
<SFというジャンルの誕生>
SFというジャンルの誕生は、1818年メアリー・シェリーの小説「フランケンシュタイン」にあるというのが、一般的な定説となっています。19世紀に入り、電気の発見や進化についての学問が誕生したことで初めて「科学の理論」に基づいた文学を書くことが可能になったといえます。しかし、それが大衆文学として広まったのは、それからさらに後、スティーブンソンやH・G・ウェルズの登場以降のことになります。彼らは、それまで魔法や勇気にによって冒険物語が書かれていた文学の世界に科学という新しい方法論を与えることでまったく新しい文学「サイエンスフィクション」を生み出したのです。
「従来は、冒険ファンタジーを別にすれば、ファンタスティックな要素はすべて魔法によってもたらされていた。フランケンシュタインですら、自らの手でつくりあげた怪物に生命を吹き込むのに、インチキめいた魔法を用いている。そしてたしかに、そいつの魂にある問題があった。けれども、前世紀の終わりごろには、魔法などというものからこれっぽっちでも真実らしさをひねりだすことは、もはや困難になっていた。そこで私が考えたのは、従来どおりに悪魔や魔法使いを持ち出すかわりに、科学的な隠語を用いたらうまくゆくのではないかということだった・・・要するに私は、呪術的なものを現代ふうに置き換え、できるだけ現実の理論に近づけたにすぎない」
H・G・ウェルズ
<SFとは何か?>
21世紀になった今、「SF」を「空想科学小説」として厳密に定義してゆくと、一般的に「SF」と呼ばれている作品の多くはそこから除外されることになるかもしれません。逆に一般的には「SF」とジャンル分けはされていない作品の中に多くの「SF」が含まれているように思います。(村上春樹の「1Q84」、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」、コーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」など)
なぜそうなってきたのか?それは21世紀という時代においては、かつてのように科学と社会、人間は分離した存在ではなく、分かちがたく結びついているからです。人間はその生活だけでなく、今やその体内にも科学の産物を埋め込むようになり、心理学的にも医学的にも科学とは切り離せないものとなりつつあります。かつては、人間にとっては「宇宙」こと「未来」でしたが、現在では「人間」そのものが「未来」そのものになりつつあると言えます。科学の進歩はそのまま人間の進化に結びつくからです。
ボタンひとつで地球を破壊することができる核兵器の登場は、その好例でしたが、今やアメリカの大統領ではなくても、世界中すべての人間は地球の自然環境を破壊する実行犯としてボタンを所有しているといえるでしょう。そうなれば多くの人間ドラマは、地球との関わりという点でサイエンス・フィクションになりうることになり、「SF」というジャンル分けは意味をなさなくなったと言えるのです。そう考えると、ジャンルとしてのSFが意味をもったのは1980年代あたりのサイバーパンクあたりまでだったのかもしれません。
それは例えると、音楽の世界におけるレゲエのようなものかもしれません。1970年代に登場したレゲエは独特のリズムをもつジャマイカ発の音楽で今では誰でも知っているポピュラー音楽の一ジャンルになっています。それはその独特のリズムによって定義づけすることが可能ですが、今やジャマイカの音楽という枠を遥かに超えた存在になっています。ロックにも歌謡曲にもコマーシャルソングにも、あらゆる音楽ジャンルにレゲエのリズムは浸透しています。
すべての大衆文化というものは、先ず初めに主流文化の中のサブジャンルとして誕生。それは「異端」としてある種の毒をもった存在として、反主流派の人々によって育てられます。したがって、その多くは反体制的だったり、反倫理的だったりしました。しかし、時代の変化により、大衆に受け入れられるものも現れ、それが次第に社会に浸透して行きました。そして、ある時期、カリスマ的な英雄の登場(エルヴィス、ジェームス・ディーン、仮面ライダー、ボブ・マーリー、ビースティー・ボーイズ・・・)により一気にその文化が大衆に受け入れられることになりました。(その火付け役のほとんどが若者たちなのはいうまでもありません)
<SFというジャンルの発展>
SFという文学もまた登場から発展、浸透へと至る道のりは、科学の発展とともにありましたが、文学としての価値を持つようになったのは、科学の普及よりも科学への疑問や批判がきっかけだったといえます。科学の発展に対する警鐘を鳴らすのが、文学としてのSFの役割だったともいえると思います。(元祖SF小説として挙げられる作品が「フランケンシュタイン」であることは、そのことをはっきりと示しているといえるでしょう)
しかし、誰もが未来を見つめるようになり、そこに明るい未来ではなく、不安に満ちた未来を予測するようになった今、SFが示してきた科学に対する警鐘は、もはやSFだけのものではなくなっています。それはすべての文学において語られるようになり、ノンフィクションの中で分析されるようになり、ニュース番組の中で特集されるようになったのです。
今や、文学としてのSFは娯楽小説としての価値しかもたなくなってきたのか?それともすべての文学の基礎となるべく消えてしまったのか?
僕が思うのは、かつてのSF小説の傑作の多くは、未だにその輝きを失っていないということです。「ジーキル博士とハイド氏 」、「タイムマシン」、「1984年」、「華氏451度」・・・どれも今読んでも十分に読み応えがあるはずです。それは、今や過去の音楽となったジャズの名盤が未だにまったく輝きを失っていないのにも似ているかもしれません。SFが最も重要なテーマとして、「科学」だけではなくそれを用いる「人間」をテーマにしている限り、その魅力はけっして失われない、そう僕は思うのです。
<科学的な思考>
科学は日々進歩し続けています。そのため、そこで描かれている「科学」は、少しずつ過去のものになり、未来を描いたはずの「SF」も日々古くなっていると言えます。しかし、そこで描かれている人間(もしくは宇宙人)たちのもつ「科学的な思考」の姿勢については、時代を越えて不変だと思います。そして、SFにとって最も重要なのはこの「科学的な思考」が存在するかどうかにあると思うのです。では、この「科学的な思考」とは何でしょうか?
