グレイス・ペイリー
Grace Paley
なんだか?な人々を描き続けた短編作家 「人生のちょっとした煩い」、「最後の瞬間のすごく大きな変化」ほか
J・D・サリンジャー
J.D.Salinger
「ライ麦畑で永遠に待ち続ける男」 「ナイン・ストーリーズ」、「フラニーとゾーイ」、「大工たちよ、屋根の梁を高く上げよ」ほか
ジェフ・ダイヤー
Geoff Dyer
「蘇ったジャズ史の伝説」 バット・ビューティフル But Beautiful」
ジョン・アーヴィング
John Irving
「優しさと執拗さ、体力を併せ持つ物語作家」 「ガープの世界」、「熊を放つ」、「ホテル・ニューハンプシャー」、「サイダー・ハウス・ルール」ほか
レイモンド・カーヴァー
Raymond Carver
「見えざる魂を描き続けた短編小説の奇才」 「ぼくが電話をかけている場所」、「夜になると鮭は…」、「ささやかだけど、役に立つこと」ほか
レイモンド・チャンドラー
Raymond Thornton Chandler
「ようこそ、ハードボイルド・ワンダーランドへ」 「さようなら、愛しい人」、「長いお別れ」、「大いなる眠り」、「湖中の女」ほか
スコット・フィッツジェラルド
Scott Fitzgerald
「失われた時代が生んだ悲劇の英雄」
(前編)

「大恐慌とともに消えたギャツビーの夢」
(後編)
「偉大なるギャツビー」、「マイ・ロスト・シティー」、「楽園のこちら側」ほか
ティム・オブライエン
Tim O'Brien
ベトナム戦争世代の青春と挫折 「ニュークリア・エイジ」、「本当の戦争の話をしよう」、「世界のすべての七月」ほか
トルーマン・カポーティ
Truman Capote
「南部での少年時代から作家生活まで」
(前編)
「孤独な魂が生んだ『冷血』と悲劇の結末
(後編)
「ティファニーで朝食を」、「冷血」、「遠い部屋、遠い声」、「叶えられた祈り」ほか
アーシュラ・K・ル=グィン
Ursula Kroeber Le Guin
SFからファンタジーへ
フェミニズム小説の原点
「闇の左手」、「所有せざる人々」、「ゲド戦記」ほか
マーセル・セロー
Marcel Theroux
「極限状況で人はどう生きるのか」
ポール・セローの息子
「極北」ほか


彼が影響を受けてきた作家たちの中で、このサイトで紹介しているのは、・・・
フランツ・カフカ
  Franz Kafka
「20世紀「変身ブーム」の原点」 「変身」、「審判」、「城」ほか
カート・ヴォネガット
Kurt Vonnegut
「ユートピアを捜し続けた永遠の青年作家」 エッセイ「死よりも悪い運命」「国のない男」、小説「スローターハウス5」「ホーカス・ポーカス」ほか
ジャック・ケルアック
Jack Kerouac
「ビート世代の英雄」 世界中の旅する若者たちに影響を与えた伝説的作品「路上」の著者とその仲間たち


その他、彼の作品に関わる事件や人物、作品など・・・
小説「1984」 ジョージ・オーウェルの歴史的名著は、今読んでも衝撃的です!
映画「イージー・ライダー」 村上春樹が大学の卒業論文で取上げた作品。彼のアメリカン・ロード・ムービー的要素の原点
映画「恋する惑星」 ウォン・カーウェイ監督作品。香港ニューウェーブの代表作の原題は「重慶森林(重慶の森)」です!
オウム真理教 「アンダーグラウンド」以降、彼にとって重要なテーマとなった「地下鉄サリン事件」の原点
ペレストロイカとソ連崩壊 村上春樹のソ連での人気は、これ以後のこと。

<音楽との関わり>
彼の作品において「音楽」が果たしている役割は、他のどの作家よりも大きいのではないでしょうか?特に彼の場合、ジャズは彼独特の文章のリズムを生む原点となっています。
彼のジャズに関するエッセイ集「ポートレイト・イン・ジャズ」には、そんな彼が愛するジャズ・ミュージシャンたちのことが書かれています。もちろん、このサイトではジャズのアーティストたちも数多く扱っています。以下にそのリストをあげておきましょう。
「ポートレイト・イン・ジャズ」(村上春樹、和田誠共著)に登場するミュージシャンたちの紹介も兼ねたページを作りました。
「ポートレイト・イン・ジャズ」

チェット・ベイカーベニー・グッドマンチャーリー・パーカースタン・ゲッツビリー・ホリデイキャブ・キャロウェイチャールズ・ミンガスビル・エヴァンスデューク・エリントンマイルス・デイヴィスエリック・ドルフィーナット・キング・コールルイ・アームストロングセロニアス・モンクレスター・ヤングソニー・ロリンズアニタ・オデイジャンゴ・ラインハルトオスカー・ピーターソンライオネル・ハンプトン

ビーチボーイズ

「小澤征爾さんと、音楽の話をする」
日本を代表する指揮者、小澤征爾さんとの対談から。音楽についての様々な考えや創造の手法についてを語り合っています。

<村上春樹の影響?(80年以降の文学)>
 80年代以降、日本文学の中に一つの大きな新しい流れが出現した。その特徴は、ざっというと、
(1)単純で明澄な文章と静かな雰囲気
(2)洒落たユーモラスな表現、その部分を強調するための傍点、あるいはふつうなら強調しないような箇所につけられた傍点
(3)意識的に誇張された比喩
(4)重要なポイントになると出てくる「言葉で説明することの不可能性」
(5)無関心ではないが、直接その問題に触れるのは恥ずかしいので、遠回しな表現で語られる社会問題
(6)主人公たちはたいへん優しい
(7)資本主義社会の文物が固有名詞で登場する
(8)身体、あるいは特定のフェティッシュな愛情
「退屈な読書」高橋源一郎より

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