「論理的に物事を調査・分析し、それを従来の理論の枠組みに当てはめ、判定を下す行為」さらには
「その判定が不能になった場合、従来の理論に間違いがあることを認め、その理論の枠組みを勇気を持って改変すること」
科学という学問は、その枠組みを作ったり、壊したり、再編成したりするために行われている努力の総称ともいえると思います。
このコーナーでは、こうした「SF」というジャンルにおける歴史的な作品を小説と映画を中心にピックアップしてみました。基本的に選んだのは僕ですが、SFの専門誌や評論集などで選ばれた名作リストも参考にさせてもらったのでSFマニアの方にもある程度は納得していただける作品が並んでいるとは思います。ただし、サイバー・パンク以降のSFについては正直よくわかりません。それにSFというジャンルにはゲームや漫画なども含まれるので、全体を把握するのはちょっと難しいと思います。今後とも、このコーナーは増え続けてゆくと思いますので、読者のみなさんの推薦などあれば、ご連絡下さい!
| 1818年 | |||
| 「フランケンシュタイン」 | 「人間を描いた空想科学小説の原点」 | メアリー・シェリー | SF小説の原点といわれる人造人間と創造者の悲劇の物語 |
| 1886年 | |||
| 「ジーキル博士とハイド氏 」 | 「心理学により心の闇を描いた元祖内宇宙SF」 | ロバート・スティーブンソン | 心理学という新たな科学を用いたSFの原点 |
| 1889年 | |||
| 「アーサー王宮廷のヤンキー」マーク・トゥエイン(19世紀から20世紀を見た異色のSF作品) | |||
| 1895年 | |||
| 「タイムマシン」 | ウェルズの悲観論が生んだ悲劇の未来像 | H・G・ウェルズ | いち早く人類の終末を予見したタイム・トラベルものの古典的名作 |
| 1896年 | |||
| 「モロー博士の島」 | 人間とは何か?を問いかける古典的名作 | H・G・ウェルズ | 人間の醜さを描き出した心理ホラーSFでもある |
| 1897年 | |||
| 「透明人間」 | 元祖透明人間小説 | H・G・ウェルズ | 人間の進化が生む心の変化を描いたSF小説の古典的名作 |
| 1898年 | |||
| 「宇宙戦争」 | 異星人との戦闘を描いたSFの原点 | H・G・ウェルズ | 敵を異星人と見なすことで戦争を行ってきた人類を批判 |
| 1900年 | |||
| 「夢判断」(心理学)ジークムント・フロイト(20世紀の小説、映画、美術に、これほど大きな影響を与えた書物は他にないかも?) | |||
| 1902年 | |||
| 「月世界旅行」(映画)ジョルジュ・メリエス(H・G・ウェルズとジュール・ベルヌの宇宙旅行を映像で再現した元祖SF映画。メリエスはもともと手品師で映画はその延長だった) | |||
| 1907年 | |||
| 「創造的進化」(哲学)アンリ・ベルグソン(哲学者でありながら宇宙論、進化論にまで研究したベルグソンの代表作) | |||
| 1908年 | |||
| 「異次元を覗く家」W・H・ホジスン(イギリス的で怖い世界を描いた独特の文学として後の文学、映画にも多大な影響を与えた) | |||
| 1910年 | |||
| 1912年 | |||
| 「失われた世界」コナン・ドイル(元祖「ロスト・ワールド」) 「類猿人ターザン」エドガー・ライス・バロウズ(元祖「ターザンもの」の原点) |
|||
| 1915年 | |||
| 「変身」 | 元祖変身小説 | フランツ・カフカ | 文学だけでなく世界中の文化、思想に影響を与え続ける20世紀を代表する文学 |
| 1920年 | |||
| 「ロボット R・U・R」(戯曲) | 「ロボットものの原点となった戯曲 | カレル・チャペック | 「ロボット」という言葉を生んだ古典的名作 |
| 「アルクトゥールスへの旅」デヴィッド・リンゼイ(古典的宇宙旅行SF、かなりファンタジーというよりも哲学的な物語) | |||
| 1921年 | |||
| 「われら」 | アンチ・ユートピア小説の古典的名作 | エフゲニイ・ザミャーチン | 共産主義国家ソ連が向かう専制性に警鐘を鳴らした問題作 |
| 1927年 | |||
| 「メトロポリス」(映画) | 「群集の時代を予見した聖なる映画」 | フリッツ・ラング | 科学の進歩が生み出す反ユートピア社会を描いた近未来超大作 |
| 1930年 | |||
| 「最後にして最初の人類」 | 人類の歴史をその滅亡まで描いた超大作 | オラフ・ステープルドン | 人類の歴史を20億年に渡って追いかけた壮大な神話的SF |
| 1935年 | |||
| 「オッドジョン」 | 超人類の誕生を予見したSF | オラフ・ステープルドン | 超人類として生まれた人々が南海の無人島で新たな文明を作り上げてゆく年代記 |
| 1936年 | |||
| 「山椒魚戦争」 | 人種差別を皮肉った古典的ブラックSF | カレル・チャペック | 黒人やユダヤ人を山椒魚型人間に例えたブラックなSF |
| 1937年 | |||
| 「スターメイカー」 | 人類の歴史を越え宇宙の歴史を描いた究極SF | オラフ・ステープルドン | 宇宙の誕生からその終末までを描いた長い長い宇宙史 |
| 1938年 | |||
| 「マラカンドラ(沈黙の惑星をはなれて)」C・S・ルイス(「ナルニア国物語」で有名な作家の異色のSF小説) | |||
| 1940年 | |||
| 「スラン」A・E・ヴァン・ヴォークト(超能力を持つ新人類スランと彼らを恐れる旧人類との対立。「Xmenn」などその後の超能力ものSFに大きな影響を与えた歴史的名作) | |||
| 1944年 | |||
| 「シリウス」 | 人類と異生物との交流を描いたSF | オラフ・ステープルドン | 進化することで人間と同等の知性をもった犬シリウスの物語 |
| 1947年 | |||
| 「素晴らしき哉、人生!」(映画) | 「素晴らしき哉、古き良きアメリカ」 | フランク・キャプラ | もうひとつの未来を描いた分岐世界型ファンタジー(実はSF) |
| 1949年 | |||
| 「1984年」(小説・映画) | 管理された未来社会を描いたディストピア小説 | ジョージ・オーウェル | スターリンのソ連をモデルに反共産主義の小説として描かれた作品 |
| 「発狂した宇宙」フレデリック・ブラウン(ロケットの爆発により、もう一つの地球の未来へと飛ばされた男が体験する近未来の地球とは?「並行宇宙もの」の傑作SF小説) | |||
| 1950年 | |||
| 「宇宙船ビーグル号の冒険」A・E・ヴァン・ヴォークト(ダーウィンのビーグル号をはるかに超えた不思議生物と出会うことになる探検隊の冒険物語) 「火星年代記」レイ・ブラッドベリ(架空の火星人の歴史を描いた詩的美しさに満ちた大河小説。1979年にはテレビの連続ドラマとして製作されています) 「私はロボット」アイザック・アシモフ(ロボット三原則を生み出したSF小説の歴史において重要な小説) <ロボット工学三原則 by アイザック・アシモフ> 1.ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。 2.ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなかればならない。ただし、あたえられた命令が第一条に反する場合は、この限りではない。 3.ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのない限り、自己を守らなければならない。 |
|||
| 1951年 | |||
| 「銀河帝国興亡史」アイザック・アシモフ(ローマ帝国の繁栄と衰退の歴史を宇宙空間に持ち込んだ壮大な大河SF) 「前哨」アーサー・C・クラーク(映画史に残る名作「2001年宇宙の旅」の原作となった中編小説) 「トリフィドの日」ジョン・ウィンダム(植物から進化した生物に侵略された人類が、再び文明を築くためにワイト島に拠点を築くまでの侵略ものSFの名作。スティーブ・セクリーが「人類SOS」として映画化) 「地球が静止する日」(映画)ロバート・ワイズ(原作はハリー・ベイツの短編小説「来訪者」、2008年にはキアヌ・リーブス主演でリメイクされた名作) 「遊星からの物体X」(映画)クリスチャン・ナイビー(原作はジョン・キャンベル・Jrの短編小説「影が行く」、1982年にはジョン・カーペンターがリメイクした異星人による侵略ものの名作) |
|||
| 1952年 | |||
| 「プレイヤー・ピアノ」 | 反体制、反近代文明SF | カート・ヴォネガット | ヴォネガット初の記念すべき長編小説。すでに彼の科学文明批判が始まっていた |
| 「まっぷたつの子爵」 | おとぎ話風政治寓話 | イタロ・カルヴィーノ | カルヴィーノの出世作となった左右まっぷたつにされた男の物語 物語として楽しみつつ、寓話の意味が気になる深い作品 |
| 「鉄腕アトム」〈漫画)手塚治虫(ロボットと人間の共存を描いたSFアニメ。世界中のSFファンに影響を与え、アニメ時代の先駆けとなった作品) 「宇宙商人」フレデリック・ポール、C・M・コーンブルース(コマーシャリズムをとりげた社会派のSF。しかし、実に面白くできてます) 「都市」クリフォード・D・シマック(人類がいなくなった地球に生きる犬族たちが都市の歴史を紐解いてゆく詩的な歴史大河SF小説) 「分解された男」アルフレッド・ベスター(超能力により心を透視できる捜査官と犯罪者の闘いを描いた近未来SF) 「恋人たち」フィリップ・ホセ・ファーマー(セックスをテーマとした初のSF、性の喜びを拝した宗教国家の未来が舞台) |
|||
| 1953年 | |||
| 「華氏451度」(小説・映画) | 文明を否定する近未来社会を描いた名作 | レイ・ブラッドベリ フランソワ・トリュフォー |
焚書により文明を否定する管理社会を描いた古典的名作 |
| 「幼年期の終わり」 | 人類の進化を描いた宇宙規模のSF | アーサー・C・クラーク | 人類が超人類へと進化するという「2001年宇宙の旅」をより具体化 クラークSF作品中の最高傑作 |
| 「重力の使命」ハル・クレメント(超重力が支配する惑星に住む生物と人類の対話は可能か?ハードSF界の鬼才による傑作SF小説) 「人間以上」シオドア・スタージョン(集団で初めて能力を発揮する超人類、彼らは人類とはまったく異なる考え方をもつ新人類だった。彼らの存在は何を意味するのか?) 「宇宙戦争」(映画)バイロン・ハスキン(火星人の地球侵略と人類の戦いを描いたH・G・ウェルズ作品の映画化) |
|||
| 1954年 | |||
| 「蠅の王」 | 極限状況での人間の本質を描いたサバイバルSF | ウィリアム・ゴールディング | 近未来の無人島を舞台に描かれたリアル十五少年漂流記 |
| 「脳波」ポール・アンダーソン(ある日突然世界中の生物の知能が増大。そのために世界中が大混乱となる。いったいなぜそうなったのか?世界はどうなるのか?) 「ゴジラ」(映画)本多猪四郎(怪獣映画の先駆けは人類に放射能を恐ろしさを知らせるための本格SF映画でもありました) 「海底二万哩」(映画)リチャード・フライシャー(ジュール・ベルヌの歴史的名作を映画化) |
|||
| 1955年 | |||
| 「火星人ゴーホーム」フレデリック・ブラウン(火星人を生み出したのは作家の想像力だったのか?コメディ・タッチのハチャメチャSF) | |||
| 1956年 | |||
| 「都市と星」アーサー・C・クラーク(仮想現実に逃げ込み外部との接触を嫌う人々。そこに外部への接触を求める青年が現れ星を変えてゆくことになります。) 「虎よ、虎よ!」アルフレッド・ベスター(「モンテ・クリスト伯」をモチーフとした大河冒険SF小説) 「ボディ・スナッチャー」(映画)ドン・シーゲル(原作はジャック・フィニーの「盗まれた街」、人類と入れ替わり侵略を進める宇宙人との戦い。1978年にはフィリップ・カウフマンがリメイク) |
|||
| 1957年 | |||
| 「宇宙の眼(虚空の眼)」 | 神とは何か?その視点に迫った作品 | フィリップ・K・ディック | 後にディックが描くことになる神の視点を描いた初期の傑作 後期のものよりずっとわかりやすいSF小説になっている |
| 「渚にて」(小説・映画)ネヴィル・シュート(著)スタンリー・クレイマー(監)(核戦争後、生き残った南半球に住む人類の静かな終末の日々) 「夏への扉」ロバート・A・ハインライン(タイム・トラベルSFの最高傑作。なぜ映画化しない?プロットが複雑すぎるから?山下達郎が音楽化した名作でもあります) 「呪われた村」ジョン・ウィンダム(異星人による地球侵略SFの代表作。「光る眼」というタイトルでウルフ・リーラによって1960年に映画化)) |
|||
| 1958年 | |||
| 「時の凱歌」(宇宙都市シリーズ)ジェイムス・ブリッシュ(シリーズ化された未来都市を舞台にしたながーい物語) | |||
| 1959年 | |||
| 「黙示録3174年」 | 核戦争後の未来世界を描いた近未来SF | ウォルター・M・ミラー | 文明化を拒否し、宗教が支配する中世ヨーロッパへと退化した人類 |
| 「エデン」 | 異星人との接触を描いた名作 | スタニスワフ・レム | ソ連を代表するSF作家の代表作 |
| 「タイタンの妖女」 | ヴォネガット時代の幕開け | カート・ヴォネガット | 若者たちの間でカルト的人気を獲得したヴォネガット初期の代表作 |
| 1960年 | |||
| 「タイムマシン」(映画)ジョージ・パル(原作はもちろんH・G・ウェルズ。究極のタイムマシン映画。 | |||
| 1961年 | |||
| 「ソラリスの陽のもとに」(小説・映画) | 「神なき世界の救世主を探す旅」 | スタニスワフ・レム | 人間の意識を再現する能力をもつ巨大な惑星の海に迷い込んだ宇宙飛行士たちの物語 |
| 「地球の長い午後」 | 人類文明が崩壊したもうひとつの未来世界 | ブライアン・オールディス | 植物が支配し独自の進化を遂げた不気味な地球と細々と生きる人類 |
| 「星からの帰還」 | 宇宙版「浦島太郎」タイム・パラドックスSF | スタニスワフ・レム | 星への旅に相対性理論を適応した思考実験的SF |
| 「異星の客」ロバート・A・ハインライン(ヒッピー文化にも影響を与えたといわれるSF史に残る超大作) 「恋人たち」フィリップ・ホセ・ファーマー(セックスと種の保存を正面から扱った初めてのSF小説) |
|||
| 1962年 | |||
| 「沈んだ世界」 | 地球の終末を描いた3部作のひとつ | J・G・バラード | 人間の心の中へと向かったニューウェーブSFの先駆的作品 |
| 「高い城の男」 | パラレル・ワールドSFの傑作 | フィリップ・K・ディック | 日本がもし太平洋戦争で勝利していたら?もうひとつの世界を描いた名作 |
| 「沈黙の春- 生と死の妙薬 -」 | 環境問題を世に知らせた先駆的エッセイ | レイチェル・カーソン | その後の世界大きな影響を与えた重要なノンフィクション作品 環境問題の聖典を生んだのは、科学者であり詩人でもある女性だった |
| 「時計じかけのオレンジ」アンソニー・バージェス(暴力性を精神的な治療によって強制する近未来の管理社会を描いたSF)映画の監督はスタンリー・キューブリック | |||
| 1963年 | |||
| 「猫のゆりかご」 | ブラックな世界終末SF | カート・ヴォネガット | 架空の国の宗教ボコノン教と地球を滅亡へと追いやる物質アイスナインを巡る物語 |
| 「中継ステーション」クリフォード・D・シマック(田舎の農家に隠された銀河系の宇宙旅行をするための中継点を管理する謎の人物は地球人か宇宙人か?) | |||
| 1964年 | |||
| 「砂漠の惑星」 | 生命とは何か?金属生命体の謎を追う | スタニスワフ・レム | 生命が存在しないはずの惑星で宇宙船が攻撃された理由は? |
| 「火星のタイムスリップ」 | 現実と宇宙と意識世界の融合 | フィリップ・K・ディック | 娯楽小説としても楽しめるディック初期の傑作 少年の夢が現実となる異常な世界 |
| 「放浪惑星」フリッツ・ライバー(宇宙を放浪し地球に接近した謎の惑星とは、何なのか?アメリカのニューウェーブSFを代表する作家の代表作) | |||
| 1965年 | |||
| 「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」 | 神とは何か?初期ディックの代表作 | フィリップ・K・ディック | 神とは何か?を描いた作品だがわかりやすい貴重な作品 |
| 「レ・コスミコミケ」 | 寓話と科学の融合 | イタロ・カルヴィーノ | 寓話世界に科学を導入してSFとしても評価されるようになった代表作 |
| 「ローズウォーターさん、 あなたに神のお恵みを」 |
非SFだがやはりヴォネガット世界 | カート・ヴォネガット | SFではないが「愛にあふれた」最もヴォネガット的な小説 |
| 「燃える世界」 | 気温上昇による人類の絶滅を描いた終末SF | J・G・バラード | バラードの地球破滅3部作の一つであり初期バラードの代表作 |
| 「わが名はコンラッド」ロジャー・セラズニイ(未来の地球を舞台に不死の男コンラッドが果たす役割とは?ギリシャ神話を下敷きにしたゼラズニイの代表作) 「デューン/砂の惑星」フランク・ハーバート(エコロジーについて本格的に扱った最初の傑作大河SF小説。1984年デヴィッド・リンチ監督により映画化「砂の惑星」) 「人類皆殺し」トーマス・M・ディシュ(植物による人類皆殺しを描いた救いなき破滅テーマSFの傑作) 「宇宙家族ロビンソン」(テレビ)アーウィン・アレン製作(ロビンソン・クルーソーの宇宙版、宇宙を舞台にしたホームドラマ?) |
|||
| 1966年 | |||
| 「結晶世界」 | すべてが結晶化する終末世界 | J・G・バラード | 内宇宙を描く作家による近未来終末SFの傑作、そしてニューウェーブSFの代表作 |
| 「アルジャーノンに花束を」(長篇)ダニエル・キイス(泣かせるSF小説の最高傑作SFというよりも精神医療小説というべきか?)映画版は「まごころを君に」(1968年) 「月は無慈悲な夜の女王」ロバート・A・ハインライン(月と地球を舞台に植民地問題を描いた社会派SFの超大作) 「バベル17」サミュエル・ディレイニー(言語と認識をテーマとしたニューウェーブSFの傑作) 「人間がいっぱい」ハリー・ハリスン(人工増加による食料危機を予見した近未来SFの名作。リチャード・フライシャーが「ソイレント・グリーン」として1973年に映画化) 「ミクロの決死圏」(映画)ジョージ・フライシャー(人間の体内に治療のためミクロサイズになって侵入するという異色の傑作SF映画、当時としては画期的な特殊効果による映像だった) 「華氏451」(映画)(監)(脚)フランソワ・トリュフォー(原)レイ・ブラッドベリ「華氏451度」(出)オスカー・ウェルナー、ジュリー・クリスティー 「スタートレック / 宇宙大作戦」(テレビ)ジェイムズ・ブリッシュ他の原作(エンタープライズ号とその乗組員たちの冒険を描いたテレビ・シリーズ、映画も製作される大ヒット・シリーズ始まる) 「タイムトンネル」(テレビ)(アーウィン・アレン製作のタイムトラベルもの。歴史的事件の再現ドラマを現代人が体験するノンフィクション風ドラマ) |
|||
| 1967年 | |||
| 「柔らかい月」 | 前衛的御伽噺的SF | イタロ・カルヴィーノ | SFファンタジーであり前衛文学でもある独自の世界を生み出した作者の代表作 |
| 「光の王」ロジャー・セラズニイ(ある星を支配した人類が神になってゆくという異色のSF) | |||
| 1968年 | |||
| 「猿の惑星」(映画5部作) | 「猿をめぐる差別の寓話(第一巻)」 | ピエール・ブール フランクリン・J・シャフナー |
猿が支配する未来とその終焉(分岐世界、タイムトラベル)を描き、人類の差別を寓話化 |
| 「2001年宇宙の旅」(映画・小説) | 「神を体験するための映像の旅」 | アーサー・C・クラーク スタンリー・キューブリック |
「神のごとき存在」による人類の進化の過程を描き、未来を予見した超大作 |
| 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 |
人間に近づきすぎたロボットは区別できるか? | フィリップ・K・ディック | ディックの作品の中では並みだが映画「ブレード・ランナー」によって有名になった作品 |
| 「俺には口がない、それでも俺は叫ぶ」ハーラン・エリスン(ニューウェーブSFの代表的作品。SFの文学性、奥深さを知らしめた名作) 「まごころを君に Charly」(監)ラルフ・ネルソン(原)ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」(クリフ・ロバートソンがアカデミー主演男優賞受賞した名作) |
|||
| 1969年 | |||
| 「闇の左手」 | 性差とは何かを描いた美しい異色のSF | アーシュラ・K・ル=グィン | 雪の惑星を舞台に不思議な「性」をもつ異星人の生き様を描いた異色SF |
| 「スローターハウス5」(映画・小説) | 反戦をテーマにしたタイムスリップ | カート・ヴォネガット ジョージ・ロイ・ヒル(監督) |
ドレスデンへのアメリカによる空爆を描いたタイム・スリップSFの傑作 映画版(1972年)がまた幻の名作なんです! |
| 「世界の中心で愛を叫んだけもの」ハーラン・エリスン(タイトルは今やあまりに有名になった?ニューウェーブSFの代表作) | |||
| 1970年 | |||
| 「アインシュタイン交差点」サミュエル・ディレイニー 「リングワールド」ラリー・ニーヴン(宇宙空間に作られた人工世界を舞台にした本格ハードSF) 「謎の円盤UFO」(テレビ)(サンダーバードの製作者による実写版SFドラマ。インベーダーと地球防衛軍の戦いは、共産主義との戦いだったのか?) |
|||
| 1971年 | |||
| 「アンドロメダ・・・」(映画)ロバート・ワイズ(原作はマイケル・クライトンの「アンドロメダ病原体」隕石の落下によって多くの人命が失われた中、ある種の人々だけが生き残った!それはなぜか?)」 「時計じかけのオレンジ」(映画)スタンリー・キューブリック(暴力的な人間の性格を改造する近未来管理社会を描いた異色のSF。原作はアンソニー・バージェスの同名小説) |
|||
| 1972年 | |||
| 「惑星ソラリス」(映画・小説) | 「神なき世界の救世主を探す旅」 | アンドレイ・タルコフスキー スタニスワフ・レム |
人間の意識を再現する能力をもつ巨大な惑星の海に迷い込んだ宇宙飛行士たちの物語 |
| 「鉄の夢」ノーマン・スピンラッド(SF作家となったアドルフ・ヒトラーが描いた第三次世界大戦後の架空世界の物語。並行宇宙ものSFの異色の傑作) 「路傍のピクニック」アルカジイ&ボリス・ストルガツキー(映画化によりソ連が生んだSF作家コンビの名を世界に知らしめた作品)映画版「ストーカー」(監督はアンドレイ・タルコフスキー) 「スローターハウス5」(監)ジョージ・ロイ・ヒル(原)カート・ヴォネガット・Jr.(脚)スティーブン・ゲラー(出)アイケル・サックス(カンヌ映画祭審査員賞受賞) |
|||
| 1973年 | |||
| 「チャンピオンたちの朝食」カート・ヴォネガット 「イルカの日」(映画)マイク・ニコルズ(ロバート・メルル原作の小説を映画化。イルカを軍事利用しようとする軍と科学者との対立を描いた感動作) 「ミツバチのささやき」(監)(脚)ビクトル・エリセ(脚)アンヘル・フェルナンデス=サントス(出)アナ・トレント(フランコ時代を舞台にした「フランケンシュタイン」と少女の物語) |
|||
| 1974年 | |||
| 「逆転世界」クリストファー・プリースト 「所有せざる人々」アーシュラ・K・ル=グィン(ニューウェーブSF作家としての代表作) 「宇宙戦艦ヤマト」(アニメ)松本零士 |
|||
| 1975年 | |||
| 「終わりなき戦い」ジョー・ホールドマン | |||
| 1976年 | |||
| 「カエアンの聖衣」バリントン・J・ベイリー 「地球に落ちてきた男」(映画)ニコラス・ローグ(原作はウォルター・デイヴィスの同名小説。デヴィッド・ボウイ主演で映画化された異色のSF映画) |
|||
| 1977年 | |||
| 「世界終末10億年前 異常な状況で発見された手記」 |
今も進む地球終末へのカウントダウン | アルカージイ&ボリス ストルガツキイ兄弟 |
人類絶滅が進む不思議な世界を描いた不条理SF小説 |
| 「カプリコン1」(映画) | 「史上最大の嘘を暴いた男たち」 | ピーター・ハイアムズ | アメリカの月面着陸はインチキだった?過去を描いた近未来SF? |
| 「スター・ウォーズ」(映画) | 「映像ビジネスの歴史を変えたメガヒット作」 | ジョージ・ルーカス | SFといっても「スペース・ファンタジー」、この映画のヒットから数多くのSF映画が生まれた |
| 「未知との遭遇」(映画) | 「星よ!宇宙にいるのは我々だけなのですか?」 | スティーブン・スピルバーグ | 異星人とのファースト・コンタクトを描いた超大作SF |
| 「ゲイトウェイ」フレデリック・ポール(謎の異星人が残した超高速宇宙船を使って旅に出た人々の波乱に飛んだ冒険を描いたヒューゴー、ネビュラ両賞受賞の名作) 「ドリームマシン」クリストファー・プリースト(映画「インセプション」の原点ともいえる夢への侵入SF) |
|||
| 1978年 | |||
| 「歌の翼に」トーマス・M・ディシュ | |||
| 1979年 | |||
| 「アルタード・ステーツ/未知への挑戦 Altered
States」 (音)ジョン・コリリアーノウ(ケン・ラッセル監督の内宇宙SFアドヴェンチャー、モデルはジョン.C.リリー) 「エイリアン Alien」(音)Jerry Goldsmith (監)リドリー・スコット(脚)ダン・オバノン(SFサスペンス映画の傑作) 「銀河ヒッチハイク・ガイド」ダグラス・アダムス(元はイギリスBBC製作のラジオ番組で、そのノベライゼーション。実写のテレビドラマもありDVD化もされている伝説のぶっ飛びSFアドベンチャー) 「地球生命圏- ガイアの科学 -」ジェームズ・ラブロック(地球を一個の「生命」と考える原点となった作品) |
|||
| 1980年 | |||
| 「コインロッカー・ベイビーズ」 | 近未来を舞台にした新人類誕生物語 | 村上龍 | 村上龍初期の代表作。他にも「五分後の未来」や「希望の国のエクソダス」など有り |
| 「COSMOS(宇宙史)」カール・セイガン(宇宙の歴史を一般読者向けに解説し大ベストセラーとなったカール・セイガンの代表作) 「タイムスケープ」グレゴリー・ベンフォード(本格的タイムマシンSFの傑作) 「スター・ウォーズ 帝国の逆襲The Empire Strikes Back」(監)アーヴィン・カーシュナー(音)John Williams |
|||
| 1981年 | |||
| 「ヴァリス」フィリップ・K・ディック (ディック後期の代表作でありSF小説というよりも「宗教小説」に近いカルト文学。ただし、かなり難解です!覚悟して挑戦してください) 「ダウンビロウ・ステーション」C・J・チェリイ(宇宙開発とその権力闘争を宇宙規模で扱った政治的SF。女流作家のヒューゴー賞受賞作品) |
|||
| 1982年 | |||
| 「ブレード・ランナー」(映画・小説) | 「リアルな未来社会を描いたカルト・ムービー」 | リドリー・スコット フィリップ・K・ディック |
人間とロボットの戦いと交流を近未来のLAを舞台に描いたハードボイルドSFの傑作 |
| 「デッドアイ・ディック」カート・ヴォネガット 「ET」(監)スティーブン・スピルバーグ(出)ディー・ウォーレス、ヘンリー・トーマス(音)John Williams アカデミー作曲賞(スピルバーグのファンタジーSFの代表作) 「トロン」(監)スティーブン・リズバーガー(世界初のCG採用の長編映画) 「ビデオドローム」(監)(脚)デヴィッド・クローネンバーグ(特メイク)リック・バイカー(出)ジェームス・ウッズ |
|||
| 1983年 | |||
| 「宇宙からの帰還」 | 宇宙体験は人類をどう変えるのか? | 立花隆 | 宇宙飛行士たちの人生を変えた宇宙体験を追ったノンフィクションの傑作 |
| 「スタータイド・ライジング」デイヴィッド・ブリン(ヒューゴー、ネビュラ両賞を受賞した壮大なスケールのスペース・オペラ大作小説) 「カメレオンマン Zerig」(監、主演)ウディ・アレン(珍しくウディの政治的主張が打ち出された作品、ヴェネチア映画祭イタリア批評家賞) 「スターウォーズ ジェダイの復讐Return of the JEDI」(監)リチャード・マーカンド(音)John Williams |
|||
| 1984年 | |||
| 「ニューロマンサー」ウィリアム・ギブソン(サイバーパンク・ブームの火付け役となった名作) 「禅銃 ゼン・ガン」バリントン・J・ベイリー 「ターミネーター」(監)(脚)ジェームス・キャメロン(製)(脚)ゲイル・アンハード(出)アーノルド・シュワルツェネガー、リンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン 「風の谷のナウシカ」(監)(原)(脚)宮崎駿(プロ)高畑勲(音)久石譲(作画監)小松原一男 |
|||
| 1985年 | |||
| 「未来世紀ブラジル」(映画) | 「今そこにある恐怖の管理社会」 | テリー・ギリアム | 不気味な管理国家を描いた近未来ディストピア・ブラック・ユーモアSF |
| 「ガラパゴスの箱舟」カート・ヴォネガット 「エンダーのゲーム」オースン・スコット・カード(1980年代を代表する戦争SFの傑作、ヒューゴー、ネビュラー両賞を同時受賞) 「バック・トゥ・ザ・フューチャー Back to the Future」(監)ロバート・ゼメキス(主題歌)Huey Lewis & The News(チャック・ベリーがちらっと登場?) |
|||
| 1986年 | |||
| 「ザ・フライ」(映画)デヴィッド・クローネンバーグ(原作はジョルジュ・ランジュランの「蠅」。1958年カート・ニューマン監督で「蠅男の恐怖」として映画化されたのが最初。「フランケンシュタイン」の変形) 「死者の代弁者」オスカー・スコット・カード(「エンダーのゲーム」の続編、二年連続でヒューゴー、ネビュラ両賞を受賞した傑作) 「エイリアン2Aliens」(監)ジェームス・キャメロン(音)James Horner (出)シガニー・ウィーバー、マイケル・ビーン |
|||
| 1987年 | |||
| 「チェルノブイリ」(ノンフィクション・ノベル)フレデリック・ポール(アメリカのSF作家がソ連の大事件「チェルノブイリ原発事故」を取材、ノベライズ化した作品) 「ロボコップ」(映画)ポール・ヴァーホーベン(ロボット化された警察官の犯罪者たちとの戦いを描いた近未来SFシリーズ第一作、主役はポール・ウェラー) |
|||
| 1988年 | |||
| 「ホーキング、宇宙を語る」(ノンフィクション)スティーブン・W・ホーキング | |||
| 1989年 | |||
| 「原初の光」 | 古代遺跡の謎が納められた棺 | ピーター・アクロイド | 天文学者と古代遺跡、宇宙と古代文明の謎が納められた棺をめぐるドラマ |
| 1990年 | |||
| 「ホーカス・ポーカス」カート・ヴォネガット 「トータル・リコール」(映画)(原作はP・K・ディックの「追憶売ります」。ポール・ヴァーホーベン監督によってアーノルド・シュワルツネガー主演で映画化) |
|||
| 1991年 | |||
| 「ターミネーター2」(映画) | 「帰ってきた最強の抹殺者」 | ジェームス・キャメロン | 高度なロボットによる人類絶滅の危機を救う戦いを描いたタイムトラベル&分岐型SF |
| 1993年 | |||
| 「ジュラシック・パークJurassic Park」(監)スティーブン・スピルバー(音)John Williams | |||
| 1994年 | |||
| 「楽園への疾走」 | エコロジーをテーマにした近未来SF? | J・G・バラード | 南海の離れ小島をノアの箱船にしようとした人々の悲劇の物語 |
| 「臨死体験」 | 「生」と「死」の本質に迫るノンフィクション | 立花隆 | 臨死体験から見えてくる人間にとっての「死」とは何か?その先にあるのは? |
| 1995年 | |||
| 「攻殻機動隊 Ghost in the Shell」(アニメ映画) |
「暴走する妄想が描く人間解体」 | 押井守 | 人間の意識と仮想空間が交じり合う近未来世界を舞台にした犯罪捜査ドラマ |
| 1996年 | |||
| 「クラッシュ」(映画)デヴィッド・クローネンバーグ(原作はJ・G・バラードの同名小説。交通事故による臨死の瞬間に快感を憶える主人公の不気味な物語) 「マーズ・アタック!」(映画)ティム・バートン(ティム・バートン趣味満載の「宇宙戦争」ブラック・ユーモア・リメイク作品) |
|||
| 1997年 | |||
| 「スプートニク」 | 「ソ連宇宙開発史の謎に迫った異色作」 | ジョアン・フォンクベルタ | ソ連の宇宙開発史に隠された謎に迫るノンフィクション風?小説? |
| 1998年 | |||
| 「素粒子」 | 「崩壊する世界を救う発見」 | ミシェル・ウェルベック | 崩壊する西欧社会を遺伝子工学の新発見が救う異色の歴史&SF小説 |
| 「トゥルーマン・ショー」(映画)ピーター・ウィアー(テレビ・ショー「トゥルーマン・ショー」の中の人工の世界を生きる男の物語) | |||
| 1999年 | |||
| 「マトリックス」(映画三部作) | 「君の住む世界は本物か?」 | ウォシャウスキー兄弟 | 宗教的世界観が難解な人類の意識と仮想空間が融合したゲーム感覚のSF映画 |
| 2000年 | |||
| 「希望の国のエクソダス」村上龍(ネット時代の理想国家建国に挑んだ若者たちの物語) 「ジュブナイル」(映画)山崎貴(監督、脚本、SFX)(良くできたタイムトラベル映画であり、少年のための素晴らしい冒険物語としても傑作) |
|||
| 2002年 | |||
| 「双生児」 | 双子の人生が生み出した異なる世界 | クリストファー・プリースト | 第二次世界大戦を舞台にした平行世界SFの異色作 |
| 「めぐりあう時間たち」(映画・小説) | 「芸術は時間を越えた運命の糸を結ぶ」 | スティーブン・ダルドリー マイケル・カニンガム |
文学による時を越える旅、奥の深い名作です。映画も小説もどちらも傑作です |
| 「マイノリティ・リポート」(映画)スティーブン・スピルバーグ(P・K・ディックの短編を映画化。犯罪を予知する超能力者により犯罪を犯すと指摘された捜査官トム・クルーズの逃走と逆襲の物語) | |||
| 2005年 | |||
| 「半島を出よ」 | 北朝鮮による日本侵略を描いた近未来年 | 村上龍 | 北朝鮮による九州侵略に日本政府は本気で立ち向かえるか?リアルな対テロ小説 |
| 「星々の生まれるところ」 | 「過去」「現在」「未来」も巡る三つのドラマ | マイケル・カニンガム | ホイットマンの詩集「草の葉」を巡り展開する時を超えた物語 |
| 「わたしを離さないで」(映画・小説) | クローン技術が生み出す不気味な世界 | カズオ・イシグロ | 人間とは?生きるとは?を問いかけるSFのスタイルをもつ傑作 |
| 「サマータイムマシン・ブルース」(映画)本広克行(タイムトラベルものの傑作、上田誠によるヨーロッパ企画の舞台劇がもとになっている青春映画の名作) | |||
| 2006年 | |||
| 「ザ・ロード」(映画・小説) | 終末世界を生きる親子のサバイバル | コーマック・マッカーシー | 終末戦争後のアメリカ、文明が失われた社会を生きる父と子のリアルなサバイバル 2009年ジョン・ヒルコート監督により同名タイトル「ザ・ロード」として映画化 |
| 2007年 | |||
| 「隔離小屋」 | 世界崩壊後の世界に生まれた恋物語 | ジム・クレイス | 文明が崩壊した世界を生き延びる人々とそこで生まれた恋の物語 |
| 「虐殺器官」 | 国家を崩壊に追い込む「虐殺の文法」とは? | 伊藤計劃 | 国家をも崩壊させる新兵器「虐殺の文法」とは何か?衝撃の近未来SF |
| 「NEXT ネクスト」(映画)リー・タマホリ(P・K・ディックの短編小説「ゴールデンマン」の映画化、2分先の未来を予知できる男のお話。ニコラス・ケイジは主演だけでなく製作も担当) | |||
| 2008年 | |||
| 「ハーモニー」 | 生命至上社会というユートピアは幸福か? | 伊藤計劃 | 幸福とは何か?死を目前にした著者が生み出した究極の反ユートピア小説 |
| 2009年 | |||
| 「1Q84」1,2 | 平行世界を舞台にした近未来SF | 村上春樹 | 月を巡る平行世界を行き来する二つの人生、恋とテロを巡るハードボイルドSF |
| 2010年 | |||
| 「インセプション」(映画) | 「夢と現実の境界を越える旅」 | クリストファー・ノーラン | 脳内記憶を探る冒険SF、CGの進化なしには映像化不可能だった作品 |
<参考までに>
英国の映画誌TOTAL FILMが行った投票の結果です。
「一度鑑賞すれば、『ブレードランナー』のシーンの多くは永遠に頭に焼きつく。
最も暗く、最も素晴らしいSF映画だ」
編集者ジェイミー・グレアム
“史上最高のSF映画”ベスト10
1位『ブレードランナー』(82)、
2位『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』(80)、
3位『2001年宇宙の旅』(68)、
4位『エイリアン』(79)、
5位『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』(77)、
6位『E.T.』(82)、
7位『エイリアン2』(86)、
8位『インセプション』(10)、
9位『マトリックス』(99)、
10位『ターミネーター』(84)
11位『アバター』
<参考資料>
「解放されたSF Science Fiction at Large」
ピーター・ニコルズ Peter Nicholls(編)浅倉久志他(訳)
1976年 東京創元社
「SF その歴史とヴィジョン Science Fiction
: History」
ロバート・スコールズ、エリック・ラブキン(共著)伊藤典夫、浅倉久志、山高昭(訳)
1977年 TBSブリタニカ
「十億年の宴 SF - その起源と発達」
ブライアン・オールディス(著)
1973年
「SF大辞典」
横田順弥(著)
1986年 角川文庫
「SFに何ができるか What Do You Mean,Science?Fiction?
」
ジュディス・メリル Judith Merril (著)浅倉久志(訳)
1971年 晶文社
「SFハンドブック」
早川書房編集部編
1990年 早川文庫